「アレキサンダーワン（alexanderwang）」は2004年に、ニューヨークを拠点にスタート。ブランドを象徴するのは、シンプル、モダン、スポーティ、機能性などのキーワード。2010年代初めに「スリーワン フィリップ リム（3.1 Phillip Lim）」「ラグ & ボーン（rag & bone）」などと共に人気を博し、ラグジュアリーブランドよりも手に取りやすい価格帯で、"コンテンポラリーブランド"という新たなカテゴリーを生み出すきっかけを作り出した。過去には「H&M」「アディダス（adidas）」「ユニクロ（UNIQLO）」とのコラボコレクションも発売している。

- CHARACTERISTIIC ITEM -

アイコンアイテムは、Tシャツやスタッズ付きバッグ

T by ALEXANDER WANG 2013春プレコレクション

　2009年に始動した「T by アレキサンダーワン」では、ワン自身のスタイルを彷彿とさせるTシャツやカットソーを軸にしたカジュアルラインとして提案。シンプルながら捻りの効いたデザインと、ファッション好きの若年層にも手が届く価格設定で、人気を博した。「アレキサンダーワン」のメンズでは、2017年秋冬からメインラインと「T バイ」ラインを統合した。現在、公式オンラインストアでは、メンズ&ウィメンズ共に、メインラインと「T バイ」のカテゴリー分けはなく、ウィメンズ&ユニセックスで商品展開を行っている。

　また、バッグの底に多数のスタッズを付けた、エッジィなムードのレザーバッグもアイコンのひとつだ。2015年には、同バッグのミニサイズ版として、小ぶりな「エミール（Emile）」と「ロッキー（Rockie）」も発売。

　バッグにアイキャッチな装飾を施すテクニックは、さまざまなデザインへと発展。現在は、シュシュ風のトップハンドルを付けたバッグや、ラインストーンを敷き詰めたメッシュバッグなどがアイコンとなっている。

- COLLABORATION -

「ユニクロ」とコラボした、モードなヒートテック&エアリズム

　日本では、2シーズンに分けて発表された「ユニクロ」とのコラボコレクション「ユニクロ アンド アレキサンダー ワン（UNIQLO and Alexanderwang）」が、エンドユーザーにまでさらに認知度を上げるきっかけのひとつとなった。

　2018年11月に、第1弾アイテムとして、「ヒートテック」をベースに、1980年代のテイストを取り入れたクルーネックTシャツ、タンクトップ、タイツ、レギンスなどメンズ6型、ウィメンズ10型を発表。

　2019年4月に、第2弾アイテムとして、「エアリズム」をベースに、キャミソールやラウンドネックTシャツ、クルーネックTシャツのほか、下着、レギンスなど14型を発売した。

 - SHOP - 

取り扱い店舗は、青山の旗艦店や百貨店

　コレクションをフルラインナップするのは、東京・青山の旗艦店。さらに伊勢丹新宿店やギンザシックス、銀座三越、渋谷パルコ、阪急うめだ本店などでも展開する。

2021年プレフォールは、3部作のショートフィルムで発表

「アレキサンダー・ワン」2021年プレフォール

　2021年プレフォールコレクションを「シスター（Sisters）」と題した3部作のショートフィルムを通じて発表した。作品は、6月から8月の3ヶ月にわたって毎月発売されるコレクションに合わせて「アレキサンダーワン」のウェブサイトやソーシャルメディアのチャンネルで公開した。

　アジア人3姉妹の物語を描いた映像では、2000年初頭に流行したベロアのスウェットスーツを今年らしく再解釈。さらに、スイムウェアのような撥水性のある素材を使用した、テーラードスーツやシャツ、伝統的な"アメリカーナ"の着こなしを破壊的にアレンジしたアイテムなどを披露した。