ダンサーというジャンルを飛び越えて、日々表現者として活動の幅を広げるアオイヤマダ。トレードマークである切り揃えたブロンドヘアをなびかせ、颯爽と街に繰り出した彼女がまとうのは、「ルルレモン(lululemon)」の新作コレクション「グローアップ(Glow Up)」。唯一無二のスタイルで輝き続ける彼女に聞く、“自分らしい強さ”の秘密。
固定観念がぶち壊されたきっかけ

どんな場所にいても、その場の空気を自分のものにしてしまう。不思議な魔力のような魅力が、アオイヤマダにはある。パーソナリティを振り返る中で浮かび上がってきたのが、自身が所属する生き様パフォーマンス集団 東京QQQのメンバーの存在。「東京QQQにはメンバーが9人いるんですが、一緒にクリエイションをする中でそれぞれの生い立ちや考え方に触れることで、価値観が大きく変わりました。自分の視点では表面的に見えていた一つの物事が、9人の視点に触れることで立体的に見えるようになって『物の捉え方や考え方、生き方には、それぞれ人の数だけバリエーションがある』と気付かされたんです。何事も『こうでなきゃいけない』という固定観念がぶち壊されましたね」(アオイヤマダ)。

“アオイヤマダらしさ”を形成するスタイルと言えば、あごのラインで切り揃えたブロンドのボブヘアー。「アオイヤマダといえば金髪ボブ、と認知してもらえるようになったきっかけはドラマ『First Love 初恋』でした。それからこのスタイルを続けていますが、長く続けてきたことでだんだんと自分の一部になっているような感覚で、気に入っています」。
東京に育てられた10年間
東京に上京したのは今から10年前、15歳のとき。この春で上京10年目を迎えるが、心境はどう変化したのか。「今の私の人格は、“東京に育てられた”という感覚があります。上京した当時は、自分がどうなりたいのか、どんな表現をしたいのかが明確になっていませんでした。まだ何もかもを模索中のときに、東京で色々な人や文化に触れたことで今の自分らしさを見つけられたと思います」。

ダンサーとしてだけではなく、モデル、俳優業もこなす日々。「疲れて自分のことでいっぱいいっぱいになると、人に優しくできなかったりすることもあるけど、そんなときは公園をひたすら歩いてリフレッシュします。木を見て、鳥の声を聞くと癒される。木って、風を可視化してくれるじゃないですか。風の流れを感じると疲れが和らぐんです」。


うまくいかないからこそ、ずっと続けられる
“世界を遊び場として捉える”自由な視点でのアクティビティを楽しむ人のために作られた、ルルレモンのグローアップコレクション。「程よい着圧が自分の皮膚や体の輪郭を意識させてくれるような着心地。動きやすいし、パキッとしたカラーでお気に入りです」。

彼女にとってのとっておきの“遊び場”は、自宅のキッチン。「料理は、食材の組み合わせが無限にある中で、何を作るのか考えるのが楽しいんです。毎朝、お弁当を作っているんですけど、食べるときにその日の朝の自分の心情が手に取るようにわかるのが面白いんですよね。急いでいたのか、疲れていたのか、楽しみだったのか、とか。同じ日々の中でも、小さな違いを見つけると嬉しくなります」。

「大好きな料理でも、毎日100%完璧にはできなくて。うまくいかないからこそずっと続けられるし、やる気が出ないときは作らない。いつやめてもいいし、毎日やらなくてもいい。それこそが“遊び”なのかなって」。
人生を楽しむための成長
25歳を迎える今年、新たな挑戦を始めた。「最近、知人から『人生を楽しむためには成長が必要』と言われたことがすごく腑に落ちて、もっと成長するための第一歩として、マシンピラティスに通い始めました。私はいつも即興で踊るんですが、テンションが上がりすぎると、自分でも思ってもみなかった動きが突然頭に浮かんできて。思いのままに体を動かすことで、普段使わない筋肉を使って体が痛くなってしまったり、次の日のパフォーマンスに影響が出ることがあったんです。ピラティスを始めてから、自分のクセに気付いて、体を正しく使えるようになりましたね」。


「今年の目標は、体の感覚を一から呼び起こして、もっと成長すること」。常に今の自分と向き合いながら、輝き続けるために一歩一歩努力を重ねるアオイヤマダは、今日も自分らしい煌めきを放ちながら、東京の街を駆け抜ける。

■ルルレモン グローアップコレクション
ジムでのマシントレーニングやウエイトリフティングなど、中強度のワークアウトを楽しむ女性のためのトレーニングウェア。コンセプトは「No Holding Back(自分に遠慮はしない)」。タンクトップ(1万円)とタイツ(1万7800円)の2型を揃え、カラーは「Desert Red」、「Passionate」、「Espresso」、「Black」の4色をラインナップしている。
LOOK1(PINK): Glow Up タンクトップ 1万円、Glow Up ハイライズタイツ 24インチ アジアフィット 1万7800円、Free to Be ブラ 6500円、Daily Stride スパークル ソックス 2600円、その他サンプル/lululemon
LOOK2(BLACK): Glow Up タンクトップ 1万円、Glow Up ハイライズタイツ 24インチ アジアフィット 1万7800円、テニススカート 1万円、Evolution レッグウォーマー 6500円、Wunder Train グローブ 5500円、Fast and Free ランニングハット 5000円、ジャンプロープ 5000円、その他サンプル/lululemon
アオイヤマダ
東京2020オリンピック閉会式ソロパフォーマンス、ダムタイプ「2020」パフォーマンスに加え、ヴィム・ヴェンダース作品「PERFECT DAYS」やNetflixドラマ「First Love初恋」に俳優として出演。また、宇多田ヒカル「何色でもない花」のMVの振付やNHK「ドキュメント72時間」のナレーションなどに携わるなど、身体と声で活動を広げている。ポエトリーダンスユニット アオイツキ、生き様パフォーマンス集団「東京QQQ」としても活動中。今年2月には、所属するクリエイティブコレクティブ"海老坐禅"の作品集「EBIZAZEN」が刊行された。
photography: Kento Mori, styling: Hiromi Toki, hair & makeup: Hiroko Ishikawa (EEK)| text & edit: Miki Harigae, casting: Soogyong Kim, direction: Riko Miyake, project management: Mizuki Okuhata (FASHIONSNAP)
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