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【微ネタバレ注意!】鑑賞後に読みたい、もっと「THE BATMAN-ザ・バットマン-」の話
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ここからは、同い年編集部員である「フルカティ」と「マサミーヌ」による、ネタバレありきのゆるい座談会をお届け。「THE BATMAN-ザ・バットマン-」観劇後の余韻に浸りながらゆる〜くどうぞ。(本当にゆるいです!)
マサミーヌ:主人公のブルース・ウェインことバットマンと、今作の悪役リドラーことエドワード・ナシュトンは類似点が多いよね。
フルカティ:そうだね。ふたりとも孤児で、どちらも謎解きが得意。
マサミーヌ:ふたりとも「両親がいない」というトラウマを抱えていて、絶望している。
フルカティ:ブルースは、両親を失くした痛み(トラウマ)を「何か世の中にとって良いことをしよう」という気持ちで対処している。一方、リドラーことエドワード・ナシュトンもトラウマを負っていて、自分なりに我慢を重ねることでその痛みを受け入れているつもりなんだけど……。
マサミーヌ:リドラーから言わせれば、ブルースは「金持ちで周りからちやほやされていた孤児」。寒さや飢えによる死と隣り合わせだった俺らと同じ孤児だと思うなよ、と怒りを顕にするシーンもあったね。
フルカティ:ホアキン・フェニックス(Joaquin Phoenix)が主演を務めた映画「ジョーカー」を観た時も思ったんだけど、ジョーカーにしてもリドラーにしても「福祉制度が機能していない社会における自己責任の成れの果て」と感じてしまって。今の世の中と重ね合わせてすごい辛い気持ちになっちゃった……。
マサミーヌ:リドラーは「自分は良いことをしている」と思っているのが辛いよね……。
フルカティ:リドラーもブルースも「復讐」をキーワードに、ブルースは「バットマン」という仮面を、エドワードは「リドラー」という仮面を付けて自分の正義を貫いているだけなんだよね。
マサミーヌ:バットマンは「お前の名前は?」と聞かれる度に「俺は復讐だ」と答えていたくらいだからね。
フルカティ:リドラーとバットマンの決定的な違いは、リドラーは正義のためなら人だって殺す、という点かな。
マサミーヌ:そうだね。ブルースも絶望して怒りに身をまかせてリドラーに殺意を抱いただろうけど、手を下すことはしなかった。
フルカティ:今作は、バットマンがゴッサム・シティの希望になるまでを描いている作品と言えそう。
マサミーヌ:たしかに、アンチ・スーパヒーローだったバットマンが「街を守るスーパーヒーローになること」を決意する物語だった。
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