2007年にデザイナー中山路子が立ち上げた日本のファッションブランド。ブランド名は、フランス語のmuguet(スズラン)と英語のveil(ヴェール)を組み合わせた造語で、「幸せを願う」という意味が込められている。ブランドのアイコンであるグランマチャームをはじめ、動植物をモチーフとした刺繍や色鮮やかなプリントが施されたアイテムが多くの女性から支持されている。
MUVEILのコレクション
東京都出身。服飾学校を卒業後、アパレルメーカーに勤務。200
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目次
- BRAND CONCEPT -
ミュベールの服を着ることでときめきや、温もりを感じてもらいたい
ブランド名は、フランス語のmuguet(スズラン)と英語のveil(ヴェール)を組み合わせた造語。フランスではスズランは「幸せを願う」という花言葉、ヴェールは陰ながら幸せを願うという意味を込めて着る人にそっと寄り添いながら、長く愛されヴィンテージのようになっていく服、そして大人になったいまでも、服を着ることのときめきや、温もりを感じてもらえるような洋服を作りたいという思いが込められている。
- CHARACTERISTIC ITEM -
ブランドのアイコン「グランマチャーム」は、毎シーズンのテーマごとにドレスアップして登場
ミュベールのアイコンともいえるのが、ブランド創設後しばらくして登場したグランマチャーム。このチャームが誕生した背景には、デザイナーの中山が好きなヴィンテージ、おばあちゃんのクローゼットの中の世界観を表現したいという気持ちがあったという。
また、グランマチャームについて「年を重ねる楽しみ、人生を謳歌するための身近なお守りのような存在であって欲しい」と、デザイナー自身の年齢を重ねることへの思いも込められている。自身の周りには憧れる年上の女性もたくさんいるなかで、「年齢を重ねることは楽しく、素敵なこと」というメッセージも伝えたかったと語った。
グランマチャーム「ヴァイオレット」
Image by: FASHIONSNAP
- DETAIL -
ブランドを象徴するディティールは、どこか懐かしさを感じる刺繍とプリント
ブドウレースコンビワンピース
Image by: FASHIONSNAP
ミュベールではデザイナーの中山自身が元々得意だという刺繍や、子供の遊び心を感じられるプリントなど、服を手にとった時に人の温もり、懐かしさを感じ取れるディティールを大切にしているという。
「ミュベールが目指しているのは、ずっと大切に取っておきたい、そしておばあちゃんになっても着たいと思ってもらえる服」だと中山は考えている。
- WHO TO WEAR -
こんな人に着て欲しい
「どんな方にも着ていただきたい」というミュベールのアイテムは、アクセサリーのようなデザイン性で、スタイルの主役としてだけではなく、普段のコーディネートのアクセントとしても身につける事ができる。また、グランマチャームをはじめ、財布やポーチといった小物も豊富なため、初めてミュベールのアイテムを手にとる人はバッグの中でミュベールの世界観を楽しむのもお薦めだ。
レモンプリントTシャツ
Image by: FASHIONSNAP
- KEY PERSON -
クリエイションにも影響を与えた生物学者 福岡伸一氏
これまで「ミズノ(MIZUNO)」「ノリタケ(Noritake)」「フェイラー(FEILER)」など様々なブランドやアーティスト、アニメーションとの積極的なコラボレーションで、ファンを喜ばせてきたミュベール。その中でも、生物学者の福岡伸一氏を迎え、「ドリトル先生」の話や『ダーウィンの「種の起源」』についての講演会を開催したことは、人も含めた生き物の不思議な魅力を再認識するきっかけとなり、デザイナーの中山は毎シーズン植物や動物が登場するミュベールのクリエーションにも影響を与えたトークイベントだったと振り返る。
- MAIN SHOP -
オススメの購入先は、公式ECと主要百貨店・セレクトショップ
現在直営店はオンラインショップのみとなり、主要百貨店である髙島屋、三越伊勢丹、そごう西武、大手セレクトショップのユナイテッドアローズ、ビームスなどの卸先各店舗で購入が可能。
- 2022PRE FALL collection -
アートに魅了された1人の女性が着想源、PRE FALLコレクションの特徴
着想源となったのは、芸術に恋したあるひとりの女性。裕福な家庭で生まれ、成人後すぐに莫大な資産を手にした彼女は、アートに魅了され、彼女自身の直感をもとに美術作品をコレクションしている。 豪快に生きる姿を時に世間に揶揄されても、感覚の赴くままに人生を歩んだ彼女。結果として、時代に消されかけていたアートを救い、無名の作品に名を与えた。 「現代アートの母」と呼ばれるに至った彼女の情熱は、自身を信じる力を私たちに授けてくれる。
