インサイド

「ロダルテ」はきらびやかなダークファンタジーで魅了　ローラ・マレヴィ（Laura Mulleavy）とケイト・マレヴィ（Kate Mulleavy）の姉妹デザイナーが手掛ける「ロダルテ」は、まるで童話のような世界観。会場に設置されたディナーテーブルや椅子はすべてメタリックに彩られ、薄暗い空間の中、燭台の火がゆらゆらと揺れている。ショー前半、モデルたちは魔女マレフィセントを思わせるようなゴシック風メイクで、黒一色のロングドレスで登場。また、花々のモチーフやリボン、レースといったロマンチックな要素がドレスを装飾した。　後半には王冠を被ったクイーンや、大きな羽根を背負った妖精のキャラクターも登場。デザイナーデュオの母親が描いたというイラストも取り入れ、幻想的なフェアリーテールを作り上げた。特殊メイクの動物たちが大集合した「コリーナ ストラーダ」　ヒラリー・テイマー（Hillary Taymour）が手掛ける「コリーナ ストラーダ」は2019年にCFDA/VOGUE ファッション・ファンド・アワードのファイナリストに選ばれ、「グッチ（GUCCI）」のオンラインスペース「ヴォールト（VAULT）」でもフィーチャーされるなど、注目を集めているブランド。今回は「私の友達を食べないで（Please Don't Eat My Friends）」と題されたコレクションで、特殊メイクで動物に扮したモデルたちがランウェイを闊歩した。　動物の毛並みをプリントで再現したルックなどは、動物由来の素材を極力使わず、エシカルコンシャスな服作りを心がけているブランドらしいアプローチ。デザイナー自身の愛犬もモデルとなり、ランウェイに登場した。ラストルックを飾ったのは、ドラマ「13の理由」でブレイクしたトランスジェンダー俳優のトミー・ドーフマン（Tommy Dorfman）。エルフのような耳と白のストラップドレスで、手にはウサギを模ったクラッチが握られていた。 「クリスチャン・シリアーノ」はオードリーへのオマージュ 「クリスチャン・シリアーノ」はカマラ・ハリス（Kamala Harris）米副大統領も愛用するブランド。今シーズンは「オードリー・ヘップバーン（Audrey Hepburn）の真夜中のバラ園」がテーマに。ランウェイは色とりどりのバラで装飾され、ドレスはモノトーンから華やかなジュエルトーンで彩られていった。　「ローマの休日」や「マイ・フェア・レディ」「ティファニーで朝食を」といった出演作で見られたオードリーのアイコニックなスタイルを、よりダークかつセクシーにアレンジしている。プラスサイズモデルや男性モデルも起用し、様々な角度からオードリーのエレガンスを紐解いた。また、リンジー・ローハン（Lindsay Lohan）はフロントロウで、弟ダコタと妹アリがウォーキングする様を見守っていたよう。パンクロックやグランジを取り入れた「アディアム」　前田華子が手掛ける「アディアム」は、2023年秋冬ウィメンズコレクションとジェンダーニュートラルコレクション「アディアム イチ（ADEAM ICHI）」を発表。2021年にローンチされた「アディアム イチ」は今回が初のランウェイショーとなった。インスピレーション源となったのは、パンクロックやグランジ。「ドクターマーチン（Dr.Martens）」のブーツやチェック柄のボトムス、チェーン使いなどを取り入れ、エッジィなアクセントを効かせていた。　ショーの終盤に登場したのは「サムライギタリスト」の異名を持つMIYAVI。ギターのソロ演奏を披露したほか、スペシャルゲストとしてランウェイを歩いた。身長185cmのMIYAVIだが、SNSで「ここでは小さい方。みんなでっかい！」とモデル体験を振り返ったほか、バックステージでの様子もツイートした。存在感を示した「プロエンザ・スクーラー」のミューズ　ラザロ・ヘルナンデス（Lazaro Hernandez）とジャック・マッコロー（Jack McCollough）が手掛ける「プロエンザ・スクーラー」は、ファーストルックに女優のクロエ・セヴィニー（Chloë Sevigny）を起用した。ブランドと長い交流のあるクロエは小説家のオテッサ・モシュフェグ（Ottessa Moshfegh）のテキストを朗読するなど、ショーのサウンドトラックにも参加。あらためてブランドのミューズであることを印象付けた。　コレクションのテーマは、女性たちにとっての「完全なワードローブ」。シックなレザーアイテムやスラウチーなブーツなど、今年20周年を迎えたブランドらしいマチュアかつ都会的なアイテムが数多く登場した。　客席にはマーク・ジェイコブス（Marc Jacobs）の姿も。また、アナ・ウィンター（Anna Wintour）がシエナ・ミラー（Sienna Miller）と10歳になった愛娘マーロウ（Marlowe）と歓談するシーンも見られた。マーロウは「ディオール（DIOR）」のサドルバッグを持ち、すでにファッショニスタの貫禄だ。星の王子さまのストーリーを描いた「トム ブラウン」　先シーズンは、シンデレラのオペラ戯曲「サンドリヨン」から着想を得た「トム ブラウン」が、今シーズンはサン=テグジュペリの「星の王子さま」をテーマに選んだ。円形の会場には、不時着した白い飛行機のセットが置かれ、天井からは星々のオブジェが吊るされている。足元には、物語の舞台であるサハラ砂漠を思わせる白い砂が敷かれていた。　モデルたちはパイロットや象、小惑星、バオバブの木といった様々なキャラクターを思わせる装いで現れ、王子さまの髪型も挿絵通りに再現された。また、大きな時計が埋め込まれたヒールやバッグのシリーズもアイコニックだ。　ショーの最後にデザイナー本人が登場し、フロントロウに座っているパートナーのアンドリュー・ボルトン（Andrew Bolton）にハート型のチョコレートボックスを手渡すシーンも。バレンタインデーにふさわしい愛あふれる演出に、会場からはあたたかい拍手が贈られた。

