インサイド

　バイレードの2024年ホリデーは「Homecoming」をテーマに、鮮やかなタータン模様を通じて、ひとつになる温もりや伝統、家の心地よさを映し出します。限定のメイクアップアイテムやフレグランスのセット、雑貨など豊富にラインナップ。バイレード 2024年クリスマスコフレ 発売情報発売日：2024年10月26日（土）取り扱い店舗：公式オンラインストア、直営店、一部の取扱店舗メイクアップコレクション　クリエイティブイメージ＆メイクアップパートナーであるルチア・ピカ（Lucia Pica）が手がけるメイクアップコレクション「ギルデッド メモリーズ（Gilded Memoires）」。このコレクションでは、祝福の本質を捉えて洗練さと創造性を融合させ、集うことへの喜びを反映しています。コントラストやダイナミックな動き、深いトーン、ぜいたくなディテールにインスパイアされています。アイシャドウパレット　深みのあるソウルフルなグリーンや、華やかな輝きのゴールド、きらめくディープパープルなど洗練されたシェード5色が揃うアイシャドウパレット。マット、メタリック、サテン、シマーの異なるテクスチャーで、単色はもちろん、混ぜたり重ねたりと自由にアイメイクを楽しんで。◾️アイシャドウ 5 カラーズ（限定種、1万340円）・トランセンデントマスカラ　スタイリッシュなブラックの曲線的なケースに収められたマスカラは、印象的なダークグリーンの限定色で目元にドラマティックなアクセントをプラス。リッチな色合いがホリデーにふさわしい高揚感を表現しながら、日常使いできる使い勝手の良さも嬉しいポイントです。◾️マスカラ（限定色、7150円）・マグネティック ステイトリップスティック　すべるようなつけ心地と鮮やかなカラーがとろけるように唇になじみ、軽いヴェールをまとったような輝きのある仕上がりを叶えます。新色はヴィヴィッドなオレンジレッドカラーで、表情を華やかに彩ってくれます。◾️リップスティック サテン（新色、8690円）・フランボヤント レッドハイライト　メタリックなアイボリーゴールドのハイライターが限定でお目見え。光を反射する小さなパールが、内側から発光するような繊細で洗練された輝きを放ち、くすみのない自然な仕上がりを長時間キープします。◾️バトン ド ルミエール（限定、7920円）ギフト　タータンをまとったギフトボックスには、バイレードのベストセラーアイテムが収められ、毎日のルーティンをぜいたくなひとときに変えてくれます。厳選されたフレグランス、キャンドル、メイクアップ、ボディケアは、クリスマスのプレゼントにも自分へのご褒美にもぴったり。フレグランス　通常は50mLと100mLで展開されているバイレードの人気フレグランスが、250mLの特大サイズで登場します。「バル ダフリック」、「ローズ オブ ノーマンズ ランド」、「ジプシー ウォーター」、「モハーヴェ ゴースト」、「ブランシュ」、「スーパー シダー」をラインナップ。◾️オードパルファン（限定、250mL 6万6880円）・バル ダフリック・ローズ オブ ノーマンズ ランド・ジプシー ウォーター・モハーヴェ ゴースト・ブランシュ・スーパー シダーフレグランスセット　黄色いタータンチェック柄が温かみのあるギフトボックスには、同じ香りのオードパルファンとボディローションをセット。24種の香りが入ったディスカバリーセットでは、定番の香りから最新作の「デザートドーン」まで試すことができます。レザー製のトラベルケースのセットや、ブランドを代表する香り5種を集めたセットも。◾️ル・パルファン（限定、4万6970円）・ バル ダフリック・ブランシュ・ローズ オブ ノーマンズランド・モハーヴェ ゴースト・ジプシー ウォーター◾️ラ グランド ディスカバリーセット 2024（限定、2mL×24本 3万1680円）◾️トラベル パフュームケース セット（限定、12mL×3本 2万8050円）・バル ダフリック・ブランシュ・ローズ オブ ノーマンズランド・モハーヴェ ゴースト・ジプシー ウォーター◾️レ ミニアチュア（限定、8mL×5本 2万6180円）・バル ダフリック・ブランシュ・モハーヴェ ゴースト・ジプシー ウォーター・ローズ オブ ノーマンズ ランドヘアケアセット　クリスマスらしい赤のパッケージには、ヘアパフュームとヘアブラシが入っています。ヘアパフュームは一日を通してほのかに香り、リフレッシュした感覚の輝く髪をキープしてくれます。ブラシにはブランドロゴの「B」をエンボス加工でデザイン。◾️ヘアパフューム ＆ ヘアブラシ ギフトセット（限定、75mL 1万340円）・バル ダフリック・ブランシュ・モハーヴェ ゴースト・ローズ オブ ノーマンズ ランドボディケアセット　乾燥する冬に欠かせないボディケアからは、ボディウォッシュとボディローション、ハンドクリーム2種、ハンドウォッシュとハンドローションがセットに。豊かな香りが心と身体を包み込んでくれます。◾️ボディケア ギフトセット（限定、225mL×2本 1万5950円）・ブランシュ・ジプシー ウォーター・バル ダフリック・モハーヴェ ゴースト・ローズ オブ ノーマンズ ランド◾️ハンドケア ギフトセット（限定、30mL×2本 1万1220円）・バル ダフリック ＆ モハーヴェ ゴースト・ブランシュ ＆ ジプシー ウォーター◾️ハンドウォッシュ＆ローション ギフトセット（限定、450mL×2本 1万5950円）・ローズ・スエード・チューリップマニアメイクアップセット　魅惑的なバーガンディレッドが特徴の新作マットリップスティック「エペルドュ」と、透明感のある輝きを放つリキッドリップ「ファントム」が華やかな表情を引き出してくれます。外出先で便利なポケットミラーも含まれています。◾️リップスティック ギフトセット（限定、1万5180円）・リップスティック マット エペルドュ・リキッドリップスティック ヴァイナル・ポケットミラーホームフレグランス　パチパチと音を立てて温もりをもたらす暖炉をイメージした限定キャンドルは、ローズペタルとカルダモンのブレンドで幕を開け、シダーウッドとキャロットシードへと続き、最後にカシミアウッドとラズベリー、新鮮なアンバーのノートが穏やかでフェスティブなムードに包み込んでくれます。キャンドルとリッドのセットも。◾️エンシェント サンド（限定、240g 1万1770円）◾️フレグランスキャンドル＆リッド ギフトセット ツリーハウス（240g 1万1770円）バイプロダクト　“ビューティ”の枠に収まらないバイレードの基本哲学を反映したアイテムが揃う「バイプロダクト（Byproduct）」。遊び心を添えたカラフルなクッションやスカーフ、湯たんぼなどがくつろぎの時間を彩ります。スカーフ　ホリデーシーズン限定のスカーフは、冬のワードローブにアクセントをプラスしてくれる鮮やかなカラー。最高品質のメリノウールとカシミヤ糸で、厚手の織り地が柔らかな手触りと抜群の快適さを実現します。◾️アルファベータ スカーフ（限定、3万9050円）・グリーン・イエロー・レッドストッキング　ホリデーのシンボルでもあるストッキングでギフトを華やかにデコレーション。グリーン、レッド、イエローの3色展開です。◾️アルファベータ ストッキング（限定、2万3100円）・グリーン・イエロー・レッド湯たんぽ　寒さが増す季節にぴったりな湯たんぽは、暖を取って過ごすひとときの心地よさを高めてくれます。◾️アルファベータ ホットウォーターボトル（限定、2万8600円）・グリーン・イエロー・レッドクッション　お部屋で快適に過ごすためのクッションは、トーナルステッチで仕上げられ、中材には低アレルギー性のポリエステルを採用。カバーは取り外し可能です。◾️アルファベータ クッション（限定、4万1800円）・グリーン・レッド・イエローブランケット　ブランケットは特徴的なステンシルグラフィックの織り模様が施され、柔らかな繊維がソファやベッドで気軽に掛けて使える心地よさをもたらします。エンボス加工のレザーパッチは、刺しゅうと手縫いで丁寧に仕上げられています。◾️アルファベータ ブランケット（限定、8万4700円）・グリーン・レッド・イエロー

