キーン「シャンティ」(左)と「ヨギ」(右)
Image by: FASHIONSNAP
モノ選びの達人を目指し、ファッションの定番をリサーチする連載「ファッションギークへの道」。第3弾のテーマは、夏場に1足は持っておきたい「リカバリーサンダル」。さまざまなスポーツブランドやアウトドアブランドが展開していますが、その履き心地をFASHIONSNAP独自の視点で検証していきます。第2回は、アウトドアブランド「キーン(KEEN)」。水陸両用サンダルで注目を集めるキーンから、リカバリーサンダルとして展開されている2型をピックアップしてレビューします。
■リカバリーサンダルとは?
ランニングやハイキング、ジムでのワークアウトなど、アクティビティ後の足の回復をサポートするために開発されたサンダル。衝撃吸収性を備えたクッション性のあるフットベッドが特徴で、着用時のストレスを軽減することで、筋肉修復のサポートをします。近年では、日本でも展開ブランドが増え、注目を集めています。
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キーンってどんなブランド?
キーンは、2003年にローリー・ファースト(Rory Fuerst)がアメリカ・オレゴン州のポートランドで創業。「サンダルは、つま先を守ることができるのだろうか?」という疑問をもとに、つま先を衝撃から守るトゥ・プロテクション機能を搭載した創業モデル「ニューポート(NEWPORT)」を皮切りに、多様なアウトドアシーンを楽しむ人々に向けて、水陸両用サンダルなど高機能なフットウェアを展開しています。
リカバリーサンダル「ヨギ」と「シャンティ」を履いてみた
キーンにはさまざまな種類のサンダルがありますが、運動後の回復に適したリカバリーサンダルとして展開されているのが「ヨギ(Yogui)」と「シャンティ(Shanti)」。
左:ヨギ/右:シャンティ
ヨギは、速乾性に優れたフットベッドに、保護性とサポート性を重視した厚みのあるシルエットが特徴。アウトソールにはガムソールを採用し、耐摩耗性とグリップ性に優れたノンマーキング仕様となっています。
ヨギ
シャンティは、ヨギよりも薄く成形されたデザインで、より柔らかい履き心地を実現。ミッドソールには軽量さと劣化しにくさを備えたEVA素材を使用しています。
シャンティ
履き心地は?
まずはヨギ。見た目のゴツさや持った時の重みから想像していた通り、履いた瞬間の感触は硬めです。アッパーには隙間が空いていますが、ソール同様、硬めの素材なので、程よいホールド感があり、ちょっとしたアクティビティでも問題なく着用できそうです。
続いてはシャンティ。ヨギと大きく異なるのが、インソールの踏み心地。ヨギがEVAだけを使用しているのに対し、シャンティはメッシュのような異素材を採用しているので、裸足で履いても蒸れにくいように感じました。履き心地はヨギより柔らかい印象です。
柔らかさのレベルは、ヨギが1で、シャンティが2。比べてみると、履き心地は大きく異なりました。いずれもインソールはフラットな仕様ですが、アウトソールが足の形に沿った凹凸のあるデザインなので、しっかりと地面をとらえて歩くことができます。靴下を履いていても着用できるスライドタイプなので季節を問わず室内履きとして活用できるほか、アッパーには通気性を確保するための隙間が空いていることから、夏場でも快適に過ごせそうです。
※ソールの柔らかさをFASHIONSNAP独自の判断で3段階にわけて評価!
レベル1:安定感のある反発力を備えた履き心地
レベル2:高い反発力とクッション性を兼ね備えた履き心地
レベル3:クッション性が高く足当たりの良いフカフカな履き心地
ソールの厚みは?
ソールの厚みは、ヨギが3.5cmでシャンティが3cmと、ヨギが0.5cm厚い設計でした。つま先や土踏まず、踵部分とそれぞれの位置でも厚みに大きな違いはなく、フラットなのがキーンのリカバリーサンダルの特徴です。
重さは?
片足あたりの重さは、ヨギが280gなのに対し、シャンティは176g(サイズはいずれも27cm)。今回、検証したリカバリーサンダルの中で、ヨギは最も重いという結果に。
※重さのイメージ:「ヴァンズ(VANS)」の定番モデル「オーセンティック(AUTHENTIC)」(27cm/片足あたり)は372g。
サイズ感は?
ヨギとシャンティはいずれもメンズサイズのみの展開で、25〜32cmの8サイズ展開。ハーフサイズがないので、例えば普段26.5cmを履いているという人はワンサイズ小さい26cmを選ぶことをお勧めします。スライドタイプなので、室内履きとしての着用を考えている場合には少し大きめのサイズをスリッパのように履いても良さそうです。
価格は?
価格は、ヨギが8580円で、シャンティが7700円(いずれも税込)。いずれも、リカバリーサンダルの価格としては平均的です。
■キーン:公式サイト
【連載:ファッションギークへの道】
■リカバリーサンダル編
vol.1「ウーフォス」
vol.2「キーン」
vol.3「テンシャル」
vol.4「サロモン」
voi.5「テリック」
vol.6「リグ フットウェア」
vol.7「ザ・ノース・フェイス」
vol.8「キナー」
vol.9「ホカ」
vol.10「コロンビア」
vol.11「ダナー」
■白T編
vol.1「Hanes Red Tag」
vol.2「FRUIT OF THE LOOM」
vol.3「UNIQLO」
vol.4「RED KAP」
vol.5「PRADA」
vol.6「anvil」
vol.7「無印良品」
vol.8「Hanes Blue Tag」
vol.9「SUNSPEL」
vol.10「Champion」
vol.11「Supreme × Hanes」
vol.12「FilMelange」
vol.13「Healthknit」
vol.14「JIL SANDER」
vol.15「Hanes BEEFY」
vol.16「ANATOMICA」
vol.17「GILDAN」
vol.18「COMME des GARÇONS SHIRT」
vol.19「ACNE STUDIOS」
vol.20「HEAVY WEIGHT COLLECTIONS」
vol.21「United Athle」
vol.22「Hanes Gold Tag」
vol.23「VALENTINO」
vol.24「Carhartt」
vol.25「COTTON STAFF」
vol.26「visvim」
vol.27「Hanes T-SHIRTS Japan Fit」
vol.28「CROSS STITCH」
vol.29「Printstar」
vol.30「ONEITA」
■白シャツ編
vol.1「INDIVIDUALIZED SHIRTS」
vol.2「無印良品」
vol.3「MARGARET HOWELL」
vol.4「N.HOOLYWOOD」
vol.5「THOM BROWNE」
vol.6「A.P.C.」
vol.7「ENGINEERED GARMENTS WORKADAY」
vol.8「PAUL SMITH」
vol.9「Gap」
vol.10「BEAMS PLUS」
vol.11「TOMORROWLAND」
vol.12「JIL SANDER」
vol.13「Polo Ralph Lauren」
vol.14「SOPHNET.」
vol.15「THE」
vol.16「SCYE BASICS」
vol.17「KICS DOCUMENT」
vol.18「UNIQLO」
vol.19「digawel4」
vol.20「GUCCI」
vol.21「visvim」
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