インサイド

※日付は2024年の営業開始日ららぽーと　1月1日（月）　元日から8日間にわたり、「アズール バイ マウジー（AZUL BY MOUSSY）」や「ロペ（ROPÉ）」「コスメキッチン（Cosme Kitchen）」など約1500店舗がセールに参加。最大90％オフで販売します。ららぽーとバーゲン期間：1月1日（月）～1月8日（月）〈開催店舗（※首都圏外も明記）〉・ららぽーとTOKYO-BAY　・ららぽーと柏の葉　・アーバンドック ららぽーと豊洲　・ららぽーと立川立飛　・ららぽーと横浜　・ららぽーと海老名　・ららぽーと湘南平塚　・ららぽーと新三郷　・ららぽーと富士見　・ららぽーと磐田・ららぽーと沼津・ららぽーと名古屋みなとアクルス・ららぽーと愛知東郷・ららぽーと和泉・ららぽーとEXPOCITY・ららぽーと甲子園・ららぽーと堺・ららぽーと門真・ららぽーと福岡特設ページそごう・西武　1月1日（月）　そごう・西武は今年も元日から営業を開始。10時から初売りを実施します。クリアランスセールではブランドアイテムなどを20〜30％オフで販売。また、「琉球風水志シウマが指南する2024年最強開運占い」など、新年にぴったりなコンテンツも提供します。「西武冬市」「そごう冬市」期間：1月1日（月）〜1月9日（火）〈開催店舗〉・西武池袋本店・西武渋谷店、・西武所沢Ｓ.Ｃ.・西武東戸塚Ｓ.Ｃ.・西武福井店・西武秋田店・そごう横浜店・そごう千葉店・そごう大宮店・そごう広島店※20〜30％OFF※公式オンラインストアでも同期間開催詳細ページサンシャインシティ アルパ　1月1日（月）　サンシャインシティは、元日から14日間にわたり最大80％オフの「WIN！WIN！WINTER SALE」を開催。「アース ミュージック＆エコロジー（earth music & ecology）」や「グローバルワーク（GLOBAL WORK）」「コロンビア（Columbia）」などが参加します。セール開始からの3日間は、専門店街アルパの対象店舗でサンシャインシティカードを使うと、引き落とし時に会計金額から10％オフになるキャンペーン「サンシャインシティカード10％OFF」を実施。1日と2日は、お正月の風物詩「獅子舞練り歩き」といった、正月が感じられるイベントも予定しています。WIN！WIN！WINTER SALE期間 ：1月1日（月）〜1月14日（日）※最大80％OFF対象店舗東京ソラマチ　1月1日（月）　東京ソラマチでは、「ユニクロ（UNIQLO）」や「ザラ（ZARA）」など80店舗以上が参加し、最大70％オフで販売。東京ソラマチ初空バーゲン期間：1月1日（月・祝）〜1月31日（水）※最大70％OFF対象店舗六本木ヒルズ　1月1日（日）　　六本木ヒルズでは、最大80％のセールを開催。「ケイト・スペード ニューヨーク（kate spade new york）」「ザラ（ZARA）」「ビームス（BEAMS）」のほか、「N.ハリウッド（N.HOOLYWOOD）」「エストネーション（ESTNATION）」「アタッチメント（ATTACHMENT）」などの人気の約50ショップが参加します。六本木ヒルズセール期間：1月1日（月）〜14日（日）※最大80％OFF対象店舗ラフォーレ原宿　1月1日（月）　ラフォーレ原宿は、毎年恒例の福袋やレア商品・サンプル品などを限定価格で販売。また、アイドルグループ「イコールラブ（＝LOVE）」とコラボしたイベントやコラボ商品、福袋を用意します。ラフォーレ原宿期間：1月1日（月）〜詳細ページアクアシティお台場　1月1日（月）　アクアシティお台場は初売りに先駆けて、最大70％オフの「お台場ーゲン」を開催中。アウターやスニーカー、帽子などの冬のファッションアイテムから雑貨まで、幅広いアイテムがプライスダウン。「トミー ヒルフィガー（TOMMY HILFIGER）」「ラコステ（LACOSTE）」「リーバイス（Levi’s®）」「レイバン （Ray-Ban）」などが参加しています。お台場ーゲン期間：2023年12月26日（火）〜2024年1月31日（水）対象店舗三越伊勢丹　1月2日（火）　三越伊勢丹各店で冬のクリアランスセールがスタート。