インサイド

リキッドファンデーション　今季の新作リキッドファンデーションは、軽いつけ心地、崩れにくさに加え、スキンケア効果が期待できるものが多数登場。人気製品をさらに進化させたブランドも。ランコム（LANCÔME）　ランコムのNo.1リキッドファンデーション「タンイドル ウルトラ ウェア リキッド」が6年ぶりにリニューアル。長時間崩れにくい美しい仕上がりはそのままに、薄膜で密着度の高い快適なつけ心地とケア効果がアップしました。カラーラインナップに明るいピンクベースの新色（P-00）が追加され、14色展開に。新パッケージは100%リサイクル可能なサステナブルなボトルで、再生ガラス25%が使用されています。■タンイドル ウルトラ ウェア リキッド N（SPF48・PA＋＋、全14色、各30mL 各税込7590円）M･A･C（メイクアップ アート コスメティックス）　M･A･Cのアジア人のために開発されたファンデーションがさらに進化します。既存品の高いカバー力はそのままに、78％のスキンケア成分によるうるおいあふれる薄膜テクスチャーへとアップデート。素肌感のあるソフトマットな仕上がりが長時間続きます。アジア人の肌トーンに合わせた全16色を展開。■スタジオ フィックス フルイド SPF 25（SPF25・PA＋＋、全16色、各30mL 各税込7260円）【発売日】2024年4月5日（金）クリスチャン ルブタン ビューティ（Christian Louboutin Beauty）　クリスチャン ルブタン ビューティから初のリキッドファンデーションが登場しました。肌のうるおいを閉じ込めるセラミドや、肌荒れを防ぐシカ成分を配合。肌と一体化するような軽い付け心地でありながら高いカバー力が期待できるアイテムです。■タンフェティッシュ ルフルイド（全13色、各税込1万780円）ルナソル（LUNASOL）　ルナソルの新作ファンデーションは、水のようなツヤが輝くリキッドタイプです。美容液のようなうるおい感のある使用感で肌と一体化するようにフィット。毛穴や色ムラなどを均一にカバーしながら“フォギーグロウ”な質感を叶えてくれます。■ルナソル クラリティ フロウリクイド（SPF30・PA＋＋、全6色、各30mL 各税込6930円）【発売日】2024年3月8日（金）メイクアップフォーエバー（MAKE UP FOR EVER）　メイクアップとスキンケアの効果を両立させたリキッドファンデーションが発売。スキンケア成分86％の軽やかなつけ心地で、シートマスクをしたようなうるおい感でふっくらとした肌を演出してくれます。毛穴や小ジワなどの肌悩みを自然にカバーしながら、乾燥やくすみによる疲れた印象を感じさせない、艶やかな肌へ導いてくれるアイテムです。■HDスキン ハイドラ グロウ ファンデーション（全14色、各30mL 各税込6490円）シスレー（sisley）　シスレーのリキッドファンデーションは、「ファンデーションはスキンケアの最終ステップ」という考えのもと開発。自然由来の複合成分を配合しています。外的刺激から肌を守りながら、カバー力も兼ね備えた程よいツヤ感のあるルミナスマットな質感に。カラーバリエーションは、アジア人の肌色に合わせた全8色です。■フィト タン パーフェクション（全8色、各税込1万4520円）エクシア（EXCIA）　アルビオンが手掛けるエクシアの新作は、塗布した瞬間に肌と一体化するようなリキッドファンデーション。きめの細かい化粧膜が肌にしなやかにフィットし、肌の凹凸に沿って光をコントロール。透明感と立体感のある美しい肌を演出してくれます。■エクシア ベアヴィジョン ファンデーション（SPF28・PA＋＋＋、全4色、各30g 各税込8800円）・00 クリアベージュ・01 ライトベージュ・02 ライトオークル・03 ミディアムベージュ【発売日】2024年3月17日（日）ベアミネラル（bareMinerals）　ベアミネラルは、どんな環境下や肌質でも理想の肌を目指せる新作を発売します。低刺激設計に加えて、メイク持ち、軽やかな仕上がりと高いカバー力、若々しい印象をもたらす肌見え効果を追求。ブランド最高レベルの機能性を搭載したファンデーションです。■ベアプロ 24HR リキッド ファンデーション（SPF20・PA＋＋、全10色、各30mL 各税込5940円）【発売日】2024年3月1日（金）インウイ（INOUI）　“自分美”を叶えるインウイからは、人それぞれの骨格や血色感、肌の質感を引き立てるリキッドファンデーションがお目見え。