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【2024年クリスマスコフレ】バイレード：限定のアイパレットやハイライトが温もりを表現

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MATIERE PREMIERE

2024年ホリデーのコスメギフト61選　5人の百貨店化粧品バイヤーが厳選

　ファッションPR編第3回は、エドストローム オフィス（EDSTRÖM OFFICE）でファッションとビューティをPRする新原千里子さんにフォーカス。ベストバイコスメに選んだアイテムを使ったメイクアップと、それに合わせたファッションで登場していただきました。Chiriko's 2024年上半期ベストバイコスメ　ベストバイコスメは「クレ・ド・ポー ボーテ（Clé de Peau Beauté）」のプレストパウダー「プードルコンパクトエサンシエルn エレガントスリム」です。私はヴィジュアルに惹かれて購入する“パケ買い”が多く、見た目が素敵なプレストパウダーを探していた時に見つけて購入しました。今年リニューアルして中身が新しくなったようで、シアーマットの仕上がりで自然に肌を明るくしてくれながら、粉っぽくない感覚でカバーしてくれます。機能性はもちろんですが、薄い金属製のパッケージなのに詰め替えもできて、持ち運びやすいサイズなのもお気に入りです。肌に塗布する時、家ではブラシを使っていますが、持ち運ぶ時は付属の小さいパフを使ってお直ししています。　そのほかのベストバイコスメもパケ買いしたもので、「スザンヌ・カウフマン（Susanne Kaufmann）」のボディバターと、「バイレード（BYREDO）」の「リップスティック サテン〈122 ダムソン ジャム〉」を選びました。ボディバターはスザンヌ・カウフマンの中でずっと気になっていたアイテムで、今年パリに出張した時、百貨店「ギャラリー・ラファイエット」で店員さんに話を聞きながら購入しました。こっくりとした重めのテクスチャーで使い心地がよく、どこかホテルっぽい甘めな香りがほんのり肌に残るので、夏でも香水代わりになるところが好きです。バイレードのリップは肌になじみやすいパープルピンクに近いヌーディなカラーリングで、玉虫色っぽい輝きのラメが綺麗なんです。軽くつけるだけで元の唇の色をカバーしてくれますし、チークとしても使えるので、血色感を出したい時は頬にも塗っています。今年からリフィル式になって、登場したカラーも全部可愛いので、何色か集めたいなと思っています。普段のファッションのこだわりは？　アイテムを選ぶときはフォルムに一番こだわっています。自分の体型の好きなところを活かして、嫌いなところをうまくカバーしてくれるフォルムが好きなので、いつも自然とトップスはタイトめでボトムスは大きめを選んでいます。グレイト（GR8）などのセレクトショップで購入することが多く、アパレルもコスメのようにヴィジュアルで惹かれて購入する“感覚買い”をよくしています。トップス:Guizioボトムス: T.Tシューズ: TOKYO BOPPERinstagram: @ghipikq（企画・編集：藤原野乃華）

【服好きが選ぶベストバイコスメ】ファッションPR編 vol.3 新原千里子：見た目も中身も美しい「クレ・ド・ポー ボーテ」のパウダー

Editor's comment✍️　世界一のヒットメーカーであり実業家、そして「ルイ・ヴィトン」のメンズ クリエイティブ・ディレクター...。“7つの顔”を持つようなクリエイターのファレル・ウィリアムス。そんな彼が初めてLVで手掛けたフレグランスということで、気にならずにはいられない！と試してみた新作。ガルバナム、シダーウッド、サンダルウッド、ベルガモット、ジンジャーなどで構成された香りは、弾けるようなパワフルさとポジティブなムードを感じます。そう、まさにファレルのヒット曲「Happy」そのものが香りになったような。偏光加工されたボトルは光が当たると虹色に輝くのも素敵。今年はサマーマインドを掻き立てるフレグランスが豊作で、毎日の相棒を選ぶが難しい今日この頃です。（ビューティエディター M・H）

【日々是コスメ】ファレルの音楽が聞こえてきそうな「ルイ・ヴィトン」のフレグランス

Editor's comment✍️　このリップスティック、6月にリニューアル発売されたんですが、そのタイミングで、クリエイティブイメージ＆メイクアップパートナーのルチア・ピカ（Lucia Pica）さんにインタビューさせていただける機会をもらえたんです。そのインタビューの中でルチアさんがこのリップについて、「時間が経ちリップが落ちていく過程さえ、時間の移ろいを描く、そんなエモーショナルな変化と瞬間を楽しめる仕上がり」と。これは買うしかないとショップへ。色味はスタッフの人に、「普段使わないけど、私に似合いそうな色」をオーダーして選んでもらったコミューター。色のつき方が絶妙で、なんか“湧き出る”感じ。確かに、落ちていく様もかっこいい女性のような気分になれるかも。パッケージの見た目もバイレードらしさがあふれてますよね。（ビューティディレクター A・F）

