「これさえあれば他には何もいらないと思える服を作る」という、物作りにおける極致とも言える信念のもと、まるで自動車やITガジェットのように膨大な時間と費用をかけて研究・開発の結果生み出された商品をリリースし続けるブランド「テアトラ(TEATORA)」。ナイロン素材を使用した洋服やそれを纏うファッションが“テック系”とラベリングされる中、インディペンデントな存在であり続けるブランドのアイテムは、ファッション業界人のみならず、クリエイターや経営者、弁護士や医師、建築家など、本質的な価値を求める人々から根強い支持を得ています。そんなテアトラのウェアの中でも、ブランド史上、最も軽いアウターを目指して作られたというダウンウェアシリーズ「エヴァポッド(EVAPOD)、以下EVAPOD」は、男性のみならず女性ファンも着実に増えているのだそう。今年の冬の心強い味方になってくれるテアトラのダウンウェアシリーズを、スタイリングとともにご紹介します。
目次
ブランド史上“最軽量”を目指して生み出された、EVAPODシリーズとは?
EVAPODシリーズの「スーベニアハンター」
ブランド史上、最軽量のアウターを目指して開発されたという「EVAPOD」シリーズは、なんといっても驚異的な軽さが最大の魅力。シリーズの中で最も軽いとされるベストが380g、一般的なダウンジャケットにあたるショート丈タイプでもわずか600gほどという重さは、着ていることを忘れてしまうと言っても過言ではないほど。南極観測隊に採用される老舗日本ダウンメーカーZANTER社製のダウンによる高い保温性と、マットな質感が目を惹く超軽量素材を使用した表地が、アウトドアブランドやスポーツブランドのダウンウェアとは一線を画す、まるで暖かい空気を纏っているような着心地を実現しました。
また、命の危機を感じるような極寒の環境での着用を目的に「濡れない」「熱を逃がさない」という前提のもと作られた高機能ダウンウェアと異なり、冷暖房が完備された現代の都市生活で着ることを前提として作られた本シリーズ。生地のゴワつきや重さの原因となる撥水機能を取り除いたり、熱を常に逃がし快適な暖かさを実現したり締め付けから解放するために袖口や裾、身幅も広く設けるなど、ダウンウェアの概念を根本から見直すことで生まれた逸品です。
軽やかに纏う漆黒のダウンジャケット「SOUVENIR HUNTER S/L EVAPOD」
今やテアトラのアウターの中でも、アイコニックな存在の1つとなったショートタイプのダウンジャケット。旅先での観光のために開発されたという「スーベニアハンター」は、腰ポケット内部と左右の前身頃にファスナーポケットを複数配置した手ぶら派におすすめの一着です。ミリタリーライクでソリッドな雰囲気ながら、余計な装飾を削ぎ落としたミニマルなデザインで、カジュアルからモード、ひいてはちょっとした外出時のワンマイルスタイリングまで、さまざまな着こなしにマッチする懐の深さも魅力的。
ソリッドなダウンジャケットには、生地感が柔らかいトップスやアンニュイなニットパンツを合わせて、リラクシーな雰囲気を醸すスタイリングでまとめるのがポイント。第一ボタンまで閉めれば前襟がダウンマフラーのように首元をカバーしてくれるので、鎖骨が見えるようなフェミニンなトップスを着ていても冷気をシャットアウトしてくれるのが◎。
ダウンベストの概念を変えた「ROOMKEY VEST EVAPOD」
およそ380グラムという、EVAPODシリーズの中でも最軽量を誇る「ルームキーベスト エヴァポッド」。一見ショールにも見えるその独特なシルエット・デザインは、羽織った時に上半身を覆うふんわりとしたボリューム感が特徴的。その見た目と軽さ、高い保温性による着心地は、まるで暖かい空気を纏っているかのように感じる一着です。
アメカジやスポーティーなスタイルに取り入れられることが多いダウンベストを、ドレス顔な一着にアップデート。ショールを肩掛けしているように見えるデザインや丸みを帯びたシルエットが、ダウンベスト特有の無骨さを打ち消してくれます。カジュアルなアイテムと合わせてもバランスが良く、ワンピースやスカートなどと合わせればオケージョンシーンでも活躍してくれること間違いなし。
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