インサイド

アウター　タスキのようなパーツが肩から裾に向かって施されたユニークなジャケット。スキ部分は前で止めてもインパクトのある着方も良し、背中側で止めて前身頃のポケットをアクセントにした着こなしも良し。さらりとした生地感に加え胸元のメッシュポケットが涼しげな印象なので、今の季節は白Tやデニムを合わせた爽やかなスタイリングがおすすめ。　医療現場で着用されているドクターコート（医療用ガウン）を模したロングシャツは「シーオール（SEEALL）から。首を覆うようなスタンドカラーやラップタイプの前身頃などユニフォーム要素はありつつも、前を開けて羽織ればガウンのようなエレガントな雰囲気も持ち合わせている2面性のあるアイテムです。トップス　清涼感と上品さが特徴のヨーロッパヘンプ（大麻）をシンプルなディテールに落とし込んだ、エレガントな表情のベストは「ポステレガント（POSTELEGANT）」から。ミニマルなデザインにすることで素材の良さを際立たせ、生地と身体の間にゆとりを生むためにオーバーサイズ仕様になっているため、インナーにはシンプルなシャツやカットソーを合わせて、リュクスなスタイリングでまとめるのが◎。　漁師のユニフォームとして作られていたガンジーニットの伝統的なディテールを取り入れたクラシカルなサマーニットは、カシミヤ専業ブランド「ボーディ（BODHI）」のもの。コットンをメインにカシミヤを配合した素材を使用した生地は、素材特有の体温調整機能や高い吸透湿性のおかげで春〜初夏にかけて快適に着することが可能。春夏にカシミヤを着るという贅沢な1着です。　「アンスクリア（INSCRIRE）」のメッシュ素材のTシャツは、ロングスリーブとショートスリーブの2パターンを展開。透け感のあるデザインに、肩や肘の切り替えがメリハリを付けてくれます。ジャケットやシャツ下にレイヤードしても、1枚で着てタンクトップなどのインナーで遊んでも良し。　シャツワンピースのようなプルオーバーケープは、四角い布に切り込みを入れた様なプリミティブなコンセプトが魅力的。ウールの産地として有名な尾州産のウールを使用した生地を用尺たっぷりに取ることで、上品なゆらぎとレイヤードを楽しめるシルエットに。ポリエステルが混紡されているので肌離れが良く、シワになりづらいのも◎。夏場はタンクトップの上にサラリと着ても良し。　「ビューティフルピープル（beautiful people）」のプルオーバーは、表と裏で異なるレースのデザインがポイント。どちらを前にしても着ることができるので、その日の気分で雰囲気を変えることができます。伸縮性がある素材なので、セカンドスキン感覚でレイヤードを楽しんでみて。ボトムス　「タナカ（TANAKA）」のワイドパンツは、ヘリンボーン柄がクラシックな印象を与える1本。程よいワイドシルエットが脚を綺麗にみせてくれます。Tシャツを合わせたシンプルなスタイルで洗練されたお洒落を楽しんでみては？　サテン生地をベースにした上品なイージーパンツは「イレニサ（IRENISA）」から。膝から裾にかけて少し広がりのある綺麗なシルエットが魅力です。