インサイド

1位「KANAKO SAKAI」のデニムパンツ 　激しいダメージ加工が目を惹くデニムパンツは「カナコ サカイ（KANAKO SAKAI）」から。岡山県産のストレートシルエットのジーンズに、肌が抜けるホールやほつれなどのダメージ加工を施したアイコニックな一本。美しいフォルムとダメージのバランス感が魅力的なアイテムです。2位「OVERCOAT」のTシャツ 　ロゴの下にパンダの絵柄が浮かぶ「オーバーコート（OVERCOAT）」のTシャツ。ブランドの発祥地がニューヨークのチャイナタウンの近くだったことからインスピレーションを受けたユニークなデザインが特徴。ロンドンのアートディレクターPeter Milesとの協業により誕生した一着です。3位「KANAKO SAKAI」のTシャツ 　「カナコ サカイ」のTシャツは、シーズンテーマであるWALTWHITMANの詩集“草の葉”の一節をプリントしたアイテム。ネックや袖、背面にダメージ加工を施し、一枚でもスタイリングがキマるアイコニックな仕上がりに。これからの季節には、ジャケットやカーディガンとのレイヤードスタイルが◎。4位「TAAKK」のフリルパンツ 　前回に引き続きランクインした、大胆なフリルを配した変形スラックパンツは「ターク（TAAKK）」から。テーパードシルエットのパンツにボリューミーなフリルやタックを施すことで独特なドレープを演出した一本は、モードなスタイルにマッチするアイテム。秋冬のスタイリングをブラッシュアップしてくれること間違いなし。5位「th products」のワイドパンツ 　見る角度によって表情を変える、鮮やかな生地感が特徴的な「ティーエイチ プロダクツ（th products）」のワイドスラックス。足元までズドンと伸びる迫力のあるワイドシルエットで多彩な着こなしにマッチします。スタイリングにアクセントをプラスするサイドパネルのデザインも魅力的。6位「INSCRIRE」のベスト　パイロット用のC-1ベストをイメージしたベストを、軽やかなオーガンジー素材で仕上げた一着は「アンスクリア（INSCRIRE）」から。5つのポケットを有するなど機能性がありながら、透け感のある生地を使用することで爽やかな印象に。Tシャツやワンピースの上にレイヤードするなど、スタイリングの幅を広げてくれるアイテムです。7位「VIBSOX」のショートリブソックス　抗菌・抗ウイルス加工を施した生地素材”VIBTEX”のテクノロジーを活かしたソックスブランド「ビブソックス（VIBSOX）」。スニーカーとも合わせやすいショートリブソックスは、太めのリブでカジュアルなスタイリングに取り入れやすく、機能性とデザイン性に長けた注目のアイテムです。8位「NTN」のシャツ　各国のメゾンブランドも使用している、「オルメテックス（Olmetex）」社のナイロン生地を使用した「NTN」のシャツは、光の加減により表情が変わるフューチャリスティックな一着。高い強度を誇る細やかさを兼ね備えた上質な仕上がりが魅力です。秋の軽アウターとしても活躍してくれそう。9位「KANAKO SAKAI」のスカート　ユニークな膨らみが印象的なスカートは「カナコ サカイ」から。360度大胆にタックを配することで、ユニークなふくらみとドレープを生み出した一枚は、独特な光沢感のある生地を贅沢に使用し艶やかな質感を堪能することができる、存在感抜群のアイテムです。10位「IRENISA」のニット　変形したタートルネックのようなデザインが目を惹く、上品なニットは「イレニサ（IRENISA）」から。細番手のウール糸をハイゲージに編みあげた生地は、しっとりとした質感と艶のある表情が特徴。首元のレザータブなど、ブランドらしいこだわりの詰まったディテールも必見です。

TAAKK

th products

OVERCOAT

INSCRIRE

IRENISA

KANAKO SAKAI

お買いモノ

みんなのお気に入りを大公開、F/STOREユーザーが選んだ"欲しい"アイテムTOP10【2024年8月編】

TAAKK / ストレートデニムパンツ 　ヒゲやハチノス、色落ちなどの経年変化の様子をジャカード織りの技術を駆使して表現した、ブランドを象徴するファブリックとして知られるデニム生地を使用した一本。ダメージ加工では表現できないほど緻密に作り込まれた圧倒的な佇まいで、スタイリングでも存在感を放ちます。意匠性の高い生地を際立たせるベーシックな5ポケットのデザインとどんなスタイルにもマッチするストレートシルエットも魅力的。 アイテムの詳細はこちらからSUMMER STYLE ：エレガントとカジュアルのミックススタイル　華やかでエレガントなフリルシャツを着こなした、こなれ感満載のスタイリング。ウィメンズのイメージが強いフリルシャツも力強いダメージデニムと合わせれば、程よくカジュアルダウンでき気負わず着こなせます。トップスの色味に合わせてブリーチしたブラックのボトムスを選べば、簡単にモダンなスタイリングの完成です。AUTUMN STYLE ：サイズ感がポイント、モダンなストリートスタイル　フーディーにMA-1、デニムパンツを合わせた定番のスタイルも、エッセンスを効かせたアイテム選びとサイズ感にこだわればワンランク上の着こなしが叶います。オーバーサイズのトレンドがひと段落した今、チャレンジしたいのはジャストサイズのスタイリング。全体をコンパクトにまとめあげることで、定番スタイルもフレッシュな印象に仕上がります。ブランドらしいアクセントを効かせたアイテム選びもポイント。デザインではなくテキスタイルで“らしさ”を表現したアイテムを用いることで、個性を表現したスタイルに。✔︎PICK UP ITEM🛍 「TAAKK」24AWからその他のアイテムもチェック！

【ターク】ブランドの中の人に聞く、24AWの新作を使った着回し術

1位「OVERCOAT」のフードウールシャツ 　クラシックなテーラーメイドのシャツにスポーティーなフードを付けたユニークなシャツは「オーバーコート（OVERCOAT）」から。NY発祥のブランドらしい自由な発想でデザインされた一着は、着こなしにフレッシュなエッセンスをプラスしてくれること間違いなし。2位「TAAKK」のフリルシャツ 　「ターク（TAAKK）」24AWコレクションの新作から早くもランクインしたラッフルシャツは、胸元にアシンメトリーに配したフリルのデザインが目を惹くアイコニックな一着。襟と前立てが取り外せる2way仕様を採用し、多彩な着こなしを楽しめます。3位「TAAKK」のフリルパンツ 　同じく「ターク（TAAKK）」24AWコレクションから、ウエストにあしらったボリューミーなフリルが特徴的なフリルパンツがランクイン。動くたびに揺れるフリルのデザインで、モードな着こなしを叶えてくれる一本です。ルックのようにオールブラックにまとめたスタイルが◎。4位「th products」のワイドパンツ 　ボリュームがありながらも美しいシルエットをみせる「ティーエイチ プロダクツ（th products）」のワイドパンツ。艶感とハリのある上質な生地を使用し、ツータックディテールがトラディショナルなムードとゆるやかな膨らみを演出。ベルトループのリングやヒップのポケットディテールなど、ブランドらしいデザインも魅力的。5位「ODAKHA」のフレアスカート 　国内の職人と生み出す精緻なニット表現に定評がある「オダカ（ODAKHA）」からはフレアスカートがランクイン。濃淡が美しいエレガントな花柄を編地で表現した日本の職人技術が光るとびきりの一枚は、ジャケットやブーツにも合わせれば甘い印象により過ぎることなく、モードに着こなせます。6位「JOHN MASON SMITH」のニットベスト　シャツと合わせて、肌に重ねて、旬なレイヤードルックを楽しめる「ジョン メイソン スミス（JOHN MASAN SMITH）」のコットンニットベストは、シックなグレーと華やかなミントの2色展開。裾のスピンドルを絞ることで丸みのあるシルエットを演出でき、ボトムスに合わせた着こなしを楽しめます。7位「TANAKA」のフラワータンクトップ　ドレーピングで表現した、薔薇のようなモチーフを散りばめた「タナカ（TANAKA）」のタンクトップは、サイドの紐が垂れるアーティスティックな一枚。無地ともプリントとも異なる立体感のあるデザインを楽しむことができ、カジュアルながらエレガントなルックを叶えてくれます。8位「HUNTER」のフロントジップブーツ　「ハンター（HUNTER）」のジップブーツは、タウンユースはもちろん、レジャーシーンでも大活躍間違いなし。止水ジップを配した実用的なデザインに加え、ナイロンとレザーで仕立てたモダンな表情でどんな着こなしにもマッチ。重厚感のある見た目ながら、従来のレインブーツの半分ほどという驚きの軽量さを実現した一足です。9位「HATRA」のオーブセーター　幻想的なグラフィックを主役にした「ハトラ（HATRA）」のセーター。シーズンごとにブラッシュアップを重ねるモチーフで、今回は地球上の風景をレンズ越しに覗いたようなグラフィックを採用。抜け感のあるドロップショルダーと、すとんと落ちるリラクシーなボックスシルエットでカジュアルに着こなせる仕上がりに。10位「TANAKA」のウィンドブレーカー　共布のテープで表現された立体的かつ表情豊かなデザインが目を惹く「ターク（TAAKK）」のウィンドブレーカー。レイヤードを楽しめるゆとりあるサイズ感と軽やかな着心地で3シーズン重宝し多彩なスタイリングにマッチする一着は、ワードローブの定番になること間違いなし。

