デザイナーの石野愛弥が2018年に立ち上げたウィメンズブランド。力強さの中にも人の温もりが伝わるような"クラフトマンシップの宿るモノづくり"を目指す。国内の上質な素材をはじめ、産地の職人とともにオリジナリティの高い素材作りにも注力するなど、テキスタイルにこだわった服作りを行う。
EBONYのコレクション
Ami Ishino
1991年10月30日、兵庫県出身。上田安子服飾専門学校を卒業後、アパレルメーカーで複数のブランドデザイナーを務め独立。2018年に自身のブランド「エボニー」を立ち上げる。2022年、服飾デザインに係る活動を行う者に対して助成することを目的とした日本服飾文化振興財団の「JFLF AWARD」を受賞した。
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目次
- CHARACTERISTIC ITEM -
ブランドを代表するのは、シーズンを象徴する華やかな柄アイテム
ブランド名のエボニーとは、黒檀(こくたん)のこと。重厚な堅さを持つこの木のように、しなやかな力強さを感じさせるテキスタイルやシルエットを描いたコレクションが特徴。中でも象徴的なのが、シーズンごとに技法やモチーフを変えて提案する華やかな柄生地のアイテム。意匠性の高いレースや繊細なジャカード織物、立体的な刺繍など、アプローチも様々。モチーフは、花柄の素材を毎回必ず盛り込んでいる。存在感はありつつも普段使いできるデザインに配慮しており、幅広い年齢層の顧客から支持されている。
- SHOP -
セレクトショップが主な取り扱い
エボニーのアイテムを購入できるのは公式オンラインストアのほか、ミッドウエスト(MIDWEST)やパリゴ(PARIGOT)などのセレクトショップ。ステュディオス(STUDIOUS)、デスティネーション トーキョー(destination Tokyo)など、ドメスティックブランドに注力するショップにも展開している。
- new collection -
パワフルテキスタイルが目を惹く2022年秋冬コレクションの特徴
2022年秋冬コレクションでは、心地良さと華やかさが共存するものを目指し、複数の工程を経て完成するオリジナルファブリックを多用したアイテムを展開。パワフルなテキスタイルを敢えてベーシックなアイテムに落とし込み、何気ない日々を彩る洋服を提案している。
- FAVORITE ITEM -
2022年秋冬 デザイナーお気に入りアイテム
Image by: FASHIONSNAP
デザイナーは2022年秋冬のお気に入りアイテムとして挙げるのは、Camellia Jacquardのブルゾンだ。椿をモチーフにしたふくれジャカードは毎シーズンジャカード生地を制作している工場に依頼しており、これまでで最多の7種類の糸を使っているという。精密で重厚感のある生地にについて「企画段階でも試織を何度も行ってやっと完成したものなので、今まで作ってきたジャカードの中でも特にスペシャルな生地です」とデザイナーも納得の仕上がりのアイテムだ。
Image by: FASHIONSNAP
Image by: FASHIONSNAP
また、コットン100%の厚手のカツラギに顔料と箔プリントを施したStone foil生地のジャケットとスカートも、今回の一押しアイテムとしてピックアップ。日常的に着てほしいという思いから、ブランドとしては珍しくカジュアルな素材をベースに使用。今シーズンはデザイナーにとって特別な場所の空気やそこに実際にあるモチーフや色をデザインに反映しており、Stone foil生地は石の模様を柄としてプリントしているという。デザイナーは「繊細な柄を顔料と箔で表現する事はとても難しく、微妙な調節を重ねて出来上がったものです」とコメントしている。
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主要年表
【2022年】
若手デザイナー助成制度「JFLF AWARD」の22年度助成対象となった。
2022年春夏コレクションを発表。
【2021年】
2021-22年秋冬コレクションを発表。
【2020年】
2021年春夏コレクションを発表。
【2019年】
2020年春夏コレクションを発表。
2019-20年秋冬コレクションを発表。
【2018年】
2019年春夏コレクションを発表。
石野愛弥が「エボニー」を始動。
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