インサイド

Roger Vivier を知る1937年にフランス・パリで設立された「ロジェ ヴィヴィエ」は、20世紀のハイファッションと高級靴の分野で最も才能豊かで革新的なフランス人シューズデザイナー、ロジェ・ヴィヴィエの名を冠したブランド。2018年からイタリア人デザイナーのゲラルド・フェローニがクリエイティブ・ディレクターを務め、創設者のレガシーを引き継ぎながら楽しく装飾的な精神を吹き込み、現代的なデザイン言語によって進化させている。職人技が光るハンドバッグやシューズをはじめ、ジュエリー、帽子など幅広いコレクションを展開。女優からアーティスト、王族まで、世界中で愛用されている。18世紀の大邸宅に出現したフランス式庭園　ロジェ ヴィヴィエがパリ・ファッションウィーク期間中に開催した新作プレゼンテーションに、日本から招かれた森星さん。2025年春夏コレクションのテーマ「JARDIN À LA VIVIER  ヴィヴィエの庭」を反映するように、18世紀に建てられた大邸宅の中に、建築と自然が織りなす伝統的なフランス式庭園が表現されていました。　館内には、テーマに沿った4つの部屋。クリエイティブ・ディレクターのゲラルド・フェローニ（Gherardo Felloni）が常に魅了されてきたという花々や植物で彩られ、天蓋が目を引く「夏の庭」をテーマにしたサロンには、パステルカラーの新作シューズやバッグが並びます。星さんはゲラルドや職人らと会話を楽しみながら、荘厳な邸宅と色鮮やかな世界観に没入していきます。 "ロジェ ヴィヴィエは、大人になっても乙女心をくすぐられるような、ときめく気持ちを掻き立たせてくれるブランド。この素晴らしい空間で、素敵なアイテムに囲まれて心が踊っています。新作の中でもネイチャーテイストの素材が、自分の今のムードにぴったり。シティだけではなく、自然の中でも身につけてみたい" ヴィヴ ショック ストラス バッグ ミニ 86万7900円、ヴィヴ カナール レザー スリングバック パンプス（H5.5cm）15万7300円、オプティカル デイジー イヤリング 21万2300円、オプティカル フュージョン リング 11万6600円パリジェンヌ気分で街へ　プレゼンテーションの翌日は、ロジェ ヴィヴィエをまとってパリの街へ。数々の映画の舞台になったことでも有名なポン・ヌフ橋を渡り、セーヌ川沿いを歩きます。　モダンでコケティッシュなミニワンピースに、シルバーのスパンコールが散りばめられた「ヴィヴ ショック」バッグ。そして、シグネチャーであるメタル バックル付きの「ベル ヴィヴィエ スエード チェルシー ブーツ」を合わせた、フランス映画のヒロイン風のスタイル。存在感がありながら、日常で使いやすいのが、ロジェ ヴィヴィエの魅力のひとつ。"パリは祖母のアトリエがあったので、小さい頃から慣れ親しんできた街。歴史的な建造物もたくさんあって、タイムスリップしたかのような気分が味わえるので、歩くだけで楽しいですね。ロジェ ヴィヴィエはフェミニンでありながらエレガント、ロマンチックな雰囲気で、パリの街にぴったり" ヴィヴ ショック パイエット ファブリック バッグ ミニ 69万1900円、ベル ヴィヴィエ スエード チェルシー ブーツ（H4.5cm） 16万6100円、ブロッシュ ヴィヴィエ フェルト セーラー キャップ 9万7900円、ディスコ ロング イヤリング 21万2300円クラシカルな街並みに映えるシューズとバッグ　左岸のサン=ジェルマン=デ=プレ界隈は、パリの中でも洗練された雰囲気。小説「ダ・ヴィンチ・コード」で有名なサンシュルピス教会の噴水広場は、市民の憩いの場でもあります。　クラシカルな街並みに映える、アイコニックなストラス バックルつきの「ヴィヴ レンジャー パテントレザー ローファー」、そしてドレープが優雅な「ヴィヴ ショック」バッグを主役にした、オールブラックのスタイル。石畳の多いパリの街では、歩きやすいローヒールの靴が最適で、バッグは極力コンパクトにするのがパリジェンヌ流です。ヴィヴ ショック レザー バッグ ラージ 65万8900円、ヴィヴ レンジャー パテントレザー ローファー（H2.5cm） 21万7800円 、ヴィヴ ショック イヤリング 15万7300円、ブロッシュ ヴィヴィエ レザー ブレスレット 6万1600円"パリでは肩肘張らずに、友達に会ったり、マルシェに行ったり、料理をしたり、リラックスして過ごすのが好き。今回は、イタリア大使館という特別な空間や、素敵なロケーションで大好きなロジェ ヴィヴィエを身につけることができて、楽しい滞在になりました"ロジェ ヴィヴィエ 公式サイトphotography: Koji Hirano, videography: Yas, styling: Rena Semba, hair: Tomohiro Ohashi , makeup: Yumi Endo, coordinate & text: Mami Okamoto  | edit: Chiemi Kominato, project management: Tomoya Sasaki（FASHIONSNAP）