【日々是コスメ】落ちていく様さえもかっこいい、バイレードのリップ

■ルチア・ピカ2008年からフリーのメイクアップアーティストとして数々のファッション誌、広告キャンペーンなどでキャリアを重ねる。2015年から6年間、シャネルのグローバル クリエイティブ メイクアップ＆カラーデザイナーを務めた。2022年よりバイレードのクリエイティブイメージ＆メイクアップパートナーに就任。ーーこれまでユルゲン・テラーやスティーヴン・マイゼルなど多くの著名なフォトグラファーとコラボレーションし、名だたるメゾンで仕事をしてきたルチアさんですが、そうした現場で影響を受けてきましたか？　もちろんです。本当に多くのフォトグラファーの方々と仕事をしてきて、多大なインスピレーションを受けています。ただ、フォトグラファーだけではなく、さまざまな現場でのクルー全員から刺激を受けたと言っていいでしょう。彼ら、彼女らのさまざま角度からアイデアをもらっています。作品に対する取り組み方や進め方は本当に千差万別で、私はそのバリエーションが大好き。例え同じクルーで撮影に挑むとしても、違う日、撮影のセットアップが異なれば、全く違う感性で向き合うことになり、新しいものが生まれます。そうしたすべての現場が刺激的で、楽しみなんです。ーーシャネルでの大役を経て、バイレードのチームに加わってからは2年が経ちました。これまでの仕事との違いや、ご自身の中で何か意識の変化はありましたか？　もちろん、たくさんのことが変わったと感じます。ベンと一緒にバイレードのコスメティックを担当することになった時に、ベンからまずフレグランス作りをどうしているのか、どんなストーリーを描こうとしているのかを聞いたんです。彼は記憶や体験、経験、とてもエモーショナルな要素に基づいて香りを創造しているのだとわかりました。そうした内面的なインスピレーションについて彼から多くを学びました。私にとってそのプロセスは新鮮で、これまでと異なる経験でした。ーーでは、ルチアさんがバイレードのメイクアップアイテムについて考えるときは、ベンさんとのコミュニケーションや感情的なエピソードが重要な要素になるのでしょうか。　ベンとはブランドについて、プロダクトについてさまざまな話をするのですが、例えば今度何を作ろうかとなったとき、「あの素材を使いたい」「どんなシェードにしたい」と彼から具体的な要望が出てくることはないんです。　もっと大きなトピックというか、ブランドを通じてこんなストーリーを描きたいとか、こういう世界観を表現していきたいという感じで、全体感についてあらゆる視点でコミュニケーションを深めていくんです。一見関係がないような、どんな人生だったか、最近面白いと思うことは何か、お互いのクリエイションについてのあれこれを話して、そこからプロダクトのインスピレーションが湧いてくるんです。ーーフレグランスを中心としたバイレードにおけるメイクアップの役割について、ルチアさんはどう解釈していますか？　ベンとの会話の中でとても印象に残っていることがあります。フレグランスをつける時、香りは目に見えないけれど、確かに“香りが物語る何か”があると。この話はとても私の心に響いて、私が作るメイクアップのアイテムでもそのストーリーを描こうと思ったのです。メイクアップは香りと反対に目に見えるものですよね。それでも、バイレードがこれまで香りを通じて伝えてきた“目に見えないストーリー”を、今度は目に見える形でどう生み出せるだろうかと考えています。今、バイレードでのクリエイションではそんなことに挑戦しているのですが、とても刺激的ですよ。ーーバイレードのリップスティックはメイクアップラインのローンチから展開しているアイテムです。今回どんな点がパワーアップしましたか？　新しく発売する「リフィラブル リップスティック サテン」は、まずフォーミュラが進化しました。それによって、ベンと私が大切にしている、内面から湧き出てくるものが伝わるようなリップスティックを作ることができたと思います。　例えばこれを塗った時、見た目はクラシカルで、ある意味伝統的なリップスティックのニュアンスを持っているのですが、食事をしたり時間が経つとリップが落ちていく過程さえ、時間の移ろいを描く、そんなエモーショナルな変化と瞬間を楽しめる仕上がりになっています。リップをつけている最後の瞬間まで感情を揺さぶるようなものを完成することができたと思います。■リフィラブル リップスティック サテン（全10色）発売日：6月6日本体 税込各8690円、リフィル 各税込6050円ーーマットタイプも登場しますが、こちらのポイントは？　一般的なマットタイプのリップには、質感を出すためにパウダリーな粉体を取り入れているものが多いのですが、バイレードチームの素晴らしい研究によって今回はそれを一切使わずにマットな仕上がりを叶えることができました。一言でいうと、ものすごくモダン。気持ちの昂りや繊細さまでも描くようなものです。　今回のリニューアルで、バイレードのフレグランスが持つ記憶との蜜月関係のようなものを、メイクアップで表現できたのではないかと思っています。「記憶に残るリップスティック」を作ることができました。■リフィラブル リップスティック マット発売日：8月29日本体 各8690円、リフィル 各6050円ーーバイレードのマットリップはリキッドタイプ（リキッドリップスティック マット）もありますが、どのように使い分けたらいいですか？　スティックとリキッドタイプは剤型が全く異なりますから、使用感が違いますよね。どんな時にこれを使わなければならないというルールはありませんから、私の撮影でも、スティックのマットタイプを塗った上からリキッドを重ねる時もあります。人それぞれの好みや感性、つけるタイミングで自由に選んでいただければと思います。ールチアさんがこれまで生み出したプロダクトではカラーバリエーションにも注目が集まっていました。今回のリップは10色に絞るのは大変ではなかったですか？　私のこれまでの仕事について知っていてくれて嬉しいです。おっしゃる通り、このサテンの質感で10色に絞り込むことは本当に難しい作業でした（笑）。ベージュ系はこの色でブラウン系はこの色というように、いくつかのトーンから選び抜いて最終的に10色に決めましたが、そこにいたるまで膨大な数のアイデアがありました。今回はこのカラーラインナップですが、私としては次の作品につながるヒントにあふれていて、楽しくもありましたね。ー今日つけているリップも新作ですか？　もちろんです。今日選んだのは1番好きなカラーで、バーガンディレッドの「235 Redolence」。この色の名前は「バイレード」の元になった古い英語の「by redolence」からとりました。「香りが思い起こす」という素敵な意味があって、まさに記憶や経験、うちなる感情を表現するブランドらしさを表す言葉ですよね。ベンにとっても、今や私にとっても大切な言葉であるこの名前を、1番好きな色につけたんです。ー気は早いですが、最後に今後のメイクアイテムの予定について教えてもらえませんか？　まだ多くは語れませんが、たくさんのアイデアがあって動いています。バイレードでは毎年ホリデーコレクションを作っているのですが、今その企画が進んでいます。それから来年発表予定のアイシャドウパレットも。まだまだ控えているものはあるのですが、今お話しできるのはこれだけ。でも、私も早く紹介したくてワクワクしているので、楽しみにしていてください。

「バイレード」のメイククリエイティブで大切にしていることは？　ルチア・ピカが語る新リップのこだわり

　新作リップは、2022年にバイレードのクリエイティブイメージ兼メイクアップパートナーに就任したメイクアップアーティストのルチア・ピカ（Lucia Pica）が手掛けた。肌の一部のようになじみ、ベルベットのようになめらかで、軽やかにまとえるマットタイプに仕上げた。クリーミーなヴィーガン処方で、ワンストロークで高発色の美しい仕上がりが持続。カラーラインナップは、芳醇なローズウッドやブラウン、ヴィヴィッドで鮮烈な赤、バーガンディなど、生命力にあふれ内なる自分を表現する10色が揃う。パッケージはファウンダー兼クリエイティブディレクターのベン・ゴーラム（Ben Gorham）のこだわりで、流動的な感情を表すかのようなトーテムを表現し、表面にフロック加工を施したシャープなペンスタイルにデザインした。

