プラダ 2022年秋冬メンズコレクション
Image by: PRADA
「プラダ(PRADA)」がミラノでランウェイショーを開催し、ラフ・シモンズ(Raf Simons)とミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)による2022年秋冬メンズコレクションを発表した。ファーストルックのカイル・マクラクラン、ラストルックのジェフ・ゴールドブラムといった10人の俳優も登場。それぞれの存在感と大胆なシルエットが、「演劇や映画を現実に映す鏡」とする今回のランウェイを引き立てた。
■ランウェイにSF映画を見る
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ショー会場は、プラダ財団の複合施設Deposito。ランウェイの一部にSF映画を連想させるセットが設置され、肘掛け付きの椅子が劇場の客席のように並べられた。空間装飾を手掛けたAMOは、アクションの舞台であり誇張された現実を表現する場としてDepositoを再考したという。
■パワーショルダーと上質素材で労働服に価値を
労働は現実の状態を表すものであり、人生を構成する重要な要素の一つです。ファッションショーという、理想や空想として描かれる特有の美的表現の中で、現実世界が顔を覗かせます。(コレクションノートより)
2022年秋冬メンズコレクションに付けられたタイトルは「BODY OF WORK」。日常や現実に見い出される価値をエレガンスや洗練に置き換え、記号化された表現や、労働においてユニフォームと認識されているものに着目した。
エグゼクティブやオフィスワーカーを連想させるスーツスタイルは、パワーショルダーのレザージャケットやコートといった肩やウエストを強調するフォルムで格上げ。カラーファーの装飾はグレード感を際立たせ、一方でスラックスはルーズなレングスが特徴となっている。
作業服のようなオールインワンやセットアップは、レザーやシルクタッチの光沢素材によってフューチャリスティックなスタイルに仕上げた。
また、ニットウェアやボンバージャケットにもサルトリアの仕立てを採用し、実用的な衣服にフォーマルな要素を取り入れた。日々の活動が意味を持ち、社会における労働の重要性や価値を際立たせたという。
■実力派のハリウッドスターたち
モデルに混じりランウェイに登場したのは、世界的に著名な俳優陣。「ツインピークス」で知られるカイル・マクラクランや「ジュラシックパーク」などに出演したジェフ・ゴールドブラムに加え、トーマス・ブロディ=サングスター、エイサ・バターフィールド、ダムソン・イドリス、トム・メルシエ、ジェイデン・マイケル、ルイス・パートリッジ、 アシュトン・サンダース、フィリッポ・スコッティといったNetflix作品などで知られる若手俳優ら計10人が、プラダが表現する現実世界に溶け込みながらそれぞれの個性を放った。
カイル・マクラクラン
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