Image by: VERSACE
チーフクリエイティブディレクターのドナテラ・ヴェルサーチェ(Donatella Versace)が手掛ける「ヴェルサーチェ(VERSACE)」が、2024-25年秋冬コレクションをミラノで発表した。「反逆的なスタイルと優しい心のアティテュードを同時に表現した」(ドナテラ)という今季は、パンキッシュとエレガントのムードが共存するコレクションとなった。
着想源はスージー・スーとプリンスの2大ミュージシャン
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着想源は、“反逆の少女”と“内気な天才少年”で、前者のミューズはUKバンド スージー・アンド・ザ・バンシーズ(Siouxsie And The Banshees)のフロントマン スージー・スー(Siouxsie Sioux)。一方後者は、ドナテラの大親友だったミュージシャン プリンス(Prince)をイメージしたそうだ。冒頭を飾ったドレスやテーラードスタイルは、あえて一部にドレープを効かせたり、ライニングでシルエットを歪めたりすることで、パンクの精神を表現。加えて、モデルたちにはスパイクヘアや濃いアイラインを施すことで、反逆的なスタイルを演出する。
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続いて登場したのは、金ボタンが目を引くルックの数々。ドナテラは以前からプリンスがインスピレーション源であることを公言しているだけに、ワイドショルダーのショートジャケットをはじめ、往年のプリンスの衣装を彷彿とさせるデザインだ。
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また、パンクファッションの代名詞とも言える赤を基調としたチェック柄も際立つ。パンキッシュな要素を残しながらエレガントかつエッジィに仕上げるテクニックは、ドナテラの得意とするところだろう。
全体にゴージャス感をもたらすアイコニックなバロッコ柄
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アイコニックなバロッコ柄は、プリントや刺繍でブルゾン、シャツ、ショーツ、レギンス、ビスチェなどに落とし込まれ、鮮烈で派手な「ヴェルサーチェ」らしいゴージャス感をコレクション全体にもたらす。
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終盤にかけては、再びドレープのアプローチがドレスやスカートで散見された。トップはまるでコルセットのように体に沿ってタイトに作られているが、ウエストからヒップにかけてドレープをデザインすることで、砂時計のような美しいシルエットを仕上げた。
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