インサイド

　コーチは「セカンドストリート」における2024年上半期販売数量ランキングのラグジュアリーブランド部門で8年連続1位を獲得。なかでもバッグがよく動き、同期間における売上数量構成比ではバッグが最もシェア率が高く、33％を占めたという。セカンドストリートを運営する、ゲオホールディングスの担当者は、二次流通におけるコーチの人気の背景として「アウトレットを含む直営店を約180店舗展開していること」を挙げ「その流通量の多さからセカンドストリートでも豊富な在庫があること、ラグジュアリーブランドながらリユース品が約1万円から手に入るという比較的手に届きやすい価格帯で販売されていること」を人気の要因として分析。また、「ミニマルなデザインでブランドロゴの主張も控え目。どのようなスタイルにでも合わせられる汎用性の高さと耐久性の高い高品質なレザーでエイジングを楽しむ要素もあり、何より安価に購入できることが人気の理由なのでは」と言及した。　前述の通り、オールドコーチは手に届きやすい価格帯でありながらも、作りの良さが高く評価されている。多くのオールドコーチに使用されている「グラブタンレザー」は、野球グローブからインスパイアされて開発されたもので、牛革にクロムなめしを施した天然皮革を使用。ビジネスシーンでも長く愛用できるよう、耐久性に優れ、傷が目立ちにくい顔料染めで仕上げられており、頑丈なだけでなく、使い込むごとに美しい光沢が生まれてくるため経年変化（エイジング）を楽しむことができるのも魅力の一つだ。 　オールドコーチの中でも、特に根強い人気があるのが、バケツ型の「ダッフルショルダーバッグ」と、曲線的なフォルムが特徴的な「エルゴ」だ。中でもエルゴは、1960年代に生まれ、90年代にアイコニックなスタイルとして復刻。2000年代からよりモダンにアレンジされたことで人気が再燃した背景を持つ。2023年に生まれたコーチの新ライン「コーチトピア」でも、アーカイヴバッグのシルエットを再解釈した新たなアイコンとして現行品が販売されており、新ラインでのエルゴの再フィーチャーをきっかけに、それ以前に発売されたエルゴにもスポットが当たった。「コーチトピア」はローンチから9ヶ月ながらも、ターゲットとしている「ファッションを楽しみながらサステナブルな活動もしたい」というZ世代の購入が多く、手応えを感じているとコーチの担当者は話す。 　コーチは循環型のモノづくりとサステナブルな観点から、2023年から愛用されたコーチ製品を再生、再構築、再利用する循環型エコシステム「コーチ リラブド（COACH（Re）Loved）」を始動。過去の商品をクリーンアップしたヴィンテージほど古くない「リストア（restored）」、在庫商品を使用し、コースターなどの製品にアレンジした「リメイド（remade）」、顧客が愛用していたバッグを引き取り、熟練のクラフトマンの技術を駆使してリメイクした「アップクラフト（upcrafted）」など、オールドコーチに“アレンジ”を加えたアイテムを期間限定ストアとオンラインストアで展開している。中でもアップクラフトが人気で、若者だけではなく40〜60代の既存顧客からの人気も根強いという。　コーチは、「グローバルの方向性としても、アーカイヴシルエットから着想を得たアイテムを展開する予定」とし「オールドコーチの雰囲気を持ちながらも、現代のトレンドに合わてモダンにアップデートされた新アイテムをラインナップし、Z世代などの若年層に更にアピールしたい」と今後の戦略についてコメントした。

