トビリシ・ファッション・ウィーク
2009年から年に2回行なわれている「トビリシ・ファッション・ウィーク(TFW/@tbilisifashionweek)」。16年秋冬は4日間にわたり25人のジョージア人タレントがコレクションを発表した。

早速1つ目のショーの席に着こうとすると、そこにはエコバッグが。。。見覚えのある装い。。。地元イラストレーターとコラボの"自分"イラストのエコバッグで迎えられた。

ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションとNYのパーソンズで学んだ「ラコ・ブキア(Lako Bukia/@lakobukiaofficial)」はタイルがテーマ。プリントをトレンドのベルベットに施し、色あせたような印象に仕上げた。

ファッションのバックグラウンドを持たない、ラロとニナ・ドリズ双子姉妹の「ラロ(lalo/@lalocardigans_official)」は多素材の風合いを活かしたニットウエア。

ちょっと怖い古代彫刻のような顔を象ったメタルパーツを多用していたのは、コンセプチャルデザイナーとして長年リードしてきた「チュビカ(chubika)」。

「イルマ・シャリカゼ(Irma Sharikadze/@irmasharikadze)」ではタンゴによる作品発表に自らも登場。ヴィンテージ素材のドレスが軽やかに宙を舞ったが、ダンサーの1人がいきなり髪を剃り始めるカオス。
Yu Masuiさん(@yumasui)が投稿した動画 -
人気デザイナー「アヌーキ(anouki/@anouki)」はアクセもお手の物。スパンコールやビーズの花で飾れたソックス、そしてフローラルの刺繍のシューズと完成度も高し。

パーソンズ卒の「グウェン・サラカイア(Gwen Salakaia/@gwensalakaia)」のインスピレーション源となったのは"アーマー"。楔帷子(くさびかたびら)のようにスパンコールのセットアップを艶のあるサテンのドレスに重ねる。

姉妹デュオの「マッチ&マッチ(machandmach)」は、トレンド色の強いディスコムードのコレクション。

エレクトリックブルーやネオンピンクのチャンキーなファーヒールのシューズに心を奪われた。

今まさに我々が探しているスピリットがそこにあった!スケーターが走り回り、大道芸人が火を吹く、そしてヴィンテージのガジェットがアート作品のように並ぶ。若干20歳のマキシム・マカイゼを中心とした「LTFR(@llttffrr)」のデビューコレクションは、モンゴルの伝統衣装や旧ソ連の軍ものといった古着をリメイク、丸字のようなジョージア語を使ったグラフィックをプリントしたアイテム、そしてパッチワークのシャツなどオリジナルのカジュアルウエア。まだまだ荒削りだがコレからが楽しみ!

Yu Masuiさん(@yumasui)が投稿した動画 -
そしてTFWを締めくくったのは、地元のベテラン「ジョージ・シャガシュヴィリ(George Shaghashvili)」。ランウェイには大きな日の丸が。。。。

そう、テーマとなったのは日本だった。着物のような合わせや帯ベルト、後ろ前の袴スカートなどを乗り越え、たどり着いたのは晴れ着だった。まさにシルクロードは日本へと続いていたのだ。
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アジア、ヨーロッパそしてアラブの交わるクロスポイントであるトビリシ。その歴史背景と独特の文化は確実にクリエイションに影響を及ぼしているように思えた。思いのほか面白みのあるデザイナーが多く、注目のファッション新興国なのは間違いない。ちなみに長い苗字が多いが、結構ローマ字読みだった。

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