2012年にデザイナーの三上純が立ち上げたウィメンズブランド。糸の染色からデザイン、ニット制作に渡る幅広い知識を活かしながら、その時々で着て欲しいと思うものを届けている。2019年にはニット技術を記した本「JUN MIKAMIを編む」を発売。手編みの魅力と技法を惜しみ無く公開している。
JUN MIKAMIのコレクション
目次
ADVERTISING
文化服装学院を経て、大塚テキスタイルデザインを修了。 アパレルメーカーでデザイナーを務めた後、独立。 2012年春夏より「ジュン ミカミ(JUN MIKAMI)」をスタート。
- BRAND CONCEPT -
その時々で着て欲しいものを届けていく
デザイナーの三上純は文化服装学院を経て大塚テキスタイルデザインを修了後、様々なアパレルメーカーにてデザイナーを経験。その後、2012年に独立しハンドニットを主体としたブランド「ジュン ミカミ(JUN MIKAMI)」をスタート。ブランドコンセプトは設定しておらず、時代の流れや感覚に合わせながら製作を進めているという。「その時々で"着たいと思うもの"と"着て欲しいもの"を作る気持ちでやっています」と話す。
- CHARACTERISTIC ITEM -
ブランドの軸となるハンドニット
ハンドニットからスタートしたブランドということもあり、立ち上げ当初からのファンにはハンドニットこそがブランドのアイディンティティと感じている方も多いという。また、ハンドニットに関してはデザイナー自身がサンプル製作を行っており、これまで蓄積してきたデザイナーのスキルと知識が集約されたアイテムとなっている。「手編みという技法の研究は今後も自分のペースで続けていきたと思っています」とデザイナーは話している。
また、2019年には三上のニット技術を記した本「JUN MIKAMIを編む」を発売。ジュン ミカミのアーカイヴのアイテムやヴィンテージセーターのリメイクなど、ブランドの世界観を構築している技法が詰まった1冊となっている。
2020年秋冬コレクション
Image by: JUN MIKAMI
- HIGH QUALITY -
使いやすさと上品さを兼ね備えたスリーパーコート
裏地が付いていないコートのライナーとして組み合わせてもらいたいという思いから製作したというスリーパーコート。2種類のキルティングを組み合わせながら、ボリュームを抑えた上品なシルエットに仕上げているので、様々なスタイルに合わせやすい。「ライナーにもできるし、コートの上に着てもよいし、単体でも着られる。組み合わせを変えることで様々な季節に対応できるところが、スリーパーコートの魅力です」とデザイナーはコメントしている。
Image by: FASHIONSNAP
- COLLABORATION -
印象的なコラボレーションは、ワイルドシングスと制作したコート
ジュン ミカミが2020年秋冬から定期的にコラボレーションを行っているアメリカのアウトドアマウンテンギアメーカー「ワイルドシングス(WILD THINGS)」。輸入代理店の株式会社インスの紹介がきっかけで、コラボレーションがスタートしたという。
ワイルドシングスのハイスペックな機能性とジュン ミカミの上品なデザインが融合したアイテムの中でも、特に人気が高いのがコート類だ。2021年秋冬ではダウンコートに挑戦し、顧客層に新たなスタイルを提案している。「これまであまりダウンを手にとってこなかった顧客層のワードローブに馴染むものを作りたかったので、丈感やシルエットに拘ってデザインしています。袖や襟が取れるので、色んなスタイルに合わせながら楽しんで欲しいです」。
ダウンコート
Image by: FASHIONSNAP
また、三上が一押しアイテムとして挙げるのがダウンパンツ。表地は撥水機能のあるナイロンを使用し、中綿はダウン80%、フェザー20%とアウトドアでも対応できるハイスペックな作りで保温性も抜群。「太って見えることを気にする方が多いので、レディースではダウンパンツってあまり作られていないなと思い、着やすくて合わせやすいデザインを目指しました。ウエストは絞りでサイズを調整できるので、男女兼用でも着用可能です。足首にもジップが付いているので、シルエットの変化も楽しんで欲しいです」。
ダウンパンツ
Image by: FASHIONSNAP
- PERSON -
関係が深い人物はモデルの山村紘未
ルックを撮るようになって以来ずっとモデルを努めている山村紘未。「夫の紹介でモデルを依頼したのですが、とても真面目な人柄で、容姿の美しさ以上に人間としての美しさに惹かれています。ブランドを語る上で欠かせない人物ですね」とコメントしている。
- NEW COLLECTION -
最新 2022年春夏コレクションの特徴
鮮やかなオレンジのアイテムが並んだ2022年春夏コレクションは"色"にこだわって製作。「数シーズン前までは、グレーや紺といったスタンダードな色しか使ってこなかったのですが、2021年春夏で初めて鮮やかな色のアイテムを作りました。そこから色を使うことが苦手じゃないなと思い、使用する色の幅が広がりました。今はお取り扱い店のタイプに合わせて色のバリエーションを組んでもらえるように、主要アイテムに関しては、1型につき4色程展開するように意識しています」と解説している。
主要年表
【2021年】
2021年秋冬、2022年春夏コレクションで、ワイルドシングスとのコラボレーション発表。
【2020年】
2020年秋冬コレクションで、ワイルドシングスと初のコラボレーション発表。
【2019年】
ヴィンテージセーターのリメイクなどの技法をまとめた1冊「JUN MIKAMIを編む」を文化出版局から発売。
【2015年】
初となるニット教則本「『UNUBORE KNIT』ニッティング&スタイルブック」が、マガジンランドから発売。
【2012年】
「ジュン ミカミ」をスタート。
関連する記事
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境