インサイド

地図なき古代の旅へと誘うエトロ　マルコ・デ・ヴィンチェンツォ（Marco De Vincenzo）が手掛けるエトロのテーマは「エトロアクト（ETRO ACT）」。ホメロスの「オデュッセイア」からインスパイアされ、異文化への探究を軽やかなレイヤードの中に表現した。ランウェイにずらりと並んだのは、大迫力の巨大マスク。古代の劇場で感情やキャラクターを表現したモチーフがずらりと並び、まるで遺跡のような雰囲気を醸し出す。　マスクのモチーフはネックレスやイヤリング、ブレスレットなどにも形を変え、コレクションに登場。巻き付くようなスカーフやスカート、厚手の椅子張り生地を使ったショートジャケット、ペイズリーをあしらった「ウォルフォード（Wolford）」のボディストッキングなどを取り入れ、はかなさと強さをあわせ持つコレクションとなった。作家コレットのスタイルを描くマックスマーラ　イアン・グリフィス（Ian Griffith）が手掛けるマックスマーラは、フランスの作家 コレット（Colette）から着想を得て、“人生を自らコントロールできる完璧な女性像”を表現。「インナーライフ（THE INNER LIFE）」と題し、余分なものが削ぎ落とされた、モダンかつスマートな装いを探究した。カラーは、深みのあるネイビーや漆黒、スモーキーグレーといった落ち着いたトーン。コレットがしばしば男性のような格好をしていたことから、黒を多用したハンサムな世界観を打ち出した。　マックスマーラの得意とするパワージャケットのほか、1910年代の日本の影響を受けたという卵形シルエットの新作コートも登場。キモノスリーブで、背中でブラウジングして膨らみを持たせたシルエットが特徴だ。また、幅広のニットバンドと帯のような細いストラップベルトでウエストを強調したスタイルもエレガントなプロポーションを作り出した。デジタル時代の未来を考えるアンテプリマ　荻野いづみが手掛ける「アンテプリマ」のコンセプトは「デジタルエレガンス（DIGITAL ELEGANCE）」。デジタル技術の急速な発展が生み出す暗黒さや不安感をデザインに昇華し、ポジティブなエネルギーを引き出した。「このコレクションを通じて現実世界とは異なる別の可能性を示し、ファッションを楽しむことのできる平和を祈り、未来の在り方について考えるきっかけを与えることができれば」と荻野はその意図を説明する。　会場にはデジタルサイネージが設置され、カラフルなグラフィックを映し出す。モデルたちがまとっていたのはサイバーパンクやY2Kの要素を取り入れた装い。フューチャリスティックな光沢素材を採用し、エネルギッシュかつ知的な女性像を描いた。明るく夜を照らすアルマーニ ウーマン　ジョルジオ・アルマーニ（Giorgio Armani）が手掛ける「エンポリオ アルマーニ」のテーマは「夜光」。待ちわびた夜に躍動する、自由なマインドの女性像を描いた。ジャンプスーツやルーズなテーパードパンツに、かぎ針編みのベストやフェイクファーニットをコーディネート。夜空を思わせるブラックを基調に、モーブ、バイオレット、ジェイドグリーン、グレーなど、“太陽が沈んだ冬の空”を表現した色彩がルックを彩った。　メタリックな装飾、星や月の刺しゅう、そして炎のようなラインストーンのチェーンがきらめきを演出。フィナーレにはモデルたちが雨雪の降る中、傘を手にして登場。弾むような足取りと笑顔が、暗い時代を明るく照らすかのようだった。平凡に抗う自由な女性"スワン”を描くMSGM　マッシモ・ジョルジェッティ（Massimo Giorgetti）手掛ける「エムエスジーエム（MSGM）」は、今シーズン、「ティファニーで朝食を」で知られるトルーマン・カポーティ（Truman Capote）が名付けた1950〜60年代に煌びやかなライフスタイルを謳歌した社交界のソーシャライトたちの呼称"スワン"にインスパイアされた平凡に抗う自由な女性らしさを描き出した。ボウやカクテルドレスなどブルジョアのムードを残しつつ、黒やコンクリート、クリーム、ダストピンクなどの落ち着いたカラーパレットにクリスタルの装飾やジッパー、MSGMらしいアクセントカラーを差し込み、華やかな世界にパンクやダークな要素をちらつかせた。ウエストシェイプのジャケットが登場する一方、オーバーサイズのアウター類も多く、フェミニンとマスキュリンなシルエットが程よく混ざり合った。　ベルギー人アーティスト、Jan De Vliegherが、食器やグラス、クリスタルのシャンデリアといった上流階級の居間の表象をブラッシュストロークで描いたプリントも貴族的なものへの一種の破壊的行為として取り入れられている。タキシードの再解釈で女性らしさ表現したドルチェ＆ガッバーナ　「ドルチェ&ガッバーナ（Dolce&Gabbana）」の2024年秋冬コレクションのテーマは「TUXEDO」。ドメニコ・ドルチェ（Domenico Dolce）とステファノ・ガッバーナ（Stefano Gabbana）はタキシードを「ピュアなスタイルの究極の象徴」と捉え、今回はシンプルでありクラシックなタキシードを再解釈して、女性らしさを際立たせる厳格さと誘惑を組み合わせたスタイルを作り出した。　コレクションはブラックを基調とし、クリスタルの装飾が施されたドレスやレオパード柄のコートなどでアクセントを効かせた。フォルムを際立たせるショート丈のジャケットやカマーバンドなどタキシードのディテールは残しつつ、ネットやヴェール、レースなど、女性の体に透明感を与える素材でマスキュリン、フェミニンさを融合。サルトリアの文化に深く根ざしたタイムレスなエレガンスを提案したという。

