インサイド

亡き妻に捧げる「アンドレアス・クロンターラー フォー ヴィヴィアン・ウエストウッド」　ジェレミー・ダットン（Jeremy Dutton）によるドラムの生演奏からスタートした「アンドレアス・クロンターラー フォー ヴィヴィアン・ウエストウッド」。アンドレアスは今回、昨年他界した妻ヴィヴィアンの個人的なワードローブを改めて見直し、コレクションとして再構築した。オープニングに登場したのは彼女が「20年以上も毎日のように着ていた」というコーディロイのスーツ。リネンのケープは、シェールガス開発に抗議にするために英首相の地元選挙区に戦車で乗り付けた際のアイコニックな装いにオマージュを捧げたものだ。 　ツノのカチューシャやプラットフォームブーツといったパンクな要素を踏襲しながら、最後に登場したのはエレガントな白いドレス。ヴィヴィアンのクリエイションは時が経っても色褪せないということを強く証明する、愛情深いトリビュートとなった。26歳の新クリエイティブディレクターが手腕を発揮した「アン ドゥムルメステール」　クリエイティブディレクター ステファノ・ガリーチ（Stefano Gallici）のデビューショーとなった「アン ドゥムルメステール」。わずか半年でブランドを去ったルドヴィック・ド・サン・セルナン（Ludovic de Saint Sernin）の後を引き継いだガリーチは内部昇格した26歳で、元々は同ブランドでメンズウェアを手掛けていたという。今回のコレクションノートには「存在とは流動的なものであり、アイデンティティも同様」と記されていた。　暗い鉄道跡地を会場に、風が吹き荒ぶようなBGMでショーはスタート。透ける素材は巧みにレイヤードされており、細長いシルエットがダークな官能性をアピール。袖や裾に付けられたリボンは地面を引き摺る長さで、太いレザーベルトやチェーンがタイトなシルエットに強さをプラスした。ブランドのシグネチャーとも言えるブラックを基調に、白やエレクトリックブルーの差し色も印象的。後半には大きなポケットをあしらったカーゴパンツなども登場し、神秘的なエレガンスと実用性を両立させた。「ワイ・プロジェクト」のしわくちゃな服が見せるダイナミズム　グレン・マーテンス（Glen Mertens）が手掛ける「ワイ・プロジェクト」は服を変形させ、重力に逆らったような彫刻的なフォルムを表現。コレクションノートには「有限な答えの代わりに、未解決の質問を提案する」と書かれていた。前半に登場したカットソーは、外側のフォイル加工と内側のワイヤー加工で生地の渦巻きを作り出し、フロントロゴを捻ったようなデザインに。ホック留めしたランジェリードレスや、スナップボタンで平面を重ね合わせ変形させたワークウェアなど、服への先入観を覆すバリエーションが次々と登場した。また、体の輪郭をなぞるグラデーションのニットドレスは、騙し絵のような効果を発揮。　また、モデルたちがおもちゃのヘビをネックレス代わりに巻いたり、ゴキブリのようなピアスを付けたりするなど、一見すると気持ち悪いものをアクセサリーにするというアプローチに含みを持たせた。 ウィメンズに移行した「カサブランカ」はナイジェリアの独立記念日を祝福　シャラフ・タジェル（Charaf Tajer）が手掛ける「カサブランカ（CASABLANCA）」は「DAY OF VICTORY」と題したコレクションを発表した。パリでメンズウェアを展開するシャラフは、2020年にLVMHプライズを受賞した注目株。今回はウィメンズのスケジュールに初参加し、メンズ・ウィメンズ混合のラインナップを展開した。ショーが発表された10月1日（現地時間）は、ナイジェリアの独立記念日。刺しゅうやビーズ装飾といったナイジェリアの文化を反映し、新たな文化の発見を探求した。 　夕焼けのようなグラデーションで彩られた会場装飾とルックは、色が目まぐるしく移り変わるサハラ地域の光景を表現したもの。ブランドが得意とするテニスウェアの要素はもちろん、バイクのヘルメットを小脇に抱えたライダースルックやスイムウェアなども取り入れ、スポーティかつエネルギッシュな世界観を作り出した。ラストに登場したのは、スパンコールでグラデーションを表現したミニドレス。ハート型のビキニと組み合わせたテクノ風のルックが華やかにショーを締め括った。