「バイレード」のマットリップが発売　パッケージもマット質感に

バイレードの香りのインスピレーション源は「記憶」と「感情」　創業者のベン・ゴーラムは元バスケットボール選手という経歴の持ち主。有名調香師のピエール・ウルフ（Pierre Wulff）との出会いをきっかに香水の道に進み、2006年にバイレードを設立。「記憶」と「感情」をインスピレーション源に自身の経験や想いを落とし込み、多くのヒット作を生み出しています。香水には、インド人の母とカナダ人の父との間に生まれた彼にとって身近だったお香や香辛料などの香りを用いたアイテムが多く、チャレンジングでクリエイティブでありながら、誰もが共感できるようなどこか懐かしさのある香りが特徴です。バイレードの店舗　バイレードは2011年に日本に上陸し、2019年に伊勢丹新宿店に初のコーナーをオープン。2024年現在は東京に3店舗、名古屋、大阪、京都にそれぞれ1店舗を出店しています。また、ドーバー ストリート マーケット ギンザ（DOVER STREET MARKET GINZA）や、トゥモローランドの系列店舗などのセレクトショップにも一部商品を卸しています。香水好きが唸るバイレードの定番8選　バイレードのフレグランスから香水好きが唸る人気の香り8選を紹介。時間が経つにつれて変化する遊び心がありつつも洗礼された香りが揃い、ジェンダーレスで使いやすい仕様になっています。ジプシーウォーター《香調》 トップ：ベルガモット、ジュニパーベリー、レモン、ペッパー ミドル：インセンス、アイリス、パインニードル ベース：アンバー、サンダルウッド、バニラ　ジプシーウォーターは、ヨーロッパの移動型民族であるジプシーたちの独特の習慣、奥深い信仰、他とは違う生き方を香水で表現。バニラの濃厚さとシトラスのクリアな爽やかさが共存し、お香っぽさがありつつ、強すぎず、他にはない香りが楽しめます。　ペッパーやシトラスの爽やかな香りからバニラ、サンダルウッドの甘い香りへの変化がしっかりと感じられるのもポイント。お洒落な大人の姿を想起させる、カジュアルな色気が感じられる香水です。《種類》オードパルファン《価格》50mL：2万4530円100mL：3万4980円モハーヴェゴースト《香調》 トップ：アンブレット、ネスベリー ミドル：マグノリア、サンダルウッド、バイオレット ベース：シダーウッド、ムスク、ベチバー　モハーヴェ砂漠の過酷な自然環境で美しく花開く「ゴーストフラワー」からインスピレーションを得た神秘的なウッディ系の香水。ムスク系アンブレットとフレッシュなジャマイカ産ネスベリーの甘い香りから始まり、パウダリーヴァイオレットからサンダルウッドへ、そしてまったりとしたムスクとシダーウッドが包み込みます。　ラグジュアリーホテル「コンラッド東京」のバスアメニティにも採用されている、上品で虜になる香りです。《種類》オードパルファン《価格》50mL：2万4530円100mL：3万4980円ローズ オブ ノー マンズ ランド《香調》 トップ：ピンクペッパー、ターキッシュローズペタル ミドル：ラズベリーブロッサム、ターキッシュローズアブソリュート ベース：アンバー、パピルス　第1次世界大戦中に何千人もの命を救った看護婦達「ローズ オブ ノー マンズ ランド」を称え、彼女たちへの敬意を込めて制作されたアイテムです。ターキッシュローズペタルをメインに、ピンクペッパー、アンバー、パピルスのクールさがプラスされ、美しく華やかなだけでないスッキリとした香りです。エレガントながら清涼感のあるローズフレグランスなので、男性にもおすすめ。《種類》オードパルファン《価格》50mL：2万4530円100mL：3万4980円ブラックサフラン《香調》 トップ：ジュニパーベリー、ポメロ、サフラン ミドル：ブラックバイオレット、クリスタルローズ、アコードキュイール ベース：ブロンドウッド、ラズベリー、ベチバー　スパイスの香りにインスピレーションを得て作られたフレグランス「ブラックサフラン」。スパイシーなサフランとドライなレザー（アコードキュイール）が重なるオリエンタルな香りに、クリスタルローズやラズベリーのフルーティーな甘さがプラスされて重すぎない印象に。　アクセントとして香るサフランは、インドで最も縁起の良い色とされ、ヒンドゥー教の僧侶や賢者は、あらゆる物質的なもの、思考、快楽への禁欲の象徴として、サフラン色の袈裟を身にまとうと言います。《種類》オードパルファン《価格》50mL：2万4530円100mL：3万4980円ブランシュ《香調》 トップ：アルデヒド、ローズセンティフォリア ミドル：ピオニー、バイオレット ベース：ムスク、サンダルウッド　フランス語で白を意味する「ブランシュ」は、洗い立ての真っ白なリネンをイメージさせる清潔感が魅力。可憐なアルデヒドの香りが柔らかく繊細なローズへと変化し、ムスクとサンダルウッドが加わることで清涼感のある心地よい余韻が楽しめます。　個性の強い香りが揃うバイレードの香水の中で、強すぎないさりげない香りを楽しみたい方におすすめ。《種類》オードパルファン《価格》50mL：2万4530円100mL：3万4980円タバコマンダリン《香調》 トップ：マンダリン、コリアンダー、クミン ミドル：レザー、ラブダナム、タバコ ラスト：オリバナム、フランキンセンス　夜のためにデザインされたパルファン「ナイト ヴェールズ」コレクションの1本で神聖さと世俗さの両方の魅力を併せ持つ香りです。マンダリン、コリアンダー、クミンのトップノートからシトラスとスパイスのきらめくような香りへと瞬時に変わり、伝統的で優雅なクリーミーレザーとラブダナムが全体を落ち着かせ、スモーキーなナルコティックさが特徴的。 芳醇なシトラスとスモーキーなタバコのコントラストに胸が高鳴り、落ち着いた甘さがゆっくりと時間をかけて漂います。　濃度の高い「パフュームエクストラクト」の1つで、一滴で香りが広がり、長時間持続します。《種類》オードパルファン《価格》50mL：4万4990円ウード イモーテル《香調》 トップ：インセンス、カルダモン ミドル：ブラジリアンローズウッド、パピルス、パチュリ ベース：モス、タバコリーフ、ウード　伝統的なお香に用いられ、世界最古の書物のひとつといわれるインドのサンスクリット語の聖典「ヴェーダ」にもその存在が記されている香料「ウード」を主役にした香水。格調高く複雑なスモーキーウッディの神秘的な香りが楽しめます。　カルダモンやパチョリの香りに始まり、次にブラジリアンローズウッド、パピルスがエキゾチックな魅力を加え、徐々にシックな印象に移り変わります。歴史と文化を感じる重厚感のある他とは一線を画す特別な香りを楽しみたい方に。《種類》オードパルファン《価格》50mL：2万4530円100mL：3万4980円1996《香調》 トップ：ブラックペッパー、ジュニパーベリー ミドル：レザーアコード、アイリス、バイオレット ベース：ブラックアンバー、パチュリ、バニラ　「1996」は、ベン・ゴーラムがかつて体験したメランコリック（憂鬱）な感覚を香りで表現したアイテム。ジュニパーベリーの涼しげな緑の美しさで始まり、濃厚で暖かく居心地の良いバイオレットへと移り変わります。時間をかけスパイスの効いたスモーキーなレザーアコードが温かなブラックアンバーと交差し、最後にはノスタルジックなセピア色に染まったほろ苦い思い出を癒すかのように、パウダリー調のバニラが漂います。《種類》オードパルファン《価格》50mL：2万6730円100mL：3万7400円※いずれも税込価格「バイレード」公式サイト

「バイレード」の香水を試すならこれ！香水好きが唸る8つの定番

　思えば日本に上陸した韓国コスメブランドは数々あれど、フレグランスブランドは初耳。「いったいどの程度？」と、ボーン トゥ スタンド アウトの展示会に足を運んでみたのだが、その予想を裏切るクオリティの高さに、正直驚いた。　オードゥパルファム14種のほか、フレグランスタグ、ディフューザー、ハンドクリーム、ハンドウォッシュ、ボディクリーム、ボディウォッシュなど充実のラインナップ。そして香りにおいてはオリヴィエ・クレスプ（Olivier Cresp）、ナタリー・ローソン（Nathalie Lorson）、オノリーヌ・ブラン（Honorine Blanc）、フランク・フォルクル（Frank Voekl）、ダフネ・ブジェ（Daphne Bugey）など、ラグジュアリーブランドで必ず耳にする調香師たちが並ぶ。　伝統の李朝白磁にインスパイアされた白のボトル、香り一つひとつに込められた挑発的なネーミングと実体験に根ざしたストーリーなど、これほどにメッセージ性の高いフレグランスブランドが、今までアジアにあっただろうか？　　「もともとゴールドマン・サックス（Goldman Sachs）と野村證券で化粧品部門の投資を担当していたので、アジアのビューティビジネスのエキスパートではある。その一方で、僕は高校生の時からフレグランスを収集していて、どこに行ってもフレグランスを購入し、自宅には専用ルームがあるほど。つまりビューティビジネスにおける知識の多さとフレグランス愛の深さの掛け合わせが、今回のブランドの立ち上げにつながったんだ」と説明するのは33歳のファウンダー、Jun Lim。　「韓国では“ラグジュアリー＝海外ブランド”“ローカルで買うなら安価なブランド”という根強い志向がある。だから僕は『バイレード（BYREDO）』や『ディプティック（Diptyque）』、『キリアン パリ（KILIAN PARIS）』と肩を並べられるようなラグジュアリーグローバルブランドを、韓国から発信したかった」　そこでJunはまず、世界有数の香料メーカーに制作を依頼すべく各社にコンタクトを取る。　「対応は非常に厳しかったね。かなりの額の契約料を提示されたし、ペナルティ項目も付けられた。彼らと仕事をするには定評ある会社であることが重要なんだ。それに加え、調香師の名前を出したくないとも言われた。でも香りを作るうえで調香師に直接ブリーフィングする必要があるし、でなければ誠実なクリエイションはできない。最終的には創業128年の老舗にして世界最大級の香料メーカー、フィルメニッヒ（Firmenich）の理解を得られてスタートできたんだ」　Junのアグレッシブな取り組みは、プロダクトのみにとどまらない。新進気鋭の韓国アーティストとコラボレートし、アートの発信と作品販売も同時に行っている。　「多くのラグジュアリーブランドやヘリテージブランドがそうであるように、ブランドを際立たせるには他と違っていることが大切で、その違いを伝えるには特に現代の場合、言葉よりも目に見えるもののほうが強い。インフルエンサーを起用するのが今、典型的なバズの起こし方になっているけれど、乱用しすぎでまったく興味がない。それよりもアートを通じてブランドメッセージやアイデンティティをコミュニケートする方法でバズを起こしたいと思うんだ」　新型コロナウイルス感染症が始まった2020年にブランドを立ち上げたこともあり、昨年からようやく本格始動。梨泰院にアートギャラリーと見紛う広々としたフラッグシップショップをオープンし、海外展開も準備。現時点ではオーストラリアとアフリカを除いたほぼすべての国と地域のパフューマリーや百貨店に出店し、8月1日にはペロタン（PERROTIN）とコラボレートしたフラッグシップショップをパリにオープン。すでにNY法人も立ち上げていて、来年にはNYにもオープン予定だ。　「ビジネスが軌道に乗ったおかげでさまざまな調香師やアーティストがボーン トゥ スタンド アウトと組みたいと手を挙げてくれている。今後はさらに世界の主要都市でフラッグシップショップを展開し、各地の現代アーティストとコラボレートし、5年以内には“グローバルラグジュアリーフレグランスブランド”として認知されたいね。そして10年後もフレグランスという軸はブレずに、コンシューマーと強い絆を持つ着実なブランドでありたいと思っているよ」とJun。　久々にワクワクさせられるラグジュアリーフレグランスブランドがアジアから誕生したのは嬉しい限り。来年のNYの次には日本にもフラッグシップショップをオープンしたいというJunの果敢な姿勢に注目したい。

