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相澤陽介が手掛ける「ホワイトマウンテニアリング(White Mountaineering)」が、パリで2024-25年秋冬コレクションを発表した。相澤デザイナーが18回目のパリコレの発表の場に選んだのは、パリ3区にあるフランスの国立中等教育機関「テュルゴー(Turgot)」の体育館。“Destination(行き先)”をテーマに掲げ、旅先や日常生活で移動する際に目にしてきた景色を着想源とするコレクションを披露した。
程よい気品を漂わせるスタイリングを幅広く提案
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「自分自身でデザインを身につけ、多くの旅をしてきた中で感じたメンズウェアとしての品格や装い、オケージョンによる振る舞いなど、さまざまな要素を混ぜ合わせ現代的な男性像を作ることが求められていると感じた」と、「ホワイトマウンテニアリング」らしいアウトドアやスポーツといった要素を中核としつつ、程よい気品を漂わせるスタイリングを幅広く提案。
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クラシカルなアウターに防水素材を採用したり、セットアップはリラクシーでゆとりがあったり、機能性を工学的に素材やパターンに反映させるブランドの哲学は貫く。
経験が生んだディテールと“旅”を想起させるコラボバッグ
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また、フロント部分にビッグポケットを配したレザージャケットやマウンテンパーカーをはじめ、多くのアウター類でポケットを豊富に搭載することで収納力と利便性をアップ。これはスリが多発するパリでのコレクション発表をはじめ、海外渡航の機会が多い相澤デザイナーならではのディテールだろう。
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そして、多くのルックで散見されたバッグも“旅”を想起させる。ファーストルックを中心としたスーツケースは、普段から同氏が愛用している「グローブ・トロッター(GLOBE-TROTTER)」と、バックパックやボストンバッグは「アウトドアプロダクツ(OUTDOOR PRODUCTS)」とのコラボレーションによるものだ。
J1ユニフォームがパリコレのランウェイに
42ルック目には、「ユニフォームをファッションにすると言い出した本人として、コンサドーレの今季ユニフォームをパリコレに連れてきた。こんな可能性もあるんだと身をもって提示。ナイロンブルゾンのオールブラックが似合う。僕にしか出来ないやり方で赤と黒を広めていきたい」と、2019年から同氏がクリエイティブ・ディレクターを務める、J1北海道コンサドーレ札幌の2024シーズンのホームユニフォームとスカーフが登場。昨今、ヴィンテージのサッカーシャツ(フットボールジャージー)がトレンドとなっており、各ブランドからもオマージュアイテムが多数リリースされているが、オンシーズンのオフィシャルユニフォーム、それもJ1のユニフォームがパリコレのランウェイに現れるのは異例中の異例。エポックメーキングな瞬間と言えるだろう。
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