渋谷パルコ4階 グリモワール
Image by: FASHIONSNAP
11月19日(オープンまで残り約3日)
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関係者限定のレセプションパーティー開催日を迎えました。内装とアイテムは準備万端。祝い花も届いています。
お披露目に十倍さんも気合いが入っている様子。アイテムの置き方や並べ方、ショーウィンドウの見え方を再度確認し、パーティーに備えます。
18時になり、レセプションパーティーがスタート。約3年の休業を経た渋谷パルコは、業界関係者からの期待も大きく、レセプションパーティー開始前には長蛇の列が。商業施設初出店のグリモワールにも多くの人が駆けつけ、店内は賑わっていました。
フロアを回遊する来場客が多くいることを考え、通路側にもラックを設置。店舗に入らなくても服を手に取りやすいため、興味を引くことが目的です。3日後のグランドオープンに向けて、パーティー中もチェックは欠かせません。店内で顧客や関係者がどう動いているか、アイテムの位置は適切か、接客のフローはトラブルなく行えているか、実際に接客することで本オープンに備えます。
11月22日(渋谷パルコグランドオープン)
ついに「渋谷パルコ」グランドオープン当日。雨が降る中約2,500人が行列を作り、開業への期待と熱を感じさせました。
1年以上前からこの日を待ち望んでいた十倍さんに開店前に話を聞きました。
「今回最も大変だったのは什器選び。服をECで購入する人が増えた今、ショップに来店するのは体験を求めてだと思うんです。1920年代の服が、1920年代のラックにかけられていたり、実際に当時の雰囲気を体験してもらいたいので、ウェアだけではなく、什器もフランスを中心としたヴィンテージやアンティークで揃えて再現しました。"ヴィンテージウェア=中古品で状態も良くなく、若い人達が着る服"というイメージを持っている人もいると思うんです。なので、アイテムのメンテナンスは専門スタッフを社内で用意し、ハンガーやショッパーにまでこだわることで、ヴィンテージウェアを希少性が高いハイブランドのように捉えて感動してもらえるような店作りを意識しました。渋谷パルコへの出店をきっかけにより多くの人にヴィンテージウェアの魅力を知ってもらえたら嬉しいです」。
店舗を眺めながら開店への期待を膨らませます。
パルコが当初予定していたオープン時間の10時から急遽45分早め、9時15分に開店。手間暇をかけて、スタッフ全員で作り上げた新店舗にお客さんが入店します。あいにくの天気でしたが、顧客や偶然通りかかった人、通路からアイテムを見て入るなど様々な来店者が。
一際多くのアイテムを手に取っていた来店客に話を聞くと、系列店に通う顧客の方でした。「本店にも引けを取らないこだわりのある内装で、色々な店舗がある中でも見た瞬間すぐにグリモワールだとわかりました。ヴィンテージが好きなので、こういう空間は大好きですし、グリモワールに来るとワクワクするのでこれからも通いたいと思います」。シックで大人っぽい服が増えましたね、とスタッフと話しながら試着してお買い上げ。笑顔が絶えず楽しそう。
最後に
商業施設への出店はどのように進んでいくのか。渋谷パルコ店オープンまでのグリモワールの約4カ月に密着し、それぞれの過程をレポートしました。近年、ポップアップショップなどでも個人店と商業施設が接する機会が増えています。渋谷パルコでは全193店舗が出店していますが、それぞれの企業が多くのハードルを越えているのだろうということがわかりました。実際にお店に足を運び、出店者が細部まで妥協せずにこだわった店作りを感じてみてください。
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