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1967年に創業し、“アメリカン・トラディショナル・スタイル”を象徴するブランドとして世界中で親しまれてきた「ポロ ラルフ ローレン(Polo Ralph Lauren)」。なかでもブランド初期に登場して以来、アイビーリーグスタイルの象徴であり“Poloルック”の重要な柱として、現在までブランドの王道かつ定番として愛されてきたのが、「オックスフォードシャツ」だ。そんなクラシックでタイムレスなアイテムを、思い思いのスタイルで着こなす6人のファッションラバーをストリートスナップ。それぞれのこだわりが詰まった個性豊かな着こなしをお届け。
目次
「歳とともに経験値が反映される、“長く付き合う相棒”」
吉岡レオ(フリーランスディレクター・PR)

東京・表参道沿いにあるフラッグシップストア「ラルフ ローレン 表参道」前でキャッチしたのは、フリーランスディレクター・PRの吉岡レオ。胸元にポロ ポニー刺繍が入ったホワイトのオックスフォードシャツに、ワイドテーパードのデニムパンツとヴィンテージの「ポロ スポーツ(Polo Sport)」のキャップを合わせ、足元は華奢で遊びの効いたレオパード柄のベルジャンシューズでまとめることで、カジュアルすぎない大人な印象に。「アメカジは、歳を重ねるごとに経験値が反映されて格好良さが増すスタイル。なかでもオックスフォードシャツは、着込むほど自分の身体に馴染んでダメージさえも味になる、“長く付き合う相棒”的存在。今はなるべくシンプルに削ぎ落としつつ、ゴールドの小ぶりのピアスで品を足して、野暮ったさのない大人でクリーンな着こなしが気分です」。



ガーメントダイにウォッシュ加工を施した、最初から着慣れた風合いを演出できる1枚。ネイビーのワンカラーのポロ ポニーとのコントラストがクリーンな印象を際立たせる。
クラシック フィット ガーメントダイド オックスフォード シャツ 2万3100円/ポロ ラルフ ローレン、その他本人私物
吉岡レオ | Reo Yoshioka
1993年東京都生まれ。2015年にUNITED ARROWSに入社。2022年にUNITED ARROWS & SONSのバイヤーに就任し、2025年に退社。現在はフリーディレクター、PRとして活動。@129oer
「歳を重ねたからこそ着たくなる、クリーンな大人のカジュアルスタイル」
Ryo Saito(ファッションフリーランス)

ファッションフリーランスのRyo Saitoは、さらりと羽織った爽やかなサックスブルーのオーバーサイズのオックスフォードシャツを主役に、春らしさとアメカジのエッセンスを感じさせる白のコットンパンツやヘンリーネックTシャツを合わせたスタイルでエフォートレスな大人のクリーンさを演出。「オックスフォードシャツは、年齢を重ねたからこそ着たくなる、カジュアルながらも大人の色気が出るアイテム。コーディネート全体を爽やかなカラーでまとめつつ、足元には革靴を、ベルトや手元のジュエリーにはシルバーを取り入れることで、上品な印象になるように意識しました」。


1990年代のアイコニックなビッグフィットに仕立てたシャツ。裾にポロ ポニー刺繍が入ったデザインも人気。
オーガニック コットン ビッグ シャツ 2万6400円/ポロ ラルフ ローレン、その他本人私物
Ryo Saito
1991年東京生まれ。大手アパレル企業で12年間、販売・MD・商品企画に従事した後、独立。現在は“渋く魅せる“を軸に、ファッションを中心としたSNSの発信、PR、モデルなど多方面で活動中。今春、自身のブランドを立ち上げる。@ryo__saito
「服好きの原点であり、いつでも着てしまう身近な存在」
DAI TANAKA(ファッションクリエイター・ディレクター)

