冬は気温や湿度が低く、香りを強く感じにくい季節。そんな時は甘い香りや濃厚な香りもやわらかく感じ、トライしやすい時期と言えます。今回は、まもなく近づくバレンタインにあわせたチョコレート&カカオが香るフレグランスや、バレンタインシーズンのデートに纏いたいシーン別の香りを紹介します。
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バレンタインPick up 1:カカオ香水デビューには、気軽にまとえる香りを
チョコレートの主原料であるカカオの香りを起用したフレグランスは、まだ試したことがない人も多いジャンル。気軽にトライしやすいライトな香り立ちのフレグランスをピックアップします。
アベル「コバルト アンバー」
夢をもって生きる中で起こる日々の不安や葛藤を空に溶かしていくようなイメージで作られた、アンバーをベースとしたカカオノートが楽しめる香り。ピンクペッパーやジュニパーベリーの軽やかなトップノートから、カカオやトンカビーンの甘いチョコレートニュアンスへと優しく広がっていきます。
フローラノーティス ジルスチュアート「チョコレート コスモス オードパルファン&ハンドクリーム」
柑橘系のすっきりとした香りに、カカオアコードのほろ苦さと、ローズやミュゲ(すずらん)のみずみずしいフローラルノートが、そよ風にのったチョコレートコスモスの香りを想い起こさせてくれます。軽やかながら、ラストはしっとりとした落ち着きを感じるフローラルウッディノート。気軽にトライできるアイテムです。
バレンタインPick up 2:香り上級者には、重厚感あるラグジュアリーなカカオ
他人と被りにくい、ラグジュアリーで奥深いカカオフレグランスは、シックでクールな存在。香りの上級者にとっても、フレグランスワードローブに加えたい新たな魅力を放っている希少な香りです。
フエギア 1833「ムスカラ カカオ」
人の持つフェロモンと類似した分子構造が使われている “香りのない香水” と言われる「ムスカラ フェロ ジェイ」をベースに、上質で希少なカカオ香料がジョイントした、カカオ高配合のビターチョコレートのようなフレグランス。ローストされたカカオ豆のような苦味が、パワフルなオーラを生み出してくれます。
セルジュ・ルタンス「ボルネオ1834」
東洋と西洋の香りが出合ったとされる、1834年のボルネオ島。絹布の輸出時に防虫剤として使われたパチョリが、ヨーロッパで大人気となった歴史をベースに、カカオの産地であるボルネオをイメージしたパチュリとカカオの香り。オリエンタルかつ仄暗いダークな雰囲気がセルジュ・ルタンスらしく、世界でも評価の高いフレグランスです。
デートPick up 3:カフェ&バーで、大人なグルマンノート
甘いだけではない、大人っぽいグルマンノートのフレグランスは、深みのある時間を演出してくれるので、会話を楽しむカフェ&バーでのデートにおすすめ。飲食店では香りを強く感じさせないように、服を着る前に腰や足首に纏って出かけてみて。
ゲラン「ラール エ ラ マティエール ドゥーブル ヴァニーユ オーデパルファン」
贅沢なバニラの香りに、花々や樹々、そしてラムの香りがエキゾチックに漂うオリエンタルグルマンノート。肌に甘く溶け込みながらも、どこかスモーキーかつウッディで、甘いバニラアイスではなく、バニラビーンズのような大人なバニラを堪能できるフレグランス。会話の駆け引きも盛り上がりそうな、さりげない色気を香りで纏って。
キャロン「タバック・エクスキ」
タバコアブソリュートと、モダンなチョコレートアコードによって広がる温かみあるグルマンノート。カカオとトンカビーンズのアブソリュートに、アンブロクサンやフランキンセンスのウッディな香りが重なり、洋酒のような魅力を感じさせてくれます。一見、重厚感のあるイメージですが、とても軽やかでふわっと包まれるようなオードパルファンで、デイタイムにも気軽に纏うことができます。
デートPick up 4:アクティブなドライブに、フルーティで軽やかな香りをプラス
少しの緊張感と開放感に満ちたドライブには、楽しい気分を盛り上げるフルーティさと、疾走感のある爽やかなグリーンノートが感じられる香りを。車内は狭い空間でより香りを感じやすくなるため、乗車する1時間以上前に纏いましょう。
ラルチザン パフューム「プルミエ フィグエ オードトワレ」
世界で初めて、イチジクをテーマに作られた歴史的フレグランス。イチジクの葉のフレッシュで青々とした香りから、果実のミルキーでまろやかな香りへと移り変わっていく、グリーンフルーティノート。きらめく太陽の光や、木々の間を抜けるそよ風を感じ、目的地までの気分や会話を明るく盛り上げてくれます。甘美でみずみずしい香りは、フレッシュな2人にぴったり。
ジョー マローン ロンドン「ブラックベリー & ベイ コロン」
ブラックベリージュースと月桂樹の葉が主役となった、ユニセックスなフルーティノート。ナチュラルなブラックカラント(黒すぐり)が纏ってすぐに豊かに香り、月桂樹の葉(ベイリーフ)とフレッシュな草木を思わせるガルバナムが、やや苦みのあるグリーンなニュアンスを届けてくれます。ゆっくりと言葉を交わしながら道を進むような、すっきりと落ち着いたカップルの雰囲気にマッチします。
デートPick up 5:おうちではセンシュアルな香りに包まれて
落ち着いた雰囲気にまとまってしまいがちなおうちデートには、より魅力的に鼓動の高鳴りを盛り上げるセンシュアルな香りをプラス。体が温まると香りを発しやすいひじの内側や膝の裏、意外性のある背中などに、ふわっと纏うのがおすすめです。
トム フォード ビューティ「チェリー スモーク オード パルファム スプレィ」
ダークチェリーとフローラル、そしてウッドが絡み合い溶け合うようなスモーキーで官能的な香り。サフランに引き立てられたダークチェリーの退廃的な甘さに、キンモクセイやいぶされた稀少なウッディーノートが重なり、自分自身すらも気付いていなかったようなミステリアスで情熱的な魅力を引き出してくれます。恋愛では少し遠慮してしまいがちな人こそ、チャレンジしたい香り。
ドルセー「ボディフレグランス 恋人同士 M.D.」
纏った瞬間から2人の関係値が「恋人同士」へ変化してしまうというユニークなテーマの香り。トップノートから、ブラックペッパーやバンブー(竹)のフレッシュで刺激的なアロマが包み込み、やがてパロサントの煙にすべて覆い隠されてしまうようなセンシュアルさが広がっていきます。ムスクやアンバーグリス、レザーなどのアニマリックなニュアンスが本能を高め、濃密な時間を演出してくれます。
美容・香水ジャーナリスト
フレグランスとナチュラル美容を中心に、さまざまなメディアでコラム、エッセイを連載中。香水ジャーナリストとして、オーセンティックな香りからメゾン・ニッチブランドまでの幅広い知識を持ち、香りを語る表現力についてのワークショップやセミナーも行う。香りにこだわる化粧品の監修やディレクションにも携わり、2022年にはブランドとのコラボレーションによるオリジナルのフレグランスも発売。毎月、ブランドの枠を超えた新作フレグランスを紹介するインスタライブも配信中。
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