西崎暢が手掛ける「ウジョー(UJOH)」が、2024年春夏コレクションをパリで発表した。会場は19世紀に建設された教会、アメリカン・カテドラル。ネオゴシック様式の重厚感あふれる空間の中で、ショーが行われた。
曲がりくねった有機的なカッティング
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ファーストルックは、カッティングが生む軽さとレイヤードの重厚さが融合したベアトップドレス。ショー前半は、ブランドのアイコンであるピンストライプや、春夏シーズンらしくカットオフしたジャンプスーツやドレス。ウジョーらしい独創的なテーラードスタイルが提案された。
今シーズンの特徴のひとつは、曲がりくねったカッティング。キレのある有機的な曲線による新しいバランスは、パタンナー出身のデザイナーならではの新しいカットの探求により生まれたものだという。
デザイナーの出身地、福井県で生まれた美しいテクスチャー
また「自分の出身地であり、着物、シルクの供給地として発展した福井県だからこそ実現した」と西崎が語る、新しい素材にも注目。ブライトナイロンのワッフル素材や、ポリエステルと和紙を交織したダブルサテンなど、透明感と光沢があるテクスチャーは、キレのあるカッティングのアイテムを際立たせる。
さらに、ペイントアーティストの佐々木香菜子が手がけた植物モチーフのプリントアイテムが登場。「目を閉じ、脳裏に浮かぶ儚く美しい記憶と妄想によって生まれた植物を表現した」ものだという。
「UJOH by LIWLE」 による存在感のある小物
小物は、ヨウジヤマモトで長年グッズプランナーを務めていた内村隆による「LIWLE(リウル)」とのスペシャルコラボレーション。ユニークなメタルパーツやボールチェーンを使用したポーチや、花の蕾のようなフォルムが特徴のバッグなどが目を引いた。「SHOTA MINO」との協業によるジュエリーラインの第3弾も登場。
今シーズン、ジェンダーや体型に捉われずスタイリングできるアイテムはさらにアップデートされ、ウジョーならではの新しいテーラーリングを表現。さらに、ナチュラルかつエレガントな素材が、コレクションに新しい息吹を吹き込んだ。
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