「コリーナ ストラーダ」デザイナーのヒラリー・テイモア
Image by: コリーナ ストラーダ
Y2Kブームと相まって、人気を集めるニューヨーク発のファッションブランド「コリーナ ストラーダ(Collina Strada)」。今回「アグ(UGG®)」とパートナーシップを締結し、アグのモデルをコリーナ ストラーダ流に再構築したヴィーガンシューズ計6種を4月5日に発売する。同コラボレーションから紐解く、コリーナ ストラーダのデザイナー、ヒラリー・テイモア(Hillary Taymour)の環境・社会問題に対する想いとは。
コリーナ ストラーダ
ヒラリー・テイモアが2008年にバッグブランドとしてスタート。デザイナーが作り上げるものに忠実であり続け、完全に持続可能で透明性の高いブランドになることを目指している。現在はニューヨクに拠点を置き、毎年ニューヨークファッションウィークの公式スケジュールでランウェイショーを開催。アイテムには廃棄衣料を使用しているほか、黒人や白人などのジェンダーを超え、動物や乳幼児、妊婦、障がい者などをモデルに起用し、ショーを通して人種差別や政治、環境問題に取り組んでいる。
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ショー「私の友達を食べないで」を再演
ー今回コラボに至った背景は?
アグは子どもの時から憧れていたブランドでした。だから今回アグからのオファーがあったときは「YES!」と即答しました。私にとってブランドへのノスタルジーはとても重要なものなんです。
ー発売されるコラボシューズについて教えて下さい。
「UGG CS ゴールデングロウ サンダル(UGG CS Goldenglow Sandal)」(2種、3万8500円)は、私のお気に入りアイテムでもあるコリーナ ストラーダのメドウスウィート ドレスのプリーツをモチーフにしていて、素晴らしい出来上がりに仕上がったと思います。動物の足の甲をプリントした「UGG CS ドッグ クロッグ(UGG CS Dog Clog)」と「UGG CS フラミンゴ クロッグ(UGG CS Flamingo Clog)」(各4万6200円)は、ブランドの2023年秋冬ショー「私の友達を食べないで(Please Don't Eat My Friends)」の再演です。あのショーではモデルの顔に動物の特殊メイクを施し、動物の足の甲をプリントしたシューズを用意して、まるで自分の足が動物の足であるかのように見せました。「UGG CS メリー ジェーン(UGG CS Mary Jane)」(2種、5万600円/いずれも税込)は、今みんなが履いている(アグの)クラシックな「メリー ジェーン(Mary Jane)」を、パンクなエッジを加えてアップデートしました。
UGG CS ゴールデングロウ サンダル(ピンクフローラル)
Image by: アグ
ーコラボアイテムのインスピレーションはどこから得たのでしょう?
コリーナ ストラーダらしさを表現したアグのシューズを作りたいと思い、カラフルで楽しさいっぱいのコレクションに仕上げましたね。コリーナ ストラーダのコレクションで言えば、"自然”に一番インスパイアされています。
ーティモアさんから見たアグとは?
アグは、あのクラシックなスタイルで大成功を収めてきたブランド。「UGG」とは彼らが作るブーツの呼称でもあり、例えばもし街でコピー商品を見かけてもそれをアグと呼んでしまうほど、彼らのブーツは究極的な立場にあるんです。Qティップ(ユニリーバ製の綿棒)やクリネックスのようなものです。たとえそれがそのブランドの商品でなくても、そのブランドが認知されているがあまり日常的にその名を代替的に使う。私にとってアグとはそういうブランドです。
サステナビリティにアプローチできないものは作らない
ーアグでは環境負荷の少ない素材を使用したり、環境再生型のコレクションを発表するなど、アイコニックなシューズを製作する傍ら環境問題にも様々な方面から取り組んでいます。今回のパートナーシップでは、どのような部分にサステナビリティ要素を加えたのでしょうか?
まず初めに、サステナビリティの観点からも、アグと仕事をできることはとても光栄なことでした。その上で、今回は代替レザーを新素材として使用したアイテムを含む、ヴィ―ガンコレクションが誕生しました。
ーサステナビリティという言葉が定着した現代で、今後さらにサステナブルの活動を広めていくためには何が重要なのでしょうか?
自分たちの行動や日々の暮らしを見つめ、それらの何が問題になりうるのかを考えながら生きることが大事だと思います。
ーティモアさんから見て、日本はサステナビリティの観点からどのように映っているのでしょうか?
日本は間違いなく私のお気に入りの国の一つだし、また訪れたいと思っています。そして、日本のゴミの処理に関する考え方やマネジメントはとても尊敬しています。アメリカは日本のその文化から学ぶべきことがあると考えています。
ーコリーナ ストラーダでは、廃棄衣料を使用するという形で環境問題に取り組んできました。今後取り入れたい環境問題へのアクションがあれば教えて下さい。
私は持続可能性を念頭に置いてすべてのコレクションに取り組んでいます。サステナビリティにアプローチできないのであれば、アイテムは作りません。それを徹底することが、何より大切だと考えています。
「コリーナ ストラーダ」デザイナーのヒラリー・テイモア
Image by: コリーナ ストラーダ
Image by: Charlie Engman
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Image by: アグ
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