「3.1 フィリップ リム（3.1 Phillip Lim）」は、2005年にビジネスパートナーであるウェン・ゾウ（Wen Zhou）とアメリカ・ニューヨークを拠点にスタート。"コンテンポラリー"ブランドという新たなカテゴリーの顔として、クリーンで現代的なコレクションを手に取りやすい価格帯で提案している。

フィリップ・リム

Phillip Lim

フィリップ・リムは1973年にタイで生まれ、アメリカへ移住。中国系アメリカ人の家系で育つ。カリフォルニア州立大学で財政学を学んだ後、複数のブランドで経験を積み、ロサンゼルスで「ディベロップメント（development)）」を設立。オーナー兼デザイナーとして活躍する。2005年に、ウェン・ゾウ（Wen Zhou）CEOと共に「3.1 フィリップ リム」を設立。2006年秋冬ニューヨーク・ファッションウィークでデビューする。2007年に、メンズ・コレクションをスタート。ファッション界のオスカーと称される「CFDA ファッションアワード」で、2012にスワロフスキー賞のメンズウェア部門に選出。2013年にアクセサリー・デザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。

尚、ビジネスパートナーのゾウは、中国出身。13歳でニューヨークに移住し、高校卒業後にファッション工科大学に進学。21歳の若さで、テキスタイル会社イージスを起業。31歳のときに約7000万円を出資し、同じく当時31歳だったフィリップ・リムの才能を確信し、共に会社を設立した。

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- BRAND CONCEPT -

ブランドのキーワードは「クール」「イージー」「シック」

3.1 Phillip Lim 2021 Pre-Fallコレクション

　「3.1 フィリップ リム」は、"コンテンポラリー"ブランドという、新たなカテゴリーを切り開いてきたパイオニアだ。フィリップ・リムがブランドで大切にしているのが「クール」「イージー」「シック」というキーワード。クリーンで機能的、手の届く価格帯が魅力のコレクションは、一部のセレブリティではなく、日常の中で人々がどんな服を着て過ごしているかをインスピレーションにしている。

- CHARACTERISTIC ITEM - 

クリーンかつミニマルなアイコンバッグ&財布

　「3.1 フィリップ リム」のアイコンアクセサリーのひとつが、ペーパークリップをモチーフにしたハードウェアが目を引く"アリックス（ALIX）"シリーズだ。有機的かつミニマルな雰囲気が、シンプルな財布やバッグの形状を引き立てる。

　サッチェルバッグ型のアイコン"パシュリ（PASHLI）"は、ユニークなサイドジップとプッシュ式のロックが特徴。クラシカルなムードと収納力を併せ持ち、オンオフ兼用のバッグとしても活躍する。

- BRAND PROJECT -

メンズ&ウィメンズ共に、サステナビリティに注力

　「3.1 フィリップ リム」では2019年に、毛皮やエキゾチックレザーの使用廃止を発表。同年、ザ・ウールマーク・カンパニー（THE WOOLMARK COMPANY）と協業し、100％天然、生物分解性、再生可能、ECO認証を得たトラリア産メリノウールを使用したサステナブルなカプセルコレクション「メリノシリーズ（Merino Series）」を発売した。さらに、スワロフスキー（SWAROVSKI）と国際連合主宰のサステナビリティプロジェクトに参画するなど、積極的な環境配慮に取り組むブランドおよびデザイナーとして知られている。

- SHOP -

販売店舗は、東京・大阪・福岡の百貨店

　コレクションをフルラインナップするのは、伊勢丹新宿店、銀座三越、阪急うめだ、福岡岩田屋。全世界に11店舗ある直営店のうち、4店舗を日本が占めており（2021年12月現在）、国内マーケットの重要度、人気の高さを伺える。

- COLLECTION -

自宅の庭が着想源 2022年春夏コレクション

3.1 Phillip Lim 2022SSコレクション

　「3.1 フィリップ リム」の2022年春夏は、デザイナーの自宅にある庭が着想源。モノトーンと鮮やかなカラーのアイテムのコントラストで、メリハリを付けたコレクションを提案した。得意とするシックでクリーンな洋服にのせたのは、花のように華やかな装飾や色柄。オフショルダーのブラウスやトレンチコートには、ラッフルのような大胆なデザインを施し、ゆったりとリラックスしたシルエットに仕上げた。サステナブルな取り組みの一環として、リサイクル素材や残反、天然繊維などを積極的に採用している。