インサイド

フェミニンウォッシュ　デリケートゾーンの乾燥や痒み、不快感を軽減するフェミニンウォッシュ。「Emerita（エメリタ）」のシトラスがほんのり香る専用ソープは、さっぱりとした洗いあがりとおしゃれなボトルが嬉しいアイテム。デイリーでの使用はもちろん、下着による擦れや蒸れ、生理期間~前後のにおい対策にも◎。iHerb で購入する　乾燥を防ぎ潤いをキープする、「Summer's Eve（サマーズイブ）」のデリケートクレンジングウォッシュ。かすかに甘く香るジェル状のテクスチャーが、シェービングや擦れ、加齢でダメージを受けた肌を優しく洗浄し、やわらかく整えます。たっぷりの容量が頼もしく、使うたびにトラブルやにおいの軽減を実感できそう。iHerb で購入する　カモミールなど、100％天然由来の成分でつくられた「Medicine Mama's（メディシンママズ）」のフェミニンウォッシュ。刺激を感じさせない優しいクレンジングと共に栄養を与え、自然なpHをサポート。乾燥によるダメージを防ぎ、若々しい素肌へと導きます。保湿力のある洗いあがりも魅力的。iHerb で購入する　キュートなピンクのパッケージを採用した、「Rael, Inc.（ラエル）」のフェミニンウォッシュ。チューブタイプで扱いやすく、自然なpHバランスを維持しながら優しく汚れを落とします。敏感肌用フォーミングやオーガニックコットンのナプキンなど、生理中のトラブルに寄り添う商品も多くラインナップ。iHerb で購入するデリケートゾーン用ウェットシート　デリケートゾーンの清潔を保つ為に、バッグやトイレに常備しておきたいワイプシート。不快な蒸れや汚れを拭き取ることができる「Rael, Inc.（ラエル）」のシートは、しっかりと厚めの質感で強い香りもしない無香料。長時間の移動や旅行、シャワーのタイミングがつかめない日などにもぴったり。iHerb で購入する　一枚ずつ個別包装になった、「Summer's Eve（サマーズイブ）」のデリケートクレンジングクロス。自然なpHの維持をサポートしつつ、においの原因となるバクテリアを拭き取ります。コンパクトなサイズなのでポーチにも入れやすく、クリニックや脱毛サロンでの施術前後にも役立ちます。iHerb で購入するデリケートゾーン用の保湿　デリケートゾーンの乾燥、下着やナプキンとの擦れやダメージを軽減する「Medicine Mama's（メディシンママズ）」のオーガニックバーム。こっくりとしたテクスチャーが肌にフィットし、潤いを与えバランスを整えます。スキンケアやボディケアと同じようにしっかりと保湿し、乾いた空気に負けない肌を目指して。iHerb で購入する　ココナッツオイルやラベンダーを配合した、「The Honey Pot Company（ザ・ハニーポットカンパニー）」のクリーム。コンパクトなチューブタイプで携帯もしやすく、ミントの緩やかな清涼感で気分もすっきり。痒みやにおいなど、ホルモンバランスが崩れトラブルが多くなる30代～特に注目したい一本です。iHerb で購入する下着の香りスプレー　下着に直接スプレーする、「The Honey Pot Company（ザ・ハニーポットカンパニー）」のミスト。生理中の蒸れや、吸収（吸水）ショーツのにおいが気になる時にシュッと吹きかけると、アロエベラ、ローズ、ラベンダーなど自然由来の成分が爽快に香り、気分もリフレッシュ。iHerb で購入するパンティライナー　最後にご紹介するのは、iHerbのカテゴリランキングでも上位に輝く「Natracare（ナトラケア）」のパンティーライナー。プラスチック、香料、塩素を使用せずオーガニックコットンを採用した、直接デリケートゾーンに触れるからこそこだわりたい、肌と環境に優しいアイテムです。コンパクトなサイズ感のミニもおすすめ。iHerb で購入する

お買いモノ

専用ソープやウェットシートなど、デリケートゾーンのケアアイテムまとめ