独特のシワ感がこなれた風合いを持ち合わせているので、キマりすぎた印象にならないのも◎。　「エヌハリウッド（N.HOOLYWOOD）」のワークパンツは、ディッキーズの定番「874 WORK PANTS」をベースにデザインした1本。サイドにシームレス仕上げを施しウエストの後ろ側をゴム仕様にしているほか、ドローコードを配しています。オリジナルにはない穿き心地の良さを体験してみては？　サイドに取り付けられた大きめのポケットが印象的なワークパンツは「ミオズモーキー（MIOSMOKEY）」から。ウエスト部分はストラップでサイズが調整できる仕様。ハリがあるコットンリネン生地が綺麗なワイドシルエットを生むため、いつもよりも大きめのサイズを選んでウエスト部分のストラップをキュッと締めて穿くことで、シルエットのメリハリを楽しむのが◎。　誰しも1本は持っているベージュのパンツですが、一歩間違えると野暮ったくなりがちで着こなしが難しいもの。砂浜のような色味が美しい「オーバーコート（OVERCOAT）」のカーゴパンツは、後ろのフラップポケットなど最低限のミリタリー要素を残しつつ、タキシードのパンツのようにベルトループを無くしたりセンタークリースを入れるなどブランド独自の解釈を加えてフォーマルに。スタイリングをモダンな雰囲気にしてくれます。　男女問わずに履けるラップ風スカートパンツは「ビューティフルピープル（beautiful people）」から。インドの古典舞踊の伝統衣装である内股にプリーツが付くパンツが着想源というユニークなデザインだそう。上質なスーツに使われるSuper130'sウールとシルクの混紡糸を使用した生地の光沢感と、シャークスキン柄特有の奥行きがスカートパンツの奇抜さをシックな雰囲気に変え、いつものコーディネートに取り入れやすくしてくれています。小物　「バオ バオ イッセイ ミヤケ」のデザインを担当した松村光が立ち上げた「52 バイ ヒカルマツムラ（52 by HIKARUMATSUMURA）」のポケットバッグ。ミニマルな四角のモチーフを独自のジョイントシステム組み合わせたデザインです。携帯とお財布だけで身軽に出かけたいときにおすすめなバッグです。　同じく52 バイ ヒカルマツムラ（52 by HIKARUMATSUMURA）」のアイコンバッグ。構造的に最も安定する円筒型で構成されており、立体感のあるキャッチーなフォルムがポイントです。光の反射を美しく作り出すエレガントなデザインで、カジュアルからドレッシーなスタイルにまで合わせられるアイテムです。　和紙糸と麻を仕様した「ポステレガント（POSTELEGANT）」のトートバッグは、春夏らしい自然な風合いを演出。A4サイズが収まるサイズ感や内ポケットなど機能性もバッチリです。ラフなスタイルにはもちろん、綺麗めなスタイルにバッグでアクセント加えるのも◎。　「シックストックス（CHICSTOCKS）」のベージュカラーのソックス。洗練された雰囲気の中にネイビーのラインがアクセントになっており、キレイめなスタイルにぴったりなアイテムです。一度穿くと病みつきになる適度なクッション性とソフトな履き心地がポイント。