COACH

Fashion

低価格でも高品質、ミニマルなデザインで若者の心を掴む「オールドコーチ」の世界

　初日はベターな成果を上げ、2日目を迎えた我々ミミック《あんときのストリート》発掘調査団。まだまだ秘宝が眠っているであろうと期待を込めて、朝も早くから発掘ツアーのスタートです。　朝は名古屋名物の超・ド級モーニングセット in 純喫茶！と、楽しみにしておりましたが、喫茶店エリアはちょい遠方のため断念。ホテル近くのコメダにて、しんみり朝食を。　クルゼはこの日も「フィネス（FINESSE）」のラインネルシャツで《あんときのストリート》を再現。　後編の1軒目は、お宝市番館 尾張小牧本店へ。パーキングエリアもひっくるめて敷地はかなり広大で我々の期待も膨らみます。　お宝市番館、略してOTAICHI（オタイチ）。失礼します。　まず最初に見つけたのはニトロ・マイクロフォン・アンダーグラウンド（NITRO MICROPHONE UNDERGROUND）のデビュー10周年を記念したベストアルバムが発売されたときのエア フォース 1。2009年のリリースなので、まだまだ全国のリユースショップで見かけます。※NIKE AIR FORCE 1 HIGH SUPREME NITRO MICROPHONE UNDERGROUND：ベストアルバムの1曲目に収録されている「LIVE 09」のMVでメンバーが着用。MVで着用しているものは特別仕様で、ヒールのナイキのロゴがニトロ・マイクロフォン・アンダーグラウンドのロゴになっているとか。MVバージョンの実物はまだ見たことがないので、いつか見てみたい！　昨日に引き続き「ヘクティク（HECTIC）」と「ミタスニーカーズ（mita sneakers）」とのトリプルコラボによる「ニューバランス（New Balance）」のMT580を発見です。こちらもYOPPIさん（江川"YOPPI"芳文）の色付けによる第2弾カラー。昨日のトリコロールもめちゃくちゃ格好よかったけど、この色も良いですね！　「スワッガー（SWAGGER）」は全国的に出土するけど、オンリーショップがあった名古屋は確率が高め。こちらはおそらくブランド中期以降のアイテムですね。※スワッガーのオンリーショップ：原宿、仙台、静岡、神戸、大阪、広島、松山、福岡と名古屋の9都市に店舗がありました。　おっと、まさかの「ヘッドグーニー（HEADGOONIE）」を発見！クルゼの同級生のブランドで、バック・トゥ・ザ・フューチャー（BACK TO THE FUTURE）やグーニーズ（The Goonies）といった1980年代の映画をモチーフにしたアイテムが多い。1発目にリリースされたドクTシャツは、一時期ほんの少しだけ原宿を賑わせたっけ。　「コアファイター（COREFIGHTER）」のTシャツも発見！ミミックメンバー全員がお世話になったみんな大好きなブランド。※コアファイター：1997年にロサンゼルスで田中ノボルがスタートしたブランド。「ユニオン（UNION）」で取り扱われていながらも《あんとき》の一大勢力だった裏原宿や恵比寿とは一線を画す独自の立ち位置で、多くのファンを獲得。当時の「オーリー（Ollie）」編集部でも、デニムの形でローガン派とマークII派に二分されるほどコアファイターのファンが多かったです。　季節柄もあってか、Tシャツのラインナップが充実。非売品のスチャダラパーのスタチューに後ろ髪を引かれつつネクストストアへ移動です。■お宝市番館 尾張小牧店 住所：愛知県小牧市堀の内3丁目24番地 営業時間：11:00～23:00（買取受付終了は22:00 ）問い合わせ：0120-651-511　お次は先程のオタイチからほど近くに位置する、買取王国 小牧店へ。　ムムッ！？ファーストインプレッションとしては......不発の予感。　期待薄のなか、発掘作業をしていると......。　「グッドイナフ（GOODENOUGH）」発見！七分袖のサーマルTシャツで、コンディションも良好。でもこの袖口のプリントや裾部分が《あんとき》のグッドイナフの雰囲気とは違うので、復刻品なのかな？　