スキンケアやカラーメイクアイテムを展開する「オサジ(OSAJI)」による初のオリジナルホームフレグランス調香専門店「kako -家香-」(以下、家香)がオープンしました。ブランド初の試みとして、オリジナルホームフレグランスを作るパーソナライズサービスを常時提供。好きな香りのエッセンシャルオイルをブレンドしたホームフレグランスを作れるとのことで、早速体験してきました。
"家の中の香り"にフォーカスした新店舗
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kako -家香-を運営するオサジは、スキンケアやボディケア、メーキャップアイテムなどを展開。なかでもスキンケアシリーズは森林浴をイメージしたすっきりとした香りや、柚子とオレンジの香りなど精油をブレンドした穏やかな香りも好評で、昨年デビューしたオードトワレも人気を博しているんだとか。
そんなオサジが新店舗でフォーカスするのは家の中の香り。家香は蔵前駅から徒歩2分の距離に位置し、店内はオリジナルホームフレグランスを作るワークショップスペースと、既存製品のフルラインナップが揃う販売スペースに分かれています。
ワークショップでは、好みの香りに調香したエッセンシャルオイルやホームフレグランススプレーを作ります。調香の所要時間は約60分。調香を終えたらスタッフによる最終調整を経て、30分後にオリジナルホームフレグランスが完成するのでその場で持ち帰ることができます。利用は事前予約制となっており、料金は以下の通り。
▶︎サービス概要
・ワークショップ+エッセンシャルオイル(10mL)
料金:4000円
・ワークショップ+エッセンシャルオイル(10mL)+ルームフレグランススプレー(100mL)
料金:6000円
※いずれも税込
予約ページ
いざ、オリジナルの香り作りに挑戦
まずはトップノート、トップミドルノート、ミドルベースノート、ベースノートに分けられた12種類のサンプルの香りから各ノート1種類ずつ、計4つの香りを選びます。
サンプルの香りは、「レモン・ライム・パルマローザ」「ローズマリー・クスノキ・セージ」「ローズ・ゼラニウム・ワイルドローズ」のように複数の精油が独自の配分でミックスされています。4つの香りがどんな組み合わせになっても全体がまとまるよう、配合比率を工夫したそうです。
▶︎香りのサンプル一覧
<トップノート>
No.01 オレンジ・ベルガモット・グレープフルーツ
No.02 レモン・ライム・パルマローザ
No.03 ユズ・マンダリン・ローレル
<トップミドルノート>
No.04 レモングラス・アオモジ・フェンネル
No.05 ティーツリー・ペパーミント・ユーカリ
No.06 ローズマリー・クスノキ・セージ
<ミドルベースノート>
No.07 ローズ・ゼラニウム・ワイルドローズ
No.08 ラベンダー・カモミール ローマン・ネロリ
No.09 イランイラン・ジャスミン・クラリセージ
<ベースノート>
No.10 ヒノキ・ベチバー
No.11 トンカビーンズ・シナモン
No.12 パチュリ・フランキンセンス
香りの持続時間が長いベースノート、ミドルベースノート、トップミドルノート、トップノートの順番で選んでいきます。12種類全てのサンプルを嗅いで、直感で好みの香りをセレクトするのがおすすめだそう。
香りの全体像が分かりにくくなった時は、ムエットをトップノート、トップミドルノート、ミドルベースノート、ベースノートの順に扇型に並べて、上から嗅いでいくと完成品をイメージすることができます。「もう少し華やかな雰囲気にしたい」「すっきりした香りにしたい」といった作りたい香りのイメージを膨らませて、各ノートの香りの入れ替えを繰り返します。
いろいろな香りの組み合わせを試します...
匂いが分からなくなってきた時はコーヒー豆を嗅いだり、一度外に出たりして嗅覚をリフレッシュ。
あれもこれも気になって決められない...となった時はスタッフに作りたい香りの印象や使いたいシーンを伝えると香りのレシピを提案してくれます。
記者による今回の体験では夏に合う香りを作ろうと思い、爽やかで落ち着いた雰囲気をイメージしてみました。個人的にウッディ系の香りが好きなので、ベースに「ヒノキ・ベチバー」を選び、ミドルベースはアロマティックな香りの「ラベンダー・カモミール ローマン・ネロリ」、トップミドルはすっきりとした印象の「ティーツリー・ペパーミント・ユーカリ」を組み合わせました。最後のトップノートがなかなか決められず迷っていたところ、スタッフから「ヒノキとユズの組み合わせは和の雰囲気で日本人に馴染みのある香り」とのアドバイスが。「ユズ・マンダリン・ローレル」を組み合わせてみたところ、好みドンピシャだったので4つの香りが決まりました。
気分は調香師 慎重に精油をブレンド
香りのサンプルが決まったら次はブレンドする作業。選んだ香りの精油を、ベースノート、ミドルベースノート、トップミドルノート、トップノートの順番にグラスに一滴ずつ入れていきます。4種類全て入れ終えたらグラスを回して香りを試します。
1つの精油につき、最大5滴までブレンド可能。強く香らせたい精油は滴数を増やし、好みの香りに近づけていきます。入れた滴数を忘れないように、レシピ表にメモしておきます。
精油をプラスするか迷ってしまい、この作業が中々難しい...。そんな時は、グラスの上に香りのムエットを重ねて嗅ぐと、足した後の香りをイメージできるそう。
精油を入れすぎてしまったり、好みの香りではなくなってしまった場合は最初からやり直すこともできるので安心です。
ブレンドが完了したら、スタッフが製品化のための最終調整をします。商品が完成するまで約30分間。「東京のブルックリン」と呼ばれる蔵前を散歩しながら待つのも楽しそうです。
完成品を使ってみると、最初にユズの爽やかな甘さと苦みを感じ、徐々にティーツリーやユーカリのすっきりとした香りに変化。ラベンダーやネロリの落ち着いた香りの後に、ヒノキとベチバーの香りが広がり森林浴をしているような気分に。自分好みのウッディ系の香りですが、既製品では嗅いだことのないオリジナルの香り仕上がりました。
エッセンシャルオイルは手持ちのディフューザーやアロマストーンに垂らして使用。ルームフレグランススプレーはファブリックスプレーとしても使えます。ただし、精油自体に色がついている場合があるので、白い製品に吹き付ける際は要注意。また、フレグランスのように肌に直接つけないようにしましょう。オリジナルホームフレグランスは手作りのデリケートな商品のため、保存時は直射日光を避け、約半年で使い切ることが推奨されています。
完成したエッセンシャルオイルとルームフレグランスにはシリアルナンバーがプリントされます。番号によってブレンドした香りのデータを保存しているので、番号を伝えると同じ香りを購入することができますよ。
▶︎リピート購入の価格
・エッセンシャルオイル(10mL):2750円
・ルームフレグランススプレー(100mL):2200円
※いずれも税込
今回は夏に合う香りを作ったので、次回は秋に合わせた香りを作ってみたくなりました。贈りたい相手をイメージした香りを作ってプレゼントするのも楽しそう!みなさんも自宅の香りの幅を広げるオリジナルホームフレグランス作りを体験してみてください。
■kako 家香
オープン日:2021年7月3日(土)
住所:東京都台東区蔵前4-20-12 精華ビル1階
営業時間:11:00〜18:30
定休日:月曜日(※祝日の場合は翌日に休業)
公式サイト
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