肌にうるおいをもたらすケア成分を70％配合。UVカット効果と軽やかなつけ心地を両立し、みずみずしいツヤ肌が長時間続きます。■インウイ リキッドファンデーション（SPF50＋・PA＋＋＋＋、全5色、各30mL 各税込8800円）・00・01・02・03・04ヘラ（HERA）　ヘラは、ヘルシーな血色感のある“セミグロウスキン”を長時間キープしてくれる新作を発売。スキンケア成分を78％取り入れ、保湿力と圧迫感のないつけ心地が特徴です。柔らかなテクスチャーで毛穴や凹凸を自然にカバーし、透明感のある明るい肌に仕上がります。コントゥアリング効果で骨格までも美しく演出してくれるアイテムです。■グロウ ラスティング ファンデーション（SPF22・PA＋＋、全5色、各30g 各税込7700円）メイベリン ニューヨーク（MAYBELLINE NEW YORK）　今季のプチプラファンデーションで必見なのが、メイベリン ニューヨーク。薄膜でありながら長時間崩れにくい“全瞬間ヴィジュが良い”リキッドファンデーションが登場しました。肌の上でなめらかに伸び広がり、一体化するように密着するリアルスキンフィルム処方を採用。保湿成分のナイアシンアミドも配合。■SPステイ ルミマット リキッド ファンデーション（全6色、各税込2992円※編集部調べ）パウダーファンデーション　今季の新作パウダーファンデーションは、高い紫外線カット効果と低刺激処方を両立したアイテムがお目見え。紫外線が強くなる春夏、肌へのダメージが気になる季節に心強いアイテムが揃います。エトヴォス（ETVOS）　ロングセラーのプレストファンデーションがリニューアル。「グリチルリチン酸2K」「ツボクサ葉エキス」といった整肌成分を新たに配合し、より敏感肌に優しい処方へアップデートします。乾燥した肌にも密着するなめらかなセミマット処方で、肌悩みをしっかりカバーしてくれます。■タイムレスフォギーミネラルファンデーション（SPF50＋・PA＋＋＋＋、全4色、リフィル＜パフ付き＞各税込4180円）・ライト・ナチュラル・ナチュラルピンク・オークル■ブラックケース（税込880円）■ホワイトケース（限定品、税込880円）【発売日】2024年4月3日（水）エムアイエムシー（MiMC）　春夏シーズンに特に増える肌悩み「ゆらぎ・紫外線・メイク崩れ」にフォーカスしたパウダーファンデーション。南国植物のビューティオイルをブレンドし、ゆらぎや紫外線による肌荒れを防いでくれます。皮脂崩れを起こしやすい肌のうるおいバランスを整え、皮脂吸着ミネラル「カオリン」が、つけたての肌状態をキープ。しっとりした使用感で、乾燥が気になる人にも◎。■ミネラルエッセンスモイストEX（SPF50＋・PA＋＋＋＋ 全2色、各税込7150円）【発売日】2024年3月15日（金）クッションファンデーション　今季のクッションファンデーションはツヤタイプが主流。外出先でも気分が上がるパッケージデザインにも注目です。ジバンシイ（GIVENCHY）　ジバンシイ「プリズム・リーブル」シリーズに、クッションファンデーションが仲間入り。スキンケアレベルの処方で肌を守りながら立体的なツヤと透明感あふれる“プリズムスキン”に仕上げてくれます。軽やかで心地よいテクスチャーで、水や汗、擦れに強く、つけたての仕上がりが長時間持続。目元や小鼻といった細部にもフィットするハート型のパフも必見です。■プリズム・リーブル・スキンケアリング・グロウ・クッション（SPF45・PA＋＋＋、全6色、各12g 本体各税込9240円、リフィル各同6160円）【発売日】2024年3月1日（金）ムースファンデーション　ヘアサロン専売ブランド「アイエム」からは、珍しいムース状のファンデーションが登場。アイエム（im）　肌の上で軽やかに伸び広がり、薄膜がピタッと密着するような使用感のムースタイプ。美容液成分を73％配合し、これ1つで美容液、日焼け止め、化粧下地、ファンデーションの役割を果たしてくれます。くすみ、血色のなさ、赤みといった悩みにそれぞれ対応する3色をラインナップしています。■アイエム カラーレタッチ CC ムース ファンデーション（SPF50＋・PA＋＋＋＋、全3色、各50g 各税込2970円）

