フレグランス選びのポイントは、季節や天気、時間帯、TPOなどいろいろありますが、ファッションとマッチした香りを選ぶことが出来たら上級者!今回は、FASHIONSNAPが提案する2022-2023年秋冬コレクショントレンドから、この冬のファッションに合うフレグランスを紹介します。
目次
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Trend1:「ネオンカラー」でパワーチャージ
冬の寒さの中でもポイントになる華やかでビビッドなネオンカラーがトレンドに浮上。そんなネオンカラーには、都会的でエレクトロニックな香りを合わせて。
エディット「グリーン ベルベット オードパルファム」
鮮やかでツヤのあるグリーンカラーのビロードを纏うような、苦さと甘さが共存する香り。マダガスカル産のジンジャーによるピリッとした刺激に、ガルバナム(セリ科の植物)やグリーンペッパーが重なり、トルコ産ローズやジャスミンサンバックのフローラルノートが柔らかさをプラス。まるでダンスビートのような香りは、ネオンカラーを身に着けた時のアクティブな気分を盛り上げてくれます。
イストワール ドゥ パルファン「ディス イズ ノット ア ブルーボトル 1/.6 オードパルファム」
「大地(地球)はオレンジのように青い」という愛の詩の一節にインスピレーションを受けたこの香りは、鮮やかなネオンカラーのブルーやオレンジを感じるパワフルなエナジーを放っています。突き抜けるようなはじけるシトラスノートから始まり、ホワイトフローラルがピュアな明るさを与え、気分を高揚させてくれるオレンジの魅力が、フューチャリスティックなモード感を演出。
Trend2:プロポーションを再構築する「ビッグアウター」
力強いショルダーラインや長い袖丈、アップサイズのブカッとしたシルエットが斬新なビッグアウターには、アンバーやベチバーの温かみのある香りをセレクト。
ラブソルー「207 リクイドアンバー」
ビッグアウターのふわっと体を包み込むような雰囲気に合わせたい、温かみのあるオリエンタルノート。甘さのあるリクイドアンバー(別名スチラックス、和名では蘇合香ともいう)アコードエッセンスに、針葉樹のバルサムファーアブソリュート、そしてシプリオル(別名ナガルモタ)やハイチ産ベチバーがウッディーかつアーシー(土っぽいこと)に香ります。深みのある甘さがビッグアウターならではの緩い雰囲気を引き立ててくれるはず。
ル クヴォン メゾン ド パルファン「シグネチャー ベチバー」
ダンディなフレグランスに使われることが多い植物であるベチバーですが、性別を問わずジェンダーフリーに使える上質なフレグランスとして登場。深みのあるベチバーの温かな香りは、ビッグサイズアイテムをメンズライクに着こなすときにおすすめ。潮風を感じるようなマリンノートや、ブラックペッパーによるスパイシーな刺激が、重めのアウターでも軽やかさとクールな雰囲気をキープしてくれます。
Trend3:スパイスとなる「見せブラ・コルセット」
コルセットや見せブラなど、ランジェリーライクなアイテムのレイヤリングを、ひとつ前のトレンドに取り上げたビッグアウターやゆるいニットの下に潜ませたい。そんなときには、素肌の匂いを引き立てるスキンセントを。
イエバンドゥ「パルファムシャワー アルカイビーチ」
ウエスト・シアトルに位置する、アルカイビーチで過ごすときをイメージした香り。ベルガモットやローズマリーのすっきりとした清潔感のあるトップノートから、バニラやココナツの甘さが主役となり、やがてアンブレットシードやパチュリが少し切なさを感じさせます。夏のビーチで日焼けした肌を思い出すような懐かしさは、冬の見せブラにもマッチしそう。
ディプティック「オードパルファン フルール ドゥ ポー」
“肌に咲く花”という意味の“フルール ドゥ ポー”は、60年代を代表する香料であるムスクを主役にした、肌に溶け込むようなスキンセント。アイリスやアンブレッドシードがムスクの香りを引き立て、まるでコルセットのように素肌にぴったりと寄り添いながらも、どこかアニマリックな要素も潜んでいます。ふんわりとした柔らかい肌の演出にぜひ合わせてみて。
Trend4:リュクスな「進化系ライダース」
ライダースを中心に、レザーウェアがバリエーション豊富に登場してる今季。あえてレザーの香りをコーディネートして、気分を盛り上げたい。
トム フォード ビューティ「タスカン・レザー オード パルファム スプレィ」
上質なレザーを愛するトム フォードならではの、レザーの持つ動物的な側面と、なめらかな革の質感をどちらも表現している香り。レザーの香りとともに香る、スパイシーで柔らかなサフランと、大人フルーティーなラズベリーが心地よいアクセントのトップノート。オリバナム(フランキンセンスのこと)の深みと、アニマリックなジャスミンが、モダンで仕立ての良いレザージャケットを感じさせてくれます。
モルトンブラウン「ロシアンレザー オードパルファン」
寒い異国の荒野を思わせるようなレザー・アコードと、ブラックペッパーによるダークで神秘的な香り。メンズライクなフレグランスと相性の良いラベンダーの、青々しいスモーキーな香りがアクセントに。フレッシュなエレミや爽やかなフローラルノートのゼラニウム、バーチ(白樺)やパイン(松)といった樹々のウッディな香りがレザーに厚みをもたせ、クールで硬派なレザーコーデの気分を盛り上げること間違いなし。
Trend5: 色使いも快活な「ウルトラスポーティ」
スポーツウェアのレファレンスを押し出したアイテムが、秋冬シーズンのトレンドをけん引。スポーツアイテムと好相性なのは、軽やかで清々しい香り。清潔感のある印象を残したい。
イソップ「タシット オードパルファム」
オードパルファンながらオーデコロンのような軽やかさも持ち合わせた、ウッディシトラスノート。爽やかな印象を持ちながらも、トップノートのユズやバジルグランベール(柔らかく甘い香りのハーブで、はっきりとしたグリーンノートとややスパイシーさも感じられるアロマのこと)のほんのりとした苦味がおしゃれ。ミドルノートにはローズマリーやミントといった、清涼感と清潔感のあるアロマが現れ、スポーティなファッションアイテムとも好相性。スモーキーなベチバーのドライダウンが、大人っぽさを醸し出してくれます。
アクア ディ パルマ「コロニア クラブ オーデコロン」
友人と過ごしているときのような、自由でリラックスした明るさを感じさせる香りは、肩の力が抜けたラフな雰囲気のスポーツウェアとぴったり。レモンやベルガモットのシトラスノートから始まり、ピンクペッパーとブラックペッパーがはじけるようなリズミカルなステップを奏で、シソやローズマリーがアロマティックに広がります。等身大の自分を包み込んでくれるような、シダーウッドとムスクの優しいエンディングへ。
美容・香水ジャーナリスト
フレグランスとナチュラル美容を中心に、さまざまなメディアでコラム、エッセイを連載中。香水ジャーナリストとして、オーセンティックな香りからメゾン・ニッチブランドまでの幅広い知識を持ち、香りを語る表現力についてのワークショップやセミナーも行う。香りにこだわる化粧品の監修やディレクションにも携わり、2022年にはブランドとのコラボレーションによるオリジナルのフレグランスも発売。毎月、ブランドの枠を超えた新作フレグランスを紹介するインスタライブも配信中。
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