Kotoha Yokozawa

POSTELEGANT

OVERCOAT

BODHI

INSCRIRE

MIOSMOKEY

SEEALL

IRENISA

CHICSTOCKS

お買いモノ

【カラー別】シンプルで洗練された着こなしを、春夏で手に入れたいベージュアイテム

SOSHIOTSUKI リバーシブルジャケットFASHIONSNAP（以下、F）：1点目は「ソウシオオツキ（SOSHIOTSUKI）」の2022年秋冬シーズンのリバーシブルジャケットですね。柳翔吾（以下、柳）：フライトジャケットとテーラードジャケットを融合させたデザインが特徴で、普段あまり衝動買いはしないのですがこれは展示会で見た時に即決しました。F：何故即決に至ったのでしょうか。柳：ソウシオオツキは、テーラーリングが得意なブランドなので今までこういったカジュアルなブルゾンをあまり出していなかったんです。あったとしてもパターンがかなり独特だったり、自分のスタイルには合わないかなというものが多くて。その中でこのジャケットは、シンプルながら袖がテーラードジャケットのように前振りになっていたりと、ソウシオオツキらしさを感じられてビビッと着たので購入しました。F：素材はナイロンツイルで光沢感がありますね。柳：そうですね、この素材が生み出している黒の色味も決め手になりました。F：黒の色味ですか？柳：見てわかる通り、僕は基本的に黒のアイテムしか着なくて（笑）。その分黒へのこだわりは強いんです。ひと口に黒と言ってもマットな黒、褪せた黒、光沢感のある黒、深い黒などそれぞれ色味が若干違うじゃないですか。それぞれを使い分けることで、全身黒のアイテムでもスタイリングに奥行きが出るというか。F：なるほど、黒を愛する柳さんならではの視点ですね。ちなみに柳さんはどんな黒が1番好きなんですか？柳：ちょっと艶っぽいというか、光沢感のある黒が1番好きです。例えばピアノの黒って言えばわかりやすいですかね？高級感のある黒が好みです。このジャケットは結構暖かいし、アームホールも大きめな作りなので、中にジャケットをレイヤードしたりしてこの冬ヘビロテする予定です。SHO KURASHINA スラックスF：次のアイテムは「ショウ クラシナ（SHO KURASHINA）のスラックスですね。ダブルニー仕様でワークパンツのようなデザインです。柳：こちらは「ディッキーズ（DICKIES®）」の定番であるダブルニーをイメージしてデザインされたものなんです。でも素材は尾州の工場に別注した上質なウールギャバジン素材を使用していて上品な雰囲気がある。恐らく今1番よく履くパンツはこれですね。年間100日くらいは着用していると思います。F：ディッキーズのダブルニーは履かないんですか？柳：シルエットはすごい好きなんですけど、素材感がコットンでちょっとカジュアルな印象になりすぎちゃうんですよね。でもこのパンツは素材感のおかげですごく上品に仕上がっているので、本当に万能。プライベートはもちろんちょっとかっちりした服装をしたい場面でも着用できるんです。F：このパンツの黒の色味はかなり濃く真っ黒って感じですね。柳：はい、そこもお気に入りポイントの一つですね。含浸加工という加工を施していてハリと風合いがあるし、黒の色味も真っ黒なんです。あと僕は気に入った服はもし破れちゃったり、色が褪せてきてしまった時のためにストック買いすることが多くて。これはもうなくてはならないパンツだと思ったので、2本購入しました。VEIN ステッチフレアパンツ柳：「ヴェイン（VEIN）」の2022年秋冬シーズンのフレアパンツで、これも2本買いしたアイテムです。F：前のシーズンに、センターシームのように施されたステッチが白のものも出ていましたね。柳：そう。それも持っていたんですけど、ステッチが黒のバージョンも欲しいとずっと思っていて。そしたら今シーズン発売されたので2本買いしました（笑）。F：やはり真っ黒のアイテムが良いんですね（笑）。これもすごくシルエットが綺麗です。柳：セミフレアのシルエットはトレンド感もあるし、脚を綺麗に見せてくれる。それに伸縮性があって履き心地も良いからこれもかなりの頻度で着用しています。AIRBUGGY ペット用3wayバックパックF：次のアイテムは服ではなく「エアバギー（AIRBUGGY）」のペット用バックパックですね。日本発のベビーカーブランドとして知られていますが、ペット用アイテムも展開していたんですね。柳：エアバギーは結構愛用していて、ペットバギーも持っています。ペットグッズってポップなデザインのブランドが多いんですが、ここのはシンプルなデザインでオールブラックだし、自分のスタイルに合うワンちゃんバッグとしてお気に入り。