原宿・キャットストリートでキャッチしたのは、「Sleepy boy」として知られるファッションクリエイター・ディレクターのDAI TANAKA。古着のような質感のミネラルダイのオックスフォードシャツに、ヘンリーネックのワッフル素材のシャツやデニムパンツ、スタッズ付きのベルトといった、アメカジの中でも特に男らしい印象のアイテムをチョイス。「元々ラルフ ローレンがきっかけで服を好きになり、カナダ留学時代にはストアで働いていたこともあるほど、僕にとっては身近な存在のブランド。なかでも、オックスフォードシャツはカジュアルなのにきれいめなので、ラフな結婚式から友達とのちょっとした買い物まで、とにかく困ったらいつでも着てしまうアイテムです」。


ミネラル由来の染料を使用した、今季注目の「ミネラルダイ」シリーズの1枚。トーナルカラーのポロ ポニー刺繍がポイント。
クラシック フィット ミネラルダイ オックスフォード シャツ 2万3100円/ポロ ラルフ ローレン、その他本人私物
DAI TANAKA
愛知県西尾市出身のファッションクリエイター・ディレクター。ASMRとファッションを融合させたコーディネート紹介がSNSで話題に。国内外で映像制作を手がけながら、洗練されたスタイルやクリエイティブなアイデアを発信中。@sleepyboy_zzz
「カジュアルにもフォーマルにも着られるバランスの良さが魅力」
Kawashima Takahiro(YouTuber)

ファッション・ライフスタイル系YouTuberのKawashima Takahiroは、きれいめな印象のサックスブルーのストライプ柄オックスフォードシャツを、あえてブラウンのスエードのパッチワークカーディガンやダメージデニムパンツと合わせることで、ヴィンテージMIXのこなれた着こなしに。「ポロ ラルフ ローレンのオックスフォードシャツは、質感やデザイン含め、カジュアルにもフォーマルにも寄せられるバランスの良さとしなやかな着心地が魅力。少しフォーマルな場所に行くときや仕事の打ち合わせがあるときなどに、気軽に着られて失礼がなく過ごせるので頼りになるし、今日みたいにヴィンテージと合わせても違った印象で楽しめます」。


ホワイト × ブルーのストライプにマルチカラーのポロ ポニー刺繍を合わせた、タイムレスなデザイン。
クラシック フィット ストライプド オックスフォード シャツ 2万3100円/ポロ ラルフ ローレン、その他本人私物
Kawashima Takahiro
1986年東京生まれ。ファッション・ライフスタイルを中心にYouTubeやInstagram等で発信している。SNSでの活動以外にも、自身でアパレルブランドを立ち上げ幅広く活動中。@takahiro__kawashima
「“不朽の名品”には、遊びや異なる質感をプラスして自分らしく」
並木一樹(ヘアサロンオーナー)

ヘアサロンオーナーの並木一樹は、少し着込んだような味のある風合いのナチュラルカラーのミネラルダイのオックスフォードシャツと、ペンキ加工を施したホワイトのペインターパンツを合わせた春らしいホワイトトーンのスタイリングで、濃色のレザー小物で引き締めつつ変化をプラス。「クラシックで普遍的な“不朽の名品”を着るときには、遊びの効いたデザインや異なる質感のアイテムを取り入れることで、“自分らしいエッセンス”を加えるのがこだわり。男らしい印象のあるラルフ ローレンのオックスフォードシャツに、あえてペンキ加工のパンツやパンプスのようなフェミニンなデザインのシューズで変化をつけて、新しさのある大人な着こなしを目指しました」。


こちらも「ミネラルダイ」シリーズのシャツ。上品な色とドライな質感、同色でまとめたポロ ポニー刺繍でエレガントさを感じる1枚。
クラシック フィット ミネラルダイ オックスフォード シャツ 2万3100円/ポロ ラルフ ローレン、その他本人私物
並木一樹 | Kazuki Namiki
1986年生まれ。東京都北区出身。2021年2月に中目黒に自身のhair salon CASIをオープン。ファッション好きの男性客から多くの支持を受ける。サロンワークの傍らモデル、YouTubeナミカズチャンネルなど、美容師の枠を超えて幅広く活躍中。@casi_namiki
「アメトラをルーツの異なるアイテムで中和して、“自分のもの”に」
金子恵治(ファッションディレクター)