DIOR

GIVENCHY

SISLEY

Christian Louboutin

LUNASOL

LANCÔME

M·A·C

BAREMINERALS

ETVOS

INOUI

HERA

MAKE UP FOR EVER

MiMC

MAYBELLINE NEW YORK

EXCIA

Beauty

【2024年春夏】新作ファンデーションまとめ　軽い使用感とケア効果を追求した製品が豊富

■ジャン-ピエール・シャリトン（日本ロレアル代表取締役社長）1966年3月13日生まれ、フランス・パリ出身。1989年にフランスのEM リヨン経営大学を卒業。1991年に仏・ロレアル本社に入社し、スキンケアブランド「Biotherm」でキャリアをスタート。タイ、韓国、イギリス・アイルランドのロレアル リュクス事業本部長を経て、2008年にロレアル リュクス事業本部「ジョルジオ アルマーニ ビューティ」のグローバルプレジデントに就任。2013年にロレアル アジア太平洋地域（APAC）のロレアル リュクス事業本部ゼネラルマネージャーに就任、2021年11月より現職。“マスクビューティ”の幕開けー2022年を一言で振り返ると？　“歴史的”な1年でした。その理由は2つ挙げられるのですが、1つは2021年に傘下に入ったプレミアムスキンケアブランド「タカミ（TAKAMI）」の躍進です。そしてもう1つはリテールの成長でしょうか。われわれは市場の3〜4倍の速度で成長を遂げており、日本国内において“外資系化粧品メーカーNo.1”というポジションをより強固にすることができた1年でしたね。ー“歴史的”と言えるほどの成長を遂げることができた背景をどのように分析していますか？　日本国内の化粧品市場は、インバウンド需要を除いた日本人による消費に目を向けるとコロナ禍以前にまで回復しています。これは未だ回復していない業界もある中でとても興味深いことです。回復の背景には新しいビューティ、つまり“マスクビューティ”の幕開けと定着があると思います。ー“マスクビューティ”の定着で業界の動向がどう変わったのでしょうか？　まずは髪に意識が向いたと思います。以前よりもヘアカラーを楽しむ人が増え、それによりヘアケアの質にこだわりを持つようになりました。さらに髪色を変えると、眉の色や雰囲気、目元のメイクを変えたいという欲も生まれますよね。　またマスクの常用で肌荒れはもちろんですが、たるみも気になる人が増え、スキンケアニーズが高まったことも大きい。中でも、毛穴やニキビなどマスクの着用による新しい悩みを解決するために美容液に注目が集まりました。ーさらにコロナ禍の変化として、“おこもり”美容から一気にフレグランスニーズが高まりましたね。　在宅勤務で自宅で過ごす時間が増えたことで、リフレッシュに香りを楽しむ人が増えましたね。マスクビューティの登場は、この3年で、過去100年にわたって変わらなかった日本の消費者の美に対する考え方を一気に変えたと思います。新型コロナウイルスの分類が5類に移行して規制が緩和されても、この3年の間に定着した習慣と、日本の方々の感染予防対策への意識の高さを考慮すると、マスクビューティのニーズは、今後も一定程度継続してあるだろうとみています。　われわれはスキンケアから、メイクアップ、ヘアカラー、ヘアケアまで、全てのカテゴリーの製品、さらには価格帯においても幅広く網羅していることで、適切な製品を適切なタイミングで提案することが可能で、市場ニーズに切り込めた。そういう意味で“歴史的”な1年になったと思います。