もちろん機能性もサイドがメッシュになっていたり、ポケットがたくさんあって散歩用のグッズを収納できたりと使い勝手も良い。付属のベルトを付ければショルダーバッグにもなるし、ケージとしても使えます。何よりこのサイズ感、小型犬2匹（ティノ、ぷうた）を飼っているので2匹が入るサイズなのが最高です。F：今日はティノくんを連れてきて頂きました。仕事に一緒に行く事もあるんですか？柳：馴染みの現場だったりすると時々（笑）。このバッグはケージとして使う際、車のシートに固定出来る仕様でチャイルドシートみたいな感じで安全にペットを車に乗せられるんです。F：仕事も忙しい中、2匹のお世話は少し大変そうですね。毎日のお散歩とか。柳：日々の散歩も良いリフレッシュの時間になっているし、休日は出かけるきっかけになっているので大変だとは感じませんね。何もないと家から出なくなっちゃうので（笑）。駒沢公園は休日の朝散歩の定番になってるし、麻布十番の焼き鳥屋さんとか、中目黒のタッカンマリを食べれるバーとか、ペット同伴可能な飲食店を色々と開拓しています。Audemars Piguet 15510ST 50周年モデルF：次のアイテムは、スイスの老舗時計ブランド「オーデマ ピゲ（Audemars Piguet）」の代表作である「ロイヤル オーク」の50周年記念モデルですね。柳：オーデマ ピゲは特に好きな時計ブランドの一つで、ほかにも複数本持っています。シンプルな3針の時計が欲しいなと思っていたところ、ちょうど担当の方からご案内頂いて。50周年記念という特別なモデルでもあるし、このタイミングを逃したら買えないだろうなと思い購入しました。F：「ロレックス（ROLEX）」や「パテック フィリップ（PATEK PHILIPPE）」など数ある高級時計ブランドの中で、オーデマ ピゲが好きなんですか？柳：オーデマ・ピゲのカスタムウォッチを以前にリリースした、「1017 アリクス 9SM （1017 ALYX 9SM）」のデザイナーマシュー・M・ウィリアムズ（Matthew M Williams）が、実際に着けているのを見てかっこいいなと思ったのがきっかけの一つです。5年程前に1番最初に買ったのはクロノグラフのモデルだったんですが、2019年に六本木ミッドタウンで「コード1159」の発売を記念する展覧会をやっていて見に行ってからすっかりオーデマ ピゲにハマってしまいましたね。ほかのブランドだとロレックスや「ヴァシュロン・コンスタンタン（VACHERON CONSTANTIN）」なども持っています。F：かなりの数の時計をお持ちですね。毎日何かしら着けているんですか？柳：時計は必ず着けますね。TPOに合わせて選んでいます。ハードな現場だったら「Gショック（G-SHOCK）」を着けることもあるし。その中でもオーデマ ピゲは気が引き締まるというか、今日一日頑張るぞって気持ちになります。AMENO CASHIMERE オーダーメイドニットF：次のアイテムは、シンプルな黒のタートルネックニットですね。柳：「アメノ カシミア（AMENO CASHIMERE）」というブランドのもので、イタリアのニット工場が運営しているファクトリーブランドなんです。セミオーダー制で、基本の形からカラーや細かい丈感などを選ぶことができます。この工場は某ラグジュアリーブランドのニット生産を担当していたりと高い技術力を持っているから、とにかく仕立てが綺麗なんですよね。F：去年はクルーネックタイプのものをオーダーしたとか。柳：去年もかなりの頻度で着ていましたね。前回は結構体にフィットするサイズ感でオーダーしたんですが、今回はタートルネックならこの方が着やすいかなと思いちょっと緩めのシルエットにしてみました。素材が上質なカシミア糸だからチクチクもしないし、ニットですが長く愛用できる逸品かなと思っています。Mercedes Benz 500SL R107F：次は「メルセデス・ベンツ（Mercedes-Benz）」のクラシックカーですね。柳：1989年に製造された通称R107と呼ばれる型の最終シリーズで、500SLはかなり製造数が少ないらしいです。結構レアな個体だと思います。F：どこで購入したんですか？柳：たまたま知人のクラシックカーマニアの方が手放そうとしているという話を聞いて、買わせてもらったという形です。元々仕事用の車としてメルセデス・ベンツのGクラスを持っているんですが、かなり大きいので小回りが効く車が欲しいなと思っていたんです。