デザイン重視！ブルーな日こそインナーで密かにお洒落ナギ　「ナギ（Nagi）」は、石井リナさんが代表を務めるBLAST Inc.が2020年5月に立ち上げた国内ブランド。1枚でおよそナプキン2枚分の吸収量を持つスリム（税込5775円）、ナプキン6枚分の吸水量を持つスタンダード（同6105円）、ナプキン10枚分の吸水量がるフル（同6600円）の3型を展開しています。シーグリーンやブルー、ヴァイオレットピンクなどカラフルなバリエーションで、ダークトーンになりがちな生理中のアンダーウェアでもいつも通りの感覚で選べるのが嬉しいポイント。シーズンごとの限定カラーは、つい欲しくなるようなおしゃれなカラーが揃います。■ナギ：公式サイトムーンパンツ　「ムーンパンツ」は台湾で誕生したブランドで、国内展開はセクシュアルヘルスケアグッズの輸入販売を手掛ける有限会社アジュマが担当。肌に優しいさらさらシート、吸収力が高い速乾シート、通気性がある防水シート、ショーツ生地の4枚レイヤーでナプキン2、3枚分と同様の吸収力があります。縫い目がなく、布を巻き込み生地をつなぎ合わせることで水分が漏れにくい仕組み。半永久的に持続する抗菌機能も備え、衛生面にもこだわっています。　日中用は淡い色のボトムスに透けにくいヌードカラーのモデル（同5280円）、レース付きタイプ（同5280円）、ハイウエストタイプなどをラインナップ。■ムーンパンツ：公式サイトピリオド　「ピリオド（Period.）」は、2019年にクラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー（CAMPFIRE）」で「Period. パンツ」の販売を開始し、2020年5月から本格的にローンチ。ウエスト部分にシアー素材を取り入れた「クラシック（Classic）」（同6050円）、レースデザインのハイウエストタイプ「ハイウエスト（High Waist）」（同6600円）、通常のショーツやサニタリーショーツよりも締め付け感を軽減させた「スポーツゼロ（Sport0）」（同5500円）など、ディテールが効いたアイテムが豊富です。シンプルだけどおしゃれなデザインを欲している人に◎■ピリオド：公式サイトリジュー　「マウジー（MOUSSY）」や「エンフォルド（ENFÖLD）」などを展開するバロックジャパンリミテッドも、新ブランド「リジュー（re:juu）」として吸水ショーツを発売。繊維製品の企画・製造・販売を行う第一紡績との協業で開発した4層構造”リアルドライ”を採用した「Seamless Shorts」（同3960円）は、約30〜40mLの液体を吸収するなど、機能性は折り紙付き。縫製しない圧着タイプでアウターに響かないのも嬉しいポイントです。ヴィヴィッドなブルーやパステル調のピンク、オレンジなどカラフルなラインナップ。セットアップで着用できるカップインキャミソールもあるので、上下の下着のデザインがバラバラ...という生理期間中のちょっとネガティブ要素を解決してくれます。■リジュー：公式サイト機能性重視！多い日＆夜向け、周期把握など悩みに対応ラクリー　日本機能性コスメ研究所が取り扱う日本製の「ラクリー（LAQREE）」は、化粧品会社が開発した肌への負担をやわらげるスキンケア加工生地による肌あたりの良さと、ソフトガードル機能による骨盤サポートを兼ね備えています。「超吸水消臭サニタリーショーツ」は、何とナプキン16枚分の吸収力で多い日や夜用に最適。寝返りによる漏れがどうしても気になる...という人はナプキンとの併用で鉄壁ガード！■ラクリー：公式サイトベア　国内ブランドの超吸収型生理ショーツ「ベア（Bé-A）」からは、多い日や夜用の「ベア ウルトラ ヘビー&ナイト ショーツ」（同8690円）をピックアップ。同ブランドのベーシックタイプに比べて約1.5倍の吸水体の面積を持ち、150mlの液体を吸収できる優れもの。また、うつ伏せの状態での前漏れ、仰向けで寝た際の後ろ漏れ、寝返りによる横漏れもカバーするほか、一般的に”多めな日”の平均量30〜50mlにも十分対応できるという頼もしい見方です。お腹部分は2枚重ねで、1秒間に1兆回振動する電磁波「テラヘルツ波」を放出する鉱石をパウダー化してプリントするなど生理中の大敵「冷え」対策にも抜かりなし！■ベア：公式サイトリネ　信近エリさんが代表を務めるNeithが立ち上げた国内フェムテックブランド「リネ（Rinē）」の「Full」（同4950円）は、ナプキン11枚分（約110ml）の吸水力で多い日や夜にも安心。抗菌・防臭処理トリートメントを施した生地が臭いをブロックしてくれるほか、吸水速乾シートが濡れたまま履いたときの不快感も防いでくれます。　