ほとんどの地域で桜の開花が過ぎ、汗ばむ陽気が続くようになってきました。UVケアは年中のルーティーンではあるものの、紫外線量がピークになるこれからの時期のケアは必須です。各社が力を入れるUVケア、日焼け止めアイテムは、最新のテクノロジー搭載でスキンケア機能やトーンアップ効果などを合わせもち、素肌の美しさを高めてくれるアイテムが続々と登場しています。日焼け止め=「白浮き」「きしむ」というイメージは過去のもの。これからはUVケアしながらスキンケアもできて、日差しも楽しめるようになりそう。今年の日焼け止めアイテムを3つのカテゴリーで紹介します。
新技術搭載 美容液のようなスキンケア効果も
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化粧品メーカー各社が研究に力を注ぐ日焼け止め分野は、毎年新たな技術によって機能性や使い心地、スキンケア効果などが向上しています。中でも今年は、「資生堂」が発表した太陽の光をまるで美容液のようにスキンケアする光へと変換する画期的な技術がSNSで話題になりました。
SHISEIDO
「SHISEIDO」は、強力な紫外線からの防御とスキンケアを一本でかなえる日焼け止め乳液を5月1日に発売します。世界初のSun Dual Care™テクノロジーを採用。肌を守るUV防御剤に加えて、UVを美容効果のある光に変換するスピルリナプラテンシスエキスと、蛍光酸化亜鉛、その光を増幅させるPEG/PPG-14/7 ジメチルエーテルを配合した処方が特徴です。“太陽の光を変換してスキンケアする”という新しい価値提案が早くもSNSで話題になっています。トーンアップ下地としても使用できます。
KANEBO
「KANEBO」からは、紫外線をカットしながら継続的に肌に補水し、乾燥や紫外線ダメージから肌を守るUV美容液が登場します。「継続補水ラメラUV処方」を採用し、夕方までずっと肌を潤わせる「継続補水」効果と、高い紫外線防御効果を実現しました。日中の肌に適した水分環境を作り続け、乾燥ダメージと強い紫外線から肌を守ってくれます。化粧下地としても使え、乾燥による化粧崩れを防ぎ、生命感あふれるツヤのある肌を演出してくれます。
ラロッシュポゼ
「ラロッシュポゼ(La Roche-Posay)」の注目アイテムは、シリーズ累計380万本突破の人気トーンアップUVシリーズの最新作。混合肌を考えて開発された、オイリーな使用感になりがちなUVフィルター成分を膜で包み込む独自のイヌテックテクノロジーの採用で、しっとりとした保湿感とサラサラ感を両立するテクスチャーを実現しました。また、光の反射の仕方が異なる2種の原料をバランス良く配合することで、自然な透明感のあるツヤ肌を叶えてくれます。
ビオレUV
花王の「ビオレUV」からは、水のようにスーッと肌になじみパックされたようにピタッと密着する、快適な使い心地にこだわった新感触の日やけ止め「ビオレUV アクアリッチ アクアプロテクトローション」をピックアップ。UVカット成分を全てアクアカプセル(寒天ゲル)に閉じ込める新技術を採用し、通称“水層パックUV”と呼ばれるほどみずみずしく、なのにしっかり密着する使用感です。
自然由来成分配合で肌にやさしく、マルチプロテクト
より肌へのやさしさを考えられた自然由来成分配合アイテムが続々増えています。加えて紫外線だけでなく、ブルーライトや近赤外線などを防御するマルチプロテクトアイテムも。コロナ禍で自宅で過ごすことが増えたという人にとっても、肌を守るためのUVケアはマストです。
ディオール
「プレステージ ホワイト プロテクター UV ミネラル BB」(SPF50+・PA++++、30mL、全2色、税込各1万3750円)
「ディオール(DIOR)」は、ワンランク上の明るいツヤ肌に導くスキンケアシリーズ「プレステージ ホワイト」から、プレステージ ホワイト プロテクター UV ミネラル BBを発売しました。自然由来成分95%配合で敏感肌にも対応。紫外線、ブルーライト、赤外線、汚染物質などの外的刺激から肌を守り、気になる色ムラもカバーします。美しいツヤを演出し、マスク着用による摩擦や汗に強いフォーミュラで美しい仕上がりが長時間持続するのも特徴です。
エトヴォス
「ミネラルUVパウダー」(SPF50・PA++++、全2色、各税込3080円)ペールラベンダー