HATRA

TANAKA

HUNTER

ODAKHA

みんなのお気に入りを大公開、F/STOREユーザーが選んだ"欲しい"アイテムTOP10【2024年7月編】

1位「SEEALL」のオーバーサイズTシャツ 　程よい艶感と光沢感が特徴の和紙とコットンを混紡した生地を使用して、オーバーサイズTシャツに仕立てた「シーオール（SEEALL）」。ゆるさのあるシルエットながら上品な生地感が相まって、ルーズに寄りすぎないモダンさを兼ね備えた一着です。2位「INSCRIRE」のトラックパンツ 　トレンド感のある春夏の着こなしには欠かせない「アンスクリア（INSCRIRE）」のトラックパンツ。24SSの新作はブラックとホワイトのコントラストが映える配色を採用。Tシャツと合わせるカジュアルなスタイルにはもちろん、シャツやジャケットなどのフォーマルなアイテムのハズしとしても◎。＞＞アンスクリアの商品一覧はこちらから3位「kotohayokozawa」のグラフィックパンツ 　グラフィックをパネル上に繋げたプレイフルなデザインが目を惹く「コトハヨコザワ（kotohayokozawa）」の一本。窮屈感の無いゴム仕様のウエストとゆとりあるワイドシルエット、軽やかな生地感の3拍子が揃った、夏にぴったりのカラーアイテムです。＞＞コトハヨコザワの商品一覧はこちらから4位「TAAKK」のフリルパンツ 　「ターク（TAAKK）24AWの新作から、腰元にボリューミーなフリルをあしらったボトムスがランクイン。動くたびに揺れる優雅なシルエットとフリルのデザインで、ブラックの単色ながら着こなしにアクセントを加えてくれるアイコニックな一本。24AWの新作も気になったら早めのチェックが吉。5位「todo kotohayokozawa」のシアーシャツ 　透け感のあるプリーツ素材と艶のある生地をドッキングしたデザインが目を惹く一枚は「コトハヨコザワ」から。夏の着こなしにマッチする清涼感のあるグリーンの色味と抜け感のある生地がベストマッチ。物足りないスタイリングにプラスするだけでこなれ感を演出してくれます。＞＞コトハヨコザワの商品一覧はこちらから6位「yoshiokubo」の開襟シャツ　「ヨシオクボ（yoshiokubo）」の開襟シャツは、ドットとフラワーモチーフのホールレースを切り替えたデザインが特徴の一枚。ほんのり透け感があるホールレースからインナーを覗かせた、ワンランク上のレイヤードルックを楽しめます。＞＞ヨシオクボの商品一覧はこちらから7位「CINOH」のスパンコールカーディガン　煌びやかなカーディガンは「チノ（CINOH）」から。意匠性の高いスパンコールの糸を用いた一着は、プラスワンするだけで華やかなコーディネートへと格上げしてくれます。レイヤードを楽しめるクロップド丈やゆとりのあるアームホールなど、コンテンポラリーなシルエットも魅力的。＞＞チノの商品一覧はこちらから8位「INSCRIRE」のデニムパンツ　極端に深い股上と足元までズドンと伸びるワイドシルエットで、シンプルになりがちな夏の着こなしをアップデートしてくれる「アンスクリア」のデニムパンツ。腰まで落としても、ハイウエストでもハマり、合わせるトップスによって柔軟に穿き方を変えられるのも◎。＞＞アンスクリアの商品一覧はこちらから9位「N.HOOLYWOOD」のバックパック　ブランドの定番として発売当初から幅広い人気を誇る「N.ハリウッド（N.HOOLYWOOD）」のバックパック。究極までシンプルに構成されたデザインと徹底した機能美を兼ねそなえ、レジャーからタウンユースまで使うシーンを選ばない汎用性の高さが魅力です。10位「TANAKA」のプリーツパンツ　絵画のようなフローラル柄が目を惹くボトムスは「タナカ（TANAKA）」から。しなやかシルク生地の存在感を際立たせるプリーツによって、優雅なドレープを演出。スカートのように存在感のあるワイドシルエットで、夏の着こなしを鮮やかに彩ります。

CINOH

N.HOOLYWOOD

yoshiokubo

SEEALL

kotohayokozawa

みんなのお気に入りを大公開、F/STOREユーザーが選んだ"欲しい"アイテムTOP10【2024年6月編】

ATON

PREEK

UJOH

TARO HORIUCHI

JOHN MASON SMITH

GURTWEIN

GARAGE OF GOOD CLOTHING

シックなモノトーンスタイル、夏はシアー＆メッシュの軽やかさがマスト

1位「THING FABRICS」のパイルTシャツ 　今治産のパイル地を贅沢に使用したTシャツは、タオル地ならではの柔らかな着心地と吸水性が夏にふさわしい1着。鮮やかなレッドやシルバーピンクなど、豊富なカラーラインナップから自分に合うものを選んでみて。2位「TAAKK」のジャカードシャツ 　「イッセイ ミヤケ」出身デザイナーが手掛ける「ターク」のシャツは、オーガンジーを重ね、陰影で柄を描いたアーティスティックな1枚。程よい透け感で夏のモードな着こなしにうってつけのアイテムです。3位「N.HOOLYWOOD」のTシャツ 　US軍のコレクションから着想を得た袖のミルスペックや、ブランドを象徴する首元のタグがアクセントに添えた1枚。インナーとしてはもちろん、定番の白Tスタイルもこなれた印象にアップデートしてくれます。4位「INSCRIRE」のフットボールTシャツ 　「アンスクリア」の24SSシーズンテーマである“スポーツ”をブランドらしくカジュアルに落とし込んだフットボールT。ウール素材をメッシュのように編み上げた生地を使用することで、どこかモダンな印象に。5位「TAAKK」のMA-1シャツ 　ナイロン地のMA-1から裾にかけてコットン地のシャツへと変化するユニークな切り返しが魅力的な1着。アウター然とした佇まいながら、シャツのように軽く羽織れるのでこれからの季節にぴったり。ルックのようにタックインした着こなしを楽しむのも◎。6位「kotohayokozawa」のグラフィックパンツ　カラフルなグラフィックのパネルをラフに繋げたパンツは、コットンの楊柳（ようりゅう）生地を使用した涼しげな1本。ヘルシーなトップスを組み合わせた着こなしを楽しんで。7位「CINOH」のロングTシャツ　一見するとシンプルなロングスリーブTシャツに「チノ」らしく繊細かつモダンにアクセントをプラス。背面のステッチワークやパターンで差別化した1着は、シーズン問わず使え、どんな着こなしにもマッチする汎用性の高さが魅力的。8位「mister it.」のミッキーマウスシャツ　ブランド初のディズニーとの協業によって誕生した1着は、ウエスタンシャツをモチーフにしたデザインがシンプルになりがちな春夏の着こなしにアクセントをプラスしてくれる主役級のアイテム。ペイズリー柄に隠されたミッキーマウスがさりげなく顔を覗かせ、大人っぽく着こなせます。9位「beautiful people」のショルダーバッグ　吉田カバンの新しいレーベルである「POTR」と「ビューティフルピープル」との協業によって誕生したナイロンバッグ。“四角いものを丸くすることで角のない多様性”を表現したという、両ブランドらしいテーマ性も惹かれるポイントです。10位「yoshiokubo」のシャツブルゾン　海の生き物を表現したという、意匠性の高いカットジャカードをあしらった生地を使用したアイコニックな1枚。ふわふわと無造作に飛び出す糸やサイドのチュールがアクセントを効かせ、重たくなりがちなブラックも軽快な印象に。

beautiful people

mister it.

みんなのお気に入りを大公開、F/STOREユーザーが選んだ"欲しい"アイテムTOP10【2024年5月編】

ATELIER BETON　ガーゼを重ねて編み上げた生地のモチモチとした触感と、一枚で着たくなる優しい肌触りが癖になる「アトリエ ベトン（ATELIER BETON）」のカットソー。ミリタリーのサーマルカットソーのような凸凹した生地でありながら、落ち感のあるふんわりした表情がモダンな雰囲気を演出します。BODHI　ブランドを象徴する素材であるカシミヤにコットンを混紡することでオールシーズン使えるTシャツへと昇華した「ボーディ（BODHI）」。アメカジの定番アイテムであるフットボールTを、上質な素材感を際立たせるミニマルなデザインで仕上げることで、多彩な着こなしにマッチする一着にアップデート。CINOH　しなやかさと光沢感が特徴の超長綿に特殊な加工を施したブランドオリジナルの「リフィナ（REFINA）」という素材を使用した「チノ（CINOH）」の一着。ハリのある生地のクリーンさとギャザーを寄せた袖のデザインでエレガント見えする一枚は、カットソーながらドレッシーなコーディネートと相性抜群。　ミニマルなロングスリーブTシャツに、ステッチやパターンワークでアクセントを加えた一着。さらりとした肌離れの良いコットン地を使用し、夏場でも快適に着こなせます。モダンなグレーの色味も◎。INSCRIRE　ラガーシャツを彷彿とさせる、クラシカルなムードが漂うイエローとパープルの配色が魅力的なロングスリーブTシャツは「アンスクリア（INSCRIRE）」から。スラックスやチノパンと合わせて、今シーズン注目の“スポーツミックス”の着こなしを楽しんでみて。＞＞アンスクリアの商品一覧はこちらからkotohayokozawa　古着屋で見つけたリバーシブルのTシャツをモチーフにしたという「コトハヨコザワ（kotohayokozawa）」の一枚は、春夏にぴったりな鮮やかなカラーリングを纏ったアイテム。両A面の仕上がりで、着こなしをフレッシュにアップデートしてくれます。MIOSMOKEY　フレンチスリーブのように広く設計された袖口と全体的にゆとりのあるサイズ感で、リラクシーな着こなしを叶えてくれる「ミオズモーキー（MIOSMOKEY）」の一着。肉厚な生地と唯一無二の独創的なシルエットで、一枚でスタイリングが決まる万能アイテムです。N.HOOLYWOOD　「N.ハリウッド（N.HOOLYWOOD）」のアンダーサミットウェアシリーズの中でも特に高い人気を誇るクルーネックロングスリーブ。ボックスシルエットとドロップショルダーを組み合わせたリラックスしたサイジングながら、繊維の中でも最も細長いとされるスビンゴールドをブレンドした贅沢な糸を使用するというこだわりが詰まった、愛用者が後を絶たないのも頷けるエッセンシャルなアイテムです。ODAKHA　「オダカ（ODAKHA）」定番のクレイジーニットシリーズからTシャツをピックアップ。シグネチャーであるランダムに配置された複雑な表情のレース生地を袖部分に配したデザインが特徴的。モードなテイストを織り交ぜた、ヘルシーな肌見せルックを楽しめる一着です。SANSE SANSE　フロント部分に大胆に穴を開けた、ブランドらしい遊び心溢れるデザインが目を惹く「サンセ サンセ（SANSE SANSE）」の一枚。インナーにタンクトップや色物をレイヤードして着こなすことで、真骨頂を発揮する一着です。TAAKK　身幅が広く着丈が短いボックスシルエットのボディに、フリンジを配したアイコニックな一枚は「ターク（TAAKK）」から。重たくなりがちなブラックも全面に配したフリンジのおかげで抜け感が生まれ、こなれた印象に。ハイウエストのボトムスと合わせるのが◎。TANAKA　無数に開いたボタンホールを駆使して、自分好みの位置で自由自在にチュールを付け外しできる一着。光の角度によって表情を変えるチュールは存在感抜群で、日常使いはもちろん華やかなシーンでも活躍してくれること間違いなし。　上述のTシャツは打って変わって、余計な装飾を省きながらも、前面を柔らかなコットン生地、背面をメッシュ生地で仕立てることで、前後で異なる表情を楽しめるTシャツはシンプル派におすすめ。色っぽいムードに寄りすぎないので、デニムにサンダルなどを合わせてヘルシーなカジュアルスタイルを満喫できます。UJOH　大胆な身幅のクロップドTシャツは「ウジョー（UJOH）」から。スウェットのような肉厚な生地なので、裾のドローコード絞ってメリハリあるシルエットを楽しむ着こなしが◎。シワ加工を施し奥行きを表現してるので、ダークトーンでも重い印象にならないのも嬉しいポイントです。