このほか、産後の授乳期用の「吸水ブラレット」（同5900円）も要チェックアイテム。授乳中のデリケートなバストの負担になりにくい柔らかな素材を使ったノンワイヤー仕様で、授乳時に便利な前開きタイプとなっています。■リネ：公式サイトナギ サイン　「ナギ サイン（Nagi sign）」（同6105円）は、吸水面をあえてグレーにすることで、量や色がわかるタイプ。生理周期や健康状態を把握したいというユーザーの声から生まれました。排卵日の目安の把握にも使えるので、妊活のサポートアイテムにもおすすめ。ショーツの形はスタンダードタイプと同様で、吸水量は約60mL。アヤメ　「アヤメ（ayame）」は、創業90年の歴史を持つインナーウェアメーカーのタカギが立ち上げたアンダーウェアブランド。ショーツ本体と布ナプキン「エコナップ®」の分離型にすることで、普段のショーツを変わらない履き心地に仕上げています。縫製糸が肌に触れにくいので敏感肌に傾きがちな時期にも安心。量が少ない日はショーツだけでの使用でもOK。■アヤメ：公式サイトスポーツの激しい動きにも対応！生理中でもアクティブに動きたい人におすすめナギ スポーツ　ナギはスポーツライン「ナギ スポーツ（Nagi SPORTS）」も展開。陸上やサッカー、バレエ、フィギュアスケート、馬術など全35種目のアスリート205人の生の声を元に開発しています。通常タイプよりも動きやすさを重視したスタンダードプラス（同6850円）と、激しい動きでもズレにくいショートパンツ（同8950円）の2タイプ。スタンダードタイプは安定感を生むワイドウエストゴムを使用し、食い込みを抑えつつズレにくい履き心地に。吸水面を背面まで広げ、ストレッチや寝転がる動作などでも漏れにくくなっています。ショートパンツは4wayストレッチ素材が激しい動きに対応。ヒップ部分は立体裁断でお尻のカーブにフィットし、吸水部分のズレやもたつきを軽減してくれます。■ナギ スポーツ：公式サイトハグユー　国内吸水ショーツブランド「ハグユー（HUG you）」は、吸水構造付きのフルレングスレギンス「HUG you リークプルーフレギンス for active」（同1万1550円）を販売。5層のシートを股から内腿にかけて逆U字型に敷くことで、「走る」「跳ぶ」といった激しい運動でも横漏れを防ぐ独自構造を採用しています。ヒップから内腿にかけて立体縫製で仕上げ、内腿のリンパを圧迫することなく、股部分のズレを防ぐのも嬉しい仕様。スポーツやヨガ、アウトドアなどのアクティブシーンやリラックスウェアとして1枚で着用できるほか、ショーツなどを重ねて履いてもOK。■ハグユー：公式サイトアディダス　「アディダス（adidas）」からは、生理中のアスリートに向けて開発された、タンポンまたは生理用ナプキンと併用して使用するパフォーマンスタイツ「テックフィット ピリオド プルーフ タイツ（TechFit Period Proof Tights）」（同7689円）が登場。新開発の「フローシールド（Flow Shield）」テクノロジーを採用したほか、「快適レイヤー」「吸湿レイヤー」「漏れ防止レイヤー」を重ねて各レイヤーを固定することでズレを防止します。スポーツブランドが開発したウェアだけあって、動きやすさは折り紙付き。■アディダス：公式サイトルコックスポルティフ　「ルコックスポルティフ（le coq sportif）」からも、スポーツ用吸水ショーツ「アクティブサニタリーショーツ」（同5390円）が登場。お尻部分にギャザーを入れてフィット感のある立体設計を採用し、吸汗速乾機能のある素材で汗をかきやすいスポーツシーンに対応します。ボトムスに下着のラインが出にくいボックスタイプなのも◎。■ルコックスポルティフ：公式サイトコットンなど低刺激タイプ！肌が敏感な時だからこそ肌あたりを気にしたいホガラ　繊維商社の豊島の女性社員がプロデュースするブランド「ホガラ（Hogara）」は、200人近い女性社員への取材やアンケートの回答や自身の経験をもとに「オーガニックコットン吸水型ショーツ」を開発。吸水速乾シート、吸水シート、防水シート、ショーツ生地の4層構造で、オーガニックコットンの生地に抗菌や消臭、生乾きの臭いを抑える部屋干し効果をもつ豊島独自の「Repur加工」を施しています。