「ラルフ ローレン 表参道」前でキャッチしたのは、愛犬の散歩中だったファッションディレクターの金子恵治。サックスブルーにアイコニックな「ポロ ベア」の刺繍があしらわれた“ザ・アメリカン・トラッド”なオックスフォードシャツに、イギリスのクラシックなスラックスやイタリアンブランドのレザーシューズといったルーツの異なるアイテムをミックスさせた、シンプルながらこだわりの詰まったスタイリングが光る。「オックスフォードシャツは、元々は学生ファッションだったというルーツを考えると、若い人の方が似合うアイテム。だから、50代の僕が“自分のもの”として落とし込むために、ヨーロッパルーツのものと合わせて中和しました。シャツは洗いざらしで着るのもいいけれど、最近はプレスしてきちんと着るのが気分。キャップの『the formal』の言葉の通り、“自分なりの正装”がスタイリングのテーマにもなっています」。


オックスフォードシャツとポロ ベア、ブランドの顔ともいえる2つを組み合わせたアイコニックなシャツ。
クラシック フィット Polo ベア オックスフォード シャツ 3万800円/ポロ ラルフ ローレン、その他本人私物
金子恵治 | Keiji Kaneko
1973年東京生まれ。「レショップ(L’ECHOPPE)」「BOUTIQUE」「アウトドアプロダクツ(OUTDOOR PRODUCTS)」など、ブランドやショップのディレクションを行う。2024年2月には、自身初のファッションブランド「ファウンダ(FOUNDOUR)」をローンチ。@keijikaneko
ポップアップ ショップ「Surf Club Collection」を開催
4月2日から8日までの期間、サマービーチショップをテーマにしたポロ ラルフ ローレンのポップアップ ショップ「Surf Club Collection」が伊勢丹新宿店 メンズ館1階 ザ・ステージにオープン。ハワイのノースショアやポルトガル・ナザレのサーフカルチャーから着想を得た、遊び心のあるカラーパレットやプリント、グラフィックが特徴のサマーコレクションをいち早く紹介するとともに、ポロ メンズのサマースタイルに欠かせない、シャツやポロシャツなどのアイコニックな定番アイテムをラインナップする。会場では、伊勢丹新宿店限定アイテムも用意するほか、4月4日から6日の午前10時~午後7時には、同ブランドが展開するコーヒーショップ「ラルフズ コーヒー」のカフェトラックがメンズ館正面玄関に登場する。
■Polo Ralph Lauren
ラルフ ローレンは1967年に創業。「ポロ」というブランド名でネクタイを売り出したことをきっかけに、翌年メンズブランド「ポロ ラルフ ローレン」を始動し、ビジネスを拡大。アパレル、フットウェア&アクセサリー、ホーム、フレグランス、ホスピタリティの5つのカテゴリーで製品を展開し、50年以上にわたって、本物志向と時代を超えたスタイルを通じてより良い生活の実現を鼓舞することを目指してきた。アメリカ東海岸のアイビーリーグのクラシックと、伝統的な英国のダウンタウンスタイル、オール・アメリカンなスポーツルックを組み合わせたコレクションは、時代を超越したスタイルを提案している。
■ポロ ラルフ ローレン ポップアップ ショップ「Surf Club Collection」
期間:2025年4月2日(水)~4月8日(火)
場所:伊勢丹新宿店 メンズ館1F ザ・ステージ
問い合わせ:ラルフ ローレン 0120-3274-20
photography: Asuka Ito | creative direction: Hideya Yokoi, text & edit: Erika Sasaki, casting: Takashi Sasai, project management: Ryota Tsuji (FASHIONSNAP)
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