「ラインヴァンド(LEINWÄNDE)」はロンドン在住の日本人デザイナーによって2017年に設立されたウィメンズブランド。「大人のワードローブに加える1着」をコンセプトに、遊び心あるリアルクローズへと落とし込んでいる。「ラインヴァンド」はドイツ語で"キャンバス"を意味しており、自由に絵を描けるキャンバスのようなブランドであってほしいというデザイナーの願いが込められている。
LEINWÄNDEのコレクション
デザイナー
国内ブランドのデザイナーとして長年活躍した後、ロンドンの美大へ入学。帰国後、「ラインヴァンド(LEINWÄNDE)」を設立し、現在はロンドンを拠点に活動を続けている。
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目次
- HIGH QUALITY -
ブランドの定番アイテムは「コラージュ」のようなニット
シーズン問わず豊富なデザインで展開されているニットは、ラインヴァンドの中でも常に人気が高い。その中でもデザイナーのこだわりが詰まったアイテムが、手編みのニットをリンキングしてパッチワークとして組み合わせたトップスだ。「手編み・機械編みなどユニークな糸を自由に試編みしたのち組み合わせていく手法を取ることで、他にない温かみのあるガーメントが出来上がります」とデザイナーは解説している。
- RECOMMEND SHOP -
オススメ店舗は公式オンラインストア
まずチェックしておきたい店舗は、ラインヴァンドの公式オンラインストアだ。最新コレクションの全商品をいち早くチェックできるだけではなく、アーカイヴのアイテムも購入可能。また、オンラインストアのオリジナルコンテンツも充実しており、ブランドの世界観により深く触れることができるサイトとなっている。
- BRAND CONCEPT -
ブランドコンセプトは「シンプルな大人のクローゼットにひとつのアクを」
2017年秋冬コレクションにスタートしたウィメンズブランド「ラインヴァンド(LEINWÄNDE)」。名前を非公開で活動を続けるデザイナーは、国内アパレルのデザイナーとして長年活躍した後、自分への挑戦としてロンドンでファインアートを学んだ。帰国後、ラインヴァンドを設立し、現在はロンドンを拠点に活動を続けている。日本の丁寧でスタンダードなスタイルと、ロンドンの個性的で抜けのあるスタイルをミックスさせたラインヴァンドのデザインは、業界内にもファンが多く、幅広い世代へ人気を拡げている。
ブランドコンセプトは「シンプルな大人のクローゼットにひとつのアクを」。日本とロンドンのムードの中感を表現できるように、ニュートラルなベースの上にアナログなクラフトワークや灰汁の強い個性をコラージュしたような服作りを心がけているという。「着用する人のクローゼットに花を添えられる存在になりたいと思っています」とデザイナーは話す。
- BRAND NAME -
自由に表現する居場所を意味する「ラインヴァンド」
ブランド名の「ラインヴァンド」は、ドイツ語で"キャンバス"の複数形の意味を持つ。キャンバスに絵を描くようにアナログなプロセスやクラフトワークを大切にして、 自由にのびのびと表現をできる居場所でありたいという願いが込められている。
- CHARACTERISTIC ITEM -
ブランドを象徴する「キャンバスベルト」
ブランド名にも引用されているキャンバスや麻のリボンは、設立当時から大事にしている付属のひとつ。大きく開いた背中の開口部の固定としてリボンを取り付けたアイテムは、デザインを変えながら展開を続けており、ブランドのアイコニックなプロダクトとして人気を博している。
2022年春夏コレクション
Image by: LEINWÄNDE
- COLLABORATION -
印象的なコラボレーションは写真家のララ・チョイと製作したフォトストーリー
写真に対して絵画的なアプローチで知られる韓国出身のララ・チョイ(Rala Choi)。デザイナーがララの芸術性に共感したことがきっかけで、ラインヴァンドのフォトストーリーでのコラボレーションが実現。「背中で語る表現に独自性のある写真家で、私も同じように"背中を見てどこの洋服かわかるようなガーメント作り"を目指していたので、とても美しいストーリーになりました」とデザイナーはコメントしている。
Rala Choi×LEINWÄNDE
Image by: LEINWÄNDE
- 2022AW COLLECTION -
幼少期の雪国での思い出を表現した、2022年秋冬コレクション
幼少期に雪国で遊ぶことが多かった思い出から、「街に来たゆきんこ」というイメージで制作したという2022年秋冬コレクション。レトロでちょっと素朴なノルディックニットやキルティング、祖父母の家のカーテンなど、デザイナーが感じる暖かい記憶を少しモダンにアップデートしたという。
インパクトのあるワイルドフラワーを使ったヘアや、冠をスタイリングに加えた経緯について「母親に作ってもらった花の髪飾りや自然の美しさ楽しさを表現に加えたく、てフローリストの前田研史さん、ヘアの山田千尋さんのお二人にお願いしました」とデザイナーはコメントしている。
ひとつひとつのプロダクトに対し責任を持つために、生産背景や原料も発売時にオンラインで確認できるようにアップデート。購入者に対して真摯に向き合うブランドの姿勢が、より一層感じられるシーズンとなった
- FAVORITE LOOK -
表情の違うニットのセットアップが今シーズンのお気に入りルック
今シーズンのお気に入りアイテムとして挙げるのは、3つのニットのセットアップ。「糸をスキップさせながら編み上げることで、一見ジャカードに見えるノルディック柄を表現したり、機械編みで表情の異なる4種のレースをパッチワークしながら形成するなど、デザインする上で大事にしている”コントラスト”や”凹凸”を、物作りのテクニックや技術的な部分で表現できた」と話す。
- FAVORITE LOOK -
シルクカシミアのニットとヴィーガンファーが今シーズンのお気に入り
「パッと見のデザインは地味な印象ですが、素材がとにかく美しく、肌触りと着心地にうっとりします」とデザイナーも太鼓判を押すヴィーガンファー。トウモロコシ由来のポリエステルソロナとヘンプを主原料にしたファーは、全体の40%が植物由来で作られたエコペル社とブランドの別注素材。「ブランド創業当時より冬の定番として作ってきたアイテムが、背景や表情をアップデートして作ることができた自信作です」
カシミア76シルク22にストレッチを混ぜたイタリア糸にデザイナーが一目惚れして、プルオーバーや羽織として使用できるシンプルなトップスを製作。これまで使用してきた糸の中でも最も高価な糸だという。素材を活かすため余計なディテールは加えずシンプルに仕上げたアイテムは、どんなスタイルにも合わせやすく、上品さをプラスしてくれる1着だ。
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主要年表
【2021年】
取り外し可能なマスクがセットになった帽子「マルチウェ イ・ストリング・フレア・ハット(Multi-way String Flare Hat)」を発売。
【2020年】
様々なアーティストとコラボレーションする「フロシキ・キャンバス」シリーズをスタート。第1弾として、ロンドン在住のファッションイラストレーター、ロージー・マクギネス(Rosie McGuiness)とのコラボレーションアイテムを発売。
【2019年】
阪急うめだ本店に期間限定ショップオープン。
【2018年】
セレクトショップ「デルタ(DELTA)」に期間限定のショップインショップをオープン。
【2017年】
2017年秋冬コレクションより「ラインヴァンド(LEINWÄNDE)」スタート。
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