Proenza Schouler

Christian Siriano

Rodarte

Collina Strada

Fashion

妖精や動物、星の王子さまがランウェイに登場＜2023年秋冬NYコレクションハイライト＞

OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH™　ソールとパンプにパッドが入った、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー™（OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH™）」のスリッポンサンダル。カットアウトされたパンプは、ベロクロストラップにしているのでフィット感を調整できます。SSENSE で購入する　トングタイプのサンダルは「イザベル マラン（ISABEL MARANT）」のもの。肌触りの良いラムスキンのパンプは柔らかく、バックストラップがついているので脱げにくいのも嬉しいポイントです。SSENSE で購入する　下駄のようなユニークなフォルムの「ジル サンダー（JIL SANDER）」のサンダル。ダブルストラップでフィット感、クリートラバーソールで歩きやすさを追求した、たくさん歩く日にぴったりな一足です。SSENSE で購入するProenza Schouler　「プロエンザ スクーラー（Proenza Schouler）」から、きめが細かくデリケートなキッドスキンを用いたリュクスなサンダルをセレクト。クリンクル加工で軽くしわを入れることで肌馴染みが良く、足の甲全体を覆う太めのパンプで優しく包み込んでくれます。SSENSE で購入するChloé　「クロエ（Chloé）」のサンダルは、立体的なインソールで長時間履いても疲れにくいフットベッドミュールタイプ。丈夫で柔らかいカウハイドレザーを編み上げたアッパーが、ボヘミアンな足元を演出してくれます。SSENSE で購入するMM6 Maison Margiela　チューブ状のフェイクナッパレザーのストラップを結んでアクセントを添えた、「エムエム6 メゾン マルジェラ（MM6 Maison Margiela）」のサンダル。パッド入りのベースと組み合わせたデザインで、マットなブラックが装いを引き締めてくれます。SSENSE で購入するGAUCHERE　厚みのあるクロスストラップが印象的な「ゴシェール（GAUCHERE）」のサンダル。柔らかなラムスキンを使用し、肌馴染みのいいこちらのベージュカラーはSSENSE限定のエクスクルーシブアイテムです。SSENSE で購入する

OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH™

Chloé

JIL SANDER

ISABEL MARANT

GAUCHERE

MM6 Maison Margiela

お買いモノ

この夏欲しい！ぽってりシルエットが可愛い＆履き心地も快適な「パテッドサンダル」

BALENCIAGA　胸元にロゴ刺繍をあしらった「バレンシアガ（BALENCIAGA）」のシンプルなレインコート。オーバーシルエットにストウアウェイ フードを備えたスタンドカラーと、モードに着こなせる一着です。SSENSE で購入するA.P.C.　撥水性のあるコットンギャバジン素材で作られた「アー・ペー・セー（A.P.C.）」のコートはコンパクトなショート丈。カーキのコートにアンティーク調のシルバーボタンを施すことで、ミリタリーテイストながらシックな印象に。SSENSE で購入するMACKAGE　オフホワイト×ベージュの配色デザインがポイントの、晴雨兼用のロングコートは「マッカージュ（MACKAGE）」のもの。シルエットの変化を楽しめるウエストのドローコードを調節すれば、フェミニンにもクールにも着こなせます。SSENSE で購入するProenza Schouler white label　「プロエンザスクーラー・ホワイトレーベル（Proenza Schouler white label）」からは、ポップなピンクカラーで気分が上がるジャケットタイプをセレクト。背面には大胆にロゴをプリントし、バックスタイルを見せたくなるデザインです。Farfetch で購入するGANNI　細かな格子模様が入った「ガニー（GANNI）」のレインコート。フラグメントケースやスマホなど必要最低限の荷物が入る立体的なポケットを配し、その下にはさりげなく主張するブランドロゴ入り。また、洗濯機で丸洗いができるのも嬉しいポイントです。Farfetch で購入するMOSCHINO　個性派さんにおすすめしたいのが、コミック柄が目を引く「モスキーノ（MOSCHINO）」のコート。カラフルかつキュートな絵柄を、ベーシックなトレンチシェイプをベースにしたクリアコートにのせた存在感抜群なデザインです。Farfetch で購入するMONCLER GENIUS　グラフィックなフローラルパターンが60年代スタイルを思わせる「モンクレール ジーニアス（MONCLER GENIUS）」の一着。ポイントカラーを配したリラックスシルエットのコートに、2列に並べたクリスタルの飾りボタンをオンした、レトロムード漂うレインコートです。MATCHESFASHION で購入する

GANNI

BALENCIAGA

A.P.C.

