
黒木理也
Image by: FASHIONSNAP
―2年間やってきたことを受けて、次の3年目に挑戦したいことは?
これまではプチバトーが持っている技術の中でコレクションを作ってきましたから、これまでやってこなかったことにチャレンジしたいですね。ファッションともっと近づけていきたいので、トレンドの染めやフォルムを加えて、コレクションにボリューム感をもたせたいです。「もっとファッショナブルになるには?」を具体化していくための本当の意味でのチャレンジの年になりますね。

―「プチバトー」と「メゾン キツネ」に共通することは? また、ともにパリのブランドだが各ブランドが理想とする"パリジャン"とは?
「メゾン キツネ」は背景に自分たちの文化があり、プチバトーには歴史があり、マリニエールというアイデンティティがあるので全く違いますが、「メゾン キツネ」のDNAにはタイムレスな要素もあって、それは共通している点だと思う。
「プチバトー」が求めていたように誰が見ても「黒木がやっているコレクションだ」とわかるようになっているのも共通点ですね。特に、色の感覚は似ているかもしれません。「メゾン キツネ」も月日をかけてブランドらしいパリジャンの理想像を創ってきました。「プチバトー」は僕らが手掛けるようになって新しいイメージを発信している段階。理想像はすぐにできるものではないので、模索しながら「プチバトー」の新しいパリジャン像を創り上げていきたいですね。
―この2年で「メゾン キツネ」ブランドが浸透しました。
国内の直営店は増やしていませんが、北海道から沖縄まで卸先が増えています。あとは、音楽ですよね。自分たちの音楽レーベル主催でイベントを開くと都心でやろうと地方でやろうと2000〜3000人が来場してくれます。イベントを行ったことのない地方都市に行った時に「キツネの方ですよね?」と声をかけられることがあったり、「メゾン キツネ」の洋服を着てくれている人がいたり、ファッションにしても音楽にしても「キツネ」ブランドが広がっているんだなと実感しています。

KITSUNE 2015年春夏コレクション展示会
―「メゾン キツネ」の展望は?
ブランドができて10年以上経ちましたが、会社はどこの傘下に入るわけでもなくまだ独立しています。ふと気がつくと、パリと東京、ニューヨークにオフィスがあり、社員は100人くらいいるんですよ。それなりに小さな株式会社になったなぁって思います。そろそろ準備も整ってきたし、次のステップはブランドをプッシュして価値をあげていくこと。2015年は5店舗のオープンを計画していて、パリに2店舗、ニューヨークに1店舗、香港に初の店舗を出店します。そして、東京にも2店舗目をオープンする予定です。
―出店以外に進めているプロジェクトは?
ありますが、とりあえず「メゾン キツネ」にしても「プチバトー」にしても、ランウェイまではしなくても、毎シーズンのプレゼンテーションに注力したいです。それが、ファッションのルールですからね。
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