今季は、そんな彼女が偏愛した“宝物”に着想を得て制作したという。アートだけではなくファッションでも規範を逸脱した20世紀「ベル・エポック(Belle Époque)」のエキゾチックで解放的な趣向を再解釈したエレガントなスタイルをベースに、アートピースの色味や質感の豊かさに遊び心を重ねたスタイルをご提案している。 コレクションの中には、彼女が生涯愛情を注いでいた愛犬たちの姿を絵画のようにエコファーで立体的に仕上げたアイテムや、 20世紀美術をイメージした幾何学柄とインクで描いたような大胆なアートプリントのワンピースやスカートなど、彼女の宝物にユーモアを加えてアイテムに落とし込んでいる。
また、ハンドメイドの温もりが息づく鍵針の大きなつけ衿がアクセントになったカーディガンやプルオーバー、そしてアンティーク時計からインスパイアされた細ベルトが付いたアイテムなど、レトロでエレガントなスタイリングを提案。 異国情緒溢れるインテリアからインスピレーションを得たペイズリー柄やゼブラ柄は、布帛とニットで落ち着いた色味で表現しており、今季のオススメアイテムのひとつだ。
- FAVORITE LOOK -
デザイナー本人の好きなルックは、”彼女”の人生を想起させる1枚
デザイナーの好きなルックは、彼女が纏っていたようなラグジュアリーなファーのジャケットと大胆なアートプリントのスカートを組み合わせたルック。「豪快に生きる姿や、感覚の赴くままに人生を歩んだ彼女を想像でき、今シーズンの代表的なルックです」とデザイナーはコメントしている。
- FAVORITE ITEM -
フェイクファーで落とし込んだフラワーモチーフのジャケットがデザイナーのお気に入り
今シーズンのオススメとしてピックアップしたのは、フラワーモチーフのジャケット。フェイクファーを用いた大胆な花柄のパッチワークとめしべの表現、そしてカラーリングが気持ちの良いバランスで仕上がったという。「ふんわりと肌触りの良いファー生地とドロップショルダーになったデザインなど、ゆったりとした快適な着心地もお薦めです。また、ポケットの中と首回りには、フリース素材を使用していてとても温かく、細部にこだわったジャケットです」とデザイナーも太鼓判を押すアイテムだ。
2022年プレフォールコレクション
Image by: MUVEIL
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主要年表
【2021年】
「バブアー(Barbour)」と初のコラボレーションで、「OS WAX BEAUFORT」をベースモデルとした裏地が落書き風のデザインジャケットを発売。
シュニール織で知られるドイツのブランド「フェイラー(FEILER)」とコラボレーションしたハンカチとポーチを発売。
【2020年】
日本の洋食器メーカー「ノリタケ(Noritake)」とコラボレーションしたティーセットを発売。
青山のコンセプトショップ「ギャラリー ミュベール(GALLERY MUVEIL)」を閉店。
「レスポートサック(LeSportsac)」とのコラボレーションコレクションを日本限定で発売。
「ミズノ(MIZUNO)」と初めてのコラボレーションで、パールを施したオールホワイトのシューズ発売。
子供服ブランド「ファミリア(familiar)」とのコラボレーションでデニムバッグを発売。
ミュベール初のオリジナル浴衣を発売。ブランドを象徴とするスズランをクラシカルなデザインに落とし込んだ。
【2019年】
2019年秋冬シーズンの新作の展開開始に合わせて、映画「E.T.」に着想したイベントを伊勢丹新宿店本館2階=TOKYO解放区とギャラリーミュベールで開催。
【2018年】
「ピーターラビット™」とのコラボレーションアイテムを期間限定で発売。
【2017年】
「レペット(Repetto)」のブランド設立70周年を記念し、猫をモチーフにしたコラボシューズを発売。
2017年6月、新ブランド「エム(M)」を発表し、神田明神境内にあるビルの1室にギャラリー兼SHOPをオープン。
【2016年】
ベーシックライン「ミュベール ワーク(MUVEIL WORK)」をメインラインと統合し、ジュエリーやウェディング、キッズなどを展開。新たにコレクションの中に「新スタンダード」となるクリエーションラインを加える。
【2015年】
ミュベール ワークが女性ブランドとしては初めて、映画「スター・ウォーズ」とのコラボアイテムを発売。
【2014年】
映画「グレムリン」の30周年を祝う限定アイテムを発売。
【2013年】
デザイナーの中山路子が「ヴァンドーム青山」とともにジュエリーブランド「グランマティック(GRANDMATIC)」を立ち上げる。
【2012年】
プレフォールコレクションで初のウエディングドレスを発表。
新ブランド「ミュベールワーク(MUVEIL WORK)」を立ち上げ、9月初旬に初のコンセプトショップ「ギャラリーミュベール(GALLERY MUVEIL)」を青山にオープン。
【2007年】
2007年秋冬から「ミュベール(MUVEIL)」をスタート。
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