1932年、プロテニスプレイヤーのルネ・ラコステ(René Lacoste)が創業したフランス発スポーツカジュアルブランド。代表アイテムは、左胸に刺繍したワニのワンポイントがトレードマークのポロシャツ。テニス用のスポーツシャツとして生まれ、80年以上経った現代でも変わらないスタイルと豊富なカラーバリエーションを誇り、世界的に人気。今では定番となった鹿の子編みの生地のポロシャツを作った原点のブランドとして知られている。ウィメンズとメンズ、キッズのウエアからシューズまで、スポーティなテイストのカジュアルを幅広く揃える。若者向けのライン「ラコステ ライブ(LACOSTE L!VE)」やスポーツライン「ラコステ スポーツ(LACOSTE SPORT)」も展開している。
LACOSTEのコレクション
ADVERTISING
ルイーズ・トロッター
Louise Trotter
「ラコステ」初の女性クリエイティブ・ディレクターのルイーズ・トロッターは、「ギャップ(GAP)」でプロダクトデザインやウィメンズラインのマーチャンダイジングを担当。その後「H ヒルフィガー(H HILFIGER)」でクリエイティブ・ディレクター兼シニア・バイス・プレジデントに。英ハイストリートブランド「ジグソー(JIGSAW)」でクリエイティブ・ディレクターを務めたのち、09年に「ジョゼフ(JOSEPH)」に加わった。2009年から18年まで9年間クリエイティブ・ディレクターを務めた後、現職。2019-20年秋冬パリ・コレクションでデビューショーを披露し、「ラコステ」を都会的でモダンなスポーツスタイルに刷新し続けている。
目次
- ICON -
「ラコステ」はワニがトレードマーク
「ラコステ」といえば、ワニ。このワニのロゴが生まれるきっかけになったのは、ブランド設立から約8年前の1925年。当時テニスのフランス代表として活躍していた創業者のルネ・ラコステが、オーストラリアの強豪アンダーソンとの決勝直前、フランスチームのキャプテンであるピエール・ジルーと「ワニ革のスーツケース」をご褒美に試合の勝敗を賭けたことがきっかけ。惜しくもルネ・ラコステは敗退したが、このやり取りがアメリカ・ボストンのジャーナリストの耳に入り、「ラコステはワニ革のスーツケースを手に入れることは出来なかったが、その戦いはワニのようだった」と評価。ルネ・ラコステが試合で見せるねばり強いプレイスタイル、”くらいついて放さない”並外れたれた集中力、どんなプレイにも動じない落ち着きから、ルネ・ラコステは”ワニ”の愛称で呼ばれるテニスプレーヤーになった。
- CHARACTERISTIC ITEM -
「ラコステ」を象徴するアイテムは、ワニロゴのポロシャツ
看板商品は、ワニロゴが左胸に刺繍された半袖ポロシャツ「L.12.12」。もともとテニスのプレー時に動きやすいウエアとして開発された、通気性と伸縮性に優れたピケ素材が魅力。豊富なカラーバリエーションも特徴。
中でも”ラコステ通”に愛されているのがフランスメイドのポロシャツ、通称「フレラコ」。フランス・トロワの自社工場で製造される細身の着丈が長いデザインで、2014年に国内販売が復活。編み方や糸番手、染色方法などは変わらないが、 編み機の違いによって適度な柔らかさをもつ現行の日本製と比べ、堅めでドライな肌触りに仕上がっている。
- DESIGNER -
「ユニクロ ユー」や「ケンゾー」のデザイナーがクリエイティブ職を歴任
「ラコステ」の過去のクリエイティブ・ディレクターは、「ルメール(LEMAIRE)」デザイナーで「ユニクロ ユー(UNIQLO U)」を手掛けるクリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)や、2021年まで「ケンゾー」のアーティスティック・ディレクターを務めたフェリペ・オリヴェイラ・バティスタ(Felipe Oliveira Baptista)など、名だたるデザイナーが歴任した。特に2002年から10年まで携わったクリストフ・ルメールは、ブランドの再生を図った功績が高く評価された立役者の一人。
- SHOP -
商品をフルラインナップする店舗は、旗艦店のラコステ渋谷店
国内旗艦店のラコステ渋谷店は明治通り沿いに位置し、アジア初のコンセプトストアとして2012年にオープン。20年、新しいストアコンセプト“URBAN SPORT”を導入する国内1号店としてリニューアルした。ブランドのルーツを感じさせる内装デザインに加えて、1階から2階にかけて高さ6mのLEDサイネージを設置している。