Fashion

森星とロジェ ヴィヴィエ、花の都パリへ　街や庭園に溶け込むシューズ＆バッグ

　「セルペンティ」とはイタリア語で蛇を意味する言葉。ブルガリのセルペンティは、古来より知恵や再生、富、官能のシンボルとされてきた蛇の魅惑的な力にインスピレーションを得て、1940年代に誕生した。その後、様々なラインナップで展開され、ブランドのアイコンとして長きにわたり愛されている。　今回のポップアップストアでは、そんなセルペンティの魅力にフォーカス。最新コレクションを含めたジュエリー、時計、レザーグッズを楽しめるエリア、映像で誘うセルペンティの世界、そして比類なきクラフツマンシップと歴史のセクションの3つで構成され、その煌びやかな世界観を堪能できる。　会場には、シンプルかつ先鋭的なジュエリーコレクション「セルペンティ ヴァイパー」の新作をはじめ、ネックレス、イヤリング、ブレスレット、リングなどを多数ラインナップ。また、セルペンティの代表的なハイジュエリーコレクションも揃う。　ウォッチからは、新作の「セルペンティ セドゥットーリ」や「セルペンティ トゥボガス」、「セルペンティ スピガ」など、手元を華やかに飾るモデルが勢揃い。そのほか、セルペンティをあしらった新作のミニトートバッグやクラッチバッグなど、ホリデーシーズンにぴったりの商品が登場した。　同店には森星、大政絢、谷まりあが来場。時代と共に変容し続けるセルペンティの世界観を堪能した。

「ブルガリ」セルペンティ ポップアップが六本木ヒルズで開幕　11月6日まで

日本の着物がロングドレスに　コレクションのキーワードは「パリンプセスト」。記された字句を消し、別の内容を上書きした羊皮紙の写本のことで、「反復され、透けて見える過去の断片が現在を作り上げ、未来へとさりげなく移り変わっていく」というコンセプトを反映している。ヌーディなカラーパレットやしなやかな素材は、羊皮紙そのものを思い起こさせた。　特に際立っていたのは、キム・ジョーンズもよく訪れている地で、コレクションの出発点になったという京都のリファレンス。現地で見つけた18世紀の着物の端布に再解釈を加え、伝統的な型友禅（型紙を用いる染織技法）を用いてテキスタイルを制作した。アシンメトリーで曲線を描くパッチワークによってしなやかに体を包み込む型友禅ドレスは、シックかつモダンに仕上がっている。　そして、パリのジャポニズムやアールデコのオーナメントもアクセントに。ローマらしさは、レザーやファーを用いた上質な仕立てに感じられた。また、ビクーニャファブリックのスーツ地やカーフレザーの小物に見られたマスキュリンな仕立ても、効果的なコントラスを描き出す。東洋と西洋、マスキュリンとフェミニン、伝統とモダンなど、さまざまな対比が巧みにクリエイションに組み込まれた。フェンディ初のハイジュエリー　また、コレクション全体に華やぎを与えていたのは、ブランド初のハイジュエリーである「フェンディ フラーヴス（FENDI FLAVUS）」。「フラーヴス」とは、ラテン語で「黄色」を意味する言葉。ジュエリー アーティスティック ディレクターのデルフィナ・ デレトレズ・フェンディ（Delfina Delettrez Fendi）が、ホワイトとイエローダイヤモンドの光、動き、そして輝くオプティミズムを純粋に表現した。　ネックレスとイヤリング、カクテルリングから成るパリュール（＝複数のアクセサリーからなるセットアクセサリー）は、幾何学的に敷き詰められたストーンのカスケードが特徴的。カール・ラガーフェルド（Karl Lagerfeld）が1965年にデザインした「FF」ロゴも、天然のイエローバゲットダイヤモンドでデザインに取り入れられた。　オートクチュールといえば贅を尽くした大掛かりなドレスを思い浮かべるが、今回のコレクションでは軽さや親しみやすさを重視したという。着る人に主体性を与えるコレクションに仕上がった。森星など豪華ゲスト　会場にはモデルの森星やウィニー・ハーロウ（Winnie Harlow）、「フェンディ」の韓国のブランドアンバサダーを務める女優のソン・ヘギョ（Hye Kyo SONG）、映画「007／ノー・タイム・トゥ・ダイ」で注目を集めた女優のラシャーナ・リンチ（Lashana Lynch）などが集まり、コレクションの発表を祝福した。

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