パリに拠点を置くイスラエル出身のデザイナー ヘド・メイナー（Hed Mayner）が立ち上げたブランド。メンズウェアのベーシックアイテムをベースに、シルエットや構造を再解釈したユニセックスなアイテムを提案。流れるようなゆったりとした生地使いやドレープのきいたボリュームシルエットが特徴。 伝統的な宗教衣装やカジュアルなスポーツウエア、ミリタリー、テーラリングなどに着想し、ナチュラルカラーを軸にユニセックスで着られるコレクションに仕上げている。18年春夏シーズンから、パリ・メンズ・ファッション・ウイークでコレクションを発表。2019年には「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ」の「カール・ラガーフェルド賞」を受賞した。

ヘド・メイナー

Hed Mayner

1986年、イスラエル生まれ。北イスラエル・レバノン国境近くの小さな村アムカで育ち、その後エルサレムに移住。エルサレムのベツァルエル美術デザイン学院で学んだ後、パリの名門ファッションスクール、アンスティテュ・フランセ・デュ・ラ・モード（IFM）に入学し、ファッションを学ぶ。2015年に自身のブランドを始動。生まれ故郷の中東にインスパイアされた、洗練された絶妙なバランスのコレクションを披露。2019年、仏ファッション賞「ANDAM」ファイナリストに選出。同年、「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ」で初めて創設された「カール・ラガーフェルド賞」を受賞した。

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- CHARACTERISTIC ITEM -

ブランドの人気アイテムは洗練されたボリュームのアウターとシャツ

　ヘド メイナーを象徴するアイテムとして人気なのがコートとシャツ。高級感のある生地を贅沢に使ったケープコートは、ボリュームたっぷりでいながら構築的でシャープなカッティングでモードな印象。無駄な装飾を排したミニマルなオーバーサイズステンカラーコートなどもラインナップ。シャツもブランドらしいオーバーサイズのパターンが特徴で、ハリのあるコットンやヴィンテージライクなリネンなど、バリエーションも豊富。

「ヘド メイナー（HED MAYNER）」2022年春夏コレクション。

- SHOP -

「ヘド メイナー」はセレクト系ECで購入可能

　直営店は構えておらず、「エッセンス（SSENCE）」や「ファーフェッチ（farfetch）」ビームス（BEAMS）オンラインショップなどの高感度ECセレクトショップで購入可能。

- COLLECTION -

最新の2022年春夏コレクションの特徴

　得意とするニュートラルカラーのユニセックスなスタイルを軸にした、ノスタルジックで牧歌的なムード漂うコレクション。ワークウエアを想起させるユーティリティポケットがついたジレに、ブランドらしいバギーシルエットのカーゴパンツ。それらを幾重にも重ねたレイヤードで、独特のプロポーションを提案した。小物はストローハットや大容量のトートバッグ、ラバーソールのワークシューズ。シアーなスカーフを差し込んで、土臭いだけじゃないセンシュアルな雰囲気もプラス。体をすっぽり覆うビッグボリュームのテーラードジャケットやシャツを異なる色で重ねて、奥行きを加えた。

「ヘッド メイナー（HED MAYNER）」2022年春夏コレクション