日本ロレアル傘下の主なブランド・ロレアル プロフェッショナル（L’Oréal Professionnel Paris）・ロレアル パリ（L'Oréal Paris）・イヴ・サンローラン・ボーテ（Yves Saint Laurent Beauté）・ヴァレンティノ ビューティ（VALENTINO BEAUTY）・キールズ（Kiehl's SINCE 1851）・ケラスターゼ（Kérastase）・シュウ ウエムラ（shu uemura）・ジョルジオ アルマーニ ビューティ（GIORGIO ARMANI Beauty）・タカミ（TAKAMI）・ヘレナ ルビンスタイン（Helena Rubinstein）・プラダ（PRADA）・メイベリン ニューヨーク（MAYBELLINE NEW YORK）・メゾン マルジェラ フレグランス（Maison Margiela Fragrances）・ラ ロッシュ ポゼ（La Roche-Posay）・ランコム（Lancôme）ーそんな中、2022年にヒットしたブランドやアイテムは？　「メイベリン ニューヨーク（MAYBELLINE NEW YORK）」、「タカミ（TAKAMI）」、「ラ ロッシュ ポゼ（La Roche-Posay）」、「シュウ ウエムラ（shu uemura）」、「ケラスターゼ（Kerastase）」が2ケタ成長となりました。製品をあげると、メイベリン ニューヨークは昨年秋に発売したマスカラ「スカイハイ」が市場でNo.1となり、品薄が生じてしまうほどのヒットを記録しています。ニキビや毛穴、角質ケアニーズの高まりによって、タカミの角質美容水「スキンピール」や、ラ ロッシュ ポゼの美容液「エファクラ ピールケア セラム」、シュウ ウエムラのクレンジング「クレンジングオイル」もコロナ禍での肌荒れに悩む人を中心に人気を集めましたね。ケラスターゼはヘアケアへの質にこだわる人が増えていることから、最高峰の「クロノロジスト」のオイルが人気です。　またわれわれもフレグランスやアロマ、ハンドフレグランスも好調でした。「メゾン マルジェラ（Maison Margiela）」の「レプリカ」のフレグランスやキャンドル、「イヴ・サンローラン・ボーテ（Yves Saint Laurent Beauté）」のアイコンフレグランス「リブレ（LIBRE）」などが支持されていますね。リピート率の高い「タカミ」の躍進ー冒頭で“歴史的1年”のひとつとして、タカミの躍進を挙げられています。タカミというブランドはどんなブランドなのでしょうか？　まず、「生涯 美肌のかかりつけ」という理念を掲げた、ブランド哲学です。化粧品を購入する時、その時々のたるみやシワといった悩みに合わせて1〜2回リピートすることが多いと思いますが、タカミは30日ごとのサブスクリプションが主体のビジネスモデルを構築しています。1ヶ月に1本の定期便による継続購入率が高く、毎日スキンピールを使用しているというお客さまが多くいます。一度使うと、その機能性を実感して、継続して使っていただける、“美肌のパートナー”としての地位を確立しています。　そして前社長の岡村雄嗣氏にも、国際的な化粧品会社であるロレアルの一員として、人員や予算、リソースを提供していますが、これまでに積み重ねてきた顧客との信頼感を損なわないやり方を買収後も重視しています。グローバルの環境の中でも日本らしさを守ってもらえるように、マーケティングをある程度委ねながら、連携を取っています。彼の手腕を尊重し、日本発の化粧品会社の質にとても感嘆しています。ータカミの今後のグローバル戦略は？　1月には中国本土に進出しました。4月までに台湾、2023年度中にはオーストラリアへも導入していきます。また、アジアのさまざまな国際空港でも展開していく予定です。オフラインとともに成長するECーECが好調です。日本市場においては、他社がEコマースに二の足を踏んでいた10年以上前に、いち早く参入し順調に拡大しています。現在の日本ロレアルのEC化率は？　コロナ禍を経て、「サービスを受けてみたい」「試してみたい」というニーズの高まりから、店頭に消費者が戻りつつありますが、それと同時にEコマースが浸透し、購入チャネルの多様化が進んでいますよね。われわれはオフラインとEコマースともにバランスよく成長させることができました。