EMPORIO ARMANI

DOLCE&GABBANA

ETRO

MSGM

Max Mara

ANTEPRIMA

Fashion

自由でポジティブなムードを放つ女性像＜24年秋冬ミラノコレクションハイライト＞

灯台が導く、冬の航海　波のゆらめきを思わせるライティングがフロアに映し出され、ショーがスタート。ロレダーナ・ベルテ（Loredana Berté）の歌「イル・マーレ・ディンベルノ（冬の海）」が響き渡り、マリンテイストのフォーマルルックに身を包んだモデルが次々と登場した。 　船員のようなセーラージャケット、キャビンボーイのようなボーダートップス、将校のようなオーバーコートなどがネイビー＆ホワイトのカラーパレットで展開される。ジャケットはワイドショルダーで、機能的でありながらクリアなシルエットを描く。足元には安定感のある厚底のレースアップシューズやソフトなショートブーツを合わせ、パンツはゆったりとしたリラックスフィット。ロープのモチーフがベルトや装飾に用いられ、航海の旅をエレガントに表現した。 オールホワイトのスキーウェア　そして舞台は一転して、海から雪山へとシフト。オールホワイトのスキーウェアをまとったモデルたちがスキーやスノーボードを片手に登場した。雪の結晶を拡大した幾何学模様が随所に取り入れられ、コンテンポラリーなムードを漂わせる。 神秘的な海の生き物をビジューで表現　最後に登場したのはダークトーンのイヴニングウェア。メンズとウィメンズの要素を先鋭的に組み合わせたテーラードピースがバリエーション豊かに展開された。貝殻やフジツボ、サンゴを思わせるビジューの装飾がきらめき、艶やかなルックを完成させる。海の神秘性が繊細かつ大胆に表現され、アルマーニらしい華やかな装いがショーを締めくくった。

