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　伝統あるものづくりの歴史を受け継ぎながら、日本独自の文化として発展を続ける日本の革靴。その魅力を探るべく、日本の革靴文化を推進する団体・日本靴工業会に参画する革靴ブランドにフォーカスした連載企画がスタート！ 　ストリートスタイルフォトグラファーでジャーナリストのシトウレイさんのYouTubeと連動し、さまざまなブランドの店舗に潜入します。第2回は、オーダーメイドを中心に展開する「東立製靴」。千葉県の柏市に位置する東立製靴本社工場直売店を訪問し、ブランドの魅力を紐解きます。

■東立製靴とは？
　東立製靴は、戦後間もない頃、革靴関係の商売が盛んな浅草吉野町に創業。当初は「セット商店」として、甲革から靴底まで、革靴に使用する材料一式を販売をしていましたが、後に靴職人たちによる高級紳士靴の製造を開始。1962年、東立製靴として千葉県柏市に製靴工場を設立以来、半世紀以上にわたって国内有名ブランドの協力工場として高級紳士靴の製造と修理を行っています。
　2004年には、オリジナルブランド「ショーンハイト」をスタート。ショーンハイトとは、ドイツ語で「美しさ」を意味し、人々の生活を足元から支える機能美と見た目の美しさを追求した靴作りを目指しています。「大切な靴だからこそ、修理をしてより永くお履き頂きたい」という思いのもと、顧客との直接の関わり合いを大切にしながら靴を一足一足作りあげていく「コンビネーションオーダー」をメインに展開しています。

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東立製靴本社工場直売店を訪問！

東立製靴本社工場直売店

Image by: FASHIONSNAP

　今回訪問した東立製靴の工場直売店は、その名の通り、本社と工場が一体となっている直営店。グッドイヤーウェルトをはじめ、マッケイ、ステッチダウンなどの機械設備を整備し、アッパーの縫製から底付け、仕上げに至るまで一貫した生産体制を有する同店は、東立製靴のすべてが詰まった店舗と言っても過言ではありません。東立製靴の伊藤雅史代表の案内とともに、その魅力を深掘ります。

オーダーメイドを体験

　コンビネーションオーダーを中心に展開している東立製靴。普段からよく革靴を履くというシトウさんも、自分だけのオリジナルシューズをオーダーすることに！ 木型から革素材、底材まで自由に選べるコンビネーションオーダーは、自分らしさを最大限に発揮できます。

ローファーとも迷ったけど、せっかくオーダーするならあまり持っていないシルエットに挑戦したくて、ブーツに決めました！　ウイングチップでオーダーしようと思います。

シトウレイ

木型が決まったら、サイズを測ります。今回はブーツのオーダーなので、足の長さや幅だけではなく、かかとから足首の長さも計測。

Image by: FASHIONSNAP

　伊藤さんの計測によると、シトウさんは右足が23.5cmなのに対し、左足はハーフサイズ小さい23cmとのこと。「たしかに、ローファーを履くといつも片足だけ浮いてしまっていました！」とシトウさん。そんな実体験を踏まえて、今回は左足だけ数ミリ小さいサイズに微調整してもらうことになりました。細かい要望にも柔軟に対応することができるのが、オーダーメイドの魅力です。

サイズを測ったら、次はレザー選び。ツヤが特徴的なフランス産「アノネイ」のキャメルをチョイスしました。「黒のブーツは持っているけど、キャメルは持っていないので新鮮！」とシトウさん。

Image by: FASHIONSNAP

　完成した革靴がこちら。

ウイングチップが良いアクセントになっていて、クラシックにもカジュアルにも合わせられる素敵な一足に仕上がりました！

シトウレイ

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革靴ができる流れを見学、工場内部に潜入

　オーダーを終えたシトウさんは、そのまま工場エリアの見学へ！ 一から革靴が作られていく様子は圧巻。一つ一つの工程を見学している様子は、シトウのYouTubeで公開中です。

Image by: FASHIONSNAP

シトウさん

工場で職人さんの技術を間近で見ることができて、めちゃくちゃ楽しかったです！元々靴は大好きですが、靴への愛着がより増しました。

■東立製靴本社工場直売店
所在地：千葉県柏市豊四季341-13
営業時間：10:00〜18:00
定休日：土日祝日
問い合わせ：04-7146-8680 ※ショーンハイト コンビネーションオーダーは要電話予約