化粧品市場で2019年に5〜6%と言われていたEC化率が、2022年には18％まで伸長している中で、日本ロレアルのEC化率は37%と、市場の成長スピードを大きく上回り成長しています。クリエイティビティを育むオフィスへと刷新ー昨年は新宿の本社オフィスを改装しました。2006年の本社移転後初の大規模なリニューアルをこのタイミングで行ったのはなぜでしょうか？　在宅勤務でも十分に生産性高く働くことができますし、通勤時間の短縮にもつながります。ただやはりオフィスに戻って、働いてもらいたいという思いがあります。そのため徹底的に「なぜオフィスに戻るべきなのか？」を考えました。　出社することの利点は、社員同士が顔を合わせて偶発的に会話をすることができますし、対面でのやり取りによってスクリーン越しには生まれ得ないアイディアが生まれることがあります。この一つひとつが影響して、最終的にビジネスにつながるアイディアやクリエイティビティにつながるのです。ビューティ業界というのは、美しいブランド、美しい製品、そして美しいお客さまの全てが備わって成り立っています。われわれはテック企業でも、サービス企業でもありません。ビューティ業界に身を置くのであれば、新しいアイディアやクリエイティビティをトップレベルで育む必要があります。そのためのリニューアルです。ー具体的には？　フロアの40％を一人ひとりが集中して働けるワークステーションに、60％を「協働」をテーマにディスカッションが可能で、アイディアが生まれるようなコラボレーション空間に仕上げました。内装にはサステナビリティも意識しました。アイシャドウやファンデーション、リップなど約60種類・約4400個の廃棄前の自社製品をアップサイクルして、塗料や照明のシェード、タイルなどに活用しています。働きやすく、さまざまな人を温かく迎え入れる空間であり、われわれのミッションでもある地球を守る環境活動への想いものせたオフィスに生まれ変わりました。ーサステナブル活動で、さらに取り組みたいことは？　昨年は日本国内の主要な事業拠点において、カーボンニュートラルを達成することができました。またテラサイクル社との化粧品空き容器を回収およびリサイクルも進めています。今後ですが、廃棄ゼロに近づける施策に力を入れていきたいと考えています。全てのプロジェクトで地球への負荷を減らすことをポリシーにしています。イノベーションハブとしての日本市場ーそのほか、どのようなイノベーションを行ったのでしょうか？　やはり研究のイノベーションだと思います。世界最高峰レベルの研究開発施設であるリサーチ＆イノベーションセンターは、フランス、アメリカ、中国、インド、日本の5ヶ国にしかありませんが、中でも日本のイノベーションレベルの高さ、深度、進化は目覚ましく、ロレアルにとって日本は非常に重要なイノベーションハブです。日本で大成功を納めている製品イノベーションは世界に展開する際の大成功にもなり得るので、全てのブランドで日本発のイノベーションを目指しています。ー異業種とのイノベーションも進んでいますね。　より基礎的なイノベーションとして、日本のエコシステムに合うものの発掘にも力を注いでいます。例えば医薬品製造企業である森下仁丹との共同研究により、植物から得た化粧品の有用成分を用いた「アクティブデリバリーカプセル」の開発に成功しました。日本の他業種の企業とのコラボレーションによって、グリーンサイエンスを発展させているところです。　また日本の自動車業界は、美しく鮮やかでユニークな自動車の塗装に長けています。私は週末の青山通りで鮮やかなカラーの自動車がたくさん停まっているのを見て、この色をメイクに活かせたらどんなに楽しいだろうかと考えました。そこで、日本の自動車メーカーと3Dペインティングの開発を進めています。日本で開発、世界で発売する製品もー自動車の色から、メイクの色に発想を転換するのはとても面白いですね。