- COLLECTION -
最新の2022年春夏コレクションの特徴
スポーツのDNAを感じさせる軽くて機能的なウエアに、モダンな色合わせやモードなスタイリングを加えて都会的にアップデート。カラーパレットは「ラコステ」を象徴するディープグリーンのほか、パステルピンクやホワイトといったクリーンなカラーに、イエローやオレンジといったアクティブカラーを差し色にプラス。アイコンのポロシャツは、コクーンのラインを足してコントラストを効かせたり、透け感のあるメッシュボディに変更したりと若々しさを感じさせるフレッシュな提案。ドローコードをたっぷり重ねたクロスボディバッグなど、もともと機能の一部だったディテールをデザインに昇華させたユニークなアクセサリーもアイキャッチな存在感を放った。
LACOSTE 2022SS パリコレクション
主要年表
【2021年】
回収した古着を再生させた作品を販売
「ナノ・ユニバース」のジャケット専用Tシャツと「ラコステ」が初コラボ
IOCコラボコレクションが登場
古着の再生プロジェクトを始動
本格派テニスシューズを発売、世界ランク2位のメドベージェフも着用
【2020年】
マスターマインド・ジャパンとのコラボ、ブラックのワニをあしらったポロシャツ登場
ボストン発セレクトショップ「コンセプツ」とコラボ、レインボーのワニロゴをあしらったスニーカーを発売
アトモスとコラボ、テニスボールのような起毛素材を使ったスニーカーやベアブリック発売
仏ライフスタイルブランド「エーグル」が原宿に再出店、ラコステジャパンが運営
新型コロナボランティアへの感謝を表したポロシャツを発売
ラコステ渋谷店がリニューアルオープン、限定ポロシャツ発売
「TOKYO」の文字を配したワニロゴをデザイン、カプセルコレクションを限定発売
クリエイター3組とコラボしたアイテム製作
「ラコステ」がアーカイブのスニーカー3型を復刻、創始者が手がけた初のシューズもラインナップ
ラコステ×テーラー東洋のスーベニアジャケット
【2021年】
ルイーズ・トロッターによる新生「ラコステ」が伊勢丹新宿店で販売
「ピレネックス」「グローバーオール」など5ブランドとコラボしたアウターが登場「シュプリーム」×「ラコステ」の新作
ノバク・ジョコビッチ選手が楽天オープン2019で着用するウエアを発売
タイラー・ザ・クリエイターの「ゴルフ ル フルール」とコラボレーション
新生「ラコステ」ファッションショー開催
ワニのロゴを絶滅危惧種に置き換えた限定ポロシャツ
【2021年】
クリエイティブ・ディレクターに初の英国人女性を起用
「シュプリーム」とのコラボ第2弾
85周年を記念したアーカイブ復刻販売
アジア初のコンセプトストアを新宿にオープン
オン・オフ着られる「パリポロ」を発売
【2021年】
「サカイ」と初コラボ
テニス用品を取り扱う「テクニファイバー」を買収
ノバク・ジョコビッチがアンバサダー就任
【2021年】
ジャン=ポール・グードとコラボ
ラコステジャパンが「エーグル」ライセンス継承
【2021年】
ピーナッツと5年ぶりにカプセルコレクション
シャネル傘下の手刺繍工房とコラボレーション
バッグ&スモールグッズを本格展開
ポロシャツの保証制度を導入
初のキッズ・ベビーに特化した限定店
【2021年】
フランス製ポロが約20年ぶりに復活
「マリー クヮント」とコラボ
【2021年】
フランス五輪選手団に公式ウエアを提供
80周年を記念したホリデーシリーズ80周年記念ゲーム公開
80周年の歴史を紐解くエキシビション
「未来のポロシャツ」をプロジェクションマッピング
【2021年】
仏ラコステが同族経営に終止符 スイス小売大手傘下に
渋谷にアジア初の旗艦店をオープン
【2011年】
シューズ専門サイト「ラコシュー」オープン
新ライン「ラコステ ライブ」デビュー
【2010年】
初のジュエリーコレクション
新ディレクターにフェリペ任命
【2009年】
ザハ・ハディドとの限定コラボシューズ
【2008年】
日本市場開拓に本腰
【1993年】
テニスプレイヤーのルネ・ラコステが「ラコステ」を創業
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