伊勢丹新宿店では「アクネ ストゥディオズ（Acne Studios）」「ガニー（GANNI）」「コトハヨコザワ（kotohayokozawa）」「シモーネロシャ（Simone Rocha）」「トーガ（TOGA）」など幅広いブランドをラインナップ。三越伊勢丹オンラインストアでは店頭に先駆けて、1月1日午前10時からセールがスタートします。クリアランスセール期間：1月2日（火）〜※オンラインストアは1月1日（日）10:00〜スタート〈開催店舗〉・伊勢丹新宿店・伊勢丹立川店・伊勢丹浦和店・日本橋三越本店・銀座三越・イセタンサローネ・イセタン羽田ストア特設ページ高島屋　1月2日（火）　高島屋グループ店舗では1月2日から各店舗で福袋を販売するほか、クリアランスセールを開催。新宿タカシマヤ タイムズスクエアでは「スワロフスキー（Swarovski）」や「ウィークエンド マックスマーラ（Weekend Max Mara）」「エポカ（EPOCA）」「23区」など幅広いブランドラインナップを展開します（※一部ブランドは先行展開中）。タカシマヤ 2024 ウィンタークリアランス開催期間：2024年1月2日（火）〜9日（火）特設ページ〈開催店舗（※首都圏外も明記）〉・日本橋高島屋S.C.・新宿タカシマヤ タイムズスクエア・玉川高島屋S・C・横浜店・大宮店・柏高島屋ステーションモール・高崎店・大阪店・堺店・泉北店・京都高島屋S.C.・洛西店・岐阜店・岡山店GINZA SIX　1月2日（火）　ギンザシックスでは約60店舗が参加。「ジミー チュウ（JIMMY CHOO）」「アレキサンダーワン（alexanderwang）」「セオリー（Theory）」「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー™（OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH™）」などB2階〜5階の一部店舗が参加します。GINZA SIX SALE期間：1月2日（火）～1月14日（日）割引率：10〜50％OFF対象店舗ルミネ　1月2日（火）　ルミネでは、1月2日から8日にかけてバーゲンを開催。期間中、ルミネカードで購入するとバーゲン価格からさらに5%オフになるキャンペーンを実施。ルミネのネット通販「アイルミネ」では1月1日0時からセールをスタートします。ルミネ／ニュウマン・ザ・バーゲン期間：1月2日（火）～9日（火）〈開催店舗〉・ルミネ新宿・ルミネエスト新宿・ルミネ有楽町・ルミネ池袋・ルミネ立川・ニュウマン新宿・ニュウマン横浜　など特設ページパルコ　1月2日（火）　パルコは、1月2日から14日にわたり、俳優 松平健が演じる「マツケン」とコラボレーションしたグランバザールを開催。「新年に縁起のいいマツケンが大量に出現！」として、初日から4日までの期間は「マツケンおみくじ」や、マツケンサンバのオリジナルグッズショップが期間限定でオープンするなど、“マツケンだらけ”のグランバザールに。パルコ グランバザール期間：1月2日（火）～1月14日（日）〈開催店舗（※首都圏のみ掲載）〉池袋パルコ渋谷パルコ錦糸町パルコ吉祥寺パルコ調布パルコパルコヤ上野特設サイト丸ビル、新丸ビルなど　1月2日（火）　丸ビルや新丸ビルが位置する有楽町・丸の内エリアでは一帯となってセールを開催。丸ビルでは「カオス丸の内」や「ビームス ハウス」「ジェラート ピケ（gelato pique）」など、新丸ビルでは「ユナイテッドアローズ（UNITED ARROWS）」や「サクラ（SACRA）」「ウニコ（unico）」などさまざまなブランドが参加します。MARUNOUCHI SALE期間：1月2日（火）〜1月14日（日）〈参加する施設〉丸ビル新丸ビル丸の内オアゾ東京ビル TOKIA丸の内ブリックスクエアなど詳細ページSHIBUYA109渋谷店　1月2日（火）　今回のセールでは、「NCT 127」とのコラボレーション企画を実施。期間中、キャンペーンヴィオジュアルを掲出するほか、オリジナルコラボアイテムの販売やポップアップの開催などを予定しています。SHIBUYA109 WINTER SALE ×NCT 127期間：1月2日（火）～1月1４日（日）特設サイト東京ミッドタウン　1月2日（火）　東京ミッドタウンは、ファッション・インテリアなどのショップが参加する冬セールが開催。