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032c

ゼロスリーツーシー

「032c」とは?——カルチャーマガジン初のクリエイション、アイコンアイテム、ブランドの歴史まで

ウィメンズメンズ

032c

ゼロスリーツーシー

「032c」とは?——カルチャーマガジン初のクリエイション、アイコンアイテム、ブランドの歴史まで

ウィメンズメンズ

ドイツ発のカルチャーマガジン「ゼロスリーツーシー(032c)」が手掛けるファッションブランド。アパレルラインの創設者兼クリエイティブディレクターは、「ジル サンダー(JIL SANDER)」や「プラダ(PRADA)」などで経験を積んだマリア・コッホ(Maria Koch)。Tシャツなどの軽衣料を扱うライン「032c Apparel」、レディ・トゥ・ウェアの「032c RTW」、ウィメンズのプレタポルテを扱う「パーティ ガール(PARTY GIRL)」など、テイストや価格帯によって細分化されている。

マリア・コッホ

Maria Koch

エスモード・ベルリン校でファッションデザインを学び、「ジル・サンダー」や「プラダ」「マリオス ショワブ(MARIOS SCHWAB)」などで経験を積む。2000年、ベルリンを拠点に編集長のヨルク・コッホ(Joerg Koch)とファッション・カルチャーマガジン「ゼロスリーシーツ―(032c)」を創刊。2015年から、同誌のアパレルライン「032c Apparel」のクリエイティブ・ディレクターを務める。2018年に初のレディ・トゥ・ウェア「032c RTW」をイギリス・ロンドンで単独発表。2020年秋冬から、ウィメンズのプレタポルテコレクション「パーティ ガール(PARTY GIRL)」をスタートする。

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- BRAND CONCEPT -

強みは、アーティストを巻き込んだコミュニティ力

 年2回発行されるマガジンで、ブランドでもある「032c」の強みは、カルチャーに造詣の深い企画力と、そのコミュニティを生かしたブランドの世界観だ。マリア・コッホ自身も、「『032c』は、コンテンツとカルチャーをプロデュースするプラットフォーム」と某インタビューで語っている。彼らのクリエイションを評価するカニエ・ウエスト(Kanye West)のコンサルタントなども担当。過去には、ゴーシャ・ラブチンスキー(Gosha Rubchinskiy)とのコラボレーションによる、作品やインスタレーションなども発表している。

- CHARACTERISTIC ITEM -

「032c」を代表するアイテムは、グラフィックT

「032c」のグラフィックTシャツ

「032c」のグラフィックTシャツ

 「032c」を代表するアイテムは、「032c Apparel」ラインのグラフィックTシャツ。カニエ・ウエストも同ラインのTシャツを気に入ったことがきっかけで、コンサルタントとして携わるようになったという。1万円前後の手に取りやすい価格帯で、ブランドの知名度アップにも貢献している。

- FEATURE -

「032c」を象徴する、ワークウェアとストリートの要素

 「032c RTW」には、マリア自身が個人的に好きだという、ワークウェアの要素が落とし込まれている。そこにストリートのエッセンスやグラフィカルなデザイン、クラシカルなテーラード、女性らしいカッティングなどを落とし込んだコレクションは、"ミクストメディア"のような型にはまらないテイストが魅力となっている。

- PERSON -

ブランドと縁が深いのは、ゴーシャ・ラブチンスキーやアリクス

 「032c」のスウェットやTシャツなどに採用されるグラフィックの多くは、アーティストやクリエイターとのコラボレーションから誕生する。過去にはゴーシャ・ラブチンスキーや「1017 アリクス 9SM(1017 ALYX 9SM)」、カリ・ソーンヒル・デウィット(Cali Thornhill DeWitt)などが手掛けており、彼らを慕うファンからも支持を集めている。

- MAIN SHOP -

日本での主な取扱店は、「GR8」

 「032c」のコレクションは、東京の「GR8」や「THE GARLLEY BOX」、愛知県の「J.B. Voice Inc」などで販売する。個店の知名度や規模感に関わらず、ブランドの世界観に共感したセレクトショップでの取り扱いが多い。

- NEW COLLECTION -

最新コレクションの2021年秋冬の特徴

 2021年秋冬コレクションのテーマは、「SYSTÈME DE LA MODE(モードの体系)」。これはフランスの評論家ロラン・バルトが、ファッション・ジャーナリズムにおける言葉の分析から、社会を読み解く著書のタイトルでもある。マリアが「コレクションを通じて、世界や個人に起こっていることに対応した」と話す今季は、アノラックやニットトップスなど、リラックス感のあるアイテムが増えた印象。さらに人と容易に触れ合えない時代のユニークなアイテムとして、温度により色が変化する"ヒートセンシティブレザー"を用いたジャケットなどもデザインした。

HISTORY

主要年表

【2021年】
「アディダス(adidas)」とのコラボレーションスニーカーを発売。
イェルクが「サンローラン(Saint Laurent)」2021年秋冬コレクションムービーのアートディレクションを担当する。

【2020年】
ウィメンズのプレタポルテコレクション「パーティ ガール」をスタート。

【2018年】
初のレディ・トゥ・ウェア「032c RTW」をイギリス・ロンドンで発表。

【2015年】
Tシャツやアンダーウェアなどを揃える「032c Apparel」をスタート。
マガジン「032c」35号の表紙に、水原希子を起用する。「ゲーエムベーハー(GMBH)」のジャケットやグローブに、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のヒールのみを合わせるセンシュアルなビジュアルが話題を呼び、即完売となる。

【2000年】
ベルリンを拠点に年2回発行するカルチャーマガジン「032c」を編集長のイェルク・コッホと共に創刊。

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