人に教えたくなるフレグランスの話：vol.4 BORNTOSTANDOUT　香水愛にあふれる33歳が仕掛ける、韓国発ラグジュアリーフレグランス

■アドリアーナ･ヴィエホ （Adriana Viejo）：アジア太平洋地域ビューティアンドファッション担当副社長バスク地方出身スペイン人。シンガポールに在住。ニューヨーク大学経営大学院のMBA取得。18年前にプーチに入社。うち11年間、ラグジュアリーなビューティ＆ファッションのアジア太平洋地域の事業を率いてきた。「担当地域をあちこち飛びまわることも多く、周囲を取り巻く多様な文化を日々楽しんでいます。読書家で、人生は勉強の連続。これまでヨーロッパ、アメリカ、アジアで勉強し仕事する機会に恵まれました」。ーまずは日本展開がスタートしたドリス ヴァン ノッテンのビューティラインについてお聞きします。そもそもローンチした理由を教えてください。　ドリスが持つ独創的なカラーとテクスチャーの世界観をまったく別の新しい製品に落とし込み、他と一線を画したビューティラインを作り出すことは、ドリス本人にとって夢のプロジェクトでした。　彼がやりたかったのは、花やアート、文化、時代を超えた夢の情景から受ける刺激が生み出す情熱や感情を表現すること。フレグランスラインに関してドリスはさらに探求し、こういったものを香りで表現しようと考えました。ーメイクアップアイテムも展開しています。　ドリスが巧みな色使いや強い情熱を持っていることは皆さん、知っていますよね。カラーやテクスチャーの意外な組み合わせを生み出す魔法のような力があることを考えれば、製品構成にメイクアップが加わることは自然ななりゆきでした。唯一の条件として、すでに世の中にあることとは異なるやり方で、これまでにない製品を生み出すことでした。最初に手に取るのは「リップスティック」ーグローバル展開は2022年3月にアントワープやパリ、ロサンゼルスなどの一部ショップからスタートしています。ローンチ後の状況は？　ローンチ後、「The Business of Fashion（BOF）」や「ヴォーグ（VOGUE）」などのトップメディアをはじめ、世界各国のメディアで驚くほど幅広く取り上げられました。まだ試行錯誤を繰り返している段階ですが、予想以上に好評ですね。ローンチ後の数カ月でフレグランスとメイクアップは目標を大幅に上まわる成功を収めました。地域ではヨーロッパとアメリカ市場で大きな成功を収めています。　アイテムでは、フレグランスが当社のビジネスの基幹でもあり、高く評価されていますが、実は多くのお客さまが最初に手に取っていただけているのがリップスティックなんです。ラインにアクセサリーを加えたことで差別化ができていて、ファッションとの強いシナジー効果が生まれたことが、後押ししていると思います。ー導入店舗は限られているように思います。　店舗に関しては、エクスクルーシブなアプローチを維持しています。そのため主要な取引先でプレミアムなスペースを確保することができているのではないでしょうか。当社の展開には2つの大きな柱があり、1つはドリス ヴァン ノッテンのブティックやオンラインショップを通じたDtoC。もう1つは、「ル･ボン･マルシェ（Le Bon Marché）」、「セルフリッジズ（Selfridges）」、「サックス・フィフス・アベニュー（Saks Fifth Avenue）」をはじめとする高級店舗での展開です。この2つの販路に注力することで、ブランドの知名度を活かしつつオンラインと実店舗でのショッピング体験を提供しています。今後もこのエクスクルーシブな戦略で、新たな市場に進出しブランドを拡大していく予定です。ーではアイテムはどうでしょうか。新しい展開は？　もちろん、製品ポートフォリオの設計と開発についても進んでいます。実は当初の計画は現在より控え目で、時間をかけて各カテゴリーを育て、メイクアップとフレグランスに集中し、ベストセラーを中心にブランドを活性化するというものでした。またポートフォリオに独自性を加えるためにアクセサリーもローンチし、ファッションからのストーリーを取り入れ、異なるカテゴリーの商品との間に強い一貫性を持たせました。ローンチから1年以上が経ち、ドリス ヴァン ノッテンがファッション界だけでなくビューティの世界にも大きく貢献できることが証明された今、さらに大きな目標を掲げることにしました。ラインナップを拡充し、売上、認知ともにアップへー大きな目標とは？将来に向けた戦略を教えてください。　ビューティの商品のラインナップを増やし、各カテゴリーの売上を伸ばして、認知度と人気をさらに高めることです。　まずは、最高品質の原材料（自然由来の成分90%以上）と、非常にエクレクティック（折衷的）なデザインを投入し、フレグランスラインの強化を目指しています。フレグランスは自己表現の手段であり、使う人が周囲に同化するのではなく、際立つためのになると、確信しています。 そしてメイクアップ製品ですが、これまでと同様に、成長をけん引する大きな力の1つとしてリップスティックが中心となります。リップスティックは、ブランドの存在意義を維持し、ブランドの哲学でもある、インパクトのある色使いを表現する重要な柱でもあります。　最後にアクセサリーですが、ドリス ヴァン ノッテンのファッションとのつながりを強める役割を果たすことからも、もっとスポットライトを当てたいと思っています。 ーようやく日本でもローンチされ、話題を集めました。　青山にあるブティックの旗艦店にビューティラインを導入しましたが、フレグランス、メイクアップともに目を見張る成果を出しています。日本ではドリス ヴァン ノッテンの美しいプリントと大胆な色使いが高く評価されているため、ビューティラインもまた、厳しい審美眼を持つ洗練された日本の消費者に受け入れられると確信しています。22年度は純利益71％増と伸長、25年に7000億円以上へーここからは、プーチ全体についてお聞きしたいのですが、現在のビジネス規模を教えてください。　2022年の当社の営業収益は前期比40％増の36億ユーロ（約5611億5000万円）を超え、純利益は同71％増の4億ユーロ（約623億4000万円）でした。この伸びを受けて、2025年の収益目標45億ユーロ（約7015億9000万円）達成の見込みが強まりました。　当社の事業は全地域において2021年比で30%を超える成長を達成しています。収益の10%を占めるアジア地域では、2022年は前期比41%増を記録。今後、日本では当社のニッチブランドに集中し、ファションとビューティ事業の展開を加速する予定です。ー日本ではメイクアップやフレグランスを展開するクリスチャン ルブタンやバイレードが、フレグランスのラルチザン パフューム、「ペンハリガン（PENHALIGON'S）」も人気があります。またこのほどブランド名を変更したラバンヌからもメイクアップのローンチが発表されました。プーチ傘下の他ブランドの状況は？　2022年、選択的流通によるフレグランスの世界市場で、当社はシェア10%という画期的な成果を収めました。この成功は、世界でトップ10に入るラバンヌと「キャロライナ ヘレラ（Carolina Herrera）」の2大ブランドをはじめとする当社のブランド力によるものです。　同様に、直販事業に注力するニッチブランドも、ペンハリガン、ラルチザン パフューム、バイレード、クリスチャン ルブタン、ドリス ヴァン ノッテンを中心に、アジア地域における成長計画を着実に進めています。ファッションも当社の他部門と同様に成長を続けており、特にアジア地域では業界の指標の1つとなったドリス ヴァン ノッテンに引き続き注力していく予定です。ー今後3～5年後の売上目標は？　2021年3月発表の当社の3ヶ年計画では、2023年に売上30億ユーロ（約4677億6000万円）、2025年に同45億ユーロ（約7015億9000万円）を目標としていました。つまり2020年の売上を3年で2倍、5年で3倍にするという計画です。過去2年の成長によって2020年の純収益を倍増するという目標は1年前倒しで達成し、2025年の収益目標45億ユーロ達成の見込みが強まりました。ー最後に、ビジネス戦略におけるサステナビリティの取り組みについて教えてください。　主要な世界戦略手段の1つが、ESG（環境・社会・ガバナンス）への取り組みです。そのために2つの主要な取り組みを通じて業界におけるサステナビリティの指標になることを目指しています。1つは、パリ協定に基づき、2030年までに地球温暖化を1.5℃に抑えること、もう1つは2050年に温室効果ガス排出量を実質ゼロにすることです。2022年、この目標を出発点として、各ブランドのアイデンティティと世界戦略に基づき、ESGの観点からブランド毎に具体的な目標を定めました。　また、2030年ESGアジェンダのロードマップをもとに生物多様性戦略を策定し、ESG運用の主要方針を新たに定めました。達成された目標の中で特記すべきは、使用電力の50%が再生可能エネルギーを使用していること、フレグランスの全生産工場から埋め立てごみが一切排出されていないことです。　社会的責任に関しては、影響力の大きいプロジェクトの指導や資金援助をサポートするインビジブル・ビューティ・メーカーズ社会貢献プログラムを引き続き進めていきます。7期に入ったこのプログラムは、平等、女性のエンパワメント、環境に配慮した生産や消費を支援するための協働や提携を生み出すことに主眼を置くものです。2014年の創設以来、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、アメリカ、アフリカ、アジアの50を超える組織がこのプロジェクトに参加し推進しています。（聞き手：福崎明子）