「アグ（UGGⓇ）」「イセタンサローネ（ISETAN SALONE）」「ストラスブルゴ（STRASBURGO）」などのアイテムが揃います。TOKYO MIDTOWN SALE期間：1月2日（火）～1月14日（日）対象店舗RAYARD MIYASHITA PARK　1月2日（火）　　ミヤシタパークは、「コンバース トウキョウ（CONVERSE TOKYO）」「ハンター（HUNTER）」などが参加する最大50%オフのバーゲンを開催。「ソフ（SOPH.）」では初売りアイテムを販売するフェアを実施します。RAYARD MIYASHITA PARK PARTY期間：1月2日（火）〜1月14日（日）詳細情報小田急百貨店　1月2日（火）　小田急百貨店は、新宿店をはじめ、町田店、ふじさわでクリアランスセールを開催。新宿店では「スワロフスキー（SWAROVSKI）」（※12月28日から先行スタート）や「フルラ（FURLA）」（※26日から先行スタート）といったアクセサリーや雑貨などのブランドが参加しています。小田急クリアランス〈開催店舗〉小田急百貨店新宿店町田店ふじさわ特設ページ京王百貨店　1月2日（火）　京王百貨店は、新宿店で「京王ウィンタークリアランスセール」を開催。また、新宿店では開店60周年を記念して、江戸文化を満喫するツアー福袋やストリートフォトグラファーのアノニマスが「あなたを撮影する」福袋など、ユニークな福袋の販売も。京王百貨店：公式サイト大丸　1月2日（火）　大丸東京店では福袋を数量限定で販売。2024年のテーマは「みんなの偏愛福袋」とし、デパ地下のお弁当制覇福袋や、アイドルやダンサーとのコラボ福袋、お酒の福袋などを用意する。初売りにあわせて開催するクリアランスセールでは、「トゥモローランド（TOMORROWLAND）」や「シップス（SHIPS）」「アクアスキュータム（Aquascutum）」「バブアー（Barbour）」などが参加。大丸東京店のクリアランスセール対象ブランド阪急メンズ東京　1月2日（火）　阪急メンズ東京のクリアランスセールでは、「ジル サンダー（JIL SANDER）」や「サカイ（SACAI）」などが参加。福袋では家族型ロボット「LOVOT（らぼっと）」や「テンガ（TENGA）」など、各ブランドがお得なセットを販売。阪急メンズ東京セール：対象ブランド松坂屋上野店　1月2日（火）　松坂屋上野店は、1月2日から初売りを開始。「スワロフスキー（Swarovski）」「ポロ ラルフ ローレン（Polo Ralph Lauren）」などが参加するクリアランスセールを開催します。松坂屋上野店：特設ページ渋谷スクランブルスクエア　1月2日（火）　渋谷スクランブルスクエアでは、1月2日から8日にわたり「カルバン・クライン（CALVIN KLEIN）」や「ケンゾー（KENZO）」「フルラ（FURLA）」などが新春セールを開催。7階イベントスペースでは毎年恒例となっている振る舞い酒イベントが催されるほか、DJを招いた2日間にわたるニューイヤーパーティーなども予定されています。SCRAMBLE PARTY期間：1月2日（月）〜9日（月）特設ページ東急プラザ　1月2日（火）　東急プラザは、1月2日から初売りを開催。「ジンズ（JINS）」や「アフタヌーンティー・ティールーム（Afternoon Tea TEAROOM）」などの福袋を用意します。東急プラザ：公式サイト渋谷ヒカリエ ShinQs　1月2日（火）　渋谷ヒカリエ ShinQsでは、1月2日からバーゲンを開催。「ジェラート ピケ（gelato pique）」「メゾン ド フルール （Maison de FLEUR）」など1階〜5階の一部店舗が参加します。「コスメキッチン（Cosme Kitchen）」などの店舗では福袋の販売も。渋谷ヒカリエ ShinQs 2024年 新春初売り「PLAY BARGAIN!」期間：1月2日（火）～1月31日（水）詳細ページ参加ブランド一覧表参道ヒルズ　1月2日（火）　表参道ヒルズでは約40店舗が参加し、今シーズンのアイテムを最大50％オフで販売。「エムエム6 メゾン マルジェラ（MM6 Maison Margiela）」「マルニ（MARNI）」「ワイズ（Y's）」「アグ（UGG）」などのブランドが対象。