BODHI

MIOSMOKEY

SANSE SANSE

ATELIER BÉTON

今年着たいTシャツ、全部紹介します！F/STOREのTシャツ図鑑【変形・長袖編】

ブランドの哲学が凝縮された、タークのシャツ　「イッセイ ミヤケ（ISSEY MIYAKE）」で経験を積んだ森川拓野が手掛ける「ターク（TAAKK）」。TOKYO FASHION AWARDをはじめとした数ある著名なプライズを獲得するなど、国内外のみならず着実に知名度を伸ばす、ファッションシーンをけん引する注目ブランドです。「ターク」を象徴するのはなんと言っても、圧倒的に作り込まれた独自性の高いテキスタイル。デザイナー自身が工場や機屋に通いつめ、常に新しいものを探すという飽くなき探求心により作られたファブリックは、圧倒的な存在感を備えた唯一無二の仕上がりを誇ります。数多くある象徴的なテキスタイルの中でも、独創的かつアーティスティックに作り込まれたグラデーション生地を使用したアイテムは、ブランドの世界観を堪能できる逸品ばかりです。　24SSシーズンの新作として登場したMA-1シャツは、その名の通りMA-1とシャツをドッキングしたユニークなアイテム。徐々に変容する様子を表現した一着は、一見するとデザインフルなアイテムに見えますが、あくまでも奇を衒ったものではなく、作り込まれたテキスタイルを活かすように設計された自然なものであるとデザイナーは解説します。ナイロンならMA-1、コットンならシャツのように、素材に結びついたアイテムに代入することで一枚の洋服としての解を導き出す。象徴的なファブリックを活かすためにデザインが存在し、それはあくまでもシンプルに構成されているので、日常使いしやすいアイテムへと昇華しているのもポイントです。　作り込まれた生地に負けないほど、細部にまでこだわり抜かれたディテールも必見。シャツに由来する剣ボロや袖口のタック、強度を担保する裾のガゼット、突如として現れるボタンホールに加え、MA-1に由来する大きめのジップやサイドからアクセスできる胸ポケット、立体的なシルエットを演出する背面のシームなど、両アイテムのディテールが盛りだくさん。これらのディテールはそれぞれのアイテムの境界線を守り、そのうえコントラストをより際立たせるアクセントとして機能します。　アウター然とした見た目ながら着用感はシャツに近いので、これからの季節に最適です。ルックに倣い袖をラフに捲り、裾をボトムスにタックインすれば、どこか違和感を感じさせる着こなしに。シャツのような軽やかさがありながらMA-1のような存在感を発揮する、両アイテムのいいとこ取りをしたまさにハイブリッドな一着です。「ターク」のシャツに合わせたいアイテムはこちら 🛍️   ◾️「マイスタンダード」バックナンバー・日常に寄り添うアーティザナル、ミスターイットの刺繍シャツ・ワードローブの新たな定番に、オーバーコートのフードシャツ・ブランドの世界観が編み込まれた、オダカのクレイジーニット・機能的なディテールが詰め込まれた、NTNのベータジャケット＞＞バックナンバーを見たい方はこちらから

【マイスタンダード】ブランドの哲学が凝縮された、タークのMA-1シャツ

意匠性の高い生地に見惚れる、「ターク」のMA-1シャツ　ブランドを象徴するファブリックとして知られるグラデーション生地を使用した「ターク（TAAKK）」のMA-1シャツ。ナイロン地のMA-1から裾方向にかけてコットン地のシャツへと変化するユニークな切り返しは「イッセイ ミヤケ（issey miyake）」で経験を積んだデザイナーのこだわりと技術を感じさせる、高い意匠性を誇ります。シャツジャケットのようにアウター感覚で羽織れるほか、ルックのようにタックインしてフレッシュな着こなしを楽しむのも◎。曖昧な境界線が醸し出すアンニュイなムードと力強さを持ち合わせ、スタイリングの軸として活躍すること間違いなしの一着です。カットジャカードとチュールがマッチした、「ヨシオクボ」のシャツブルゾン　様々な海の生き物をモチーフにしたというユニークなデザインアプローチが光る「ヨシオクボ（yoshiokubo）」のシャツブルゾンは、圧倒的な存在感と華やかなムードを演出してくれる一着。サイドに配した抜け感のあるチュール素材やチャック付きのポケットが立体感と遊び心のあるムードを醸し出し、シャツを主役にしたスタイルはもちろん、透け感のある素材を活かしたレイヤードスタイルも楽しめます。ブラックながら重たくなりすぎず、春夏の着こなしにマッチするアイテムです。アイコニックな染めに惹かれる、「カナコサカイ」のシャツ　鮮やかなブルーの色味に惹かれる「カナコ サカイ（KANAKO SAKAI）」のムラクモ絞りシャツ。国内の染め職人によって染色された一着は、手作業ならではのムラ感が残る一点物。シンプルになりがち春夏のコーディネートの鮮度をグッと高めてくれます。ゆるやかにシェイプを効かせたメリハリのあるシルエットで、フェミニンなムードも。共布のスカートとのセットアップや、フリンジスカートと合わせたムード溢れるスタイリングがおすすめです。マニッシュでハンサムなムードが漂う、「イレニサ」のパネルシャツ　「イレニサ（IRENISA）」からマニッシュでハンサムなムードの漂うシャツをピックアップ。織りで表現されることが多いヘリンボーン柄を刺繍で表現した、唯一無二のファブリックを使用。ブザムシャツのように切り替えたパネルデザインや小さめの襟など、ドレッシーなディテールを詰め込みながら、気負わずデイリーに着回せる汎用性の高さが魅力的なアイテムです。オーセンティックでトラディショナルなアイテムをブランドらしくモダンにアップデートした一着は、スタイリングの主役になること間違いなし。トレンド感のある着こなしを叶えてくれる、「NTN」のクロップドシャツ　今シーズンもクロップド丈のアイテムはスタイリングに欠かせない一着になりそう。トレンド感のある着こなしを簡単に叶えてくれるうえ、巷に溢れるクロップドのアイテムとは一線を画す、ブランドのこだわりが存分に詰まったのは「NTN」のもの。深く設計された背面のプリーツやフロントの大きなポケットなど、ブルゾンに取り入れられている立体的な構造を採用することで、空気をまとったような軽快で立体的なシルエットを演出し、より軽やかにクロップドの丈感を楽しめます。襟元から垂れるドローストリングを絞ることで違った表情を作り出すのも◎。モードに着こなせるブラックもおすすめ。清潔感溢れるクリーンな印象の「ミスターイット」のシャツ　「メゾン マルジェラ（Maison Margiela）」出身のデザイナーが手掛ける「ミスターイット（mister it）」から、アーティスティックな刺繍がアクセントを効かせたシャツをピックアップ。アンニュイな印象のブルーと独特のぬめり感のあるなめらかな生地感が上品にマッチし、清潔感あふれるクリーン印象に。シンプルなシャツをベースに繊細な刺繍でポイントを加えた一着は、スタイリングに取り入れやすく、シーズン問わず重宝しそうな予感。リラクシーな着こなしを叶えてくれる、「ミオズモーキー」のドットシャツ広く開いた襟元やゆとりあるオーバーサイズシルエット、ドット柄のコットン生地など、こなれ感のあるデザインと生地を採用することで、春夏のスタイリングにマッチするリラックス感漂う開襟シャツを仕立てた「ミオズモーキー（MIOSMOKEY）」。全体的なサイズ感に合わせるように、フロントのボタンやポケットなどのディテールも大きくデフォルメ。ルックのようにボトムスにタックインすればスマートに、タックアウトしてボリュームのあるボトムスと合わせれば、迫力あるモードな着こなしを楽しめます。透け感を味方につける、「ウジョー」のシアーシャツ　「透け感を制するものは、春夏の着こなしを制する」と言っても過言ではないくらい、おしゃれ上級者ほど上手に取り入れているシアーアイテム。暑くなればついTシャツに頼りたくなりますが、「ウジョー（UJOH）」のシアーシャツをプラスワンするだけで、例年のスタイリングとは見違えるほどフレッシュな着こなしを叶えてくれます。透け感を活かしてインナーとのレイヤードも楽しめ、ルックのようにシャツの上からベストなどをレイヤードするのも◎。爽やかなブルーと、モードなブラックの2色展開。どちらも使い勝手の色合いで、シアーアイテム初心者でも手に取りやすい仕上がりです。独創的なシルエットを描く、「ヨシオクボ」のクロスピンチシャツ　丸みを帯びたシルエットをみせるシャツは「ヨシオクボ（yosiokubo）」から。フロントにスモッキング刺繍でギャザーを寄せることで生まれる独創的な丸みを生かし、大胆なシルエットに仕上げています。シンプルになりがちな白シャツをモードに昇華したアイテムは、ドレッシーな雰囲気も兼ね備えているので様々なシーンで活躍しそう。ベーシックな白シャツに飽きたという方におすすめしたい一着です。