「エトヴォス(ETVOS)」からは、パウダータイプのUVをラインアップする毎年人気の「ミネラルUVシリーズ」が今年も登場します。肌を紫外線やブルーライト、近赤外線などから守りながら心地よさを与え、美しさを演出するミネラルの働きを生かし、ノンケミカル処方(紫外線吸収剤不使用)を追求しました。日焼け止めを塗るだけで肌を美しく整え、乾燥を防いで、なめらかなつけ心地をかなえます。人気ペインターのリーイズミダ(LEE IZUMIDA)とコラボした限定パッケージにも注目です。
ハッチ
「ハッチ(HACCI)」が4月1日に発売する美肌を育む化粧下地にも注目。美容液ベースに肌補正効果と高いUV効果を叶えたハイブリッド処方に仕上げました。ビルベリー葉エキス、マタタビ果実エキス、モリンガエキスが排気ガスやタバコの煙、ブルーライトなどの環境ダメージから肌を保護します。表情の動きに合わせて伸縮する「3D ストレッチジェル」配合によって、肌に均一に密着。ニュアンスピンクのカラーが、ピュアな血色感と自然なトーンアップをかなえます。
シゲタ
フランス発のクリーンビューティブランド「シゲタ(SHIGETA)」からは、多機能メイクアップベース「UV パーフェクト グロウ ベース」(SPF25・PA+++、25mL、税込3850円)が登場しました。自然由来成分99%配合で、サクラの花エキスが光による刺激から、海藻由来成分が外部刺激から素肌を守ります。ベストセラー美容液「EXオイルセラム」と同様のエイジングケア成分「RED+」を配合し、ひと塗りで水のヴェールをまとったようなみずみずしい透明感が演出できます。ファンデーションの仕上がりを際立たせる無色透明タイプです。
ナチュラグラッセ
「UVプロテクションベース」(SPF50・PA+++、30mL、税込3520円)
「ナチュラグラッセ(naturaglace)」は、紫外線・ブルーライト・近赤外線の3つの光から肌を守る、自然にも肌にも優しいUVシリーズ2品をラインアップ。スキンケア感覚で潤って乾燥を防ぎながらケアできる日焼け止めメイクアップベースと、ふんわりと軽いつけ心地なのに、しっとり肌に密着し汗や皮脂による化粧崩れを防ぎサラサラな仕上がりをキープする日焼け止めパウダーは、紫外線吸収剤を使用せず、天然由来の原料を採用しました。屋外の光だけでなく、室内で浴びる光からも肌を守ります。石鹸でオフできるのも特徴です。
シンピュルテ
「シンピュルテ(SINN PURETE)」からは、ぜいたくに天然由来成分を配合し、ハイブリッドナチュラル処方で植物の力を最大限に引き出した日焼け止めシリーズが誕生。最高レベルの紫外線防止効果がありながらみずみずしく軽やかなつけ心地で顔にも全身に使えるUVミルクと、日常使いにぴったりな紫外線カット力で、化粧下地やライトなメイクに適したクリームをラインアップ。いずれも天然由来成分100%で、肌を紫外線ダメージから守り抜くスーパーフィトエッセンスを配合します。
ビーチフレンドリー処方を採用
海の汚染やサンゴの死滅など環境への悪影響が懸念される成分を排除した設計の日焼け止めも開発が進んでいます。海外では排除されていないアイテムの持ち込み禁止のリゾート地も多く、今後復活する海外渡航に備えて準備したい。
スキンアクア ネクスタ
ロート製薬が提案する人にも地球にも優しくてヘルシーな次世代UVケア「スキンアクア ネクスタ」は、ミルクタイプとエッセンスタイプをラインアップ。海の汚染やサンゴの死滅など環境への悪影響が懸念される成分を排除した設計を追求しました。持続型セラムパック処方を採用し、保湿成分や紫外線防御剤を閉じ込めパックのように密着することで、潤いと防御効果が持続します。天然由来のミネラルパールを配合し、光の反射によってくすみを補正するメイクアップ効果も。
アリィー
「アリィー(ALLIE)」の日焼け止めはSPF50+・PA++++という高い紫外線防御機能、使用感の良さ、美しい仕上がりといった長所はそのままに、一部の国・地域・ビーチの規制に配慮した「ビーチフレンドリー処方」を採用してパワーアップしました。汗・水に強いスーパーウォータープルーフなのに、洗顔料・ボディソープで落とせるのも嬉しいポイント。トーンアップ効果を楽しめるタイプや、ファンデいらずのカラーコントロールタイプなど種類も豊富に揃います。
ヘアサロン業界専門誌を発行する出版社1社を経て、2019年にINFASパブリケーションズに入社。「WWDビューティ」「WWDジャパン」編集部記者として、主にヘアサロン業界と国内コスメ、フェムテックの取材を担当する。現在はフリーランスのエディター・ライターとして活動中。
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