DRIES VAN NOTEN

NINA RICCI

Jean Paul GAULTIER

Christian Louboutin

プーチ、25年に7000億円以上へ　ドリスやラバンヌ、ルブタンなどビューティ事業の拡大も

　今回は、伊勢丹新宿店、阪急うめだ本店の化粧品バイヤーのおすすめアイテムを紹介します。プチギフトにぴったりな「予算1000円まで」、幅広いシーンに対応できる「予算1001円から1万円まで」、お世話になった大切な人に贈りたい「予算1万円以上」の予算別にピックアップ。コスメを知り尽くしたプロが選んだアイテムは？伊勢丹新宿店 ■選んだバイヤー三越伊勢丹第2MDグループ新宿化粧品商品部 化粧品 バイヤー吉田 広紀氏【予算：1000円まで】コスメデコルテ（DECORTÉ）　「忙しい部署に異動する同僚や後輩には、植物や果実のオイルと香りをとじこめた、『コスメデコルテ（DECORTÉ）』の『プリム ラテ』を、一度でたっぷり堪能できる乳液マスクがおすすめ。華やかさのあるフローラルハーバルの香りで、忙しい日常を忘れてリラックスしながらお手入れしてほしい」。■コスメデコルテ プリム ラテ マスク（16mL × 1枚入 税込495円）アールエムケー（RMK）　「ウォータープルーフタイプのメイクもすばやく落とせ、乾いた方でふきとることができ、メイクのリタッチに便利なコットンスティック。個包装タイプで、持ち運びにも〇。メイク好きな同僚や後輩に、気軽に渡せます」。■RMK コットンスティック＜クレンジング＞（30本入 税込550円）【予算：1001円から1万円まで】バイレード（BYREDO）　「高濃度のシアバター配合で、バターのようにリッチな質感で手の上で溶けるテクスチャー。すっきりとしたグリーンフローラルな香り、洗練されたシンプルなパッケージもおすすめ。おしゃれな友人、上司に贈りたい一品です」。■ハンドクリーム ラ テュ リップ（30mL 税込6050円）ジルスチュアート ビューティ（JILLSTUART Beauty）　「シャボン玉のような透明感あふれる発色とみずみずしいタッチのティントルージュ。01は、ピュアなピンクカラーで可愛らしいナチュラルメイクにもぴったり。かわいいものが好きな後輩に贈りたい。高校や大学の入学、卒業、就職祝いにもおすすめです」。■ジルスチュアート タイムレスグロウ ルージュティント 01 Strawberry lake（7g 税込3300円）アスレティア（athletia）　「ナチュラルな雰囲気の同僚や上司には、植物由来成分にこだわったナチュラル処方のリップ美容液を。とろりと蜜のように密着するオイルエッセンスで、ベルガモットやマジョラムの甘さの中に、ユーカリプタスやジュニパーベリーがすっきりと香るフレーバーもおすすめ」。■アスレティア リップオイルエッセンス（10g 税込3300円）【予算：1万円以上】ジョー マローン ロンドン（JO MALONE LONDON）　「ブラックベリーの酸味が弾けるような香りと、摘み取ったばかりの月桂樹の葉の爽やかさは、男女ともに好まれる香り。シンプルでスタイリッシュなデザインのディフューザーです。お世話になった上司や同僚へのギフトに」。■ブラックベリー ＆ ベイ セント サラウンド™️ ディフューザー（165mL 税込1万4850円）イトリン（ITRIM）　「とろっとやわらかなジュレベースに5種の天然植物スクラブを配合したゴマージュ。果肉と葉肉などの大きさと弾力の異なるソフトなスクラブが、汚れや古い角質を穏やかに取り除き、肌を整えてなめらかな肌に。スキンケアにこだわりのある友人、上司へのギフトに選びたいアイテムです」。■ITRIM エレメンタリー フェイシャルゴマージュ（100g 税込1万3200円）阪急うめだ本店 ■選んだバイヤー阪急阪神百貨店ビューティー営業統括部 化粧品商品部 バイヤー 大隅 かおり氏【予算：1000円まで】サボン（SABON）　「イスラエルの職人が丹精を込めて、一つひとつに香りを封じ込めたバスボール。水に触れると、シュワシュワと泡になって溶け出してトロリとしたお湯になり、至福のバスタイムを演出してくれます。ジェンダーレスで使える香りです。癒やしのバスタイムをプレゼントしたい人に」。■バスボール ムスク（税込715円）メルヴィータ（Melvita）　「心地よいフレッシュなローズの香りと豊かな泡立ちで、肌を優しく洗いあげてくれるオーガニックソープ。お手軽な価格なのに、選んだ人のこだわりを伝えられるアイテム。性別年代関係なく、せんべつのお返しなどたくさんの人に感謝を伝えたいシーンに」。■ビオソープ ローズ＆アカシアハニー ソープ（100g 税込880円）ハッチ（HACCI）　「100年以上続く老舗養蜂園がセレクトした高品質なはちみつを使用したシトラス＆ハニー風味の飲みやすい美容ドリンク。美意識の高い方や、大切なご予定のある方に。1本単位で購入できるので、ハッチのコラーゲンドリンク『ハニーコラーゲン』などと組み合わせてギフトにするのもおすすめ」。■ハニースノー（30mL 税込648円）【予算：1001円から1万円まで】イヴ・サンローラン・ボーテ（Yves Saint Laurent Beauté）　「使うほどふっくらとハリのあるぷるんとした唇へ導いてくれる、1日中リップパックできるリップ。ノーカラーシェードなので、単品でもベースやトップコートとしても使えます。年齢・性別問わず、色の好みがわからない方へのギフトにも」。■ルージュ ヴォリュプテ キャンディグレーズ 2 ヘルシー グロウ プランパー（税込4950円）ジバンシイ（GIVENCHY）　「肌に潤いと血色感をチャージし、メイク直しをするようにスキンケアができるポータブル クリーム。性別・年代を問わず美意識の高い方、いつまでもきれいでいて欲しい方へのギフトにおすすめです」。■スキン PFCT コンパクト クリーム（SPF15・PA＋）（12g 税込9680円）スナイデル ビューティ（SNIDEL BEAUTY）　「ナチュラルな香りを楽しみながら、さらさらとした指通りなめらかな髪に仕上がるヘアミスト。香水より軽やかに香りを楽しみたい方、ナチュラル志向の方へのギフトに」。■パフュームド ヘア ミスト イン ブルーム（税込3300円）【予算：1万円以上】クリスチャン ルブタン ビューティ（Christian Louboutin Beauty）　「大切な人に気分の上がるラグジュアリーなコスメをプレゼントしたいときにおすすめのフェイスパウダー。ルミナスマットな仕上がりが叶うマルチに使えるパウダーで、色選びも難しくなく、自分で買うには勇気のいる価格なので喜んでもらえそう」。■タンフェティッシュ ラプードル（レフィル 全2色 各税込6710円、ケース 同9680円）トム フォード ビューティ（TOM FORD BEAUTY）　「シェード毎に、シアー スパークル、サテン、シマー、マットが絶妙に配色され、見たままの鮮やかな発色と色持ちを叶えるアイカラー。色と質感の組み合わせやつけ方で、何通りものアイメイクを楽しむことができます。新社会人やメイク好きな方へのギフトに」。■アイ カラー クォード 4A ハネムーン（税込1万2650円）アルマーニ ビューティ（ARMANI beauty）　「アルマーニ氏が親しい友人へのギフトとして作ったプライベート コレクションから始まった『アルマーニ プリヴェ』。その中でも人気の5つの香りが入った、気分に合わせて使い分けられるミニサイズのフレグランスセット。花々と緑のブレンドによる爽やかさとみずみずしさのラグジュアリーな香りが揃います。大切な方へのギフトに」。■アルマーニ プリヴェ セット（数量限定品 7.5mL×5種 税込2万900円）・ピヴォワンヌ スジョ・ローズ ミラノ・ジャスミン クサモノ・ユーロン・ベチバー