OMOTESANDO HILLS SALE 2023 WINTER期間：1月2日（火）～1月14日（日）※最大60％OFF詳細ページジョイナス　1月2日（火）　ジョイナスは、1月2日から7日間、最新ファッションから雑貨、人気のフードやスイーツなどをセール価格で販売する「JOINUS BAZAR」を開催。JOINUS BAZAR期間：1月2日（火）〜1月８日（月）詳細ページMARK IS みなとみらい、ランドマークタワー　1月2日（火）　マークイズみなとみらいとランドマークプラザは、2館合同の「W★SAL」を開催。「スノーピーク（Snow Peak）」「マリメッコ（Marimekko）」「ウィゴー（WEGO）」など、ファッション雑貨からインテリア雑貨、食物販まで2つの商業施設を合わせて約90店舗が参加し、最大70％オフで販売します。W★SALE期間：1月2日（火）〜1月14日（日）※最大70％OFF対象店舗　マロニエゲート銀座1＆3　1月2日（火）　マロニエゲート銀座1は、福袋の販売に加えて「マロニエ ザ セール」を開催。マロニエゲート銀座1では「ディーゼル（DIESEL）」や「ジャーナル スタンダード レサージュ（JOURNAL STANDARD L'ESSAGE）」「ケユカ（KEYUCA）」など、マロニエゲート銀座3では「バナナ・リパブリック（BANANA REPUBLIC）」が揃います。マロニエ ザ セール期間：1月2日（月）～1月8日（月）対象店舗松屋銀座　1月3日（水）　松屋銀座は、1月3日から初売りを開始。「カンペール（CAMPER）」「ジルスチュアート（JILL STUART）」などの一部ブランドがクリアランスセールに参加します（※一部ブランドは先行で販売）。松屋銀座クリアランスセール：店舗情報マルイ・モディ（一部店舗を除く）　1月4日（水）　丸井グループは一部店舗を除き、正月三が日を休業。4日から各店舗で福袋を販売する。　なお、1月1日から3日まではネット通販限定でエポスカードの利用で期間中の買い物が10％オフになる「マルコとマルオ」に加えて、半期に一度のスパークリングセールを同時開催。セール価格からさらに10％が割り引かれます。丸井グループ営業開始日（首都圏のみ）・1月2日（月・振）　国分寺マルイ、マルイシティ横浜・1月3日（火）　大宮マルイ、マルイファミリー溝口・1月4日（水）　北千住マルイ、有楽町マルイ、新宿マルイ 本館、新宿マルイ アネックス、新宿マルイ メン、丸井錦糸町店、上野マルイ、渋谷モディ、町田マルイ・モディ、丸井吉祥寺店、中野マルイ、、戸塚モディ、マルイファミリー志木、草加マルイ、柏マルイ・モディ公式サイト

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【2024年初売り・首都圏版】三越伊勢丹やパルコなど、大手百貨店・商業施設のスケジュール＆セール情報

後藤愼平「M A S U」デザイナー。文化服装学院卒業後、メゾンブランドのヴィンテージを扱うLAILAへ入社。SEVEN BY SEVENの立ち上げメンバーとして企画・生産に携わる。2018年秋冬シーズンからM A S Uのデザイナーを務めている。高島涼ファッションディレクター兼コンセプトストア「+81」オーナー。「STUDIOUS」の販売員を経て2018年に独立。InstagramやYouTubeでドメスティックブランドを中心に紹介するファッションインフルエンサーとして活動し、多くのファンを獲得している。2020年に自身がオーナーを務める「+81」を立ち上げた。日比野智之阪急メンズ東京 6階 ガラージュ D.エディットのバイヤー兼マネージャー。2016年に阪急に入社。取り扱いアイテムのバイイングを担当する傍ら、販売スタッフとしても店頭に立ち売場を支えている。なくなりつつある「ジェンダーレス」という概念ー2023春夏コレクションも立ち上がり、新作が店頭に並び始めました。みなさんは今シーズンのメンズ トレンドは何だと考えていますか？後藤愼平（以下、後藤）：カジュアルがトレンドなのは変わらないですが、カジュアルの中でカテゴリーが分かれている感じですよね。一昔前はもっとトレンドが偏っていた感覚がありましたが、今は割とバラバラだと思います。高島涼（以下、高島）：そうですね。ファッションを楽しむ人によってそれぞれのスタイルがあって、他人やトレンドに左右されずに着たいものを着ている、といったムードが強いのかもしれませんね。