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【美のSTOCK連載】FUMIKA_UCHIDA デザイナー・内田文郁が欠かさないもの

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【美のSTOCK連載】FUMIKA_UCHIDA デザイナー・内田文郁が欠かさないもの

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 季節が巡るたびにどんどんアップデートされていくコスメ。一方で変わることなく長く残っていくことに価値を見出す世界もある。例えばヴィンテージを愛する人は、どんな審美眼でコスメを選び、付き合っているのだろうか。連載「美の STOCK LIST」第3回は、ファッションデザイナー・内田文郁のストックリストを拝見。

内田文郁:1979年生まれ。ヴィンテージショップ「SANTA MONICA」のショップスタッフ兼バイヤーを経て、2005年に夫・内田斉と共にヴィンテージショップ「JANTIQUES」を中目黒にオープン。2014年秋冬に自身の名を冠したブランド「FUMIKA_UCHIDA」をスタート。2018年10月、初の路面店を文京区・本郷にオープン。

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「ずっと使ってきたアイブロウペンシルが廃盤になって困る!」といった主旨の話を、以前ブログに綴られていました。

 10年以上前のブログですね。私は一生これでいい!というくらいの気持ちでコスメと付き合っていて、それは今も変わらないかもしれません。他が全くゼロリサーチなので、好きなものが廃盤になるたび、困っています(笑) 去年気に入ったものを買いに行ったら、今年はないんだ…とか。

廃盤になって入手できない時、どうしていますか?

 いやもう本当に困りっぱなしです。雑誌などで気になる新色を見つけても、自分が買いたいタイミングでお店に行くと、もう売り切れていることが結構あります。コスメのソールドアウト率ってすごいですね。いつなくなってしまうかわからないので、最近は気に入ったら2個買いすることもあります。

ストックアイテムの1つ目は、たくさんのメイクブラシですね。

 30代まではブラシを使わずに指や手で塗っていたんですけど、歳を重ねてから、自分が好きなニュアンスのメイクに仕上げるためには、ブラシがあるのとないのでは全然違うなと気づきました。何よりカラーコスメに比べたら、ブラシは定番であり続けているものが多いので、古くなったら同じものを買い直しやすいですね。

内田さんといえば、凛々しいマニッシュ眉のイメージがあります。

 子どもの頃にハリウッド女優のブルック・シールズ(Brooke Shields)のかっこよさに憧れていて、今でも好きな女性像です。なので、眉毛はやっぱり一番大切。最近気に入っているのが「アディクション(ADDICTION)」の「アイブロウブラシ 01」です。直線的なラインが引きやすくて、すでに何回か買い直しています。

アディクション「アイブロウブラシ 01」(税込3850円)

アイライナーやファンデーションも、ブラシで塗る派?

 そうですね。私の目はカーブがきつめなので、ラインをまっすぐに引くと目の形と合わなくなってしまうんですけど、「シセイドウ(SHISEIDO)」の「YANE HAKE プレシジョン アイブラシ」を使えば、自然なラインに仕上げることができます。私みたいにメイク技術がない人にもオススメです。

  「ディオール(DIOR)」の「バックステージ フルイド ファンデーション ブラシ ライトカバー」は、プロダクトとしての見た目がまずかっこいい。野生味のある毛先が好きです。使い勝手もいいので気に入っています。あと、昔からずっと大好きなのが「ナーズ(NARS)」の「カブキブラシ」シリーズ。ぼんやりチークをつけたい時などに「ヤチヨ」を使っています。

ナーズ(左から)「ミエ カブキブラシ」(同7040円)、「ヤチヨ カブキブラシ」(同6820円)

プロダクトとしての美しさも大事。

 ドレッサーには、やっぱりきれいでかっこいいものを置きたい。なおかつ実際に自分の手になじんで使いやすいものを選んでいます。そもそも、道具としてのブラシが好きなんです。昔の掃除用ブラシや民族的なブラシなどを集めていて、自宅にはブラシを飾っているコーナーもあります。

洋服に合わせて、ヘアメイクを変えたりしますか?

 リップの色は、服に着替えた後に選んだりしますね。アイラインがうまく引けた日は、逆にメイクに合わせてやっぱりキレイな格好をしようとなることも。

「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」のリップは、その中でもスタメンですか?

 トム フォードのコスメは、建築的な佇まいがかっこよくて好きです。リップはいつも2~3本をポーチに入れています。赤を塗ってからもう1色、オレンジ系を重ねることが多いです。ブラシにとって塗っていますね。アウトラインのあるリップのほうが好きなので。

トム フォード ビューティ「ウルトラ シャイン リップ カラー」(同7920円)

黄みのトーンが好きですか?

