インサイド

ジュンヤ ワタナベ マンの真骨頂　真のコラボレーションは、単なるプロダクトのエクスチェンジにとどまらない。ジュンヤ ワタナベ マンは、コラボレーターの創造力や知見を先導的に汲み上げ、ブランドらしい解釈を加え、“ウェアラブル”という地平の上で最も現代的なワードローブに結実させていく。18ものレーベルやアーティストとのコラボレーションで構成されたランウェイでは、異なる背景と歴史を持ち、個性さまざまなブランドとの取り組みを内包しているのに、シームレスにデザイナーのビジョンが投影され、どれもがコレクションにおいて外しがたいピースとなっている。この類まれな調和によって、長年コレクションの中軸となっているコラボレーションの真価を改めて示したのだ。インナーラウムのロジックを取り入れて　中でも、ベルリンを拠点とするブランド「インナーラウム（Innerraum）」のクリエーションが、渡辺淳弥の興味を誘引したのだという。インナーラウムは、モータースポーツに使われるプロテクターやハーネスといったギアを主体の素材に、背景のまったく異なる材料を、分解や再構築、再配置といったアプローチで組み合わせてリュクスなアクセサリーを生み出していく。そうした創造的なリプロダクションを指し、「我々の過去の服にも同じ様なロジックでデザインされた服がある。今回はそれらのアーカイブをリプロダクトしたコレクション」なのだとコレクションノートには記されていた。　真っ白なギャラリースペースに、クラシックなメンズウェアの典型ともいえるテーラードスーツが現れる。ただ、肘と膝の関節部分に伸縮性のファブリックが切り替えられ、ダブルカフスジャケットの品のある佇まいの一方、やや前方向に曲線的なシェイプがきいたクロップドパンツやパンキッシュなムードも匂うジップアップのパンツが合わせられていた。　そして、インナーラウムのギア特有の硬質なディテールを取り入れた、多様なストラップポーチやウエストバッグなどを携えている。ルックを重ねるごとに、アクセサリーは服とますます融合していく。同コラボレーションは、バッグにとどまらず、ハットのブリムが合体した特異なエレガンスから、さまざまなタイプのアウターやバンドにまで展開していく。予期せぬシェイプのゲームチェンジ　ブランドのアイデンティティを反芻し、貫くように、アウトドアやハイキング、あるいはモトクロスなどのエクストリームスポーツのエッセンスとテーラリングの巧妙な融和がランウェイを率いていた。ファブリックの違いをものともしない、よどみなくキリリとした美しいテーラードシルエットや、予期しないシェイプのゲームチェンジ——ダウンを含めたテックウェアやアウターウェアの数々、マルチファブリックのパッチワーク、キルティングジャケット、ゆとりのあるトラウザーズ、マルチポケットの仕様と、デザイン、機能、実用が整合したブランドらしいスタイルが、もっとも豊潤なカラートーンの一つとさえ思えるブラックの中で広がっていく。グラフィックデザイナー・シメク（Simek）のジオメトリックなモチーフは、カンフル剤のような役割を果たしていた。リーバイスからニューバランスまで　中でも長年のリレーションシップは、ブランドのアイデンティティとも結びついている。「リーバイス®（Levi's）」のカスタムジャケットと、白いステッチがアイキャッチなデニムコート、オリジナルのパンツ、そして「カーハート（Carhartt）」のスモールバッグをポケットとしてドッキングしたアウタージャケットなども登場した。　コラボは足先からウェアまで全てを網羅する。フットウェアは、「オークリー（Oakley）」や「ニューバランス（New Balance）」それぞれのモデルをベースにオリジナルで作られたスニーカー、「ティンバーランド（Timberland）」とのオリジナルブーツ、ランウェイには出ていないが「ステップニー ワーカーズ クラブ（Stepney Workers Club）のスリッポンまで多彩だ。　機能素材のコーデュラを用いてカスタマイズされたダウンジャケットの胸元には、スケートブランド「パレス（PALACE）」のトライファーグロゴ（不可能図形「ペンローズの三角形」を模したデザイン）があった。　「チャンピオン（Champion）」のスウェットパーカーはテーラードジャケットに。「ザ・ノース・フェイス（THE NORTH FACE）」はパフベストとジャケットが、「ホグロフス（Haglöfs）」とのコラボレーションはテーラードジャケットにダウンコートがハイブリッドされた。ミリタリーバックパックで知られる「ミステリーランチ（MYSTERY RANCH）」はマルチポケットのジャケットに昇華された。　他にも、「アルファ インダストリーズ（ALPHA INDUSTRIES）」、アウトドアブランドの「カリマー（karrimor）」に加え、ランウェイには登場していないが「ブルックスブラザーズ（Brooks Brothers）」のブレザーとシャツ、リバイバルされた「ベイツ（BATES）」のモーターサイクルジャケット、「ナンガ（NANGA）」のダウンスリーピングバッグジャケットも、コラボレーションリストに名を連ねている。 山口達也 （Tatsuya Yamaguchi） エディター 大学在学中から活動を開始し、東京を拠点に国内外のデザイナーやアーティスト、クリエイターのインタビュー・執筆などを行う。近年はメディアコントリビューティングのほか、撮影のディレクションやブランドのコンセプトディレクターを手掛けている。