Gクラスはかなり車高も高いし、せっかく2台目を買うなら車高が低いクラシックカーが良いなと探していたんですが、人と被るのは嫌なので珍しいモデルで自分好みのものとなるとこの車だったんですよね。F：渋くてかっこいいですね。柳：今後内装のウッドパネルやレザーシートをオリジナルデザインでカスタマイズする予定なので今から楽しみなんです。この車を買ってから、自分のファッションスタイルにも変化があって、車に合わせた服も買うようになりました。ダボダボのフーディーにスニーカーみたいなスタイルよりも男臭いアイテムを合わせた方がかっこいんじゃないかなって。あんまりそういう雰囲気のアイテムは得意じゃなかったんですが最近挑戦しています。F：もしかして続いての8点目はそれで購入に至ったとか？柳：まさにそうなんです（笑）SHINYAKOZUKA×WRANGLER デニムジャケットF：確かに柳さんらしくないアイテムですね。柳：先ほどのクラシックベンツのことをインスタグラムで調べると、海外のイケオジみたいな人がたくさん出てくるんですよね。そういう人たちがデニムジャケットをよく着ているので、憧れて買いました（笑）。F：ヴィンテージではなく、こちらは「シンヤコヅカ（SHINYAKOZUKA）」の今シーズンのものですね。柳：ヴィンテージや古着ってほとんど買わないんですよね。買うとしてもデザイナーズブランドのアーカイヴくらいで。このデニムジェケットは、「ラングラー（Wrangler）」の定番「11MJZ」をベースに、シンヤコズカがシルエットやディテールをモダンにアップデートしていて。でもやっぱりデニムジャケットだからクラシックベンツと相性が抜群なんです。BOTTEGA VENETAのバケットハットF：最後のアイテムは「ボッテガ・ヴェネタ（BOTTEGA VENETA）」のバケットハットですね。柳：バケットハットを購入したのはこれが初めてでした。一見無地に見えるシンプルなデザインなんですが、ジャカード織のグラフィックデザインがさりげなく効いていて、これを被るだけで結構様になるんですよ。F：どんな服装の時に合わせることが多いですか？柳：本当なんでもですよ（笑）。夏は無地のTシャツにこれを被ればそれなりにおしゃれに見えるし、朝早くて髪のセットをする時間がない時とかもサッと被れる。最近は週3くらいで被っている気がします。F：これもストック買い候補ですか？柳：もう一つ欲しいと思ってるんですけど、今どこも在庫がなくて。ただこのアイテムは毎シーズン定番で出してるものなので、見つけたらゲットしようと思っています。BOTTEGA VENETAをSSENSEで探す今年を振り返ってF：今年、買い物の仕方に変化などはありましたか？柳：今まではコレクションルックを見て、かっこいいから買うみたいな衝動買いが多かったんですが、ここ最近は少なくなりましたね。それよりもそのブランドの生産背景やコンセプト、デザイナーさんの考えなどに共感した時に買い物をすることが多くなったなと感じます。これは僕が歳をとったというのもあるんでしょうけど、コロナを経て人との触れ合いの重要性を再認識したからなのかもしれません。F：今年を振り返ってどんな年でしたか？柳：コロナの影響でファッション含めエンタメが止まってしまっていたここ数年から、徐々に日常が戻ってきたなと感じた年でした。フィジカルのファッションショーも増えてきたし、みんな人と触れ合うことの楽しさみたいなものを再認識したんじゃないかなと。F：来年はもっと行動に制限がなくなり、日本のファッションシーンが盛り上がると良いですね。柳：自分がPRやスタイリング、衣装のプロデュースなど色んな方面から日本のファッションに携わってる中で、新しいブランドが生まれてはなくなるという消費サイクルが早い今の時代だからこそ、モノづくりにこだわりを持って頑張っている日本の気鋭ブランドの魅力を再認識しています。そのようなブランドをもっと発信していく事が日本のファッションシーンの成長につながっていくと思うし、その手助けが出来たらなと思っています。撮影場所：LENEF柳翔吾FAKE TOKYO チーフディレクターとしてCANDYやFAKE SHOWROOMのディレクションを経験。現在はフリーランスでアーティスト、CM、広告、テーマパークなど多ジャンルに渡り衣装プロデュースやスタイリングを手掛ける。またPRショールーム MATT.のメンバーとして、「マリーンセル（Marine Serre）」をはじめとする国内外のデザイナーズブランドのPR業務も行っている。過去にはイギリスのファッションメディア「ビジネス・オブ・ファッション」が毎年行う、世界を代表するファッション業界人500人「BoF500」に選出された。

