インサイド

　今回訪れたのは、自由が丘駅南口を学園通り方面へ歩くこと約5分、住宅街の路面に位置する古着屋「エロティック（EROTIC）」。外からは店内の様子が伺えず、なんだか怪しい雰囲気のガラス張りの外観に、ピンクの「EROTIC」の文字とミラー看板が目印だ。ガラスの反射に隠された先に一歩足を踏み入れると、クリーンで広々とした空間が広がる。広さを活かした余白を感じる店内には、所々にインテリア好きのオーナー 杉本陽介さんが集めた様々な名作椅子が並ぶ。「好きなもの」だけを集めるEROTICの店づくりに学ぶ、「好き」から始まる古着の始め方。静岡の伝説「エロティック」　EROTICのオープンは2022年の9月。インパクト大の店名の由来は、オーナー 杉本さんの地元・静岡の伝説のショップ「EROTIC」。そこでは、白い店内をほの暗いピンクのライトが照らし、ティアドロップのサングラスをかけた店主が待ち受ける。マンションの一室を改装し、風呂場をフィッティングルームとして使用していた同店には、マニアックな品揃えを求めて県外から訪れる人も多く、セレクトアイテムだけでなく古着も取り扱っていた。杉本さんはそこに熱心に通う日々の中で、海外のファッショントレンドや古着の魅力を学んでいったという。　同店では原宿の古着屋「ゴーゲッター（go-getter）」（2015年閉店）や中目黒の「ケ バルバロ！（Que Barbaro!）」といった他店の古着もセレクトしていた。静岡のEROTICをきっかけに、Que Barbaro!出身者が立ち上げた（後に原宿の有名古着店に成長する）「キンセラ（KINSELLA）」の存在を知った杉本さんは、上京してキンセラに入社。13年間勤め独立して現在に至る。慕っていた先輩が手掛けた思い出の店EROTICが閉店してしまったことを受け、自身の店にその名を付けた。「コスプレ」じゃない、大人のリアルクローズとして好きな服を売る　内装もラインナップも異なるEROTICが静岡の名店から引き継いだのは、名前と「“売れるもの”を売る店にならない」という考え方。自由が丘のEROTICにコンセプトはない、ただトレンドには左右されず「大人が着られそうな服」、そして杉本さん自身が「着たい服」が並ぶ。店主自身が好きなものを愛着を持って買い付け、自信を持って売っていたら、自ずと顧客にもその熱量は伝わる。　学生時代から、「全身古着派」ではないという杉本さんが提案するのは、あくまでも“リアルクローズ”としての服。「ファッションはコスプレではなく、生活の延長にある自然な服だと思います。そういう意味では、古着だからって古ければなんでも良いとは思わない」。　「古着マニア」ではなく、「良い服を求めて訪れる服好き」が手に取りやすい・着やすいものを揃えるのがEROTICの目指す店のかたちだ。 掘り出し物をチェック！ エルメスとストーンアイランド　杉本さんの「好きなもの」として、EROTICの定番となっているのは「エルメス（HERMÈS）」のヴィンテージジュエリーと「ストーンアイランド（Stone Island）」のジャケット。今やヴィンテージジュエリー市場で圧倒的な人気を誇るエルメス。杉本さんもその魅力に魅了された1人だ。EROTICでは、ヨーロッパで買い付けたエルメスのシルバージュエリーを相場よりも安く提供。掘り出し物をゲットするチャンスだ。　唯一無二の機能性や生地感に信頼を置くストーンアイランドのジャケットは、買い付けのたびに注力して仕入れる。オープン2周年を迎えた2024年9月には、記念としてストーンアイランドを100着放出する催しを行った。エルメスとストーンアイランドは、入荷をInstagramで告知するたびに、開店前から行列ができるという。　買い付け先は主にヨーロッパ。アメリカの製品は国内で買い付け、店内全体のムードがヨーロッパ古着に偏らないようにバランスを取っている。ジュエリーの買い付けはフランスやベルギーへ出向き、エルメスに限らずフリーマーケットや蚤の市を回って、幅広いデザインジュエリーが揃うのも特徴だ。　年々古着屋が増加している東急東横線沿線。しかし、自由が丘にはまだその勢いはあまり届いていない。周囲に古着屋のない立地を選んだのは、競合がいないこと、同時に「なんとなく」ではなく「めがけて」来てもらえる店になりたいからだという。広々とした店頭はラックが見やすく、セレクトショップ的な雰囲気も持つ。自由が丘というファミリー層の多い土地柄上、ベビーカーを押した客や犬の散歩中の客も多い。　クリーンな雰囲気のアイテムや店内は、テイストや年代、ジェンダーを選ばない。「その人にとって自然に着こなしてくれるのが嬉しい」と杉本さんは話す。【今、古着屋に聞きたい一問一答】オーナーが組む“EROTIC的な”3ルック　杉本さんに、お店にあるアイテムの中からとっておきのEROTICらしい3ルックを組んでいただきました。ここにしかない、パリのアーティストの一点物を主役に目玉のストーンアイランドで作る綺麗めワーク色は2色まで　ブランドコテコテ合わせはバランスが命Fスナスタッフが変身　今回も古着好きFスナスタッフSが取材に同行。今回のリアルバイアイテムは？ ■EROTIC所在地：世田谷区奥沢5-40-12 南国ビル1階営業時間：14:00〜21:00定休日：なしInstagram【連載：本当にいい古着屋を求めて】 第1回：祐天寺「Gabber」第2回：下北沢「ムー」第3回：学芸大学「ISSUE」第4回：渋谷「DESPERATE LIVING」