日比野智之（以下、日比野）：僕はこの頃、ファッションがジェンダーに対してより開放的になっているように感じていて。メンズでもこれまでウィメンズで取り入れられることが多かったシアーやレースなどを採用したりして、「男性らしさ、女性らしさ」といった既存の価値観が取り払われつつあると思っています。後藤：確かにそれは感じますね。初めてジェンダーレスの波が来た時は一過性のもので終わるかと思いましたけど、着実に根付いてきている感覚はあります。日比野：もちろん男性が着ることを想定した服、女性が着ることを想定した服にも魅力はありますけどね。ただ、今後は「性別」という概念自体を取り払う考えがもっと広がっていきそうな気がしています。後藤：ジェンダーレスというジャンルではなく、性別で区別しないことが当たり前になってきそうですよね。このペースでいくとあと2、3年くらいで服に興味がない人たちにも浸透していくんじゃないかなと。ー今注目しているブランドはありますか？日比野：僕が注目しているのは「ジャックムス（Jacquemus）」ですね。2023年春夏シーズンから取り扱いを始めたブランドなんですが、遊び心とリアルクローズのバランスが絶妙。元々はウィメンズで注目されていましたが、最近はメンズのレディートゥウェアも人気ですよね。後藤：カジュアルなんだけどストリートに寄りすぎず、品もあって、バランス感覚が良いですよね。日比野：そうですね。個人的にはアクセサリーを特に推しています。最近はメンズでも、洋服以外の帽子や革小物などにもこだわりを持って自分のスタイルに取り入れる人が増えてきましたよね。高島：僕は「サカイ（sacai）」の元チーフパタンナー 髙橋伸明さんが立ち上げた「NTN」というブランドを注視しています。サカイ出身者のブランドなので、様々な要素を掛け合わせたドッキング的なアイテムを展開するのかと思っていたら、スタンダードなモノづくりをしていて驚きました。それでいて、服には魂がこもっている。今後の展開が気になりますね。日比野：展示会に行ったことがあります。良い意味でサカイらしさがなくて、着てみて初めて分かる魅力を持ったブランドですよね。後藤さんの注目ブランドはどこですか？後藤：既にチェックしている人も多いかもしれないですけど、「イー アール エル（ERL）」ですかね。デザイナーのイーライ・ラッセル・リネッツ（Eli Russell Linnetz）が「ディオール（DIOR）」のゲストデザイナーに選ばれる前からずっと気になっていました。作っている服は奇を衒っている訳ではないんですが、全くありきたりに見えないのが凄い。僕はこれがメンズファッションにおいてすごく重要なポイントだと思っていて。「見たことあるはずなのに新しく見える、突拍子もないことをやっているわけじゃないのにカッコいい」というのは大切にしていきたい感覚なんですよね。ー現在、ガラージュで好調なブランドは？日比野：「オーラリー（AURALEE）」ですかね。元々素材の良さが際立っていたブランドではありましたが、最近は色使いがすごく洗練されているなと感じます。これまでのミニマルでクリーンな服装を好む客層にプラスして、モードやストリート寄りの層にも求められている印象です。これからもっともっと世界に広がっていくブランドになるのではと期待しています。後藤：セレクトショップに行って「このニットいいな」と思ったらオーラリーだったこともありますし、僕も本当にクオリティが高いなと思います。涼くん（高島）も持っていますよね？高島：持っています。色々なコーディネートに合わせやすいし、毎シーズンキーカラーと言えるような面白い色味のアイテムを出してくれるので注目していますね。売れるブランドの共通点は？ー「売れるブランド」と「売れないブランド」の違いは何だと思いますか？後藤：お客さんに対する「思いやり」だと思いますね。お客さんがその服を手に取った時にどう感じるかを考えれば、きちんとした物を世に出そうと思うだろうし、変わった物を作る時も真意が伝わるよう意識するはず。僕は、目新しいことや奇抜なことよりも、クオリティがしっかりしていることの方がずっと大事だと思っていて。デザインの面でも品質の面でも、お客さんを喜ばせることを第一に考えることが売れるブランドの共通点かなと。