デザインはレギュラー（同4950円）、フル（同5390円）、スリム（同4290円）、ボクサー（同5390円）の4種で、量や好みの着用感で選べます。■ホガラ：公式サイトエミリーウィーク　ベイクルーズグループが展開する「EMILY WEEK（エミリーウィーク）」からは、オーガニックコットン主体の生地を使用した「オーガニックコットン エコサニタリーショーツ フォーリセット」（同5390円）をピックアップ。使用しているオーガニックコットン「ビオリコットン（bioRe COTTON）」は、スイスのリーメイ社を中心とした「bioRe プロジェクト」で生まれた環境に優しい素材で、肌触りの気持ちよさも申し分なし。同素材のブラもあるので、セットで着用することが出来るのもポイント。■エミリーウィーク；公式サイトアーバンリサーチ　「アーバンリサーチ（URBAN RESEARCH）」のフェムテックライン「サイン フォー アーバンリサーチ（sign for URBAN RESEARCH）」では、9層構造を用いたナプキン一体型ショーツを展開。「Sign for ur MOONSHORTS」（同5280円）は、100%オーガニックコットンを使用し、通気性が良くムレにくい構造でかぶれにくい仕様に。セットで着用できるオーガニックコットンブラも販売中。■アーバンリサーチ：公式サイトコスパ重視！毎月使うものだから手に取りやすい価格が嬉しい◎ユニクロ　「ユニクロ（UNIQLO）」の「吸水サニタリーショーツ」（同1990円）は、身生地になめらかで伸縮性の高いエアリズムの生地を採用。30～40mLの吸水量と漏れを防ぐ防水性、ドライ・抗菌防臭機能を備えた3層構造となっています。サイズはXS〜3XLを展開し、カラーはブラック、ブラウン、ダークグリーン、パープルの4色。■ユニクロ：公式サイトGU　「ジーユー（GU）」は、オムロン ヘルスケアと協業したプロジェクト「GU BODY LAB」を通じて、吸水ショーツ「トリプルガードショーツ」（同1490円）を販売。防水シート」「吸収シート」「さらさらシート」の3層構造となっており、約15〜20mLの水分を吸収します。■ジーユー：公式サイトジュニア・ティーン向けも続々登場　ユニクロ ガールズ　ユニクロは、思春期の女子の成長過程に合わせたインナーウェア「ガールズインナー」として「ガールズ エアリズム吸水サニタリーショーツ」（同1500円）も展開。ウィメンズ用のエアリズム吸水サニタリーショーツと同様のエアリズム素材を身生地に採用し、ウエストにラメ入りのゴムを使ったキュートなデザインに。ボンディング仕様で漏れを防ぐ背面までの吸水シートや、3層構造の防菌防臭機能を兼ね備えています。140〜160cmの3サイズで、ブラック、グリーン、ネイビーの3色を揃えています。■ユニクロ：公式サイトリネ ジュニア　リネにはブランドを立ち上げ時から「娘と一緒に使いたい」というユーザーの声が寄せられていたそう。ジュニアサイズとしてXS（同4580円）を展開し、レギュラータイプとフルタイプぞれぞれベージュ、ブラック、ピンクの3色をラインナップ。ベア ペティート　ベアでは、ジュニアライン「ベア ペティート（Bé-A Petite）」で「シグネチャーショーツ」（同7150円）を取り扱っています。大人用と同様に5層の吸収体により一般的なタンポン12本分に相当する約120ｍLの液体を吸収。吸収体には液体を瞬時に吸収し、肌に触れる部分を清潔に保つ素材や、抗菌・防臭・防水素材を使用し、ショーツの外側には撥水加工を施した。また、活発な動きに対応する横漏れを防止テープ付きで、体育や部活動でも安心。140、150、160の3サイズを展開しています。■ベア ペティート：公式サイトファンケル　実は「ファンケル（FANCEL）」からも吸水ショーツがあるんです！子ども向けに「ジュニアプロテクション」シリーズの「ジュニアプロテクション　サニタリーショーツ」（同2190円）をピックアップ。さらっとした肌あたりの良いメッシュ素材、吸水力のある不織布、モレを防ぐ防水布の3層構造を採用。ウエスト部分のゴムが肌に直接あたらないため圧迫感を軽減し、縫い目の段差をフラットにすることで肌あたりの良さも兼ね備えています。左右に予備のナプキンを入れることができる小さなポケット付きなのも嬉しいポイント。サイズは140、150、160の3サイズ。■ファンケル：公式サイト