MOSCHINO

MONCLER GENIUS

梅雨シーズン到来、お出かけを思い切り楽しむレインコートはいかが？

チェルシーブーツとは？　最大の特徴はシンプルなデザインに加え、脱ぎ履きのしやすさとフィット感。このシューズの歴史は深く、1830年代に英国ヴィクトリア女王が楽に履けるのために作られたドレスシューズと言われています。その後、彼女の夫であるアルバート公が議会の際に着用し、見た目の美しさと機能性を両立した靴は貴族の間へと広まってきました。当時は格式高い礼装用シューズでしたが、名称が定着した1960年頃、イギリスのロンドンにあるチェルシー地区に住居を構えていた芸術家や音楽家のアーティストがこぞって履いていたことからそう呼ばれるように。サイドに施されたゴム部分の特徴が名称となるサイドゴアブーツと呼ばれることも。バレンシアガ（BALENCIAGA）　アッパー部分にあしらったエンボスロゴがさりげなく主張する、「バレンシアガ（BALENCIAGA）」の一足。柔らかく足馴染みのいいスムースカーフスキンにボリューム感のあるソールを合わせ、カジュアルなデザインながら品の良さも醸し出すデザイン。厚さ2センチの滑り止め付きラバーアウトソールは、雨や雪などの天候が悪い日も心強い味方となってくれるはず。SSENSE で購入するセシル・バンセン（CECILIE BAHNSEN）　2017年のLVMH PRIZEファイナリストで注目ブランドの一つである「セシリー・バンセン（CECILIE BAHNSEN）」からは個性的なコラボシューズをピックアップ。スペインのバッグ＆シューズブランド「へリュー（HEREU）」の職人技が光るモカシンに遊び心をプラスしたモダンなデザインが魅力的。潔いアッパーのホワイトカラーと軽量のラバーソールで足元を軽やかに演出。SSENSE で購入するドリス ヴァン ノッテン（DRIES VAN NOTEN）　光沢感のあるポリッシュレザーが存在感を放つ「ドリス ヴァン ノッテン（DRIES VAN NOTEN）」のチェルシーブーツ。一見シンプルなデザインながら、アッパーのスクエアステッチがアクセントとなり、足元をよりシックに仕立ててくれます。ロング丈のボトムから覗かせるのもいいけれど、ショート丈のボトムとも好相性なミドル丈はソックスとのコーディネートを楽しめます。SSENSE で購入するプロエンザスクーラー（PROENZA SCHOULER）　ほっこりと温かみを感じる「プロエンザスクーラー（Proenza Schouler）」のシューズ。ステッチ部分は全てダブルステッチを施し、程よいボリューム感のラバーソールにするなど細部までこだわり、トラディショナルなアイテムをモダンに昇華。落ち着いたカーキカラーが足元でこなれ感を演出する、モードな一足はウィッシュリストに加えたい一足です。SSENSE で購入するボッテガ・ヴェネタ（BOTTEGA VENETA）　ぽってりとしたフォルムが愛らしい「ボッテガ・ヴェネタ（BOTTEGA VENETA）」の一足。ヒール9センチと存在感のあるボリュームソールは、カラーアイテム初心者も挑戦しやすいペールトーンのピンクをチョイス。すれ違う人の視線を奪うこのシューズで、暗くなりがちな冬のコーディネートに華やかさを添えてみては？SSENSE で購入するモスキーノ（MOSCHINO）　サイドにあしらったインパクトのあるブランドロゴが個性を放つ「モスキーノ（MOSCHINO）」のデザインに視線集中。光沢感のあるカーフレザーとラバーソールで仕立て、ロゴ以外を全てブラックで統一したアンクルハイのチェルシーブーツはシンプルながら可愛さを感じる一足に。着用する日が楽しみになるこのキッチュなデザインに心奪われそう。SSENSE で購入するラグ＆ボーン（rag&bone）　サイドのゴム部分をボディと同じ素材・カラーにすることでクリーンな印象を持つ「ラグ＆ボーン（rag&bone）」のショートブーツ。女性らしいアーモンドトゥと安定感のある５cmのチャンキーヒールが足を綺麗に見せてくれ、疲れにくいのも嬉しいポイント。着用するだけでスタイルアップも叶うこの一足を、装いのアクセントとして取り入れてみては？SSENSE で購入する

BOTTEGA VENETA

DRIES VAN NOTEN

CECILIE BAHNSEN

一足は持っておきたい、冬の装いを引き締めるチェルシーブーツ

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