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新宿御苑前「ポニー」　新宿御苑前駅からほど近く、新宿三丁目駅からも徒歩圏内のところに位置する「ポニー」。お店の名の由来は「ちっちゃいから」だと、ママが教えてくれた。カウンター約4席（座れない場合も多い）に、2人がけのテーブルが7卓。10人入ればほぼ満席のような小さな店内は、他人と共有する家のよう。平日ほぼ毎日、厨房担当のマスターと接客担当のママが2人で営業している。喫煙可。※Mame Kurogouchi 2020 prefall collection、「日和下駄」永井荷風、高田文夫のラジオビバリー昼ズ■ポニー住所：東京都新宿区新宿1-14-9電話番号：03-3356-4854【2】「本の虫になる　阿佐ヶ谷 よるのひるね」（2021年10月28日）【3】「色彩の妙に触れる　東大前 こころ」（2021年12月2日）【4】「時代を超えるストライプ　住吉 みどりや」（2022年4月4日）【5】「浅草の喧騒から逃れる　合羽橋 CisZ」（2022年5月19日）【6】「ほんとうのレトロ　湯島 シャルマン」（2022年6月29日）【7】「日曜昼下がりのJ-WAVE　東中野 ジャックと豆の木」（2022年8月22日）連載「超私的喫茶録」一覧ページ

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超私的喫茶録 〜他人と共有する家　新宿御苑前 ポニー〜

■ブランド15周年、東京に凱旋　相澤陽介が2006年にスタートしたホワイトマウンテニアリングは、2010年春夏シーズンに東京で初のランウェイショーを開催し、2012年9月の2013年春夏コレクションをもって発表の場を海外にシフト。イタリアの「Pitti Immagine Uomo（ピッティ・イマージネ・ウオモ）」を経てフランス・パリで発表を続け、今年で立ち上げから15周年を迎えた。　今回の東京ショーは、楽天が日本発のファッションブランドを支援するプロジェクト「by R」のサポートにより実現。また、以前は東京コレクションのオフスケジュールで発表していたため、公式スケジュールでの参加は今回が初めてとなった。 　2022年春夏コレクションは、6月のパリコレにて映像で発表済。しかし新宿御苑で披露されたのは、それとは全く異なるコレクションだった。15年間追求してきたファンクションアパレルの考えと、ジェンダーレス化している時代に「服を着るという行為に対して自由でありたい」という思いを投影したという。 ■黒のファンクションウェアをまとう女性たち　生茂る木々が真夏の日差しを遮る一本道をランウェイにして歩いてきたのは、黒一色の服をまとった女性たち。ファーストルックは、半袖のプルオーバージャケットにスリットが深く入ったスカート、そしてスニーカーを合わせている。女性モデルの起用は、メンズウェアがメインのホワイトマウンテニアリングにとって珍しく、序盤から新しい風を感じさせた。　コレクションはメンズとウィメンズの新作と、一部アーカイヴを取り入れてモノトーンをベースに構成。ブラックをはじめダークトーンのアイテムが多く、一部はハイスペックラインの「BLK」。メッシュやパンチング、ハイテク素材をミックスしたファンクションウェアを、モード色を漂わせながらもサラリとまとう女性たち。自由に着る都会のアウトドアスタイルという今のホワイトマウンテニアリングならではのバランスが、現代服のリアリティを体現していた。　ラストルックのセットアップは、相澤と親交が深い「サルバム（Sulvam）」デザイナー藤田哲平との共作。国内外の数多くのブランドや企業と協業するなどファッションデザイナーの新しい形を追求してきた相澤は、「信念は曲げずにチェレンジを続けること。そして大きな視野を持つこと」を根底に、これからの時代に向けてクリエイティブとライフスタイルを融合しながら「より強いメッセージを残せるデザイナーを目指していきたい」という。ファッションウィーク情報はこちら

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