「+J」2021年春夏コレクション
「ユニクロ(UNIQLO)」とファッションデザイナー ジル・サンダー(Jil Sander)氏のタッグによる「+J(プラスジェイ)」から2021年春夏コレクションが発売されます。一部アイテムのヴィジュアルが公開されると大きな話題となり、日を増すごとに期待感が高まっています。FASHIONSNAPでは一足先にメンズ・ウィメンズ計26型を借りることができたので、先シーズンに引き続き+Jをファーストコレクションから見てきた編集者2人がアイテムを徹底レビュー。メンズ編に続いてウィメンズアイテムをチェックしていきます。
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編集A→普段は国内外のデザイナーズを担当する女性編集者。2009年3月のファーストリテイリングとジル・サンダーの契約発表を目の当たりにした。当時の会見を「懐かしい〜」と目を細める。
編集B→ユニクロをフリースブームの時から見続けている男性編集者。専門はもっぱらラグジュアリーとデザイナーズ。昨今のゆったりシルエットには正直食傷気味だが、「やっぱり買ってしまう」らしい。
1.シルクブレンドオーバーサイズパーカ
編集A:最初に公開されたヴィジュアルで使用されていたアイテムですね。
編集B:ウィメンズでは今期を象徴するアイテムかもね。素材がポリエステル63%、シルク37%。ナイロンとは違った光沢感が良いですね。
編集A:ユニクロのショールームに行った際に聞いた情報によると、シルクブレンドのアイテムはウィメンズ担当の業界人から反応が良かったみたいですよ。
編集B:メンズと同じく袖幅が広くなっていて、パターンにかなりこだわりを感じる作り。秋冬では出せない軽さと揺れを意識したパターンで作り上げている感じ。
編集A:斜め後ろから後ろ身頃が回ってきていますね。内側に巻き込むような特殊なパターン。フードが大ぶりで、被ってみると花びらを彷彿とさせる独特なシルエットです。
編集B:着てみるとなるほどと感じますね。メンズが着ても良いかも。
編集A:実際に着てみて良さがより分かるアイテムですね。シックなイメージですが、甘めなディテールもあって。色々な要素が詰め込まれている。
編集B:随所に今期のディテールが盛り込まれているので、やはりかなりの自信作だと思いますね。
2.オーバーサイズライトコート
編集A:メンズ編でも登場したオーバーサイズライトコート。カラーは今回借りたダークグレーの他に、ブラックとネイビーもあります。
編集B:通常のオーバーサイズよりも少し大きめに作られているようですね。
編集A:メンズでも全然着れますね。シルエットの好みでメンズ、ウィメンズのどちらかを選ぶ形ですね。店頭で着比べてみて欲しいです。
編集B:メンズは縦長、ウィメンズはボックスだね。サイズ感的には結構大きめ。袖もロールアップを想定して長めにしているみたいです。
編集A:メンズと比べるとポケットだったりディテールで少しウィメンズ要素が感じ取れます。
編集B:ステッチ幅もメンズと変えていたり、力の入れ具合を感じますね。このコートはメンズとウィメンズ共に推しなんじゃないかな。
編集A:フラップのポケットがどことなくウィメンズ感があるので、そこが気にならなければメンズも購入を考えてもいいかも。横に広がるシルエットが好きならこちら、縦落ち感が好きならメンズ版という感じですね。
3.オーバーサイズシャツジャケット
編集A:カラーの名称はベージュとなっていますが、ピンクっぽいというか少し変わった色合いですね。素材は撥水加工したポリエステル。メンズもそうですが、今シーズンのアウターは独特な風合いの素材が多い気がします。
編集B:これもフロントボタンにはグログランが使われていますね。メンズのシャツの一部には胸ポケットにマチが入っていましたが、これには無い。当たり前のようですが、アイテム毎にしっかりディテールを使い分けているのは評価できるポイントだと思います。
編集A:後ろ身頃がかなり大きめに作られていますね。空気が入ったような、面白いシルエット。横から見たらかなり独特な形をしています。
編集B:オンラインサイトを見ると第1ボタンだけ開けた着方も推奨しているみたいですね。
ウィメンズ アウター、1点だけ買うならコレ!
編集A:今シーズンのウィメンズアウターを象徴するのは、やはりシルクブレンドオーバーサイズパーカ。個人的にこれは買いだと思います。
編集B:うーん、悩みますね。オーバーサイズライトコートも捨て難いんですよね。どちらもメンズ、ウィメンズと着れるアイテムなので女性が着るならという観点だとシルクブレンドオーバーサイズパーカですね。
編集A:そうですね。まぁ、象徴的なアイテムという感じだと買った満足度はパーカのほうがあるかもですね。
■ユニクロ「+J」:公式サイト
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