2020年春夏よりスタートした田中文江による「フミエタナカ(FUMIE=TANAKA)」は、 「ザ・ダラス(THE Dallas)」を改名して新たに立ち上げたウィメンズブランド。 ファッションを通して、新たな自分を発見したり、高揚感、幸福感を伝えたい、という想いから作られる洋服は、 アーティストを中心に多くの女性を魅了する。デザイナー自身がパーツを1つずつ組み合わせて製作するアクセサリーは、 定番の人気アイテムとなっている。
FUMIE=TANAKAのコレクション
大阪モード学園卒業後、ワールドの「ビルダジュール」でキャリアをスタートし、サザビーリーグで「アンドエー」の立ち上げに携わる。 その後、セレクトショップやアパレルブランドでデザイナーを経験し、2015年秋冬に「ザ・ダラス」を始動し、2019年秋冬コレクションで終了。 20年春夏より、自身の名前を冠した「フミエ タナカ(FUMIE=TANAKA)」をスタートし、2019年10月に「東京ファッションアワード2020」を受賞。
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目次
- CHARACTERISTIC ITEM -
定番の人気アイテム、グラスリーフのイヤリング
ザ・ダラスで定番商品だったグラスリーフのイヤリングは、フミエタナカでも販売を続ける人気アイテムのひとつ。華やかでインパクトのあるデザインは、フォーマルからカジュアルまで、様々なシーンのスタイリングを引き立ててくれる1品だ。シーズン毎に素材やデザインもアップデートしており、今も人気を拡げている。
レザー素材のグラスリーフは、使用する年月と共に経年変化と馴染みの良さをを味わうことができ、幅広い世代から根強い人気を得ているアイテム。また、塩化ビニールを使用したグラスリーフも販売しており、軽やかで繊細に揺れる大ぶりのモチーフは、スタイリングに華やかな煌めきを与えてくれる。
- SHOP -
オススメの店舗&通販サイト
フミエタナカのアイテムは「三越伊勢丹」や「ステュディオス(STUDIOUS)」のオンラインサイトや、「阪急阪神百貨店」、「ジャーナル スタンダード レサージュ(JOURNAL STANDARD L'ESSAGE)」といったリアル店舗でも取り扱われている。また2022年2月25日から「BEAMS原宿店」で、インラインアイテム50型、エクスクルーシブ12型を揃える「FUMIE=TANAKA MORE VALU Collection」が展開される。
- BRAND CONCEPT -
"自分を知り自然体で自立した大人"に向けて新たな提案を
2020年よりスタートしたファッションブランド「フミエタナカ」。デザイナーの田中文江は、2005年から夫とともにメンズブランド「ドールプロジェクト」を手掛け2015-16年秋冬に「ザ・ダラス」を始動(19-20年秋冬をもって終了)。ファッションを通して新たな自分の発見や高揚感、幸福感を感じてもらいたいという思いから、2020年春夏コレクションより「フミエタナカ」に改名し、新たにブランドをリスタートさせた。
「普通の日常がファッションによって特別な日常に変わる幸せを感じて欲しい」とデザイナーが話すように、フミエタナカでは"自然体で自立した大人"に向けてデザインを提案。ザ・ダラスで提案していたセクシーで凛とした女性像も大切にしながら、フミエタナカでは日常的にコーディネートに取り入れやすい"毎日着たい服"を丁寧に作っていきたいという。
-RUNWAY SHOW-
自分自身を見つめなおすきっかけとなった初のランウェイショー
ブランド改名前のザ・ダラスの立ち上げから2年を迎えた時、改めて自身を見つめ直そうと「ミラー」をテーマに初のランウェイショーを3部構成で発表。35体全てのルックにワンバイワンで35名のモデルを起用し、田中自身がすべてのルックのスタイリングを担当した。ショーを共に創り上げた演出家の斎藤隆城(KUROKO)、ヘアメイクの新藤郁子をはじめとする表現者たちは、フミエタナカとなった現在もブランドのコレクション表現をサポートするクリエイティブチームのメンバーとして、互いへの変わらない信頼と敬意をもった共闘関係を継続している。
- COLLABORATION -
振付師のMIKIKO、ライゾマティクスと制作した2021年秋冬コレクション
「TOKYO FASHION AWARD 2020」の受賞特典として、ロンドン・ファッション・ウイークへの参加が決定。コロナウィルスの影響もありオンライン上での参加となり、ブランドとして出来ることを最大限考えた結果、振付師のMIKIKOとライゾマティクスの真鍋大度と本間無量とともにヴィジュアル映像の制作に挑んだ。「ファッションは表現する方法により、また違った感覚や感情を楽しめる事を実感した」とデザイナーが話すように、ランウェイショーや展示会では表現できない映像ならではの"躍動感"溢れる作品が完成した。
振付師のMIKIKOはブランドのファンであり、洋服の愛用者の1人。かねてよりデザイナー田中とは、お互いに表現者として深く敬意を払いあう関係であったこともあり、このピュアな共同制作表現が実現することになった。
- NEW COLLECTION -
2022年春夏コレクションの特徴
鮮やかなイエロー、グリーン、マンダリンレッドなどのスパイスカラーが目を引く2022年春夏コレクション。「1枚で1日を輝かせるコレクション」とデザイナーが語るように、エネルギーに満ちたアイテムが展開されている。
デザイナーは特に気に入っているアイテムとして挙げるのは、全身に広がるエキゾチックな柄が印象的なワンピースだ。1970年代以前の博物館にあるテキスタイル資料の柄を贅沢にプリントしており、華やかさ溢れる1枚に仕上がった。
- FAVORITE LOOK -
2022年春夏 デザイナー田中のお気に入りルック
デザイナーは今シーズンのお気に入りルックとして、パワーショルダーと鮮やかなグリーンでインパクトを与えたルックを挙げている。インナーで着用しているイエローのトップスも爽やかな雰囲気をより引き立てている。
また、クラシカルな柄と深みのあるイエローが目を引くルックもデザイナーのお気に入りだという。デットストックのテキスタイルを新しく復刻させた素材感を活かし、シンプルで上品さと軽やかな印象を与えるルックに仕上がった。
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主要年表
【2021年】
デジタル上で開催されたロンドン・ファッション・ウイークに初参加し、2021年秋冬コレクションを発表。振付師のMIKIKOとライゾマティクスとともにビジュアル映像を制作。
「ステュディオス(STUDIOUS)」で別注カプセルコレクション発売。STUDIOUS WOMENS表参道店と名古屋PARCO店展開。
【2020年】
ビームス ウィメン 渋谷でポップアップショップオープン。「レイ ビームス(Ray BEAMS)」による別注アイテムをラインナップ。
【2019年】
「ザ・ダラス(THE Dallas)」を改名し、2020年春夏コレクションより新たに「フミエタナカ(FUMIE=TANAKA)」をスタート。10月には「TOKYO FASHION AWARD 2020」を受賞。
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