この春夏に取り入れたい、羽織るだけでスタイリングがキマる主役シャツ9選

TAAKKのセットアップ 　「イッセイ ミヤケ（ISSEY MIYAKE）」で経験を積んだデザイナーが手掛ける「ターク（TAAKK）」のセットアップは、国内工場と手を組み独自開発したという、グラデーション生地を採用した一着。プリントやパッチワークではなく、織りのテクニックで表現された生地の変容は緻密で繊細ながら、シルバーを基調としたカラーリングも相まって煌びやかな存在感を放ちます。意匠性の高い生地を用いながらも、ウェアラブルでデイリーに活躍する、その絶妙なバランス感も魅力的なアイテムです。モードな雰囲気漂う、ノーカラージャケット　グラデーションする生地に合わせて、裾方向にかけてシャツへと変化していくデザインを採用したジャケット。フラップ付きのポケットやセンターベンツなど一見するとジャケット然とした佇まいながら、袖口にはカフスなどのシャツ由来のディテールを取り入れることで、堅苦しさを払拭し、軽やかに羽織れる一着に。シャツとジャケット、両アイテムのいいとこ取りをしたハイブリッドなアイテムです。STYLE 1：ラフに着こなす、カジュアルジャケットルック 　グラフィックTシャツにデニムパンツを合わせたカジュアルなスタイリングにプラスワン。砕けた印象に寄りすぎないのは、ジャケットのディテールが効いているからこそ。Tシャツにデニムを合わせたいつもの着こなしも、グッとモードな雰囲気に仕上げてくれます。足元はスニーカーで軽快さを忘れずに。Tシャツ（mister it.）／デニムパンツ（TANAKA）STYLE 2：柄物をインナーに、モダンなリゾートルック 　遊び心あるデザインの開襟シャツをインナーに、ショーツと合わせたリゾート感のある着こなし。あえて少し長めのソックスとレザーシューズを選ぶことで、モダンなムードをプラス。柄物をインナーに添えても馴染み、さらに存在感を引き立ててくれます。ショートスリーブシャツ（OVERCOAT）／ナイロンショートパンツ（ATON）独創的なシルエットが魅力的、ツータックパンツ　腰周りはゆったりと裾にかけて急激にテーパードする"ボンタン"のようなシルエットを採用したツータックパンツ。ドレッシーな雰囲気でありながら、バックウエスト部分をゴム仕様にすることで、ストレスフリーな穿き心地を実現したデイリーに穿きこなしたい一本です。STYLE 3：清潔感が漂う、クリーンなスプリングルック 　春らしいカラーリングにまとめあげた清潔感のある爽やかな着こなし。軽やかなホワイトのアウターを軸に、ベーシックなカラーリングのカットソーやサンダルで構成。異素材のアイテムを混ぜ、素材感のコントラストで差別化した、ワンランク上のスタイリング。フーデッドコート（TEATORA）／ハーフスリーブカットソー（UJOH）STYLE 4：ボトムスを主役に、モノトーンルック 　言わずもがなブラックのアイテムとは相性抜群。MA-1に透け感のあるシャツをレイヤードし、コンパクトにまとめたトップスのサイズ感でボトムスの存在感を引き立てた、Aラインシルエットの着こなし。ブーツなどのボリュームあるシューズと合わせても、裾にたまらずすっきりと穿きこなせます。ナイロンショートMA-1（beautiful people）／ショートスリーブシャツ（yoshiokubo）✔︎PICK UP ITEM🛍＞＞F/STOREでは「ターク（TAAKK）」のその他アイテムも販売中。詳細はこちらから

セットアップを自由に着回す、この春に迎えたい編集部おすすめのアイテムをチェック【ターク編】

ハリのある素材感が魅力的、ビューティフルピープルのMA-1　立体的なシルエットを演出するハリ感のあるナイロン生地を使用して、ショート丈のMA-1を仕立てた「ビューティフルピープル（beautiful people）」。スタイリングをスッキリ見せてくれるショート丈のアウターには、ボリュームのあるボトムスを合わせてAラインのシルエットを強調させるのがおすすめ。スカートと間違うほどに迫力のあるワイドシルエットを採用したボトムスに、春らしいオールホワイトのスニーカーを合わせて足元は軽快に。スポーティーなナンバリングTシャツやナイロンバッグを合わせて、行楽シーズンにぴったりな着こなしの完成です。✔︎PICK UP ITEM🛍存在感のあるデザインが目を惹く、ヨシオクボのシャツブルゾン　ブランドらしいユニークな遊び心を感じさせる「ヨシオクボ（yoshiokubo）」のシャツブルゾン。海の生き物をモチーフにしたオリジナルのカットジャカードを全面にあしらった表情豊かな佇まいの一着です。一見すると着こなしのハードルが高いように思われがちですが、カットジャカードによって飛び出た糸の色を拾ってブルーのアイテムで揃えてあげれば、簡単にこなれた着こなしが叶います。グラフィカルなTシャツに鮮やかな色味のフードシャツをレイヤード。ボトムスには爽やかな色味のストライプパンツ、足元はサンダルで抜け感をプラス。テイストは違えど色を拾ってアイテムを選んでいけば、統一感のある着こなしに。✔︎PICK UP ITEM🛍テックにもモードにも、NTNのナイロンジャケット　テックでストリートライクな印象によりがちなナイロンジャケットを、ブランドらしい構築的なパターンと上質さを感じさせる素材や付属使いでモダンにアップデートした「NTN」のベータジャケット。ナイロンパンツやTシャツと合わせてノームコアな着こなしも良いですが、今回はレディな着こなしに。大胆に前後差を設けたアイコニックなデザインが目を惹くスカートと爽やかな色味が特徴的なショート丈のシャツを合わせて、クールで凛とした女性らしさを表現したスタイリング。レザーバッグをプラスしてエレガントさも忘れずに。＞＞NTNの商品一覧はこちら作り込まれた生地に惹かれる、タークのジャカードブルゾン　素材作りからクリエイションが始まる「ターク（TAAKK）」を代表するジャカード生地を使用したブルゾンは、単色ながらも圧倒的な存在感を放つ主役級の仕上がり。このブルゾンをアイコンに、トーンを合わせて他のアイテムをセレクトしたワントーンコーデがおすすめです。ハイウエストかつワイドなスラックスにシンプルなカットソーをインナーをタックイン。愛嬌ある佇まいのニットバッグや艶のあるデザインのスニーカー、パールとシルバーのコントラストが魅力的なネックレスなど、小物でアクセントを効かせれば主役を邪魔することなくおしゃれなムードに。春夏にこそ映える、ブラックトーンのモードな着こなしを楽しんで。＞＞タークの商品一覧はこちらベーシックなデザインで着回し力抜群、アトリエ ベトンのジップアップブルゾン　スポーティーな印象によりがちなジップアップブルゾンを、シボ感のある生地を用いてソフトに仕上げた「アトリエ ベトン（ATELIER BETON）」。化繊らしい艶のあるものが多いなか、マットな質感のポリエステル生地で仕立てることで、シーンやスタイルを選ばず、着回せる汎用性の高い一着です。今回は、シンプルなデザインで上質な素材感を引き立てた白シャツに、鮮やかな色味が特徴的なチェックパンツを合わせたスクールライクな着こなしをご紹介。ジップを開けてざっくり羽織った抜け感のある着方がおすすめです。＞＞アトリエ ベトンの商品一覧はこちら透け感を活かした春夏らしい着こなしに、カナコ サカイのシアーブルゾン　透け感のあるシアーコットンを使用した「カナコ サカイ（KANAKO SAKAI）」のブルゾンは、まさに春夏の着こなしにマッチするブラックアウター。スラックスやタイトスカートと合わせてフェミニンなテイストもいいですが、今回はあえてデニムを選びカジュアルダウン。遊び心あふれるスリットのデザインが特徴的なデニムパンツに、ハイネックトップスをチョイス。寂しくなりがちな首元にはゴールドのネックレスでエレガントさを、レザーバッグとタイダイ柄のソックスで差し色をプラスして、脱コンサバに。透け感を活かしたヘルシーな肌見せルックも◎。✔︎PICK UP ITEM🛍

モードなブラックはショート丈で制す、この春夏に手に入れたいライトアウター6選

エレガントに纏いたい、タークのジップブルゾン　2月とは思えないほど暖かくなり一気に春が来たかと思えば、アウターを着ないと外に出られないほどの気温に戻ったりと、寒暖差が激しい今日この頃。とはいえ、F/STOREの業務の傍らストリートスナップの撮影で街に出ていると、おしゃれな人ほど軽いアウターを着こなしているスタイリングが目に付きます。気温からではなく、他人の着ているものから春の気配を感じるのはこの仕事ならではでしょうか。　街のおしゃれな人たちから刺激を受けつつ、店舗やECサイトを見て「今シーズンは何を買おうかな」「これは手持ちの服と合いそうだな」とワクワクしながらブラウジングすることがこの季節の楽しみの1つですが、そんな時に見つけたのが「ターク（TAAKK）」のジャカードブルゾン。胸元と背面に施されたスカジャンのような鳥柄は、ジャカード織りならではの陰影と立体感があり、カジュアルになりがちなジップアップブルゾンを大人のための上品な一着に仕上げています。またブルゾンと言えど、厚すぎない生地感にダボつきを抑えたタイトめな身幅や袖口のおかげで、スプリングコートのインナーとしてもレイヤードを楽しめそう。羽織としてサラッと着るも良し、シャツ感覚でトップスとして着るも良しと、ワードローブの一軍入り確定の予感です。（スタッフ YS）TAAKKの他のアイテムも合わせてチェック