SOSHIOTSUKI

SHINYA KOZUKA

VEIN

Fashion

【2022年ベストバイ】スタイリスト&フリーランスPR 柳翔吾が今年買って良かったモノ

シュプリーム×ディッキーズの新作コレクション　「シュプリーム（Supreme）」が、「ディッキーズ（Dickies）」とコラボレーションした2022年春の新作コレクションを発表。肩やサイドのラインが特徴のワークジャケットと、ショートスリーブシャツ、ワークパンツ、ワークショーツ、ベルトをラインナップしています。発売日：2022年4月9日（土）シュプリーム：公式サイトナイキ×ユニオンのダンク LOW 　「ナイキ（NIKE）」が、「ユニオン（UNION）」とコラボしたスニーカー「ダンク LOW Argon」を発売。リップストップ素材のアッパーが特徴で、スウッシュやヒールのステッチは切りっぱなしで仕上げています。サイドとソールにはユニオンを象徴する「FRONTMAN」ロゴがデザインされています。価格は税込1万8700円。発売日：2022年4月7日（木）9:00SNKRSダナー×ミーンズワイルによるスエード素材のマウンテンブーツ　「ダナー（Danner）」と「ミーンズワイル（meanswhile）」によるマウンテンブーツが登場。1960年代にバックパッカーたちから「最も理想的なハイキングブーツ」と絶賛された「マウンテントレイル」の後継モデル「Mountain Light」をベースに、ウェービングテープ仕様にアレンジ。素材は経年変化を感じられるスエードを採用し、ブラックとサンドベージュの2色を展開します。価格は税込6万8200円。4月8日まで注文予約を受け付けており、8月に納品予定となっています。予約受付：2022年4月8日（金）までミーンズワイル：公式サイトYouth LoserとSPECIAL GUEST K.K.のコラボコレクション　「ユースルーザー（Youth Loser）」と「SPECIAL GUEST K.K.」のストリートシーンで注目を集める2ブランドがコラボを発表しました。アイテムの詳細は後日発表。4月9日19時からそれぞれの公式オンラインストアで販売します。発売日：2022年4月9日（土）19:00公式オンラインストア：Youth Loser／SPECIAL GUEST K.K.UNITED ARROWS & SONSの店舗スタッフが考案したフレアスラックス　「ユナイテッドアローズ＆サンズ（UNITED ARROWS ＆ SONS）」から、店舗スタッフが考案したフレアシルエットのスラックスが発売されます。軽くて快適な履き心地を提供するREDA社のトロピカルウール素材を使用。程良いフレアシルエットに仕上げ、様々なシューズに合わせやすいように裾を長めに設定しています。発売日：2022年4月8日（金）取扱店舗：ユナイテッドアローズ＆サンズ、ユナイテッドアローズ 心斎橋店、札幌店、大分店、ユナイテッドアローズ＆サンズ オンラインストア ※オンラインストアは11時に販売開始

meanswhile

UNITED ARROWS

シュプリームとディッキーズの春コレクション、ナイキ×ユニオンのダンク...【今週のマストバイ】

 ヘンリー・ダーガーという孤高の画家　「The Outsider」と題したコレクションは、アウトサイダー・アート（西洋の正規な芸術の美術教育訓練を受けていない者が制作した美術）を代表するアメリカの画家、ヘンリー・ダーガー（Henry Darger）の作風や生き方から着想を得た。1892年にイリノイ州シカゴ市で生まれ、1973年に81歳で生涯を閉じたダーガーは、清掃員として生計を立て、生前は誰に見せることもなく一人で1万5000ページもの作品を描き続けた。その膨大な作品が日の目を見ることになったのは作者の死後。ダーガーが住んでいたアパートの大家であったネイサン・ラーナー（Nathan Lerner）が部屋の整理をした際に発見し、展覧会などでの展示を行ったことで世界的に評価を得ることになった。今回のコラボレーションは、発見者ラーナーの妻であるキヨコ・ラーナー（Kiyoko Lerner）の協力を得て実現。キディルはダーガーが遺した図案を、織りや編み、プリントへと取り入れて、新しい命を与えた。 ジェンダーの概念を超越したファンタジーの世界　ダーガーの代表作である「非現実の王国で（In The Realms of the Unreal）」は、男性器を持つ7人の少女たち”ヴィヴィアン・ガールズ”が子どもの奴隷制度に立ち向かうというストーリー。キディルはそのストーリーを読み解きながら、ジェンダーの概念を超越して、ファンタジーのデコラティブな要素を加えて、自身の創作として表現する。リボンやチュールで装飾したピンクのシャツ、フロントが露わになったプリーツスカートなど、多様なモデルたちが着こなす。キーカラーはダーガーが好んだ淡いパープルとイエロー。キディルが得意とするパンクやテーラードの要素も健在で、脱色やダメージ加工で表現したトップスをはじめ、スタッズ付きのチョーカー、ボンテージパンツ、ペイントを施したトレンチ、クレイジーパターンのチェック柄などを盛り込んだ。　 ディッキーズやカシラ、  ルルムウとのコラボも　終盤に差し掛かると、ゾウなどの動物をかたどったヘッドピース、人形のようなオールインワンなどが登場。ぬいぐるみは人形作家のドールズサン（DOLLSSAN）によるもので、孤高のアーティストの狂気的な表現や、退廃的でダークな雰囲気を醸し出す。この他にも「ディッキーズ（Dickies）」とのウェアや、「カシラ（CA4LA）」との帽子、東佳苗が手掛ける「ルルムウ（rurumu:）」とのニットウェア、「マルコム ゲール（Malcolm Guerre）」とのジュエリーなどのコラボレーションも発表。足元はコーディネートとして「ドクターマーチン（Dr.Martens）」のブーツを合わせた。 アウトサイダー 末安弘明　ダーガーの作品は、「他の誰のためでもない、ダーガー自身のためだけの世界」と語られていることが多い。末安は「ダーガーの創作の孤独や沈黙、秘密に深く共感した」という。ロンドンに単身で渡り、独学で服作りを始めた末安は、ファッション界の“アウトサイダー”とも言えるだろう。ダーガーが貫いた創作やモノづくりへの衝動や情熱、アートセラピー、自己浄化であるクリエイションを、このコレクションに重ねてみせた。

