デザイナーの舟山瑛美が、2020年に設立したウィメンズブランド。身体のラインを美しく強調するボディコンシャスな服は、性的にならないように意識しながら、女性の色気と柔らかさ、強さを品よく引き出してくれる。またすべて国内生産にこだわりコレクションを展開している。
FETICOのコレクション
1986年茨城県生まれ。高校卒業後に渡英。帰国後、エスモードジャポン東京校に入学。卒業後にDCブランドや衣装デザイン、大手セレクトショップで経験を積み、「クリスチャンダダ(CHRISTIAN DADA)」のウィメンズデザインを担当。2020年3月にパタンナー高濱温子と共に「フェティコ(FETICO)」を立ち上げる。
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目次
- CHARACTERISTIC ITEM -
ブランドの代表アイテムは、2wayオールインワン
アイコンアイテムは、ブラトップとパンツを組み合わせた"2wayブラジャンプスーツ"。ユニークかつフェミニンなブラのカッティングや、ウエストをコルセットのように美しくホールドするハイウエストのラインに対して、ギャップのあるマニッシュなワイドストレートのレッグラインが特徴。ブランドの人気アイテムとして毎シーズン、デザインをアップデートして提案している。
- BRAND CONCEPT -
コンセプトは「その姿、女性的」
ブランドコンセプトは、「The Figure : Feminine(その姿、女性的)」。服作りを続ける上で、舟山のコアにある「ずっとぶれない要素とは何か」を考え、同コンセプトに辿り着いたという。なお、「フェティコ」の由来は、舟山の学生時代のニックネームから。
- DESIGN -
女性を美しく見せる、曲線美
Image by: FETICO
フェティコが得意とするデザインは、女性の造形美を活かした曲線的なライン。美しくありたいと思う人、様々な体型や年齢の人に向けて、纏うことで「自己愛を高め、自信を持てるような洋服として、ワードローブに加えてほしい」とコメントする。
- SHOP -
セレクトショップが主な取り扱い
主な取扱店舗は、リトマス(Litmus)および姉妹店ルテンス(Lutens)、シスター(Sister)、ミッドウェスト(MIDWEST)、アデライデ(ADELAIDE)、デイム(déim)など。ブランドの公式オンラインストアでは、コレクションをフルラインナップしている。
- 2022AW COLLECTION -
最新 2022年秋冬コレクションの特徴
クラシカルなムードの中に垣間見える前衛的な姿勢と、フェミニンで一見過剰な装飾を現代的に昇華させる試みを落とし込んだ2022年秋冬コレクション。今回のコレクションを象徴するのは、ボリュームのある襟とカフスが印象的なブラウスを纏ったルック。舟山は「白いブラウスと黒いスラックスという定番のアイテムを、フェティコらしく表現できているルックです」とコメント。潔いツートーンのコントラストと、パンツのなめらかなライン、そして繊細な刺繍が、女性の凛とした美しさを際立たせて見せている。
2022年秋冬 デザイナー舟山のお気に入りアイテム
舟山は今シーズンのお気に入りアイテムとして、刺繍の入ったドレスをピックアップ。「繊細な刺繍が目を引きますが、柔らかくボディラインに沿うシルエットも気に入っています」とデザインポイントについてコメントしている。大きな衿は取り外しが可能で2wayで楽しむことが出来る。襟を外した時に衿元をすっきりと美しく見せるよう、カッティングに拘って仕上げた1着だ。
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主要年表
【2022年】
「フェティコ(FETICO)」と「ベース マーク(BASE MARK)」の合同ポップアップイベントをMIDWEST TOKYOで開催。
日本服飾文化振興財団のデザイナー助成制度「JFLF AWARD」の特別選考対象者に選出。
【 2020年】
3月に舟山瑛美がパタンナー高濱温子と共に「フェティコ(FETICO)」を立ち上げる。
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