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FASHIONSNAPが気になる「吸水ショーツ」を一挙紹介！　デザイン性やカラー、機能性がポイント

ー落合さんにオファーをしたのはいつ頃ですか？吉村直途（以下、吉村）：コンビニエンスストアは、淹れたてのカップコーヒーなど様々な分野で革命を起こしており、「今回新たな革命を」と注目したのがコンビニのアンダーウェアでした。我々の想いを形にするため、2019年9月頃に落合さんにお声がけさせて頂きました。ーなぜ、コンビニウェアだったんでしょうか？吉村：コンビニのアンダーウェアと言えば、多くの方がインナーや下着をイメージするように需要に偏りがある商材でした。終電に間に合わなかった人など基本的に深夜の緊急需要が非常に高く、仕方なく購入しているという方がほとんどです。もちろん明確な需要があることは悪いことではないですが、その場しのぎの間に合わせではなく、長く使っていくものとして納得して買ってもらえるアンダーウェアを作ることができたら、革命を起こせるんじゃないかと考えたんです。ー落合さんはオファーを受けて、率直にどう思ったんですか？落合宏理（以下、落合）：僕はファッションデザイナーとして、多くの人に純度の高いクリエイションを見せていくことが今後必要になってくると考えています。自分自身を突き詰めるクリエイションはファセッタズムで今後も継続していきますが、2016年にリオ五輪の閉会式のセレモニー衣装をデザインさせてもらった経験から、ファッションの新しい価値や可能性を広げていくことにも取り組んでいきたいと考えるようになりました。そんな時にファミリーマートさんからお声がけを頂いたので即答でしたね。ファッション業界が大変な状況の中、クリエイターが次の方向性を示していくことは大事だと思いますし、年間で50億人以上の利用者がいるファミリーマートを通じてファッションデザイナーの新しい可能性を提示できるのではないかと考えました。ファミリーマートは全国に約1万6600店舗あるそうですが、そういった規模感でライフスタイルを提案していくことはファッションブランドではまずできない。だからこそ挑戦してみたいと思ったんです。ーコンビニウェアの常識を変えるため、まず取り組むべきことは何だと考えましたか？落合：信頼して使ってもらえることですね。ファミリーマートさんには40年にわたる歴史で培ったノウハウがありますし、我々が開発に関わることによってデザイン・品質の良い商品を作れるという自信がありました。だからこそ、次のフェーズとして多くの人から信頼されることが大事ではないかと。常にラックに並んでいることがライフスタイルを提案する上で重要なことだと思うので、まずはお店に信頼して置いてもらえるよう店舗で働く多くの方とコミュニケーションを取りながら作り上げていきました。吉村：落合さんには約60店舗を一緒に回ってもらったほか、加盟店の方達に向けた座談会も開いてもらいました。落合さんの情熱を感じ取ってもらうことができ、結果として直営店舗だけではなく全国の店舗での展開が実現したんです。落合：店舗に足を運んでみないと始まらないと思ったんですよね。一方的に店舗に置いてくれと言っても良い結果に繋がらないでしょうし。コミュニケーションをとることができて、結果として全国の店舗で販売できるようになったのは嬉しいことですし、正直奇跡に近いと思っています。ーコンビニを来店する多くの人に受け入れてもらうために、デザインする上で意識したポイントはありますか？落合：分かりやすいポップなデザインを取り入れました。あとは都市部、住宅街、地方とどのような環境でも馴染むようなもの、そしてコンビニに合う感覚というのは意識しましたね。ーコンビニに合う感覚というのは？落合：明るさ、品質の良さからくる安心感です。デザインや素材の選定、グラフィック監修、パッケージのアートディレクター決めなど、全てを任せて頂けたのでとてもやりやすかったですね。吉村：例えばリブソックスは編地の太さだったり、本当に細かいところまで落合さんに決めてもらったんですよ。ーTシャツは緊急需要がメインのインナーTシャツのほかに、コンビニエンス ウェアを象徴するアイテムとしてアウターTシャツを展開していますね。