インサイド

　ショーは、ビョーク（Björk）の楽曲「All Neon Like」をBGMにスタート。序盤に登場したレザーのバイカージャケットは縦にエンボスでブランドロゴが入れられ、この斜線の書体はビョークのアルバムからインスパイアされたものだという。黒×白×青のスポーティーなバイカーパンツや、ポケットがたくさんついたユーティリティベスト、ファスナーがデザインされたジャケット、パンツのルックなどはルーク・メイヤーが手掛けるメンズブランド「オーエーエムシー（OAMC）」からの影響を色濃く感じる。　メンズ・ウィメンズともにオーバーサイズで、ボクシーでストレートなシルエットが続く中、ウエストがシェイプされた彫刻的なプロポーションは新鮮。アームは丸みを帯びたシルエットが強調され、ボリューミーなスリーブのドレスにも応用されている。中盤にはウールにインターシャ編みされたり、デニムやフェルトにプリントされたチェリーやキャンディのモチーフアイテムが登場し、グラフィカルなインパクトを放っていた。シルク、リサイクルポリエステル、モヘアをはじめ、イタリア製や日本製のウール、フェルトといった多様な素材づかいと、原色、メタリックカラー、エレクトリックカラー、明るいイエロー、グリーン、レッド、ブルーを中心に、パステル、ホワイト、バター、ペールイエロー、ピンク、グレー、ブラックなどのカラーパレットで様々な質感、表情が表現されている。　フィナーレにかけてはグラデーションのバラ柄のプリントドレス、繊細なシークイン刺繍が施されたドレスなどが登場し、華やかなムードでショーを締めくくった。　バラクラバやグローブといったアクセサリーはフューチャリスティックなムードを演出し、モデルに抱えられたバッグの数々はビックサイズのトートバッグやクラッチバッグなどバリエーション豊富に登場。いずれもパーソナライズし、組み合わせの無限の楽しさをルックで提案しているようだった。

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