Fashion

【連載】本当に良い古着屋を求めて　第5回

「コスプレ」ではないリアルクローズとしての古着　本当に良い古着屋を求めて。自由が丘 EROTIC編

「ソロサウナ tune」 神宮坂駅から徒歩3分　「ソロサウナ チューン（tune）」は、新宿区に店舗を構えるプライベートサウナ施設。東京メトロ東⻄線「神楽坂駅」から徒歩3分、東京メトロ有楽町線「江⼾川橋駅」から徒歩7分の場所に位置します。シングルルームとグループルームがあり、シングルルームの料金は3800〜4800円、グループルームでは最大3人まで1万1400円で利用が可能。壁や天井はダークグレーで統一し、間接照明のみのライティングで明るさを調整。外界からの刺激を減らすことで瞑想がしやすい空間に仕上げました。本場フィンランドから輸入したサウナストーブや白樺のアロマ水など、備品にもこだわっており、タオル、シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、メイク落としは全て無料で利用できます。■ソロサウナ tune所在地：東京都新宿区天神町23−1営業時間：7:50〜23:25定休日：不定休＜料金＞シングルルーム 3800円、4800円（順に60分、80分）グループルーム 11400円（80分のみ／全て税込）公式サイト「マイサウナ暖力」 明治神宮前駅から徒歩5分　次に紹介するのは、明治神宮前駅から徒歩5分、原宿駅から徒歩7分の場所に位置する「マイサウナ暖力」。個室サウナで一般的なシャワーではなく、水風呂が設置されているため、浴槽で足を伸ばしてクールダウンできるのが推しポンイトです。サウナストーブはフィンランドMISA社製のものを採用。日本のドライサウナと比べ、温度が約90度前後と若干低く、湿度が高いことが特徴です。また、ロウリュに使用する水は香りを月ごとに変えており、訪れるたび新鮮な気持ちでサウナを楽しむことができます。■マイサウナ 暖力所在地：東京都渋谷区神宮前3丁目21−21営業時間：7:00〜4:30＜料金＞80分 5400円120分 8100円（税込）公式サイト「HOTTERS24 高円寺店」 高円寺駅から徒歩5分 　「ホッターズ24（HOTTERS24）」は、会員になることで24時間365日自由に利用することができるプライベートサウナ。高円寺駅から徒歩5分の場所に位置し、専門メーカーと協業開発した1人用の個室サウナとオリジナル設備を完備しています。入会金は4400円、月会費は1万3200円で、毎月1日に当月分の月額会費が入会時に登録したクレジットカードから引き落とされます。サウナ室は全部で5部屋で、広さは各約1.5平方メートル。部屋の入り口に温度の調整メモリがあり、80度、90度、100度の3段階で調整が可能です。また、これまでは完全会員制でしたが、2022年1月からビジター利用も開始。完全予約制で、料金は120分3300円です。■HOTTERS24 高円寺店所在地：東京都杉並区高円寺北2丁目-34-5営業時間：24時間利用可能＜料金＞入会金 4400円月会費 1万3200円（税込）ビジター利用 120分 3300円公式サイト女性専用施設「Sauna Therapy」 表参道駅から徒歩5分　　「サウナテラピー（Sauna Therapy）」は表参道駅から徒歩5分の場所に位置する日本初の女性専用個室サウナ。アナウンサー兼モデルでサウナ好きの笹川友里がクリエイティブディレクターを担当しており、「香るサウナ。調和する私。」をコンセプトに掲げています。会員制のサブスクリプション価格を設けており、月8回コースの「スタンダード会員」は月額5万5000円、月4回コースの「ライト会員」は3万3000円、都度支払いの「スポット会員」は1回1万1000円。■Sauna Therapy所在地：東京都渋谷区神宮前3-4-7エルム青山2階営業時間：10:00〜22:00（1回80分）公式サイト「3Sジブンサウナ」 乃木坂駅から徒歩8分　2021年末に西麻布にオープンした「3Sジブンサウナ」は、空間を自分好みにカスタマイズすることができるのが特徴。