【今週のウィッシュリスト】エレガントに纏いたい、タークのジップブルゾン

タークの代名詞的な特殊加工　今コレクションの会場となったのは、パリ18区に位置するモンマルトルの丘の麓にある劇場、「ル・トリアノン（Le Trianon）」。来場者を暗い照明のホールに招き入れ、舞台を覆い隠していた赤い幕が開くと、純白のルックをまとったモデルが繰り出してきた。正確には、淡いグレーと白だったが、ライトグレーのテーラードジャケットの胸元から下方は、繊細なレースのシャツにグラデーションで切り替わっており、タークの代名詞的なこの特殊加工は、服の境界だけでなく、本来の色彩感覚をも曖昧にさせていた。ミニマル志向は今シーズンの大きな潮流であるが、なるほど、シンプルなデザインであればあるほど、素材の面白さとテクニックは自ずとその存在を雄弁に語る。そして、合わせられたフリル仕様のタキシードシャツが、ルックの静謐さを引き立てていることに気がつくと、その“シンプル”は緻密な計算の上で成り立っているのだと実感できる。ひび割れたホワイトパンツ　セカンドルックでは、水平方向にシャツとジャケットが移り変わっていく。その後、ヴィンテージデニムの経年変化を柄として織り込んだ定番のデニム素材は、らせんを描くスリーブのコートとして登場。幾何学模様のような網目の大きな鍵編みニットベストは、ひび割れたホワイトパンツと組み合わされた（このニットのテクニックは、相当お気に入りなのか、5ルックにわたって使われていた）。  　続いていた白と淡いグレーのカラーパレットは、オレンジのバラを敷き詰めたようなテキスタイルによって華やかに打ち破られる。インパクトのある素材だが、ボンバージャケットという見慣れたアイテムに仕上げられることで、依然としてウェアラブルだ。　ブランドが得意とするプリントシリーズもまた、シンプルでシャツやトップスに仕立てられ、首元に巻くスカーフや直線的なカッティングのウエストポーチは、スタイリングのささやかなポイントとして機能する。　ショー終盤はオールブラックのスタイリング（スカーフを除く）を連打し、計30ルックでショーを締めくくった。 自信を持って“定番”を繰り返す　以前のコレクションで見られたアイデアも多く、全体として目新しさはなかったが、それこそがタークが今回のショーで意図したものなのだろう。何度も繰り返し、発展させられるような強度のあるアイデアは、必ずしも毎シーズンひらめくわけではない。それを無理に生み出そうとすれば、デザインのためのデザインになってしまう。既に強力な“定番”を多く持つタークは、アイデアを繰り返すことをいとわず、むしろ自信を持ってそれを実行した。「グッチ（Gucci）」の新ディレクター、サバト・デ・サルノ（Sabato De Sarno）も、先日のメンズショーでデビュー作のウィメンズショーのアイデアを繰り返したし、2024年春夏シーズンの「プラダ（Prada）」はメンズとウィメンズショー共に、同じスライムのショー演出を繰り返した。早過ぎるアイデア消費のスピードをポジティブに見直す動きは、あちこちで起きている。日本ブランドのパリ・メンズ進出　タークを手掛ける森川拓野は、「イッセイミヤケ」で7年間、企画やデザインなど様々な部署を経験した後に独立し、2012年に自身のブランドを立ち上げ、2019年に「ファッション プライズ オブ トウキョウ」を受賞した。その支援を受けながらコレクション発表の場をパリへと移し、2021年秋冬からはオンスケジュールのランウェイ枠で参加している。ターク以降、日本ブランドのパリ・メンズファッションウィーク進出は増え続けており、今ではオフィシャルスケジュール内の74ブランド中15ブランドが日本発で、全体の約2割を占めている状況だ。パリに挑む日本ブランドの中では中堅の域に以降しつつあるタークだが、規模を急激に広げることなく、着実に歩みを進めている。

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生地そのものに語らせる、いぶし銀の「ターク」2024年秋冬メンズコレクション

軽やかな春の気配を感じさせてくれる、タークのノーカラージャケット　海外のファッションウィークや次のシーズンに向けたバイイング、そして24SSアイテムが続々とリリースされるなど、生粋のファッション好きにとってこの時期はワクワクするトピックスが目白押し。F/STOREにも続々と春の気配を感じさせるアイテムが届いてる中、心惹かれたのが「ターク（TAAKK）」のノーカラージャケットです。　24SSシーズンからF/STOREでの取り扱いが始まった「ターク」は、「イッセイ ミヤケ（ISSEY MIYAKE）」や「イッセイ ミヤケ メン（ISSEY MIYAKE MEN）」でパリコレの企画デザインを担当した経歴を持つ森川拓野さんが手がけるブランド。素材や生地などの開発といった、根本的な部分のデザインに徹底的にこだわったブランドです。このジャケットはブランドのアイコンの1つとも言えるジャカード織りの生地を身頃の外側に向かって薄くし、袖には同じ柄のシャツ地を採用するという巧みな素材使いによって表現されたグラデーションが、春暁のような麗らかな雰囲気を醸し出したアイコニックな仕上がり。　ジャケットとしてはもちろん、軽い着心地でシャツ感覚でも使えるので、肌寒い日が続く今の季節は厚手のニットカーディガンやアウターを羽織って素材のコントラストを楽しむレイヤードスタイルもいいなぁと、スタイリングを考える楽しみが尽きない一着です。（バイイングディレクター HK）

【今週のウィッシュリスト】軽やかな春の気配を感じさせてくれる、タークのノーカラージャケット

　会場は、階段を降りた先に広がる真っ黒な屋内空間だった。その暗がりゆえに映えた純白のオープニングルックは、格子柄あるいは幾何学柄のクロシェ編みのようなコットンレーストップスに、波打つような刺繍が全面を覆うワイドパンツ。酷暑のパリをいっとき忘れることができるほど、飄々として潔い。立体的な刺繍、具象的なジャカードやプリント、空気を巻き取るワイドパンツが軽やかさをまとうショーは、ホワイトに始まり、多彩なテキスタイルが登場しながら独自に抽出した明るげなカラートーンに移行していった。　森川にとって、素材は服作りの根本であり、「カルチャーでもある」ともいう。ただし、テキスタイルの複雑さを誇示しようともせず、ことに今季は、より繊細にセットアップを解体し、装いの探求も冴えている。たっぷりの分量でドレッシーな印象もあるトラウザーズ、ドレスシャツ、カッティングが映えるブルゾンと素材にふさわしいアイテムを厳選し、ブランドを象徴もする異なるふたつの生地がグラデーションのように織りで切り替わるMA-1や、デニム、うだるような暑さにぴったりなショーツ、ややフォーマルなジャケットからタキシードまで、色とスタイルはメンズウェアのワードローブにしたがって幅広くも端的だった。時に刺繍をフレームのように装飾したり、肌がのぞく着こなしを差し込んで爽やかに調合し、かえって、洋服の細部の再発見を促してくる。　オリジナルのファブリックの組成やディテールを見逃すまいと追っていると、刺繍やジャカードの丹念な技術が裏打ちするそれらが、ほとんど全て、規則的な繰り返し（パターン、あるいはフラクタル）によって生み出されていることに気づく。　「自然はなぜ私たちに語りかけてくるのか？」と問い、「自然をみたときの感動」の根源に向かって突き動かされたというデザイナーは、「神は細部に宿る」とノートに記している。これはきっと、シンプルな細部の発見が、かたちや全体にいかに影響するかの研究を意味している。そして、森川が常に惹かれている「自然のかたち」に関する摂理や原理は、『Powers of Ten』の手法かのごとく、極端な遠近法のような考えから解読されたようだ。　たとえば、コレクションのなかに発見できる、蜂の巣のハニカム構造、貝殻の螺旋、動物の縞模様——。人の手ではなく、自然界からおのずと生み出されるフォルムは、一定のパターンを守りながら秩序をもっている。大規模な自然とは小さなディテールの集合体である。この不思議な事実を抽出し、時に服地全体として、あるいはウェアを彩る装飾として、いささか過剰にテキスタイルデザインに落とし込んでいる。でも、みたことがあるようで、みたことがない。　ブランドたらしめる独創的なテキスタイルは、何かのように見えて、喩えたくなる。森川の、自然のデザインの再発見は、無二の技術とともに、私たちの想像力を魅力的に喚起する。タークのモダンメンズウェアの魅力はきっと、洗練された素材がおりなす、既視感と新鮮な驚きの間に存在するのだ。　アトリエを訪ねた。思いがけなかったが、素材開発にとことん取り組んできた先人の日本人デザイナーたちの名を列挙した森川は、「彼らが日本の工場を育ててきた。その凄みこそ、財産だ」と口にする。そして、ことに機屋と加工屋を名指し、失われつつある日本のクラフトマンシップと自身の服作りの強い結びつきを語った。「自分は素材と向き合ってデザインする、そうした服作りのカルチャーの血筋のなかにいる最後の世代なんじゃないか。どうしたら作りたいものになるか。僕にとってそれは、職人たちとの緊密なやりとりに他ならない。それが自分のベースだし、僕の物語には欠かせない。生地の開発数も最も多くなったけど、結果的に今シーズンは、積み重ねてきたことをシンプルに信じることを再認識したのだと思います」。