ANN DEMEULEMEESTER

Y/PROJECT

Andreas Kronthaler for Vivienne Westwood

CASABLANCA

Fashion

しわくちゃの服や故人の私服——あらゆる角度からファッションを再考したパリコレ・ハイライト

　「メゾンマルジェラ（Maison Margiela）」の名作、トロンプルイユがスニーカーに。「リーボック（Reebok）」の人気モデル「クラブ シー（Club C）」をベースモデルに、ステッチや曲線の陰影をプリントすることで騙し絵を再現しています。Farfetch で購入する　　「ナイキ（NIKE）」で最も歴史のあるバスケットボールシューズ「ブレーザー」を「サカイ（sacai）」がアレンジ。スウィッシュやタンが二重構造になっていて、アクセントが効いたシューレースが特徴的です。Farfetch で購入する　今や恒例となった「ヴァンズ（Vans）」と「シュプリーム（supureme）」とのコラボレーション。「スケート エラ」にシュプリームのSロゴを反転させたモノグラムをプリントしています。インソールもクッション性が高い「ポップクッシュ」を採用していて履き心地も抜群。Farfetch で購入する　独得な赤と緑のモノグラムは「カサブランカ（Casablanca）」のカサブランカのデザイナー シャラフ・タジェル（Charaf Tajer）がロックダウン期間を過ごしたハワイ・マウイ島での日々から着想。アイコニックなNロゴが特徴な「ニューバランス（New Balance）」の人気モデル「327」をベースにすることでクラシカルな雰囲気漂う一足です。Farfetch で購入する　カラフルな色使いと見覚えのある可愛らしいブロックのデザインは「アディダス（adidas）」と「レゴ（LEGO）」のコラボレーション。爽やかなカラーリングもポイント。Farfetch で購入する　抽象的な形と温もりあるカラーペインティングが特徴の日本人アーティスト、山瀬まゆみが「ナイキ（NIKE）」のブレーザーをデザイン。フライレザーに施されたペイントは「地球の色」から着想を得ていて、両者の環境を大切に対する想いを足元から感じることができます。Farfetch で購入する　人気ブランド「VANS（ヴァンズ）」と「パレス スケートボード（PALACE SKATEBOARDS）」が初のコラボレーション。ヴァンズのアイコン「スケート オーセンティック」をベースに、デザインはパレスの新入社員でもあるアヒルのジェレミーが考案したという可愛らしいエピソードも。自らのグラフィックを全体に散りばめ、キュートな足元の完成です。Farfetch で購入する

sacai

Maison Margiela

adidas

PALACE SKATEBOARDS

お買いモノ

話題のアイテムから定番まで、ファーフェッチで見つけた今欲しいコラボレーションスニーカー7選

プレーン＆シンプル　まずは初めてでも手に取りやすい、ニュートラルカラー&シンプルなバケットハットから紹介します。小さな"N"の刺繍がアクセントになった、コンパクトなシルエットのバケットハットはデンマーク発「ノース プロジェクト（Norse Projects）」のもの。スマートな印象に仕上げてくれます。Norse ProjectsSSENSE で購入する　ミリタリー感のあるカーキとツヤのあるサテン素材が好相性なのは「ワイスリー（Y-3）」のバケットハットです。ストリートテイストの着こなしをワンランクアップしてくれそう。SSENSE で購入する　ビーチ&リゾートにフィーチャーしたオーストラリア発「ダブル  レインボー（DOUBLE RAINBOUU）」はリラックスムードたっぷりのアイテムが揃うブランド。幅広のブリムと洗いざらしのデニムが効いたバケットハットをかぶれば、肩の力が抜けたコーデが完成します。SSENSE で購入するお目立ちワンポイント　フロントにロゴやマークをあしらったデザインはバケットハットの定番。「エチュード（Études）」のバケットハットは、ブラックに大きめのホワイトロゴが際立ちます。SSENSE で購入するディテール勝負！のこだわり派　韓国発「ウェルダン（WE11DONE）」らしい、ひねりの効いたバケットハットです。存在感のある幅広のブリムは、顔まわりに陰影をプラスして深みのある表情を演出。肉厚なコットン素材も立体感がありますね。SSENSE で購入する　くったりとしたコットンキャンバスの風合いが活かされた「アクネ ストゥディオズ（Acne Studios）」のハットは、フロント部分に注目。アイレットやロゴ刺しゅうの配置がアイコニックな「フェイス（face）」風になっているんです。SSENSE で購入する　「ジャックムス（JACQUEMUS）」のバケットハットは、あご紐やブリムのディテールにどことなく"麦わら帽子"感が漂う個性派。縁のほつれ処理もエフォートレスなスタイルを後押ししてくれる一品は、柔らかな日差しが似合います。SSENSE で購入する　ぱっと目を引くマルチカラーは、特別な織地によって表現されたもの。「ネームセイク（NAMESAKE）」のバケットハットは、トップに向かって徐々にすぼまる形状もユニークです。SSENSE で購入する確かな存在感を放つグラフィカルなプリント　「ジェンダーの垣根を超える」服作りへの理念を掲げるLA発「グッドファイト（Goodfight）」。草原のフォトグラフィックをあしらったバケットハットは、新緑が眩しいこれからの季節にもマッチしそう。SSENSE で購入する　ラグジュアリー&レトロなムードが魅力の「カサブランカ（Casablanca）」がバケットハットに描いたのは、ビーチの風景。神秘的な雰囲気を感じさせるグラフィックで特別なアイテムに仕上がっています。SSENSE で購入する　「チルドレン オブ ザ ディスコーダンス（Children of the discordance）」からは、ブランドのアイコン的存在であるバンダナ素材のバケットハットが登場。トップ部分のみ異なるファブリックを使用している点にも注目です。SSENSE で購入する

Acne Studios

JACQUEMUS

Études

WE11DONE

さっとかぶれば着こなしのラフなアクセントに、おすすめバケットハット11選

雨の後には虹が昇る――シンプルで力強いメッセージを軽やかに伝えた「カサブランカ」

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