百貨店化粧品バイヤーに聞く　「春ギフト」におすすめコスメ16選

読書と香りのコーディネート　最初に紹介するのは、本そのものを連想させる香り。図書館や部屋の窓際で、冬の暖かい日差しを浴びながら、書物の香りを感じて。フエギア1833 「ビブリオテカ デ バベル」　幻想的な図書館へ飛び込んだような、ウッディーでスパイシーな香り。ホルヘ・ルイス・ボルヘスの短編小説に登場する「バベルの図書館」をイメージし、杉の木で作られた書棚に書物が整然と並ぶさまや、重厚な革の装丁、羊皮紙やインクの匂いが、書物そのものへの想像力を掻き立てる。六角形の閲覧室は螺旋階段を上下して移動でき、灯りはランプという名の果実、司書たちはそこで生涯を終えるというバベルの図書館。その謎に満ちた世界観から、書物の香りを堪能したい。ミラー ハリス「シークレット ガーデニア オーデパルファム」　図書館の片隅で見つけた、埃をかぶった懐かしい本。それは古典小説「秘密の花園」。悲しみで心を閉ざした気難しい女の子メアリが、秘密の庭園を通して明るい心を取り戻す物語は、幼い頃も今も愛せるノスタルジー。フレッシュな柑橘とジューシーな梨の香りがイギリス北部の澄んだ空気を思わせ、気さくな家政婦が整えてくれる清潔なベッドのようなムスクや、庭師から漂う木々の香りも物語を感じさせるメアリはクレイヴン氏に、ガーデニアの柔らかい花びらやジャスミン、すみれなどの咲き乱れる美しい光景を見せたのかもしれないと、想像を膨らませてくれるだろう。この香りを纏って改めて、幼い頃に読んだ本を読みなおしてみては？バイレード「キャンドル ビブリオテーク」　読書の時間に浸るなら、部屋の雰囲気作りも重要。このキャンドルは、時間の流れから遮断された図書館をイメージしていて、特別な空間を作り出してくれる香り。フルーティーなプラムの香りがシナモンやバニラと重なり、ベルベットのようになめらかに広がり、古い革のブックカバーのようなレザーノートと、アーシーなパチュリやバーチウッド（白樺）の奥行きあるドライダウン。休日の午後や、ディナー後のひとときに焚いて、温もりのある読書タイムを演出したい。シックなビジュアルも素敵。ミステリー＆サスペンスとコーディネート　ミステリーやサスペンスの本を読むなら、スリリングでドキドキするようなストーリーを携えた香りを纏って、ドラマティックな気分を盛り上げたい！ペンハリガン「クランディスティン クララ オードパルファム」　イギリスの上流貴族たちの人間関係やユーモア、刺激的なエッセンスを描いたユニークなシリーズである”ポートレート”は、一族やそれを取り巻く人間たち、そして男女の嘘やすれちがい、裏切りなどのダークな心理戦の側面も備えた、物語の登場人物が香りとなったユニークなライン。”秘密の女、クララ”の香りは、物語の中心人物であるジョージ卿を虜にする中毒性を持ったオリエンタルノート。官能的で自信に満ちあふれ、社交的で笑顔がセクシーな大人の女性であるクララの、魅力と罪深い恋愛、そして駆け引きの香りが、サスペンス気分を盛り上げてくれる。ラルチザン パフューム「ヴェネナム オードパルファム」　夜の帳が下りた時に目覚める、神秘的な自然に隠された秘密を描き出した”ラ ボタニックコレクション”より、まるで口当たりの良い”ヴェネナム＝ポイズン(毒)”のような甘く包み込むような危険な香りを。インドのマサラチャイティーのスパイスに、炊き立てのライス、サンダルウッドが混ざり合い、遥か遠い土地への旅を感じさせる。しかし、本当に効く”毒”は、実は正面切ってやってこないもの。やわらかく、自然に、すぐそばに寄り添い、気付いた頃にはもう抜け出せない。カラフルな蛇がゆっくりと首に巻きつきはじめ、次第に危険は迫っている。あちこちに張られたミステリーの伏線を、香りとともに回収して。リキッドイマジネール「ブラッディ ウッド」　ワインをイメージした知的でセンシュアルな香り。じわじわと追い詰めた最後に始まる闘いに、血のついた鋭い刃物のようなトップノートは必要不可欠。ホワイトワインの澱や、フルーティレッドワインアコードと、赤いジュース（香水の液体のこと）が重なれば、激しい金属音が聴こえるスリリングな展開を息をのんで見守るよう。やがてウッディアコードやサンダルウッド、オークなどの木のぬくもりが終わりを告げれば、力強い明日への希望を感じさせてくれる。ミステリー＆サスペンスの結末は、こんなドラマティックな香りと共に。ラブストーリーとコーディネート　初恋、爽やかな恋愛、官能的な展開、無償の切ない愛…さまざまな角度から楽しめる恋愛小説は、甘酸っぱさ、センシュアル、包み込むような優しさなど、香りのバリエーションもさまざまにコーディネートを楽しめます。パルファン ロジーヌ パリ「ローズ グリオット」　甘酸っぱいチェリーがさわやかな恋を感じさせる、すがすがしく切ないフルーティフローラルノート。フランスでは、ルネサンスの象徴である清らかさと繁栄を連想させるチェリーは、美しさと柔らかさの代名詞。古くから芸術家たちが愛の物語を書くインスピレーションになった果実。太陽の光が射しこむ教室のカーテン、皆が集う騒がしい時間と、一人で残った時に訪れる驚くほどの静寂、遠くで聞こえるスポーツの歓声…。誰しもが遠い昔に感じたような、青春のひとときを懐かしく思えるピュアで澄んだ美しい香りを纏って、新しい恋の物語を。エタ リーブル ド オランジェ「ノエル オ バルコン（賢者をも狂わす魅力）」　官能的な恋の瞬間と、ドラマティックなラブストーリーとコーディネートしたい香り。クリスマスパーティに現れた誘惑のダンシング・クイーンは、眩しい笑顔とオーラで周囲を照らし、会場にいる皆の視線が釘付けになるほど魅惑的。彼女がくるくると回ると、デコルテから甘い蜂蜜とバニラオレンジがふわりと漂い、清潔感のある温かなフェロモンが冴えない賢者を惑わす。彼女の伏せた長いまつげの頬に映った影に誘われるまま手をとれば、意外なほど冷たくて驚く。ジンジャーブレッドの香りのやさしい刺激が、物語の意外な展開を想像させてくれる。ドルセー「C.G. どこか他の場所へ行きたい」　どこにいても見守っていてくれるような無償の愛の物語を感じる、ハートフルなグリーンフローラルノート。15歳の私たちはとにかく自由で、菩提樹の花、ハチミツ、刈り立ての干し草の牧歌的な香りに包まれながら、「どこか他の場所へ行きたい」と未来の夢に想いを馳せる。すぐに大人になるとも気づかずに、早く大人になりたいともがき、時には感情を高ぶらせぶつけながら、どこまでも駆けてゆく。この香りを纏えば、「どこへ行っても、いつもここで待っているよ。」と、大切な人からの愛のメッセージが聞こえてくるだろう。ファンタジー＆アドベンチャーとコーディネート　日常や仕事の慌ただしい時間から少し現実逃避したいときは、ファンタジーやアドベンチャーの世界に浸ってリフレッシュするのもおすすめ。高貴な香りを纏って“夢”の国へ没入してみて。セルジュ・ルタンス「サンタルマジュスキュル」　夢のような異世界を旅するファンタジーとコーディネート。まるで白昼夢。先生の厳しい声が現実へと引き戻すまで、少年の魂は教室の天窓を通り抜け、夢の国を漂う。一冊の大きな本を開く。図書室からこっそり持ち出した、持ち出し禁止の本。体育倉庫に隠れて無我夢中で読めば、遠い昔にあった国のお姫様を救う物語のはじまり。森を駆け、トルコの薔薇と話し、大きな獣に乗って空を飛び、澄んだ空気に髪をなびかせる。やがて試練が身体だけでなく心にも訪れる、シルキーでクリーミーな夢物語のサンダルウッド。ほろ苦いカカオの香りと、遠い日の情景は、いつでもあなたをファンタジーの世界へ連れていってくれる。クリスチャン ルブタン「ルビプリンス オードゥパルファン」　探求心を忘れたくない大人たちを奮い立たせてくれる、ドラマティックで刺激的なアドベンチャーとコーディネート。壮麗なピラミッドを取り巻く、謎のヘビ。ヘビは何も言葉を発しないが、あなたの頭の中に語り掛けてくる。ここへ来れば、勇気を出して中に入れば、眠った財宝を誰より早くを手に入れられると。黄金の砂が舞い落ちるようなシスタスの香りをくぐり、サンダルウッドの間をひたすら進む。様々な死の仕掛けを巧妙に避けながら、一歩一歩と前進していく。甘いトンカビーンの香りが辺りに満ちて、ついにヘビは真実の姿を現す…。香りによる冒険の旅は、まだまだ続いてゆく。