KIDILL

「キディル」がヘンリー・ダーガーの世界を表現　孤高のアウトサイダーの創作

　2022年春夏コレクションのテーマは「素敵な下書き」を意味する「SWEET ROUGH DRAFT」。絵であればより良くするための行為、手紙であればより気持ちを伝えようと試行錯誤する時間である「下書き」を「素敵なもの」だと捉え、今回のコレクションをシンヤコヅカにとって素敵な下書きにするという想いを込めて製作したという。　休日に自宅で映画「ショーシャンクの空に」を15年ぶりに見たという小塚は「デザイナーという職業は映画そのものをモチーフやテーマにするのではなく、映画を見て得た小さな感動やきっかけを最大限に誇張することをテーマにするべき」と感じたという。コレクション製作のスタートのアイデアとなったのは「青いインク漏れ」。友人のインスタグラムに投稿された写真を、ただなんとなく「可愛いな」と感じたことがきっかけで、その小さなきっかけを小塚なりの解釈で拡張したコレクションに仕上げたという。　ルックでは青いインク漏れを連想させる模様のつなぎや、青い鳥が描かれたニットなど青を使用したアイテムが目立った。前シーズンに引き続き人気の「ディッキーズ（Dickies）」をはじめ「ラングラー（Wrangler）」や老舗ワークウェアメーカー「寅壱」とのコラボアイテムも披露。過去に「リーバイス（Levi's®）」の「501®」など、誰もが知る永遠の定番をリサーチせずに製品化してきた「AS IT WAS」シリーズからは、具体的な定番アイテムではなく「ヒッピーの人」という抽象的なテーマをもとに、クレイジーパターンのジャケットなどを製作した。

Wrangler

シンヤコヅカが初のランウェイショー開催、表現したのはブランドにとっての「素敵な下書き」

COMME des GARÇONS

コム デ ギャルソン・オム ドゥとポータークラシックのニュートンバッグ、アレキサンダーリーチャン×ヴァンズ...【ストリートのマストバイ】

MISTERGENTLEMAN

「ファッションでポジティブなパワーを伝えたい」ミスター・ジェントルマンが10色のタイダイで彩り豊かなフィナーレ

BEAMS

MAGIC STICK

「XLARGE®×幽☆遊☆白書」、エア マックス2 ライトのセカンドカラー...【ストリートのマストバイ】

"平成最後の東京コレクション"、ジエダが初のファッションショーでレイブカルチャーを現代に

スタイルを作る名品 ─「ディッキーズ」のワークパンツを解説

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