どわぁぁぁぁぁぁぁ！！グッドイナフのラインネルシャツ！このネルシャツも何回か復刻してるけど、これは《あんとき》製と思われる逸品。まさか初日にラインネルシャツを着てきたクルゼが、名品ラインネルシャツを発見するとは（笑）。コンディションはあまり良くなかったけど、5000円くらいだったので当然お買い上げ。　その後も出るは出るはのグッドイナフ祭り。《あんとき》世代憧れの背ロゴシャツも発見。でも袖口に刺繍とかタグが付いていたので、比較的新しめの復刻品じゃないかと思いスルー。タグの幅など諸説ありますが、誰かオリジナルと復刻の見分けから教えてちょーだい。※グッドイナフの諸説：復刻版は袖口に筆記体ロゴが刺繍されていたり、ピスネームがあったり、タグの縦幅が広いなどなど、当時の伝説のブランドだけに、見分け方も都市伝説のように様々な説が存在しています（笑）。でも「この商品がこの状態で出てくるわけない」という状態での見分け方が正確性が高かったり。なんせもう20〜30年前の服なので状態が良い当時のものはなかなか見つからないです。　G！G！G！！！立て続けにグッドイナフが大量出土。タグ的にオリジナル世代のものと思われるものもありました。　グッドイナフ原理主義者のクルゼも大奮闘。　そしてスニーカーコーナーでは見慣れたカラーのエアズーム スピリドン（AIR ZOOM SPIRIDON）が。《あんとき》ファンにとってこの色使いといえばスタッシュ（Stash）が定番。これは比較的新しく2017年に発売されたモデルながらもトゥの矢印やインソールにプリントされたスプレーキャップ、そしてヒールテープのタギング＆サブウェアのロゴに懐かしすぎて涙したファンも多いはず。　という感じで、のんびりダウナー系な店のテンションとは対極。手つかずの大自然に足を踏み入れた感ありで、大満足でした。これがあるから発掘ツアーは辞められません（笑）。■買取王国 小牧店 住所：愛知県小牧市郷中1-36 営業時間：11:00～0:00（買取受付終了23:30） 問い合わせ：0568-42-0330　そして発掘ツアーの最後を締めくくる地、買取王国 豊山店へ。　敷地はそんなに広くはないですが、清潔感アリ。ケアなど色々といき届いている感じがあります。　洋服・スニーカー発掘に疲れたら、おもちゃコーナーで小休止。これが基本ルーティーンです。　これはイギリスのアーティスト ピート・ファウラー（Pete Fowler）のフィギュア。《あんとき》はモンスタリズムのコンプリートを目指した人も多かった。　ここでもヘクティク×ミタスニーカーズ×ニューバランスの580を発見。でもこれはカラーを見れば分かる通りヘックというより「マスターピース（MASTERPIECE）」寄りのコラボで、たしか付属のキーホルダーにショーンフォントで「MASTERPIECE」の文字が入っていたような。当時のダンスホールブームにぴったりな一足ですね。■買取王国 豊山店 住所：愛知県西春日井郡豊山町豊場八反48-1 営業時間：11:00～0:00（買取受付終了23:30 ）問い合わせ：0568-39-0908　さて、東名が渋滞する前に出発！と、その前に。偶然名古屋で個展を開催していたカリスマ・ライブフォトグラファーのはしもっちゃんこと橋本塁のもとへ寄り道。元オーリー写真部で、今でも色々とお世話になっています。　壁いっぱいにバンドのライブ写真が展示されていました。　コロナによってイベントが中止になってしまったということで、ささやかながら。　「アディダス（adidas）」を愛するはしもっちゃんなだけに、会場には「イージーブースト（YEEZY BOOST）」もズラリと展示。お宝を前に今すぐ買取窓口へ駆け込みたくなる衝動を抑えつつ記念撮影（笑）。　最後はみんなで。オツカレイシタ！【まとめ】名古屋まで泊まりで遠征した今回のツアー。グッドイナフのライン・ネルシャツやボマーキッドというお宝を発掘することができ、いろいろと充実＆エンジョイさせていただきました。（MIMIC編集部）

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