快適に「ととのう」ために設計した「Light」「Music」「Aroma」を、それぞれ3つのパターンの中からチョイスできます。施設は「1人用」「2人用」の2種のサウナルームがあり、各ルームで着替えからサウナ利用まですべてが完結。また、一人用の水風呂やパウダールームのほか、音楽や香りでリラックスできる「ととのいスペース」を完備しています。料金は1人用で3900円〜4900円、2人用で8400円です。■3Sジブンサウナ所在地：東京都港区西麻布1-4-22営業時間：7:30〜23:10（最終受付22:10）＜料金＞1人用 3900円 4900円（順に60分、80分）2人用 80分8400円（80分のみ／全て税込）公式サイト「LEDIAN SPA」 麻布十番駅から徒歩3分　麻布十番駅から徒歩3分の場所に位置する「レディアン スパ（LEDIAN SPA）」は、1人利用で2万1780円（税込）から利用できる高級プライベートサウナ。「完全個室で『贅沢Chill Time』」をコンセプトに、モダンでラグジュアリーな室内空間を提供しています。サウナ、外気浴スペース、水風呂などがセットになった部屋を丸ごと貸し切る方式で、1〜3人で利用できる「スタンダードルーム」、2〜4人で利用できる「テラスルーム」、8人まで利用できる「VIPルーム」の3タイプの部屋を用意。全ての部屋に外気浴スペースと水風呂が設置されています。「VIPルーム」では、サウナパーティやビジネスミーティングといった利用用途もあるそう。タオル、シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、メイク落としなどのアメニティグッズは全て無料で利用可能です。■レディアン スパ所在地：東京都港区麻布十番1-6-4営業時間：24時間営業＜料金＞スタンダードルーム 2万1780円テラスルーム 2万5300円VIPルーム 4万3780円（全て120分／税込）公式サイト「ひとりサウナプラス」 恵比寿駅から徒歩3分　「ひとりサウナプラス」は2022年3月7日にオープンしたプライベートサウナ。恵比寿駅から徒歩3分の場所に位置し、60分3800円から利用できます。日本国内に数少ないサウナ専門の職人による檜の板張りづくりで、全室約2.5平方メートルの広々としたサウナ室が特徴です。室内には大きな鏡や「ダイソン（Dyson）」の高機能ドライヤー、飲み物を冷やせる冷蔵庫などを完備。休憩のための椅子を北欧から直輸入するなど、サウナ以外の部分にもこだわっています。また、エントランスでは新進気鋭の女流書家6名が書き下ろした書作品「整」を常設展示しています。利用するには、事前にホームページからの予約が必須です。■ひとりサウナプラス所在地：東京都渋谷区恵比寿南2-7-8営業時間：9:00〜2:00料金：3800円 4800円（順に60分、90分）公式サイト「ONEPERSON」 自由が丘駅から徒歩3分　最後に紹介するのは、2022年3月30日にオープンする自由が丘のプライベートサウナ「ワンパーソン（ONEPERSON）」。高級ホテルスパをイメージしたサウナ室で、月替わりのアロマ水で自由にロウリュを楽しめるのが特徴です。ストーブはサウナの本場、フィンランド産のものを採用しており、サウナストーンは同じくフェンランドで産出される最高品質のサウナストーン「橄欖石ドレライト」を使用。入会金は不要で、70分4500円から利用可能です。熱い蒸気から頭を守るアイテムとして、サウナハットの無料貸し出しも行っているほか、パウダースペースも完備しています。■ONEPERSON所在地：東京都目黒区自由が丘2-10-12開店日：2022年3月30日（水）料金：4500円 5500円（順に70分、90分）公式サイト

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