高島：個人的には、自分たちの軸をしっかりと持ちつつ、時代に合わせて進化しているブランドが安定して売れているイメージがあります。後藤：そこはすごく大事なポイントだと思います。例えばストリートテイストが流行った時に、自分の色を残したままどう馴染ませていくか。天才ならいつ何をやってもいいと思うんですが、僕はそうではないので時代に適応するという部分は意識していますね。ー高島さんと日比野さんが取り扱いブランドを決めるときに着目するポイントは？高島：第一はやはり直感ですが、ほかには「そのブランドにしかないメッセージ性や軸があるか」ということは判断材料にしています。服を見たときに、どれだけエモーショナルな部分を感じられるかというのが重要ですね。そういうブランドの服は、僕らもできる限り同じ熱量でお客さんに届けたいと思うので。日比野：僕は「お客さんがそのブランドの服を着ているところを想像できるか」「売り場のブランドと組み合わせて提案できるか」という2つの視点でバイイングをします。あとは、先ほど高島さんが言っていたように、服からメッセージ性を感じ取って「このブランドの良さを伝えたい」と思えるかどうかも大事なポイントだなと。エムエーエスユーの服からは、エモーショナルな部分がかなり伝わってきたので取り扱いを決めました。後藤：なんならそこしか意識していないですからね（笑）。「これだけ世の中に服が溢れている中で、自分が服を作る意味とはなんだろう？」と考えると、メッセージ性というものは必要になってくると思います。どれだけカッコ良くても、その裏に何もない服はどこか薄っぺらく感じてしまうというか。なぜその服を作ったのかを淀みなく言えなければデザイナーではないと思っているので、服に想いを乗せるというのは1番大事にしている部分です。高島：ショップ側からしても、そういった考えで服作りをしているブランドは自信を持ってお客さんに紹介できます。後藤：真面目すぎるかもしれないですけど、そういう考え方をしていかないと、どんどんファッションが簡単なものになってしまうと思うんです。服の裏側だったり、物語だったり、そういった目に見えない部分が好きでこの仕事をやっているので。時に人生観まで変える、ファッションの力ーM A S U 2023年春夏コレクションのテーマは「ready」ですが、シーズンテーマに込めた想いとは？後藤：「ready」には2つの意味が込められています。1つは「次のステージとして、海外で勝負する準備はできているぞ」という意思表示。もう1つは、2023年春夏コレクションのインスピレーション源になっているマイケル・ジャクソン（Michael Jackson）の二面性です。マイケルはステージ上の煌びやかなイメージが強いですが、プライベートの時にストールで顔をぐるぐる巻きにしてパパラッチから逃げる姿もまた美しくて。2つの姿はスターの二面性として分けて見られがちですが、僕には表裏一体、どちらもある意味「ready」な状態だと映りました。物事の二面性を分けて捉えずに、どちらも肯定するという想いを込めています。高島：ステージとプライベート、どちらもマイケル・ジャクソンですもんね。後藤：そうなんですよ。誰しもそうだと思うんですが、仕事をする自分がいて、プライベートの自分もいる。どちらか一方を否定するというのはすごく苦しいことだなと思うので、どちらも自分だと認めて肯定してあげることが大切なのかなと。日比野：僕はこれまで自分の二面性について「色々なところで色々な人に会う中で、人によって態度を変える自分が嫌だな」と考えることがあったんですが、今の後藤さんの言葉を聞いてハッとさせられました（笑）。どんな自分も自分ですもんね。　そして、ファッションの凄いところもまさにそれですよね。たかが服と言ってしまえばそれまでなんですけど、時に自分の考え方や人生観まで変えてしまう時がある。エムエーエスユーからは、そういった変化を促すほどの強烈なパワーを感じます。高島：愼平さん（後藤）はこの時代のカリスマですからね。1月にマス ボーイズ ランドにお邪魔した時に思ったんですが、都心からも結構遠い場所なのに、あそこまで多くの人が詰めかけてアーカイヴや限定アイテムに熱狂しているのは本当にすごいなと。服のイベントというよりは、アーティストのライブに行っているような感覚でした。