Brooks Brothers

JUNYA WATANABE

THE NORTH FACE

Champion

karrimor

Fashion

コラボレーションの真価はここに極まる「ジュンヤ ワタナベ マン」2023年秋冬

そもそもふるさと納税とは？　ふるさと納税とは、故郷や応援したい自治体に寄付をすることで所得税の還付や住民税の控除を受けることができる制度。還付・控除額は寄付した金額から2000円を差し引いた金額になります。収入によって控除上限額が異なるので、寄付をする前にチェックするようにしましょう。ふるさと納税の返礼品　ふるさと納税として自治体に寄付をすると、寄付への感謝として自治体からお礼の品（返礼品）を受け取ることができます。返礼品は食品のほか、地域の伝統工芸品や宿の宿泊券、イベントへの参加チケットなど。寄付金額に対する返礼品の金額の割合は30%が上限と定められています。ふるさと納税の流れ1.返礼品などを参考に、寄付する自治体を決めて入金。2.自治体からお礼の品および必要書類が届く。3.「確定申告」または「ふるさと納税ワンストップ特例制度」で申請。4.税金から寄付金額が控除される。　ふるさと納税は返礼品をもらえた上で税金の控除も受けられる制度ですが、寄付金を支払うだけで税金の控除が受けられる訳ではありません。寄付した翌年の3月15日までに確定申告を行うか、「ふるさと納税ワンストップ特例制度」を利用して申請する必要があります。「ふるさと納税ワンストップ特例制度」は確定申告に比べて申請の手間は少なくなりますが、「1年間のふるさと納税寄付先が5自治体以下であること」などの制限があるので、利用する前に確認が必要です。ファッション関連企業の返礼品YANUK　ロサンゼルス発デニムブランド「ヤヌーク（YANUK）」は、デニム工場がある岡山県総社市の返礼品として、オンラインストアで利用できるクーポン券を展開。総社市のデニム工場で生産されたデニムアイテムが対象となっており、寄付金額に応じて6000〜2万1000円分の割引を受けることができます。■YANUK自治体：岡山県総社市ふるさと納税クーポン対象商品THE NORTH FACE　「ザ・ノース・フェイス（THE NORTH FACE）」がふるさと納税の返礼品として用意するのは長野県 白馬村とのコラボレーションアイテム。Tシャツとキャップをラインナップしており、それぞれ「HAKUBA」の文字と白馬村の山々の写真をデザインしています。■THE NORTH FACE自治体：長野県白馬村ふるさと納税商品ページNANGA　ダウンメーカー「ナンガ（NANGA）」は、福井県坂井市の返礼品として、アウトドアブランド「オクトス（oxtos）」と協業した限定シュラフ（寝袋）を用意しています。ほぼ全てのアイテムにナンガの永年保証がついており、破れたり故障したりしても無料で修理してもらえるので安心です。価格帯は12万〜27万円ほど。■NANGA自治体：福井県坂井市ふるさと納税商品ページSnow Peak　「スノーピーク（Snow Peak）」は、ブランドが創業した新潟県三条市の返礼品として焚き火台セットやマグカップ、ストーブなど、豊富なキャンプ用品をラインナップ。10万円を超える大型の返礼品がある一方で、8000円ほどの手軽なものも用意があるので、比較的気軽に寄付ができるのも特徴です。■Snow Peak自治体：新潟県三条市ふるさと納税商品ページWILDSWANS　「10年、20年先も使い続けられるモノづくり」をテーマに掲げる日本のブランド「ワイルドスワンズ（WILDSWANS）」は、財布や小銭入れ、レザーコースターといった革製品を展開。人気のクロコダイルレザーを使ったアイテムもラインナップしています。自治体はブランドがアトリエを構える茨城県稲敷郡河内町です。■WILDSWANS自治体：茨城県稲敷郡河内町ふるさと納税商品ページ金子眼鏡　眼鏡メーカー「金子眼鏡」は、福井県鯖江市の返礼品として、日本国内直営店で使える「金子眼鏡 眼鏡引換券」を発行。眼鏡・レンズ・サングラス・眼鏡小物類の購入に利用できます。引換券は寄付金額によってブロンズ、プラチナ、ダイヤモンドの3段階を用意しており、それぞれ3万円、6万円、9万円相当の購入サポートを受けることができます。■金子眼鏡自治体：福井県鯖江市ふるさと納税詳細ページSCOTCH GRAIN　日本の革靴ブランド「スコッチグレイン（SCOTCH GRAIN）」は、東京都墨田区の返礼品として紳士革靴を展開。全てのモデルにシューキーパーと手入れ用クリームが付属します。また、実際に商品を手にとって選びたい人には5000〜3万円分の「利用引換券」を用意しており、対象店舗の買い物に利用できます。■SCOTCH GRAIN自治体：東京都墨田区ふるさと納税商品ページ美容関連企業の返礼品shu uemura　「シュウ ウエムラ（shu uemura）」のクレンジングオイルを返礼品として用意するのは、静岡県御殿場市。1万8000円の寄付で150ミリリットル、4万4000円の寄付で450ミリリットルの品物を受け取ることができます。■shu uemura自治体：静岡県御殿場市ふるさと納税商品ページSHIRO　「シロ（SHIRO）」は、ブランドが誕生した北海道砂川市の返礼品として、オードパルファンやルームフレグランス、化粧水など幅広い美容グッズを用意。価格帯は1万2000〜2万5000円ほどです。サステナブルの観点から、一部アイテムを除きパッケージレスでの配送となります。■SHIRO自治体：北海道砂川市ふるさと納税商品ページ