「ターク」自然の原理とテキスタイルから2024年春夏コレクションを紐解く

1. ディオール（DIOR）　2023年秋冬メンズシーズンで、一押しブランドは間違いなく「ディオール メン（DIOR MEN）」。ディオールのアイコニックなウィメンズのアーカイブを現代の男性が着る服に落とし込んだ、とてもソフトで美しい、完成度の高いコレクションだ。　特に裾が折り返され、襟ぐりが二重になっているジャケットや、まるでギリシャ神話から出てきたようなアシンメトリーなニット、キュロットのようなショートパンツやキルト風スカートなど、フェミニンとマスキュリンの融合、エレガントな雰囲気の中にもシンプルでエフォートレスな感じがとても現代的でいい。女性でも着られそうなアイテムが沢山あって嬉しいところ。　ウィメンズウェアに見られるドレープやクチュール要素が至る所に散りばめられた今シーズンのテーマは「再生と若返り」。創設者クリスチャン・ディオールが急逝後のメゾン ディオールを、若干21歳の若さで後継者になったイヴ・サンローランの1958年春夏デビューコレクションと、イギリスの詩人T.S. エリオットの長編詩『荒地（The Waste Land）』やテムズ川とセーヌ川のふたつの川をモチーフに、変化と変遷の中で、古い世界とあたらしい世界が出会う場所である荒地と川のイメージを重ねて表現している。　メンズコレクションのクリエイティブ ディレクターでイギリス人のキム・ジョーンズ（Kim Jones）は、メゾンのその深い歴史と現在、そして未来を見据えながら新しい服のあり方を模索。彼にとって高く評価されるべきコレクションの一つとしてカウントされるだろう。２. ロエベ（LOEWE）　20世紀までに服のデザインやシルエットはもう出尽くしたと言っても過言ではなく、世界中のデザイナーが次世代の服作りの方向性を決めあぐねている感のある昨今のファッションシーンにおいて、クリエイティブ ディレクターのジョナサン・アンダーソン（Jonathan Anderson）は挑戦することをやめない、稀有な存在だ。　羊皮紙、ベルベット、レザー、サテン、ウールといったさまざまな素材を使い、製帽の技法や、皮革工房として創設された「ロエベ（LOEWE）」の職人技術を用いて、非常にミニマルで明瞭なシルエットのコートやジャケット、Tシャツ、ボトムスなどを制作。彫刻家エリー・ヒルシュ（Elie Hirsch）と共作した銅板で形作られたメタルジャケットやセーターに生えたメタルの天使の羽は、ニュートラルカラーといくつかのアクセントカラーパレットで軽やかに、そして明快に作り出されている。　一見、触れるのも躊躇してしまいそうなほど前衛的だが、意外と着やすいかもしれない、と思わず試着してみたくなる。この実験的なシルエットの数々が近い将来、リアリティを増して少しずつ一般市場に浸透していくのを感じずにはいられない、そんなコレクションだ。3. ドルチェ&ガッバーナ（Dolce & Gabbana） 　今シーズン、黒メインのモノトーンカラーと完璧なカッティングでひときわ美しく輝いていたコレクションがイタリアを代表するラグジュアリーブランド「ドルチェ&ガッバーナ（Dolce & Gabbana）」だ。デザイナーのドメニコ・ドルチェ（Domenico Dolce）とステファノ・ガッバーナ（Stefano Gabbana）が掲げたテーマは「ESSENZA（エッセンザ）」、日本語で「本質」を意味するイタリア語だ。　ドルチェ&ガッバーナの「本質」は、イタリアの卓越した職人技や、国の豊かな歴史と文化遺産の価値にある。地元の選び抜かれた上質な素材や、彫刻のようなテーラードカットやパターンメイキング、刺繍などの手仕事が、ブランドの根元にある。その本質に迫るために今シーズンは「不要なものは全て取り除いた」という。　ドメニコもステファノも、世界中のありとあらゆる大量のイメージやモノに圧倒され、彼らもまた（私たちが思うように）、彼らが何者であるかの本質に迫る必要性を強く感じているようだ。ここ数シーズンは過去のコレクションを振り返り、再構築する旅を続けているが、今シーズンはブランドの1999-2000年秋冬メンズコレクションからのディテールを採り入れ現代風に解釈、アレンジしている。　特筆すべきことは、フェミニンな要素を積極的に取り入れ、それらをジェンダーレスな時代のメンズウェアに見事に昇華させているところ。コルセットやガードル、カマーバンドでウエストを強調し、ウエストラインをぐっとシェイプし、ヒップに丸みを持たせたシルエットの構築的なテーラードジャケット、そして刺繍やスパンコール、レースやシースルーの素材や装飾ディテールの、この完璧な美しさはイタリアの熟練した職人たちの技による賜物だ。4. LGN ルイ・ガブリエル・ヌーシ（LGN LOUIS GABRIEL NOUCHI）　フランス人のルイ＝ガブリエル・ヌーシ（Louis-Gabriel Nouchi）が2017年に創業した同ブランドの今シーズンのテーマは『アメリカン・サイコ（American Psycho）』。1991年に出版されたブレッド・イーストン・エリスの長編小説だ。ヌーシは毎シーズンのテーマやアイデアをありとあらゆる文学から採用、幼少期からの読書好きの側面を覗かせる。　ファーストルックの、フィット&フレアで超ロング丈のチャコールグレーのダブルブレステッドコートがミステリアスだがとても美しい。イタリア仕込みのテーラリングのカッティング技術はこのコレクションに遺憾無く発揮され、体に沿ってねじられた柔らかなTシャツやトップとのコントラストが上手くマッチしている。とてもクールでモダンだ。　ラテックスとシアーレザーの素材は、まるでこのサイコ・ホラー小説の身も凍るような気味の悪さを表しているようにも見えるし、コートやシャツの下に履かれたニーハイブーツも、ジキルとハイドのような主人公、パトリック・ベイトマンの狂気じみた二面性と、常軌を逸したサディスティックな側面を象徴しているかのようだ。　ルイ＝ガブリエル・ヌーシは医学や法律を学んだ後、ブリュッセルのラ・カンブル国立美術学校（La Cambre）でファッションを学び、Vogue Parisとラフ・シモンズ（Raf Simons）のデザインチームで研鑽を積む。その後仕立ての技術を磨くためイタリアに移住、2014年デザイナーの登竜門イエール国際フェスティバルにてCamper賞とPalais de Tokyo賞をダブル受賞。そして2017年同ブランドを設立。今後の活躍が期待されている、注目の若手メンズデザイナーである。5. サンローラン（Saint Laurent）　アントニー・バカレロ（Anthony Vaccarello）が、2016年４月にサンローランのクリエイティブディレクターに就任してはや7年が経とうとしているが、今シーズンのメンズは彼の今までの作品の中で最もエレガントでシックな、ムッシュ サンローランのエスプリを継承したコレクションのひとつであることは間違いない。　まず目につくのは顔にかかりそうなまでの大きなボウタイ、胸元のドレープが際立つブラウスやトップの数々はシフォンやサテン素材で、女性の私でも着てみたいアイテム。頭部を覆うフードが付いたトップスや口元を覆うスーパーハイネックのニットやコートなどは北アフリカを思い起こさせる。黒を基調にニュートラルカラーでまとめられ、足元まで覆い尽くす全体的にスリムなシルエットはシックでとても優雅だ。　ブランドの創設者であるイヴ・サンローランが、ウーマンリブで男性と同等の権利を主張するようになった1966年にマスキュリンスタイルの先駆けとなる「スモーキング」コレクションでパンツスーツを発表、センセーションを巻き起こした。　2023年のアントニーはそのプロセスを逆転させ、ウィメンズのディテールをメンズウェアに上手く融合させることで、「ジェンダーレス」な現代のメンズスタイルを実現させている。まるで男性が「男性」であること、そして女性が「女性」であることが、ほとんど「重要」でなくなってきていることを象徴しているかのようだ。（日本ではAnthonyの名前を「アンソニー」と表記されるが、敢えて「アントニー」と書くことにした。彼の長年のパートナーである私のランバン時代の同僚や、私自身も日常的にこう呼んでいるからだ）6. ゼニア（ZEGNA）　アーティスティックディレクターのアレッサンドロ・サルトリ（Alessandro Sartori）は、同ブランドが設立、管理するイタリア北西部の自然保護区「オアジ ゼニア」で生産されるカシミアに焦点を当て、ランウェイで使われた衣服の70%が、羊毛牧場から紡績工場、製造販売に至るまで完全なトレーサビリティ管理の元で織られたカシミア製の生地で作られた革新的なコレクションを発表した。　カシミアといえば、本来はニットウェアの糸、いわゆる毛糸として使用されてきたもの。職人たちはその熟練した技術で繊維を織り、カセンティーノやパイル、丈夫なブークレ、耐水性のあるメルトンやフランネル、ジャガードなどの生地へと変貌させ、ジャケット、コート、パンツ、シャツ、ベルトに至るまでありとあらゆるアイテムの製作が実現した。　ダブルフェイスのコートやジャケット、ゆったりめのシルエットのパンツなど、シンプルで重ね着も可能な、着心地の良さそうなスタイルばかり。カラーパレットはニュートラルカラーのグラデーションがとてもシック、差し色に赤やブルーやイエローなどを効かせて全体的に若々しく、ソフトな印象のコレクションである。次回もカシミアが続くのか、今後の素材選びにも注目だ。7. ターク（TAAKK）　素材といえば、森川拓野が2012年に設立したメンズブランド「ターク（TAAKK）」が開発したさまざまな生地のレイヤーリングは印象派の絵画や抽象画のようで、まるで美術館鑑賞をしたかのような気分になる。　一番気になったのは、チェックや無地のウールが途中から少しずつエコレザーに変わっていく素材のコートやブルゾンだ。ハードとソフトがグラデーションでマッチしている。　肩から胸まではテーラードジャケット、胸から下はボマージャケットのブルゾンや、シャネル風ジャケットも、カーゴポケットのついたニッカポッカ風パンツと合わせて独特のシルエットを作り出していて面白い。　その印象どおり、今シーズンのインスピレーションは「抽象絵画」。沢山の実験的なテクスチャーの集合体で作られたコレクションなのに決してクラフト過ぎることなく、全体的にバランス良く仕上げているところがすごい。8. マリアーノ（Magliano）　今シーズンは若手のデザイナーの活躍が目立っていたが、イタリア ボローニャ出身のルカ・マリアーノ（Luca Magliano）もそのひとり。ジャーナリスト兼建築家のバルバラ・ネロッツィ(Barbara Nerozzi)のもとで経験を積んだ後、20歳の若さで「マリアーノ（Magliano）」を設立した。　労働者やミリタリーの定番服などを、切りっぱなしにしたり、ねじったり、三つ編みにした布をぶら下げたり、つぎ合わせたり、髪の毛のベルトで、元型を再構築することによって生まれたハイブリッドなアイテムたちは、一見不均衡なようで微妙なバランスを取っている。また古い軍用ブランケットやカシミアのニットを使用してアップサイクリングも試みている。　ダスティカラーやグレイッシュなカラーパレットも、一瞬くすんだ色のように思えるが、私にはとても洗練されて見える。実はとても計算されているコレクションなのだ。　コレクションのテーマは「マリアーノからのNo」。マリアーノがどんなに成功しても現状に甘んじてルールや規則に素直に従うようにはならないことを覚えておいて欲しいというマニフェストである。一筋縄では行かなさそうなデザイナーの、若いエネルギーとセンスの良さを感じるコレクションだ。9. ナマチェコ（NAMACHEKO）　イラク クルド地域出身のディラン・ルー（Dilan Lurr）とレザン・ルー（Lezan Lurr）兄妹が、移住先のスウェーデンで2015年にスタートしたナマチェコ（NAMACHEKO）はとてもクールな「中年」のグランジルックを発表した。　どことなく90年代前半を彷彿とさせるコレクションで繰り返し目につくのは、胸のあたりでツイストされたカーディガンや、同じく胸の中心のナプキンリングのようなアクセサリーによってパピヨンのように広がるニット、透かし編みのロングニットドレス、そしてカーマインやイエローにオーバーダイされたブラックのケミカルウォッシュデニムといったアイテム。　騎士団やジョスト（中世のヨーロッパで広く行われた騎士の一騎討ち競技）が着ている鎧をイメージした装飾が散りばめられていたり、アースカラーと黒を基調としたカラーパレットは故郷イランのロレスターン州の自然の色からインスピレーションを受けているのかもしれない。　ミニマルでソフトでクリーンなシルエットを作るブランドが多い今シーズン、ノスタルジックな装飾的パンクでなかなか良い味を出している。良いコレクションだ10. ヘド・メイナー（Hed Mayner）　2017年からパリ ファッションウィークの公式カレンダーに参加しているイスラエルのデザイナー、ヘド・メイナー（Hed Mayner）の今シーズンは、原型はクラシックなテーラリングやベーシックなアイテムで構成されているが、子供がお父さんやおじいさんの服を着たときの、また大人が子供のジャケットを着たときのプロポーションの変化、デフォルメの加減を楽しむコレクションとなっている。　とはいっても滑稽過ぎるほど大きいわけでもなく、小さすぎるわけでもなく、ちょうど良い塩梅すれすれのところでバランスを保っている。フォルムはギリギリのところを攻めるとちょっと尖って、モダンに仕上がるものだ。　大きく肩が落ちた「背広」に無造作に見せかけてプレスされたしわ風プリーツやダーツ、ラペルの返り、背広の「ダボダボ」ズボンやレザーパンツにもしわプレスが施されているのも良い。　ウエストの高い位置をきゅっとシェイプさせたタキシードジャケットやクロップドパンツが中性的な雰囲気も醸し出していて今のムードにぴったり。まだまだ粗削りの部分はあるが、今後も期待大のデザイナーであることには間違いない。

