「オニツカタイガー(Onitsuka Tiger)」が2月27日、ミラノファッションウィークで2025年秋冬コレクションを発表した。今シーズンのテーマは「アーバンデュアリティ(=都市の二面性)」。伝統と現代が交差する東京の二面性からインスパイアされている。渋谷や新宿のような大都市の賑やかなエネルギーに満ち溢れた一面と、日本の伝統的文化の親密で黙想的な一面という、相反する要素の融合を試みた。

Image by: FASHIONSNAP(Koji Hirano)
繊細さと強さを併せ持つ現代のグッドガールたち
これまでも柔剛のコントラストで二面性を表現してきたオニツカタイガーらしい、儚くも逞しいMIXスタイルでコレクションを構成。コレクションには、英国伝統のテーラードからカントリー、ウエスタン、パンクまで、さまざまなエッセンスを取り入れた。スリップドレスにはフリース風のダブルフェイスブルゾンを羽織るなど、ブランドらしいアクティブでスポーティーな要素を織り交ぜていく。



センシュアルなスカートには、コーティング加工を施すことでハリと光沢をたたえたハンティングジャケットを。スラックスには、シンセティックレザーのボンバージャケットを重ね、エネルギッシュな力強さを内包した女性像を描いた。


自分らしい、自然体な着こなし
リラックスしたムードを強めた春夏とは一線を画し、ジャケットはシャープなコンパクトフィットにシフト。コートもナローシルエットの提案で、いっそう端正な雰囲気に。首元からはシャツの片方の襟だけをのぞかせたり、裾からは柔らかなプリーツスカートをふわりとはためかせたりして、カタすぎない抜け感も漂う。


オーバーサイズのハンドニットカーディガンやケーブルニットは、ユニセックスの提案。コンテンポラリーでありながら親しみやすさも忘れず、自然体の着こなしで自分らしいコーディネートを謳歌しているよう。ウィメンズ、メンズともにキーアイテムとして多用したのは、竹ビーズの刺繍で柄をあしらったカウボーイモチーフのブルゾン。ポリエステルウールの生地から仕立てまで日本製のアイテムで、華やかさと強さを加える象徴的なピースになっている。



スタッズが彩るアイコンモデル
ウィメンズで注目の新作シューズはブーツ。くしゅっと弛ませた表情がスラウチーなヒールブーツを、スラックスにインしたりミドル丈のスカートにつないで提案。



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都会のネオンの煌めきを彷彿とさせるスタッズ使いもポイント。アイコンモデルの「MEXICO 66」は、クリスタルスタッズをアッパーにのせたブラックスニーカーに再解釈。メリージェーンのようなストラップつきのバレリーナフラットシューズ、クラシカルなレースアップシューズにモディファイしたウエイトリフティングシューズにも、スタッズを散りばめている。
ボウリングバッグにインスピレーションを得たハンドバッグもクリスタルをたっぷり装飾。大きなストラップがついたミニポシェットは、無造作に持つだけでアイキャッチな新作バッグだ。






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世界各国のセレブリティーがランウェイに集結
ショーには、ブランドアンバサダーを務めるTWICEのMOMOを筆頭に、タイ人俳優のガルフ・カナウット(Gulf Kanawut)、韓国人俳優ウィ・ハジュン(Wi Ha Jun)ら各国で活躍するセレブリティーが来場し、ランウェイを華やかに彩った。また、ショー会場はオニツカタイガーオリジナルの香りに包まれ、この香水は来場者へもギフトとして贈られた。

TWICE MOMO
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ガルフ・カナウット(Gulf Kanawut)
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韓国人俳優ウィ・ハジュン(Wi Ha Jun)
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