Snow Peak

matome

ふるさと納税で何がもらえる？ファッション・美容関連企業の返礼品

NANGA×PRO TREKのアウトドアウォッチ　ダウンメーカー「ナンガ（NANGA）」と、カシオ計算機のアウトドアギア「PRO TREK」が、コラボレーションモデル「PRW-6630NA-1A3JR」を発売します。ケースとバンド、裏蓋に、バイオマスプラスチックを使用した「PRW-66111Y-1JF」を採用。デザインは、使い込まれたギアをイメージし、大型の針とインデックスを配置した大口径文字板
に、ブラックとエイジドカラーを配色しています。方位、気圧・高度、温度を計測できるトリプルセンサーをはじめ、世界6局の標準電波に対応するマルチバンド6、各種機能を安定的に駆動させるタフソーラーなどを搭載。価格は6万6000円。発売日：2022年7月15日（金）予約受付：2020年7月1日（金）〜※NANGA ONLINE SHOPでは現在予約を受け付けており、7月8日（金）に発売。Kolor2022年秋冬シーズン、オンライン立ち上げ　「カラー（kolor）」が、2022-23年秋冬コレクションをオンラインストアで販売開始しました。コレクションは、パリ・メンズファッションウィークの公式スケジュールで映像形式で発表。「壊す」という手法により、アンバランスな美を探究し、一部のパーツを二重にしたブランド初のオーバーオールをはじめ、切り刻まれたパーツを再構築したスニーカーやサンダルなどを展開しています。オンラインストア発売日：2022年6月29日（水）kolor：公式オンラインストアエア フォース 1とダンクのモノトーンモデル 　「ナイキ（NIKE）」が、エア フォース 1とダンクのモノトーンカラーを発売します。いずれもレスリングをイメージしており、シューレースにはチャンピオンベルトを模したデュブレ採用。価格はそれぞれ1万3200円で、7月2日9時からSNKRSで販売を開始します。発売日：2022年7月2日（土）9:00〜SNKRS：エア フォース 1／ダンクその他の注目アイテム