LOEWE

DOLCE&GABBANA

DIOR

ZEGNA

SAINT LAURENT

NAMACHEKO

押さえるべきメンズブランド10 - 熟練の技と若手の台頭　2023年秋冬ミラノ＆パリメンズコレクション

ゴッホの絵画に見出した“強さ”　6ヶ月以上前、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ（Vincent van Gogh）の絵画に対峙した森川は、二次元とは言い難い油絵の具の盛り上がり、アブストラクトな筆致から醸し出される人間の感情を知覚し、作家の魂や人生そのものをぶつけられた感覚に陥ったという。「古いと思っていた芸術表現の前で立ち尽くしたのです。折々の時代を捉える現代アートも“強い”でしょう。でも、自分が求めているのは、普遍的で根本的な強さだった」。精密さをも重視する宮廷絵画の時代に、描いてはいけないものだったのが印象派の抽象画だったとしたら、ゴッホの絵画には、決意と確信をもった“強さ”があったのだ。そうして、彼とアトリエのスタッフは、慣れない筆をとって絵を描きはじめた。　タークの中軸は、まごうことなくファブリックだ。既存のものに一手間を加える程度のものは、彼にとって“オリジナル”とはいえない。「概念を一から加え、我の部分が濃縮されたもの。灰汁がでている、自分だけの表現」なのだという。コレクションもまた、服を構成するもっとも重要なエレメントである素材作りからスタートしていく。今季はひときわ、複数のレイヤーの平面化と、それに伴う凹凸を含むコントラストがそれぞれのテキスタイルの上ではっきりと明示されている。「当たり前にやっていること。人真似ではない創作。それに今も、きっとこれからもワクワクしていくのです」。では、今、彼にとって強い服とはなんだろうか？ファーストルックはオールブラックのロングコート　もっとも控えめなルックのひとつであるオールブラックのソリッドなロングコートのファーストルックは、レザーからウールへとなめらかに移り変わる生地のグラデーション——異質の素材同士を、織りによって切り替えるシンボリックなテキスタイルだ。クラシックなオンブレチェックからスムーズなレザーに移行したテキスタイルから、テーラードジャケットやブレザーとボンバージャケットのシームレスなドッキングまで、巧妙なオリジナルファブリックはコレクションの中で決定的な存在感を放っていた。スケッチングのような筆致のプリント　複雑なジャカードで仕上げられた裂織風のデニムは絵画を重ねたようなアブストラクトな印象を残し、スケッチングのような衝動的な筆致のプリント、デニムコートの波状のアンサンブルは、枯山水の曲線のようにもゴッホの太陽のようにもみえる。スカジャンはワントーンで静謐に、カラーブロックされた毛先の長いモヘアニットとロングスカーフは柔らかく大胆に揺れ、裾をリブでとめて膨らむカーブや溜まりのあるボリューミーなトラウザーズや、変形カーゴパンツは歩き様に軽やかさと重厚感を与えている。滲んだ花や庭園は、ジャカードニットやシルクシャツで映えていた。タークのマスキュリニティに対するヴィジョンを感じるニュートラルなモデルが続くうちに、森川が、「“カジュアル”は飽和してみえる。自分なりの答えを出さなくてはいけない時なんです」と言い、「スタイル」というワードを広場で口にしたことを思い出した。「ODDA」編集者がスタイリング　「素材はタークの芯。その分母の広がりの先をショーで見せたいと、6ヶ月前にパリで過ごしながらずっと思っていた。そのためには、新しい力も必要だったんです」。彼がスタイリングを託した「ODDA」のシニア・ファッション・エディターでもあるマリアエレナ・モレッリは、生地を同じくしたセットアップやスリーピースをベースとするコレクションを、いくつかのレトリックをもって知的に解体していったのだ。カラートーンの絶妙な組み合わせはもとより、リアリティのある佇まいを生み出したのは、オーバーサイズコートのスナップやボタンを外した前開きのスタイリング、際立つファブリックを身体に馴染ませるタートルネックとのレイヤードだった。一方、異素材でトリミングされたスリムなノーカラージャケットは端正に、肌の露出がある穴のあいたようにみえるニットはシンプルにみせ、未知感のあるセットアップにはボーイズライクなフーディを加えた。  　「ファブリックから、スタイルに」と彼は言う。が、「ジャポニズムではない方法で」と明言もする。続けて、「ヨーロッパにはない日本人としての服作りの“強さ”を高めながらも、スタイリストやキャスティングディレクターの力と組みながら、悩み、歓喜し、落ち込み、生み出した新しい挑戦の結果なのです」と笑った。タークにおける永遠の方法論——職人的な技巧から育まれる素材が放つテクスチャとクオリティと拮抗する、シルエットとスタイルの高揚する探求が、タークの次なる地平のようなのだ。 山口達也 （Tatsuya Yamaguchi） エディター／コンセプトディレクター 大学在学中から活動を開始し、東京を拠点に国内外のデザイナーやアーティスト、クリエイターのインタビュー・執筆などを行う。近年はメディアコントリビューティングのほか、撮影のディレクションやブランドのコンセプトディレクターを手掛けている。