 そうなんです。洋服も同じで、赤みのベージュよりも黄みのベージュが好きです。少しくすんでいるように見えたとしても、その人の像を感じる影っぽさがあるほうが、私は色っぽいなと思うので。ただし世の中的には、黄みのベージュって少ない気がするんですよ。だからアイシャドウもアイブロウも、黄みのブラウンを見つけたら、即まとめ買いです(笑)

「SANTA MARIA NOVELLA(サンタ・マリア・ノヴェッラ)」の「オーデコロン パチューリ」は、ジャンティークのバイヤー時代も愛用なさっていましたね。

 かれこれ20年以上愛用しています。パチュリの香りが昔から大好きで、たまに違うブランドのパチュリを気分転換で使うこともありますが、メインはずっとこれ1択です。接客を始めた頃、自分のことを匂いで覚えてもらえたら嬉しいなと思って使い始めました。

 私は好きな香りゾーンがものすごく狭くて。甘いフローラルが苦手で、高校生の時は「ラルフ ローレン ポロ スポーツ(RALPH LAUREN POLO SPORT)」の香水を使っていましたし、男性の香りのほうが好みです。そういえばこのサンタ・マリア・ノヴェッラを最初に勧めてくれたのも男性でした。

サンタ・マリア・ノヴェッラ「オーデコロン パチューリ」(100ml 同2万2000円)

すごく味のある佇まいのボトルですね。

 1番新しいボトルを持ってきたんですけど、出張にも持っていくので、だいぶ んラベルが擦れてしまっていますね(笑) サンタ・マリア・ノヴェッラは、成分的な問題で日本では買えない時期がありましたが、昔のパッケージが好きなので空き瓶も捨てずに取ってあります。

内田さんの自宅のドレッサーには、たくさんの美しい香水が。サンタ・マリア・ノヴェッラ「パチューリ」のボトルは、使い終わった空き瓶含めて3本並んでいる

この洗濯洗剤も、やっぱりパチュリの香りでしょうか。

 はい。古着を扱う仕事柄、洗濯洗剤はこれまで本当にいろいろ試しましたが、これが1番気に入っています。タオルなどを洗う時、ほんのちょっとだけ加えます。天日干しの硬めのタオルが好きなので、柔軟剤は使いません。体を拭く時、ほのかに香って気持ちいいです。

ZUM「Laundry Soap, Frankincense-Patchouli」(946mL 同2022円 ※編集部調べ)

空間用の香りは、インセンスペーパーとキャンドル。

 「センスオブヒューモア(SENSE OF HUMOUR)」の「インセンス ワシペーパー(セージ)」は、燃やす前の香りもすごく良くて、洋服に忍ばせたりしています。

 サンタ・マリア・ノヴェッラの「アルメニアペーパー」は、バスルームにストックしていて、休日に家中の掃除をした後に火をつけるのがルーティンです。私にとっての香りは、何かを隠すというよりは、リセットする感じ。「フックドヴィンテージ(HOOKED VINTAGE)」のオリジナルキャンドルも、毎日使うというよりは、雰囲気を楽しみたい時に灯しています。

(左から時計回りに)センスオブヒューモア「インセンス ワシペーパー(セージ)」(同3465円)、フックドヴィンテージ「HOOKED ORIGINAL BIG CANDLE SMOKEY PATCHOULI」(295g 同7950円)、サンタ・マリア・ノヴェッラ「アルメニアペーパー」(同4400円)

ボディケアも、香り重視ですね。

 はい。ヘアオイルもいろいろ試してきて、「パーフェクトポーション(PERFECT POTION)」に落ち着いたのは、やっぱり香りの良さから。スッとしていて、時間が経過した後もいい香り。主人も一緒に使っています。

 もうひとつは「ザ・リトル・サンシャイン(THE LITTLE SUNSHINE)」という、植物療法士の知り合いがやっているブランドのフェムケアオイルです。自分のための香りだから、なるべくストレスのないものを使いたい。庭に生えたハーブを思わせる薬草っぽい香りがほのかにします。

(左から)パーフェクトポーション「ヘアー&スカルプ エリクサー」(50ml 同4180円)、ザ・リトル・サンシャイン「Cosmic Oil」(50ml 同3850円)

ファッションとビューティ、それぞれ内田さんにとっての定番とは?

 コスメの定番なくならないで!と言いながら、自分のブランドはどうかといえば、あまり定番的なものを作ってこなかったな…と。定番というのは作ろうと思って作るものではなくて、リピートしたい人がたくさんいるから、おのずと定番になっていく。自分自身のムードやマインドで動く部分があっていいけれど、そうじゃない部分をしっかり残すというのも大事だなと改めて思っています。あまり自分をアップデートしたくない人間もいるというのは、ファッションにも通じる話ですね。ファッションもビューティも、使い続けるという選択肢があっていい。それはそれで素敵な女性像だと思います。

(企画・文:合六美和、編集:福崎明子)

合六美和

Miwa Goroku

コレクション取材記者を経て、フリーランスのエディター&ライターに。雑誌や広告、ウェブメディアなどさまざまな媒体で、執筆やディレクション、コーディネーションを手がける。ファッション、ビューティーを軸に、クリエイティブに関わる人やカルチャーをフォロー。

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