Image by: LOUIS VUITTON
「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」がパリファッションウィーク最終日に2022年秋冬コレクションのショーを開催した。場所は、ファッションショーの会場として使用されるのは初となるオルセー美術館。
若さに捧げるコレクション
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ショーのランウェイとなったのは、全てのギャラリーへとつながる中央身廊。オルセー美術館は1900年の万国博覧会時に鉄道ターミナル駅として建設された経緯があり、歴史価値のある彫刻や芸術作品が並ぶ空間に、ニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquière)のコンテンポラリーかつフューチャリスティックなアプローチで手掛けられるルックの数々が披露された。駅を彷彿とさせるロケーションだけに、ルイ・ヴィトンの核をなす「旅」のコンセプトとも通ずる。今シーズンのテーマをジェスキエールは「若さに捧げるコレクション」と表現している。
決まり事に囚われず、身に纏いたいと直感が告げるものと再び繋がる。自身の個性を形成する時代特有のユニークなあの瞬間に──(省略)純粋に、物事の本質に迫り、すべてが表面に躍り出る時、それを知覚できる決定的な一瞬に出逢う旅。儚く、美しく、心が揺れ動く青春時代へ──
吟味する、試す、遊ぶ、知る、憧れる、望む──そして、すべてを手に入れたいと願う。どのような制限もなく、世界に羽ばたき、すべてを包み込み、心の趣くままに自分の世界を築き上げる。なぜなら、個性こそが運命を導くものだから。誰の命令も受けず、何にも妨げられない、自由がすべて── (コレクションノートより抜粋)
今をときめく俳優がファーストルックに登場
ファーストルックに登場したのは、ネットフリックスの「イカゲーム」で一躍グローバルスターとして注目を浴びることになったモデル出身の韓国人女優チャン・ホヨン。ビッグサイズのジャケットにゆるいシルエットのパンツを合わせた"ダッド"スタイルで、シャツ襟に巻いたスカーフとネクタイの重ね巻きは両性的でユニークな提案。
少女性のある「ジャンパースカート」と大人の象徴「スーツ」
懐かしさのあるジャンパースカートは少女性を感じさせ、身頃とポケットを拡大したようなビッグデザインで登場。スーツジャケットは、子どもが親のジャケットを羽織ったようなアンマッチなサイズ感で、ラペルはやショルダー部分は2倍ほどのビッグシルエットで仕立てられている。
「着たいものを着たいように着る」を体現
カラフルなプリントでフィーチャーされたのは、ブランドのキャンペーンヴィジュアルも手がけるフォトグラファー デビッド・シムズ(David Sims)が1990年代に撮影した作品。花柄のワンピースドレスに憂いを帯びた若者のポートレートをプリントするなどしてキャッチーなアイテムに。そのほか、ボーイライクなビッグサイズのラガーシャツをドレスと合わせたり、シアーなオフショルダードレスにニットセーターを腰巻きしたり、絶妙なボリュームのバランスと意外性のあるスタイリングはジェスキエールならでは。
ルックを完成させる靴&バッグ
バッグは「ドーフィーヌ」や「ツイスト」といった定番のほか、モノグラムとフラワープリントを組み合わせたデザインがルックに華やかさを添えたほか、足元ではローファーのトゥー部分が空いたユニークなデザインが登場した。
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