探求した素材の先に新たな力を見つけた「ターク」2023年秋冬コレクション

　パリ・メンズの公式スケジュールに名を連ねた昨シーズンは、ドラマのような映像発表に続き、国内の関係者を招き、モデルの服をデザイナー自身が口頭で解説するサロン形式のランウェイショーを開催した。さかのぼる21年春夏は、東京ファッションウィークの会期中に新宿御苑の大温室でランウェイショーを開き、翌日、渋谷ヒカリエで身近に洋服に触れられ、1ルックずつの丁寧な解説を添えたインスタレーションを行った。この頃から、思いの丈が綴られた手書きのメッセージ付きのインビテーションが届くのが待ち遠しくなっていた。この1年半、旧来的な手法を貫くことが叶わず、世界中のデザイナーが模索してきたコレクションの発表方法の真価に対して、森川は、オンラインとオフラインのそれぞれにある特性に向き合いながら、アングルを変え、自身のコレクションの「伝わり方」と「伝え方」に誠実に向き合ってダイナミックに行動に移してきた。「"伝える"ための積層をつくりたかった」　6月11日（金）、映像のプロットの一部として、公開収録の形式をとりながら開かれたランウェイショーにメディア関係者やバイヤーらが招かれた。エントランスをくぐると、いわゆる、緊張感の漂うファッションショーの「裏舞台」がひろがっている。たくさんのハンガーラックにルック順にそって整頓された洋服、メイクアップのエリアがあって、スタイリスト、フィッター、バックステージカメラマンが準備を進めている……。表舞台たるランウェイよりも先に、ゲストはバックステージを目にするという奇妙な体験が仕掛けられていたのだ。　開始時間が迫り、会場奥から昇った2階のシートに座ったゲストの目の前をモデルが颯爽と歩いていく。ウオーキングのずっと奥側に、忙しなくドレスチェンジをするモデルやスタッフの姿が遠くにみえた。1階のバックヤードがランウェイの背景のようになって、ファッションショーのほんの10分間で同時多発的に起こっていることが可視的にあらわになっている。具体的に裏側をみせることが、今シーズン、森川が模索した「伝え方」の仕掛けのひとつだったのだ。　　ショーの数日後、アトリエを訪ねると彼は、「今回は、これまで以上に自分たちの方法論に向き合って、積層（幾重にも重なった層）をつくりたかった」のだと口にした。きっとこの言葉にはふたつの意味がある。ひとつは、タークの服作りの「基本」だとたびたび明言してきた、テクニカルなファブリックの研究と開発に並々ならぬ時間と労力と情熱を注いできたこと。そして、蓄積によって生まれた層の先に、デザインや表現、コレクションの発表を通した人々とのコミュニケーション、そして着るひとの姿やエモーションがあると考える、彼自身の徹底したアティチュードの再確認だ。そして、この2シーズン継続して制作してきたドラマチックなストーリー仕立ての映像から一転して、生地の開発現場からショーでの発表に至るまでの、コレクションにおいて欠かせないさまざまな現場の積み重ねをストレートに映しとった映像を中心に、多角的にプレゼンテーションするということにもあった。　「生で見てもらえるファッションショーで感じられることは本当に多いんです。実際に服を見てもらえると、基本を積み上げて作る僕たちの洋服に"根本"が詰まっていることをしっかりと分かってもらえるという自負もある。決して、表面的な服ではない。正直、僕が考える洋服の本質とはかけ離れたところで評価される傾向や、デジタルメディアを介すことで伝わらないことがあることに葛藤を覚えています。一方で、国境を越えてみんなが見やすいフォーマットであるビデオというツールにもしっかり向き合ってきた。では、今、何を伝えるべきか？ やっぱり僕たちが何よりも大切にしているファブリックという"根底"と継続している信念、そこから生まれる服とはどんなものか、僕たちがどういう気持ちで着てもらいたいと思っているか……。そうした自分たちが貫いている"当たり前"を明らかにすることだったんです」　映像に添えられたキーセンテンスは、「from the bottom up」。ブランドスタートから一貫して向き合い続けているファブリックという「基本」の、終わりのない独自のボトムアップ（底上げ）にこそ、森川はファッションデザインの未来をみている。地球とコラボレーションしたコレクション　日本の生地の職人との綿密なコミュニケーション、テストと推敲の膨大なプロセスを経て、"基本"の追求の先に辿り着いた確かなアプローチのひとつが、精緻なグラデーションを描くファブリック表現だ。異素材を単につなぎ合わせるのではなく、織りのテクニックを最大限に活かして、本来なら混ざり合わないものをなだらかに共存させていく。例えば、リネンからコットン、ナイロン、あるいはトランスペアレントな存在へと徐々に変化していくタークを象徴する素材は、今季もアップデートされて健在だった。テーラードジャケットをパンツにタックインして——あるいは今季、裾を結びあげて——生み出される新鮮なシルエットは、ヘムに向かってシャツ地に切り替わる素材なくして成りえず、タークが一貫して追求する「服作りの基本である生地開発の先に当たり前に見えてくる景色であるデザインやスタイル」の最たる例だ。　「正直なところ、今季は自分たちにとって"希望"のシーズンになると信じて1月ごろから取り掛かりはじめたんです。パリに行って発表することを想像していましたし、このコレクションが店頭に並ぶ頃にはファッションをもっと自由に楽しめる日々が訪れているだろうと。だから、僕たちなりの"幸せ"を描きたいというのが第一にあったんです」　品のあるフォーマルライクなトーンは継続しながら、ポジティブでオプティミスティック（楽観的）なマインドセットは、透ける素材やショーツとアイテムだけでなく、軽やかなムードやスタイリング、春夏らしい爽やかなパステルカラーやホワイト、鮮やかなイエローといったカラーパレット、あるいは、いささか耽美的なヘアにもまざまざと現れていた。森川は、「希望と言っても、自分のエゴをこじつけることは絶対にしたくなかった。人と共有でき、自然と気持ちが向いた先は地球に存在する手放しの美しさだったんです」という。コレクションノートに記された「愛すべき偉大なアーティストである、地球との共作に挑みました」という独特な言い回しも、人々が暮らす世界にある、願えば等しく享受できるかもしれない無類の美に対するリスペクトが宿っている。　もともと「壮大で繊細」な自然の造形や草花に惹かれてきたという森川がコラボレートした「地球」の風景は、「波打ち際と森林が美しく混ざりあい消えていく」かのようにコレクションの中で幻想的な共存という形を描いた。オパール加工で枝葉などのボタニカルモチーフを浮き上がらせたトランスペアレントなシャツから、滲んだようにぼやけた草花をプリントした涼しげなセットアップやスカーフ、「強さと儚さの共存する美しい花々をプリント」されたシャツ地に変化するリネンジャケット、ジャケットからモッズコートに切り替わる新鮮なアイテムには桜の刺繍があった。地層が描かれたロングコートの生地は裾に向かって透過し、レイヤードされたインナーコートにプリントされた海のグラフィックを幽玄に引き立たせている。　そうした、自然界には存在しないランドスケープの組み合わせは、ここではないどこか――例えば、夢、あるいは幻想を捉えた残像に、デザイナーが抱く憧憬の思いが見えてくる。オーセンティックなトレンチコートのような身頃が袖に向かってブルゾンに移ろい行くショート丈のジャケット、枯山水を思わせるなだらかな曲線をジャカードで作ったという、メンズウェアでは珍しい楊柳のフレアパンツにも、あくなきファブリックへの探求心が垣間見える。「イッセイ ミヤケ（ISSEY MIYAKE）」時代の同僚だというイタリアを拠点とする靴職人とコラボレーションした、サンダルとローファーを融合させたようなフラットシューズは、静かだが力強く、魅力的な共存というコンセプトを表していた。　森川は「ちゃんと伝えたい」のだと、アトリエで何度も口にした。その実には、LVMHプライズのショートリストに入るも、実際に審査員に洋服を目で見てもらえなかったことに奥歯を噛み締め、最高の結果に辿り着けなかった悔しさを滲ませていた。そして、「突然変異とも感じられる地球の壮大な営み」を身に纏う、純粋な楽しさについて語り終えた彼は、間を開けず、来たるパリに向けられた情熱を語りはじめた。

タークがドキュメンタリームービーで伝える「服作りの"根幹"と服の本質」

　2013年、ファッションの合同展示会「JFW インターナショナル・ファッション・フェア（JFW-IFF）」にまだブランドを立ち上げて間もないタークとダブレットが出展していた。筆者と2人との最初の出会いはその時で、テキスタイル作りからデザインをスタートさせていた「イッセイ ミヤケ（ISSEY MIYAKE）」出身の森川拓野によるターク、「ミハラヤスヒロ（MIHARAYASUHIRO）」出身で表面にオーガンジーを重ねたMA-1など仕様やテクニックにこだわりをみせていた井野将之が手掛けるダブレットのクリエイションは、何百と出展しているブランドの中でも際立ち、会場ですぐ記事を取り上げたいと考え執筆に至った。活躍が期待される若手9ブランドの特集記事「打線を組んでみた」で紹介したこともある。　それから2人はしばらく何シーズンか同じ会場で展示会を行っていた。2014年、東京からパリに進出するブランドが出始めた頃には「タークとダブレットのファッションショーが見てみたい」と話したことがある。その時2人に「アンリアレイジのように密着してもらえるならショーをやりたい！」と言われたことは今でも鮮明に覚えている。　実際に初のショーの開催に至ったのは、いずれも2017年秋冬シーズン。「Amazon Fashion Week TOKYO 2017 A/W」に参加し、タークはヒカリエの通路で、ダブレットはヒカリエホールBでそれぞれコレクションを披露し、さらに注目を集めるきっかけになった。　その後パリに発表の場を移し、迎えた2020年。大きく成長した2ブランドは、新型コロナの影響ではあるが東京に帰ってきた。2ブランドのショーはこれまた妙な縁だが同日となる10月12日。まずはタークが、2021年春夏の東コレでフィジカルショーのトップを切る16時から新宿御苑の大温室で新作を発表した。　「FASHION PRIZE OF TOKYO 2020」の受賞を機に、海外展開を広げているターク。ビジネス面では国内で約30、海外で約10アカウントを持つなど成長を続けており、クリエイション面ではブランドのアイデンティティでもある素材と技法へのこだわりを7年前から貫き通している。オパール加工によって浮き出た植物柄が目を引くセットアップ、デザイン線が騙し絵のように身頃に施されているトロンプ・ルイユジャケット、レイヤード風のドッキングシャツなど。テーマの「マグリット」から着想を得てシュルレアリスムの世界観を表現したというがそれはあくまで表層で、本質はトロンプ・ルイユジャケットなどに見られる素材と技法への精通。タートルネックにタイを合わせるなどスタイリングの小技が効いていたりと、ショーならではの魅せる演出も光った。　時刻は変わって20時。ダブレットが会場に選んだのは青山にあるレストラン「ロアラブッシュ」。会場を知ったとき、前回パリで発表した2020-21年秋冬コレクションの"ファミレス"が頭をよぎった。　会場スタッフに、ナイフやフォーク、グラス、クローシュが丁寧に並べられたテーブルに通される。係の人がクローシュを開け、中から登場したのはVRのヘッドセット。「アナウンスがあったらつけてください」とだけ説明があった。　VRヘッドセットを装着し、眼前に現れたのはデジタルパリコレで発表したムービーに登場した熊が新作とアーカイブを着用したゾンビから逃げ回るVR映像。 「今年は渋谷でハロウィンができなそうだから」という意図で作られたホラー映像を体験し、ヘッドセットを外すと映像に登場したゾンビがテーブルの前にスタンバイしていた。　「デジタルかフィジカルかではなく、デジタルでフィジカルなショーにしたかった」と井野が語るように、今回はVR映像とキャットウォークをミックスした、井野なりのデジタルでフィジカルなファッションショー。2019-20年秋冬コレクション「Surprise! "驚き！(なさい)"」でもホラーの要素"恐怖"や"驚き"を取り入れていたが、それは井野の十八番でもある"笑い"と同じ、ファッションのハイコンテクストを突破する直感的で万国共通のアプローチだ。　それぞれの発表を終えた後、2人のデザイナーにショーの意図を尋ねると「楽しんで欲しかったから」と口を揃えた。日本を代表するメンズブランドにまで成長した2ブランドのショーを通じて、それぞれ独自の道を歩みながらも「ファッションを楽しむ」という共通項とも言うべき素直な思いを体感することができた。

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