航海にインスピレーションを得た「エンポリオ アルマーニ」2024年秋冬メンズ

プラダ（PRADA）　多機能なトートバッグとしても愛用できそうな、「プラダ（PRADA）」のマザーズバッグ。美しい光沢感と丈夫さが魅力的なRe-Nylon素材でつくられた、お出かけや旅行にもぴったりのアイテムです。ボトルホルダーと使いやすい複数のポケット、チェンジングマット付き。Farfetch で購入するジバンシィ（GIVENCHY）　一見するとマザーズバッグに見えない、「ジバンシィ（GIVENCHY）」のシックなトートバッグ。多くなりがちな荷物もポンポンと詰め込める懐の深さと、やりすぎ感が出ない落ち着きのあるモノグラムロゴがポイント。独立したボトルホルダー、チェンジングマットを装備。Farfetch で購入するボス（BOSS）　アクティブなスタイルにマッチする「ボス（BOSS）」のマザーズバッグは、元気に動き回るキッズ期にも持ちやすい、ハンドルをセットしたショルダータイプ。ラフなロゴとテープがオールブラックのボディに映える、シンプルなディテールに心惹かれます。チェンジングマット付き。Farfetch で購入するバルマン（BALMAIN）　シルバーのトリムが眩い、チェンジングマット付きショルダーバッグ。プレーンなコンパートメントだからこそ自由度が高い「バルマン（BALMAIN）」のマザーズバッグは、ロゴを前面に描いたデザインなど選べる種類も豊富。スタッズやレタリングロゴなどのラインナップも要チェック。Farfetch で購入するモスキーノ（MOSCHINO）　シリーズで揃えたくなるテディベアに胸キュンな、「モスキーノ（MOSCHINO）」のマザーズバッグ。幅が広いシルエットなので、特別感のあるロゴ入りのチェンジングマットや荷物がすっぽりと収まります。おとなもこどもも魅了する、キュートなテディが覗くトートやボストンタイプも狙い目です。Farfetch で購入するエンポリオ アルマーニ（EMPORIO ARMANI）　「エンポリオ アルマーニ（EMPORIO ARMANI）」からは、小分け収納ができるスポーティなマザーズバッグをピックアップ。ボトルホルダーとチェンジングマットがフィットするポケットや、通気性の良いメッシュコンパートメントを装備。ブラックやグレーなど豊富なカラー展開も必見です。Farfetch で購入するフィリップ・プレイン（Philipp Plein）　ポップなピンクとマスコットプリントが愛らしい、「フィリップ・プレイン（Philipp Plein）」のマザーズバッグ。旅行やレジャーにも使いやすいボストンタイプは、車やキャリーケースにも載せやすく、ベビー期の後はこども自身が持つ習い事バッグとしても活躍しそう。色違いにはライトブルーも用意。Farfetch で購入するドルチェ＆ガッバーナ（Dolce＆Gabbana）　最後にご紹介するのは、たっぷりの容量とポーチのセットが嬉しい「ドルチェ＆ガッバーナ（Dolce＆Gabbana）」のマザーズバッグ。マチのあるトート型で自立することはもちろん、汚れが目立ちにくいレオパード柄も頼もしい限り。フロントポケットとチェンジングマット、ショルダーストラップ付き。Farfetch で購入する