kolor

NANGA×PRO TREKのアウトドアウォッチ、エア フォース 1とダンクのモノトーン【今週のマストバイ】

ナイキ SB×MEDICOM TOYのブレザー LOW　「ナイキ SB（NIKE SB）」が、メディコム・トイ（MEDICOM TOY）とコラボレーションした「ブレーザー LOW」を発売します。メディコム・トイで人気のベアブリック（BE@RBRICK）にオマージュしたデザインで、シュータンとヒールサイドにはベアブリックのロゴがあしらわれています。アッパーは白のフェイクファーで覆い、ヒールタブはブラックで仕上げました。価格は税込1万3750円。発売日：2020年12月26日（土）SNKRSニューバランス「M1700」の新色"ブラック"　「ニューバランス（New Balance）」が、フラッグシップシリーズ「1000番台」の5代目として1999年に発売されたMade in USAのフラッグシップモデル「M1700」の復刻モデルから、新色"ブラック"を発表。前作の「1600」を彷彿とさせるデザインでありながら、ソールのクッショニング素材「アブゾーブ（ABZORB）」やアウトソールの踵部分に耐摩耗性に優れたラバー「エヌ デュランス（エヌ デュランス）」を搭載するなど随所で当時の最新技術が採用されています。12月24日にニューバランス原宿店で先行発売を行い、12月25日から公式オンラインサイトで予約販売の注文受付を実施。オンラインサイトで購入分は1月9日以降に順次配送されます。先行発売日：2020年12月24日（木）場所：ニューバランス原宿店予約受付開始日：2020年12月25日（金）ニューバランス：公式オンラインサイトノンネイティブのコラボからジャケットとパンツの新作　「ノンネイティブ（nonnative）」が、アウトドアブランドの「ワイルドシングス（WILD THINGS）」と「グラミチ（Gramicci）」のそれぞれとコラボ。防水性と保温性に優れたワイルドシングスの代名詞でもあるデナリジャケットをベースに、ボディを3レイヤーのGORE- TEX®素材で仕上げ、中綿にクライマシールド（CLIMASHIELD®）を搭載したジャケット（13万8000円）を展開します。グラミチとのコラボアイテム（2万6800円／いずれも税別）では、ベースモデルにクライミングパンツを採用。防風性の高い「ポーラテック ウィンドプロ（POLARTEC® Wind Pro®）」のフリースを初めて使用し、ゆとりをもたせたノンネイティブが得意とするシルエットに仕上げています。ワイルドシングス コラボジャケット発売日：2020年12月26日（土）取扱店舗：ベンダー（vendor）／カバーコード（COVERCHORD）グラミチ コラボパンツ発売日：2020年12月26日（土）取扱店舗：ベンダー（vendor）／カバーコード（COVERCHORD）／SETAN MEN'S 6階=メンズコンテンポラリー／ESTONATION（六本木ヒルズ店、有楽町店、二子玉川店、京都店）WIND AND SEAとNANGAのコラボダウン　「ウィンダンシー（WIND AND SEA）」が「ナンガ（NANGA）」とのコラボダウンを発売。ナンガを代表する防水コーティング加工を施したナイロン生地オーロラテックス（AURORA TEX®）を使用し、左右のポケットにそれぞれのブランドロゴを刺繍でデザイン。ブラック、コヨーテ、ブルーの3色展開で、ロゴプリント入りの収納袋が付属します。価格は税別5万5000円。発売日：2020年12月26日（土）取扱店舗：WIND AND SEA直営店、WIND AND SEA公式オンラインショップ

GRAMICCI

nonnative

WIND AND SEA

ナイキ×メディコムトイの「ブレザー」、ノンネイティブとグラミチによるフリースパンツ...【ストリートのマストバイ】

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