冬は本に浸りたい！読書タイムに纏いたいフレグランス11選

ISAMAYA BEAUTYって？　ブランドを立ち上げたイサマヤ・フレンチは、リアーナや、マドンナなどセレブのメイクはもちろん、名だたるモード誌のメイクルックも経験。直近ではファーフェッチ（FARFETCH）のビューティ事業グローバル・ビューティ・コレクティブにも参画するなど、着々と業界での評価を高めています。「バイレード（BYREDO）」のメイクコレクションも実はイサマヤが手掛けていて、デビュー時のヴィジュアルも目を引きました（現在は協業が終了。イサマヤのインスタでは「今までありがとう！」とコラボを振り返る投稿にあふれ”円満退社”が感じられました）。　そんなイサマヤが自身の名前を冠したブランドとして7月に立ち上げたのが「ISAMAYA BEAUTY」。まずはヴィジュアルを見てみましょう。　これがコスメブランドのヴィジュアル？とすら思ってしまうエッジを効かせたデザイン。写真家のスティーヴン・クラインが撮影したもの（話題を集めた「リチャードソン」創刊20周年記念号のキム・カーダシアンの表紙を撮影した人ですよ！）。スタンダードから離れ、より自由で、奔放になるためのメイクアイテムを展開するのだとか。　アイテムは、14色入りアイシャドウパレット、マスカラ、リップグロス、アイブロウトップコート、化粧下地、キットをラインナップしています。早速買ってみた！　先ほどのヴィジュアルの心を打たれ、早速買ってみることに。ローンチ時はオフィシャルサイトのみで日本発送は対象外だったのですが、数日後にセルフリッジでの展開がスタートしたので、今回はセルフリッジで購入しました。　まずはコレクションの要、これを買わなきゃ始まらない！ということでアイシャドウパレット（80ポンド、約1万3000円）をカートにイン。そこからかなりの時間迷い続け、ブラック、ダークプラムっぽくも見えるシアーなラメ入りリップグロス（27ポンド、約4400円）を選びました。ここに海外シッピングの悩みの種こと送料（25ポンド、約4000円......涙）が追加され、さらにTaxが加わり、合計約140ポンド（約2万3000円）となりました。※いずれも7月15日時点での価格。為替によって変動する可能性あり。　注文から5日で到着！どどん！　セルフリッジのボックスで到着。アイテムはセルフリッジのロゴ入りポーチに入っていました。　お待ちかねのアイテムがこちら。　ヴィジュアルがドーンとプリントされたデザインのパッケージで、一気にテンションが上がりました。まずはアイシャドウ　キラッキラのグリッターカラーが目を引きます。しっかりダークなカラーが当たり前のように入っているのも海外コスメの醍醐味（？）ですよね。　スウォッチはこちら。　グリッターカラーは少ししっとりとしていてラメ落ちしにくそうな密着感。並んでいると組み合わせが難しいかも？と思うカラーでも、肌にのせてみると、単色で主役にしたら可愛いかも！というカラーが満載でした。　上段左から2つ目のラメは繊細なブルーやシルバーで、アイシーな雰囲気に。目頭にちょんちょんとのせたり、ベールのようにまぶたに広げるのもいいですね。その隣のコッパーはヴィジュアルにも使われていて、燃えるような鮮やかな発色が文句なし。さらにその隣の偏光ラメはブロンズ＆グリーンのいわゆる玉虫ぽい煌めきで、太めのアイラインとして使いたくなりました。下段1番左のゴールドはじんわりと深みのあるニュアンスで、下まぶたの際に入れたいかも？　ケースのデザインはこんな感じ。ヴィジュアルの衣装に使われているラテックスのようなツヤッとした素材。中身を取り外して小物入れにしてもいいそう。続いてリップグロス　ボトルに入っているとダークプラムっぽく見えます。　スウォッチがこちら。　塗ってみると、赤みはほとんどありません。トウガラシエキス入りなので少しだけピリッとします。縦ジワが目立ちにくくなり、ふっくらとしたリップに。唇に塗ると赤みが抑えられて、少しダークな赤紫がかった色味になり、一気にモードなルックに仕上がります。手持ちのリップに重ねてニュアンスチェンジアイテムとして使うのも良さそうです。　キャップにはボディピアスのようなモチーフ付き！　同じモチーフのピアス、つい付けたくなっちゃいますね。　ファッションシーンとも親交が深いイサマヤらしい、スタイルを作ってくれるようなコスメでした！

Richardson

海外コスメゆるレビュー第1回：ISAMAYA BEAUTY

　インドの伝統アート、マドゥバニとクラフト精神を受け継ぐバイレードのホリデーコレクションでは、コレクターズエディションのウッデンボックスシリーズが登場します。ベストセラーアイテムを詰め合わせ、宝石のような化粧品の引き出しを重ねたバニティケースや、口紅12種をグラデーションに並べたボックス、アロマキャンドルとウィックトリマーのセットなどがラインナップ。ボックスは、ビハール州を拠点とするアーティストのマムタ・デヴィが描き下ろしたカラフルな幾何学模様のデザインで、ケースの仕切りを取り外して再利用することが出来ます。ル マキアージュ ウッデン ヴァニティボックス・リップバーム・リップスティック（Commuter、Reunion、Mad Red）・カラースティック（Kumato、Sauce、Great Sands）・アイシャドウパレット（5色）・マスカラ スペース ブラック・アイライナー テクニカル ブラック・ブラシ 5本・ポケットミラーウッデンボックス リップスティックセット・リップバーム・リップスティック 12種（Reunion、Commuter、Solid Ground、Worship Her、Earth Dust、Red Armchair、Red & Blue、Tokio Rose、La Flamme、Divorce、Lascaux、Dancehall Queen）ウッデンボックス オードパルファン・ムンバイ ノイズ・バル ダフリーク・ジプシー ウォーター・ブランシュ・モハーヴェゴースト・ローズ オブ ノー マンズ ランドル ヴォヤージュ・ブランシュ 12mL・バル ダフリーク 12mL・ジプシー ウォーター 12mLウッデンボックス フレグランスキャンドルセット

【ホリデーコフレ2021】バイレード：幾何学模様の「木箱」に入った人気製品の詰め合わせが登場　12種のリップなど発売

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