
「ティート トウキョウ」2020年春夏コレクション
Image by: FASHIONSNAP
「ティート トウキョウ(tiit tokyo)」が2020年春夏コレクションで描いたのは、「見慣れた景色の美しさと対話する物語」。今シーズン、デザイナーの岩田翔と滝澤裕史は、水たまりや雨に濡れた窓ガラスに映った街並みなど、見慣れた風景でありながらいつもと少し異なり、解像度が低くぼやけたような街のイメージからインスピレーションを得た。ショースタート前には、ロゴがプリントされた円形の紙吹雪が降り注ぎ、ノスタルジックな雰囲気で会場を満たした。
「ティート トウキョウ」はこれまで、まっさらなキャンバスに世界観やストーリーをゼロから作り、その世界観の中で存在する服を制作するプロセスをとってきた。今シーズンは手法を変え、「自分が目にしたことのある(すでに存在する)風景に描き足していく」というプロセスでコレクションを制作した。

具体的にイメージした風景は、水たまりに映ったマンションや雨露越しにぼんやり見える街路樹、ビルの窓に映る都市風景など、見慣れた景色がいつもと違って見えるとき。馴染み深いものに新しい視点を加えるアプローチは、アウターやドレス、タートルネックなど様々なアイテムに取り入れられた市松模様のディテールにも反映されている。日本人にとって馴染み深い市松模様は細かい刺繍のステッチを埋めて作られるなど、誰もが見たことのあるものを新しい視点から再解釈したという。
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コレクションのカラーパレットにはアイボリーやブラック、グレーといった中間色が揃い、様々なシェードのグリーンをアクセントとして採用。映画的でファンタジックな世界観が続いたこれまでの数シーズンに比べ、シックでプライベート感のあるリラックスしたムードのコレクション。市松模様を様々なニュアンスでリデザインしたテキスタイルをはじめ、手作業によるグラデーションラメニット、オリジナルプリントなど様々なテクニックと素材を組み合わせたルックが登場。また、数シーズン前に登場した筆記体のロゴは、会場の装飾をはじめ、Tシャツやシャツの刺繍など随所に取り入れられた。ショーはウィメンズ・メンズ合同形式で行われ、前シーズンデビューしたメンズは今回体数を増やして披露された。

















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