落合：アウターTシャツは綿100％で、1枚で着られます。他のブランドのTシャツと比べて遜色なく、好んで選んでもらえるようなTシャツというイメージで製作しました。吉村：アウターTシャツはファミリーマートとしてもチャレンジ商材です。1枚で着られるTシャツは僕が知る限り、コンビニ史上存在しない唯一無二のアイテムなので。落合：実際、先行販売ではアウターTシャツの反応は凄く良かったようですね。吉村：今まで展開していなかったので比較は難しいですが、店舗のスタッフからも「こんなに売れるんだ」という驚きの声が挙がっていましたね。ー他にアイテムで気になったのがバンダナです。今回のラインナップの中でも特にファッション性の強いアイテムのように感じました。落合：僕がどうしても作りたかったものなんですよね。エコバッグとしてはもちろん、弁当を包む時にも使えたりと汎用性が高いですし、ファッション性のあるバンダナが日々の生活の中で使われればライフスタイルが華やかになっていくのではないかと考えたんです。今後も生活が豊かになるようなライフスタイル提案や、様々なチャレンジを行っていく予定で、実際今も色々と企画を進めているところです。まだ詳細は言えませんが、皆さんが驚くようなことに挑戦していくので楽しみにしていてください。ー今回得たアイデアや意見がファセッタズムのクリエイティブに影響することはありますか？落合：ファセッタズムに関わってくるかは分かりませんが、クリエイションをしていく上での選択の基準になることはあると思います。先行販売した関西圏の店舗だけでも約3000店舗。本当に様々な人の声が聞けた貴重な機会になったので、ファセッタズムなのか、自分自身で作り上げる別の何かなのかは分かりませんが、今後のクリエイションに活かしていかなきゃいけないと思いますし、伝えていかなければと感じています。ー今回、パッカブルのエコバッグ以外はパッケージに入れて販売。落合：環境問題について考える今の時代に逆行しているのではという葛藤はありました。ただ、来客数が多いのでどうしてもフルパッケージにしないと商品が汚れてしまうという問題もあって。そこでエコ素材を使い、小物入れなどに使ってもらえるよう私生活でも使いやすいデザインにしました。例えば携帯の充電器を入れたり、筆箱、領収書入れとか。買ったら終わりではなく、捨てさせないサステナブルとしてデザインしました。ー落合さんが特に気に入っているアイテムは？落合：ラインソックスですね。デザイナーとしてコンビニという場所が面白い場所に感じたので、アイコンとして提案しました。プロジェクトが始まってすぐにデザインしたのがこれで、僕はポップアートのようなイメージで見慣れたアイコンを使ったアイテムがアーカイブされていくことに魅力を感じて。ファミリーマートを象徴する緑、青、白のラインという唯一無二のデザインに我々が新しい価値を付与することができたと思っています。吉村：ラインソックスはコンビニ業界の常識では考えられないデザイン性の高さで衝撃が走りました。コンビニウェアでは黒が一番人気だったということもあり、実は社内からの反発もあったんですが、関西で先行販売したらツイッターで話題になって。先行販売では正式発表前のトライアルを兼ねていたため、落合さんの名前も出さず、会社としてPRも積極的にしていなかったので、純粋にデザインの力を感じました。落合：デザイナーとして、これほど多くの人に向けて提案をしてきたことがなかったので、凄く勉強になりましたね。公共的なデザインの面白さを再認識するきっかけになりました。ーコンビニエンス ウェアでの今後の目標は？吉村：売上などの数値的な目標は非公開ですが、インナーをファミマで買うという文化をつくることが目標です。コンビニで服を買うことを当たり前にしていきたいんです。落合：ファミリーマートで服を買うという文化が根付けば、24時間いつでも購入することができますし、それこそ時間に余裕が生まれることで、家族との会話だったり違うことに時間が使えて、暮らしが更に豊かになっていくんじゃないかと。多くの人に愛されるブランドとして、ファミリーマートの皆さんと一緒に今までの常識を覆すことをやっていきたいと考えています。

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