PRADA

BALMAIN

GIVENCHY

MOSCHINO

BURBERRY

お買いモノ

ママもパパもおしゃれを忘れない、長く使えるブランドマザーズバッグ8選

IHNN

THOM BROWNE

IRENISA

LOUIS VUITTON

CFCL

【2022年ベストバイ】FASHIONSNAP社長 光山玲央奈が今年買って良かったモノ

　パフスリーブと大きな襟がワンポイントのワンピースは「ガニー（GANNI）」のもの。オーガニックコットンの真っ白なワンピースは、清楚な印象を与えてくれます。ガニーらしい、かわいらしくも個性的なデザインが一押しです。SSENSE で購入する　「サイモン・ミラー（SIMON MILLER）」のワンピースは、遠くからでも目を引くようなキウイカラーが特徴です。サイドシームにはスリットが入っており、大胆に開いたバックが華やかなデザイン。ストレッチ性のあるナイロンジャージ素材なので、着心地も快適です。SSENSE で購入する　スマートなテーラリングと心地の良いカッティング、さりげないフェミニンなディテールで知られる「ベロニカ・ビアード（Veronica Beard）」のホワイトワンピース。全体的にはタイトなシルエットですが、裾がふわっと広がっているディテールにブランドらしさを感じます。Farfetch で購入する　一枚でサラッと着こなしやすいブラックワンピースは「ワイスリー（Y-3）」のもの。襟付きのノースリーブデザインなので上品にも着こなせる一方、スニーカーやキャップなど合わせ方次第でスポーティにもカジュアルにも楽しめます。裾部分に透け感がある点で、ブラックカラーでも重すぎない印象を与えてくれます。Farfetch で購入する　「エンポリオ・アルマーニ（Emporio Armani）」から登場するワンピースは、ポロタイプかつウエストが絞れるデザインでカジュアルな印象がありつつも、どこかラグジュアリーな雰囲気を演出します。ホワイトのほか、レッド・ブラックカラーがラインナップ。Farfetch で購入する　レイヤードデザインかつタイトなシルエットでセクシーな印象を与えるワンピースは「アレキサンダー・ワン（Alexander Wang）」のもの。タイトな着こなしでスタイルアップ効果を発揮。レイヤードデザイン好きには、特におすすめのワンピースです。Farfetch で購入する　「ベロニカ・ビアード（Veronica Beard）」のワンピースは、女性らしさを感じさせる一着です。夏らしいブルーストライプを取り入れたワンピースは、ちょっと遠出する時や旅行の時など特別な日に着たくなりますね。ギャザーディテールがフワッとしたシルエットを叶え、フェミニンな印象を与えてくれます。Farfetch で購入する

Alexander Wang

GANNI

SIMON MILLER

Veronica Beard

夏に一枚で着こなしたいワンピースまとめ　モノトーンから色ものまで

AM 09:50 - go to work　春がやってきた。あたたかく朗らかな陽気が、商談前に少しナーバスになっていた私の心を溶かす。 シャツ￥113,300、スカート￥124,300、シューズ￥70,400、バッグ（MyEA）￥35,200、ウォッチ￥74,800、ブレスレット￥19,250、ピアス￥19,250（いずれも税込）／全てEMPORIO ARMANI光沢のあるホワイトマザー・オブ・パールダイアル、クリスタルのグリッツ、ツートーンブレスレットの組み合わせが洗練されたエレガンスを演出し、顔立ちを華やかに彩るオーバープリントのセットアップの存在感にも負けない1本。同じハートモチーフのジュエリーとの重ね付けを楽しんで。 商品ページを見るPM 1:18 - chill at a cafe　きらめく手元を眺めながら過ごす、私だけのカフェタイム。はじめは苦く感じたブラックコーヒーも今ではすっかり飲み慣れて、少し大人に近づいた気分に。 Tシャツ￥23,100、ドレス￥73,700、ウォッチ￥60,500、ブレスレット￥19,250、ネックレス￥23,100（いずれも税込）／全てEMPORIO ARMANIパヴェ状のクリスタルが輝くサンレイダイアルが手元を華やかに彩る1本。肌に馴染むローズゴールドカラーはシンプルなファッションスタイルにもマッチしやすく、同色のジュエリーと合わせるとよりエレガントな印象に。 商品ページを見るPM 3:16 - relax inside a park　やわらかな新緑や花々の香りに包まれながら過ごす休日。涼しげなブルーをまとって、気分もリフレッシュ。 シャツジャケット￥84,700、トップ￥47,300、パンツ￥38,500、サンダル￥58,300、バッグ￥74,800、ウォッチ￥45,100、ブレスレット￥19,250、ネックレス￥23,100（いずれも税込）／全てEMPORIO ARMANIシルバートーンのケースにブルーのLWG認証レザーストラップを組み合わせ、サステナビリティにも配慮したモデル。サンレイ仕上げのダイアルの中心に敷き詰められたパヴェ状のクリスタルが、涼しげなブルートーンのコーディネートにきらめきをプラス。クラシックながらも洗練されたデザインが、アクティブなシーンでもエレガントなスタイルを演出します。 商品ページを見る

仕事も休日もエレガントな私に　「エンポリオ アルマーニ」のタイムピースが彩る春の新生活

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