その発想はどこから生まれるのでしょうか？　常に興味、好奇心をもって、オープンに考えることから始まります。日本に対する敬意を忘れないことも大切です。日本発のイノベーションの中には、国内での展開はありませんが、中国で成功を遂げている「ロレアル パリ」のスキンケアがあります。日本のリサーチ＆イノベーションセンターは、日本だけでなくアジアを中心とした世界の消費者に向けて開発しています。グループとしても謙虚に、各国や各地域の事例から丁寧に学び取り、展開していくという姿勢を大事にしています。　これまで述べたように、われわれのイノベーションには3つの方向性があり、1つは日本で成功している製品を世界に広めていくことです。もう1つは、すでに日本の産業エコシステムに連なる企業や技術とコラボレーションすることで新たなイノベーションへとつなげること。もう1つは、R&Iを活用して独自のイノベーションを生み出すことです。日本ロレアルのビューティテックイノベーション・主要ブランドでバーチャルメイク機能「ヴァーチャルトライオン」を導入。店舗やオンラインで展開する。・イヴ・サンローラン・ボーテからスマホ連動の口紅が登場。AIが最適な化粧品を提案するテクノロジー「Perso」を導入。・ランコム、キールズで肌測定器「スキンスクリーン」導入。3つのライトと高精細カメラで顔を撮影、独自のAIアルゴリズムで肌を分析。2023年を目処にヘレナ ルビンスタインでも導入予定。・ランコムでペン型肌測定器「ユースファインダー」導入。グローバルで発表されたビューティテックイノベーション・世界初コンピューター制御のメイクアップアプリケーターなど新テクノロジーを発表ーコロナ禍でも、化粧品を楽しみたいという消費者の気持ちは変わりません。2023年の化粧品市場をどう見ているでしょうか？　マスカラやアイシャドウ、アイブロウといったアイメイクは引き続き伸びていくでしょう。一方でファンデーションを含めたメイクアップでは、マスクに移らないものなど技術的な進化を追求していきます。化粧品の衣服などへの付着を防ぐ、PGPという素材を用いた技術の開発に成功しており、24年の製品化に向けて進めています。メイクカテゴリーは2019年のコロナ禍以前と全く同じように戻っているとは言い難い状況ですが、総じて伸長していくと見込んでいます。スキンケアについては、日本のスキンケアはアジアでも世界でも高い評価を受けています。日本発の製品の世界展開をさらに推進していければと考えています。　日本ロレアルとしては、国内に本社機能、研究開発所、工場、倉庫といった主要拠点すべてを持つという強みを生かし、日本発のブランドの国際化、そして海外発のイノベーションの日本での展開、両面から積極的にアプローチし、市場シェアをさらに伸長していきます。ー最後に今年のイノベーションの課題と今後の戦略を教えてください。　サステナビリティや、女性活躍推進、ダイバーシティ＆インクルージョン（D&I）を含む非財務的な業績も重要だと考えています。女性の活躍・エンパワーメントに関しては、まずシングルマザーの経済的安定とキャリアアップの支援を目的とした独自プログラム「未来への扉」を継続していきます。また社内では役職者の半数以上が、役員では約40％が女性ということもあり、さらなる女性の活躍を推進していきたいと考えています。DE&I（Diversity, Equity & Inclusion）においては、LGBTQIA+当事者の社員も働きやすい環境作りを目指しています。2010年に設立した障がいのある人々に雇用の機会を創出する「さいわいファクトリー」では、化粧品のラベルや印刷業務などの業務を行っています。この取り組みは日本で始まったものですが、今まさにアジアのほかの地域にも拡大していこうと検討しているところです。こういった非財務的な課題を重視して取り組んでいきます。（文：米山奈津美、聞き手：福崎明子、平原麻菜実）