テーマパークにいるようなある種の非日常をファッションで体現するというのは、並のブランドではできないと思うので。ー初のファン向けイベント「マス ボーイズ ランド」を終えての感想は？後藤：想像を遥かに超える人数のお客さんが来てくれて。中には前日から泊まり込みしてくれた人もいたんですが、そういう人たちがエムエーエスユーという共通の話題で仲良くなり、コミュニティを形成していくというのはすごく嬉しいことですし、ブランドとしても理想的なこと。お客さんに楽しんでほしくて企画したイベントだったのに、逆にこっちが元気をもらってしまいました（笑）。今回イベントの中で2023年秋冬コレクションを発表したんですが、改めてブランドを好きでいてくれる人たちにもっと服を見てほしいなと思いましたね。高島：第2回をやる予定はあるんですか？後藤：第1回でサンプル品は全部売れちゃって（笑）。アーカイヴセール的なことはしばらくできないですけど、違ったアプローチでブランドを好きでいてくれる皆さんの交流の場になるイベントは企画したいですね。重要性高まる「体験という名の付加価値」ー今の時代に、ファッションを盛り上げるために必要なことは何だと思いますか？日比野：先ほどの話にあったマス ボーイズ ランドのような、ブランドのファンが物を買う以外にブランドと繋がれる機会というのはこれまであまりなかったように思います。僕はこの体験こそが本当に大切なものだと考えていて。「買い物」という物を買うだけの行為に体験が加わることによって、買った物がそのもの以上の価値を持つようになると思うんです。インターネット上でなんでも買える現代だからこそ、いかにしてリアル店舗で体験という名の付加価値をお客さんに届けるか、という部分が今以上にファッション業界を盛り上げるカギになると考えています。高島：僕は、お客さんと密な関係値を作ることが今後ますます重要になると思っていて、その辺り愼平さん（後藤）はインスタグラムで「質問コーナー」をやったりと上手だなと。「ブランドがお客さんとどう関わっていくか、どういった体験を提供するか」というのは、今後重要なテーマになると思います。後藤：褒めてもらってばかりで、なんだか恐縮します（笑）。でもお二人が今言っていたことは本当にそうで。ファッションブランドはクローズしがちというか、格好つけすぎているところがあると感じています。でも時代に合わせていくというのはすごく大事なことで、SNSの運用もその一つ。デジタルなどを駆使してブランドそのものをデザインしていくというのは、意外とやっていないブランドも多いですが、個人的にはもっと柔軟に顧客と向き合っていく必要があると考えています。ー後藤さんは、今後どんなことにトライしていきたいと考えていますか？後藤：今できることは全部やっているつもりなので、今後も引き続きという感じですが、例えば温泉ツアーなど、やってみたい企画は色々あるんです（笑）。「生地の産地にお客さんと一緒に行きましょう」みたいな企画も面白いかもしれないですし。ー3月10日に阪急メンズ東京で、エムエーエスユーの先行受注会を含めた顧客向けイベントが開催されます。どのようなイベントになるのでしょうか。日比野：夜に少し早くお店を閉めて、顧客様向けのナイトイベントという形で開催します。コロナの影響でナイトイベント自体が3年ぶりなので、僕としてもすごく楽しみですね。エムエーエスユーのイベントに関しては、予めガラージュがオーダーした品番の中からにはなりますが、先行予約という形式で注文を受け付けます。一部アイテムに関してはサンプルも用意してもらえることになっているので、実物を皆さまに見てもらえる最初の機会になるかと。お花をあしらったフォトブースもセッティングするので、ぜひお洒落をしてお越しいただいて写真を撮ってほしいです。高島：僕も当日お邪魔する予定なのですが、今から楽しみです。後藤：僕も入れるんですかね（笑）？日比野：是非是非！お酒を振る舞いながら、自由にワイワイできるようなイベントになればと思っています。阪急メンズ東京の顧客様向けのイベントではありますが、ウェブサイトで募集をかけて、一般の方も特別にご案内する予定です。このイベントが、ファッション業界を更に盛り上げる一助となれば嬉しいですね。

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