インサイド

リアルなエッセンスを注入したアン・ドゥムルメステール　ステファノ・ガリーチ（Stefano Gallici）による2シーズン目の「アン・ドゥムルメステール（ANN DEMEULEMEESTER）」で同氏は、「これまでとは違うコードを探求」した。アン・ドゥムルメステールというとモノクロの世界観、特にダークでロマンチックな黒の印象が強いが、今シーズンはコレクションを「マインドスケープ（心象風景）」として捉え、パーソナル（＝自由）に表現したという。　アーカイヴを探索しデザインされたグレートコートをベースにしたビッグシルエットはショルダーにシアリングをあしらい、鎧のような存在感。一方でインナーは、ネグリジェにインスパイアされたシルキーなショートパンツのルームウェアやロングドレスといった相反する組み合わせ。レザーなど硬質な黒を中心に、カーキやオックスブラッドレッドといった深いカラーで構成されたコレクションは、ほつれやダメージ加工などブランドを象徴する退廃的なムードは漂う。そこに重厚感やリアルといった"自身の生き方をそのまま表現した"というガリーチのエッセンスが反映されていた。ヴィヴィアン・ウエストウッド、中世のムードとスポーティの融合　「アンドレアス・クロンターラー
フォー ヴィヴィアン・ウエストウッド（Andreas for
Vivienne Westwood）」の2024年秋冬コレクションは、アンドレアス・クロンターラーがヴィヴィアン・ウェストウッドと出会った当時に互いに情熱を注いでいた歴史にフォーカスした。ミラノで見た展覧会にインスパイアされたルネサンス後期の衣装と、時を同じくして偶然友人から貰い受けたスポーツ用プロテクターに繋がりを見出し、1600年代に男性が股間を保護するために身につけたコッドピースをスポーティに現代的に表現。また、女性の胸の形に沿ったパテッド、ショルダーのパテッドなど身体を防護するための装飾や、チェックやストライプ同士の掛け合わせがキャッチーなアクセントとして唯一無二の世界観を作り上げた。ランウェイの中央部で繰り広げられた3人組の体を張ったパフォーマンスと、シンガーのサム・スミス（Sam Smith）がランウェイにモデルとして登場したことも話題となった。不朽のパリジェンヌたちを現在の姿に投影したジバンシィ　マシュー・ウィリアムズ（Mathew Williams）退任後、スタジオ・プレタポルテ・ファム（ウィメンズのプレタポルテ部門のデザインチーム）により、フロアショー形式で発表された今シーズンの「ジバンシィ（GIVENCHY）」。メゾンの核をなす「女性らしさの遊び心と挑発的な側面」を捉え、 ユベール・ド・ジバンシィのミューズであった不朽のパリジェンヌたちを現在の姿に投影している。ネックラインやドレープ、カッティングなど、イブニングウェアの要素をデイウェアのシルエットに落とし込み、重力を感じさせず浮遊しているかのような構築的なシルエット、アシンメトリックなコート丈やスカート丈でエレガンスの中に、捻りやサプライズの要素が取り入れられた。

Fashion

規範に捉われない自由や遊び心を追求　2024年秋冬パリコレ

トップス　「バレンシアガ（BALENCIAGA）」のコットンシャツは、大胆なアシンメトリー袖がポイント。一見どこにでもあるようなホワイトとブルーのストライプシャツですが、袖のアシンメトリーデザインにより一気に個性的に。春秋のファッションにおすすめの1着です。SSENSE で購入する　カッティングが大胆なアシンメトリーデザインの長袖ニットは「ナヌーシュカ（NANUSHKA）」のもの。ニット素材の長袖ですが、肩部分の露出面が大きいため暖かい日向け。大胆でセンシュアルなアシンメトリーデザインが楽しめます。SSENSE で購入する　袖部分がアシンメトリーな仕立てになっている「ヴィヴィアン・ウエストウッド（VIVIENNE WESTWOOD）」のジャージTシャツ。右の肩部分を落とすことでチラ見せの幅を調節可能。シンプルな黒Tシャツも、アシンメトリーデザインなだけで一気に垢抜けます。SSENSE で購入する　ダークな世界観と斬新なテーラリングが特徴の「アン・ドゥムルメステール（Ann Demeulemeeste）」のブラックジャケット。アシンメトリーながらも、光沢のあるサテンライニングが美しいシルエットを実現。エレガントかつモードなルックを叶えてくれます。MATCHESFASHION で購入するボトムス　ポップで個性的なデザインが魅力の「エムエスジーエム（MSGM）」のボトムスは、アシンメトリー仕立て。シンプルなトップスに合わせることで引き立つ明るいグリーンカラーがポイント。前から見るとスカートですが、実はショート丈でも安心のパンツタイプです。SSENSE で購入する　タンブラウンのレザーウエストバンドがワンポイント、アシンメトリーなドレープをあしらったスカートは「ロエベ（LOEWE）」のもの。トップをタックインすることで、ウエストのレザーバンドがコーデを引き立てること間違いなし。ノーマルのロングスカートよりも、スタイルアップ効果に期待できます。MATCHESFASHION で購入する　「ジル サンダー（JIL SANDER）」のブラックミディスカートは、柔らかなジャージー素材で作られた細身スタイルのアシンメトリーデザイン。大胆なカットのアシンメトリーで、スカートに視線が集中。シンプルでモダンなルックを叶えてくれる1着です。MATCHESFASHION で購入する　ストリートらしさがありつつも、モードなルックを叶えてくれる「ワイズ（Y's）」のアシンメトリースカート。ハイウエストなのでスタイルアップ、程よい丈感で脚長効果を発揮します。ウール100%の素材感も、ブランドのこだわりの1つ。デザイン性だけでなく、着心地も抜群です。Farfetch で購入する

Vivienne Westwood

LOEWE

MSGM

Nanushka

BALENCIAGA

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アシンメトリーアイテムで叶える個性派ルックvol.1＜トップス・ボトムス編＞

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