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【トップに聞く2023】日本ロレアル ジャン-ピエール・シャリトン社長　“歴史的な1年”でさらなる成長軌道へ

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化粧品の空き容器はリサイクルへ、今すぐ参加できる回収サービス

ブラウン系使いやすいニュートラルブラウン　ラインナップが豊富な「メイベリン ニューヨーク（MAYBELLINE NEW YORK）」のマスカラは、プチプラといえど侮れない実力派アイテムばかり。カラバリ豊富な「スナップスカラ」も、デイリーに使えるブラウンがラインナップ。軽いつけ心地のジェルインクによるナチュラルな仕上がりは、まるで自まつ毛のよう！Amazon で購入する　ツバキオイルを配合した「エムアイエムシー（MiMC）」のマスカラで、まつ毛のケアも抜かり無く。38度以上のぬるま湯で簡単にオフできるフィルムタイプで、デリケートな目元にもやさしい使い心地です。Amazon で購入する　「エトヴォス（ETVOS）」のこだわりのスキンケア発想が活かされたマスカラです。絶妙なブラウンカラーは、ミネラルと天然色素だけで着色されたもの。日本人女性の目の形状に合わせたブラシがまつ毛を根本から立ち上げながら、植物由来のカールロック剤で速乾カールキープ。たっぷりの保湿・美容成分によって、メイク中のケアも叶います。Amazon で購入する　ナチュラルなセパレートまつ毛を目指すなら、断然コンパクト＆スリムなブラシのマスカラがおすすめ。まつ毛1本1本のキワまで均一に塗れ、短い下まつげ逃しません。「イニスフリー（innisfree）」のマスカラは、毛先までしっかりとコートするウォータープルーフ仕様です。Amazon で購入する　洗練されたブラウンカラーで目元の印象をアップしてくれる「ヴィセ（Visee）」のフィルムタイプのマスカラです。Wカール成分を配合している他、独自のブラウニッシュパウダーによる高発色が特徴。黒い自まつ毛もきちんとブラウンカラーに変わります。Amazon で購入する　ダークなニュアンスカラーが揃う「エクセル（excel）」のブラウンマスカラは、極細のブラウンファイバーによるロング効果と、スーパーカールフィックス処方によるカールキープが期待できます。上向きロングまつ毛がお好きな方に。Amazon で購入する　上まつ毛をボリュームアップしてくれるブラシは、繊細な下まつ毛には塗りにくい…...。そんなお悩みはこの「エチュード（ETUDE）」のマスカラが解決してくれるかも？！2種類のブラシによって、長さや細さが異なるまつ毛にも全方向からアプローチ。360°どこから見ても隙の無いぱっちり美まつ毛が完成します。Amazon で購入するトレンドの赤み・オレンジ系ブラウン　昨年ブランドリニューアルを果たした「エテュセ（ettusais）」からは、レッド系パールがやさしい輝きをプラスしてくれるバーガンディブラウンのマスカラをピックアップ。極細の三角形ブラシで、短いまつ毛もしっかりとキャッチしてくれます。Amazon で購入する　まつげにも眉にもマルチに使える「オンリーミネラル（ONLY MINERALS）」のマスカラです。膨潤性クレイとフィルム成分により、カールさせつつダマを防いだなめらかな仕上がりに。毎日の使用で気になる色素沈着も防ぐ処方になっています。目元を明るくしてくれるトレンドのテラコッタカラーは、アクセントとしてポイントづかいにもぴったり。Amazon で購入する　落ちないティントで人気の「ペリペラ（peripera）」。インクボトルのような、ユニークなボトルにはいったマスカラも実は優秀！とにかく持ちが良く、にじまないんです。ピンクを加えたスイートなブラウンも、他ではあまり見かけないソフトさがガーリーな雰囲気いっぱいです。Amazon で購入する　「ケイト（KATE）」の「ラッシュフォーマー」シリーズは、下向きまつ毛で悩む人の強い味方。まつ毛を内・外側からWで固定してカーブをクセづける独自の“カーブメモリー処方”は見逃せません。レッドオレンジみのあるブラウンであたたかみのある目元に。Amazon で購入するブリーチヘアにもおすすめのイエロー系ブラウン　ハイトーンヘアにしたなら、まつ毛のカラーリングも明るく揃えてみるのはいかが？顔のカラートーンを揃えると、一気に垢抜け顔を演出できます。「マジョリカ マジョルカ（MAJOLICA MAJORCA）」のマスカラは、眉毛にも使える2WAY仕様がポイント。ひと塗りで明るく色づくのに、適度にばらけて塗布できる特殊ブラシにより毛並み感もキープできます。Amazon で購入するネイビー系　100％ヴィーガン＆クルエルティフリーのクリーンビューティーブランド「パシフィカ（Pacifica®）」のウォータープルーフマスカラです。天然ミネラルやココナッツ、海藻類などの自然由来成分がぎっしり。ちなみに、深みのあるブルーカラーの名前は、“深海”を意味する「Abyss」。ナチュラルなブランド感のある魅力的なネーミングです。iHerb で購入する　優しい使い心地のアイテムなら、国産オーガニックコスメブランド「アクア・アクア」のマスカラを。真珠プロテインとミネラル、フレッシュフルーツエキスがまつ毛に潤いを与えながらツヤ感のある繊細なロングまつ毛が出来上がります。スリムなブラシで塗りやすいのも◎。Amazon で購入する　ドイツ発のナチュラルビューティーブランド「ドクターハウシュカ（Dr.Hauschka）」のマスカラも、ボタニカル成分で仕上げられた1本。ケア効果のある植物エキスや、ミツロウなどがまつ毛を包みこみ、しっかり印象的な目元へと導いてくれます。Amazon で購入するグレー系　意外と少数派のグレーマスカラは「エチュード」で発見。グレーなら、黒よりも柔らかく、それでいてクールに決まります。ボリューム＆カールのマスカラでも「やりすぎ」感を抑えて大人っぽく仕上がるのが良いですね。Amazon で購入する

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